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なんだかんだでいきなり転生
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「いいか良く聞けよ。複雑なようでそうでもない話だから。要するにお前は私の代わりに私の番を救って来るのだ。時空を超えて転生して」
「それって要するに自分の女を助けて来いってこと?なぜ自分でやらん!大事だろ、そこ」
「それができんからお前なんだろうがよ!」
「神って万能じゃないの?」
「まあ一応万能だけど?」
「だからぁ~じゃあ何故自分でやらん?」
「あ~。お前って・・・まるで信心ないな・・・。神って概念の存在だからさぁ・・・実体無いのよ。人間界に行っても何も触れないし誰にも見えない。わかるかぁ?」
「今見えてるけど?ってか、神って子供なの?」
「それは便宜上!なんならお前の好みの姿に変えてやろうか?それなら話しを聞きそうだな」
「うん!聞く!」
パッと薄く霞が掛かったと思ったら10歳くらいの男の子が麗しい男の姿に変わった。
「お~!ジャストマイタイプ!」
さらっさらの金髪を無造作に束ねた碧眼の美丈夫がティナの目の前に立っている・・・というか浮かんでいる。
細身に見えるがみっしりと筋肉がついているその体はアニメに登場する王子様だ。
「お前・・・意外と・・・ミーハーだな・・・」
「だってかっこいいじゃん!ティスイズ王子って感じで・・・はぁぁぁぁ~抱かれたい・・・」
「・・・‥‥人選間違ったかも知れないな・・・ってか、やっと神を見るような目で見たなぁ」
親指の爪を噛むような仕草で麗しい王子が顔を顰めている。
「うん。あんたと話してて初めて神だと思ったわ・・・ビジュアルが・・・」
「ヤル気になった?」
「なった!なんでもやります!王子様!」
「だーかーらー!!神だって!もう面倒くさいなぁ・・・」
神からの指示は簡単そうにティナには思えた。
転生先は色狂いの没落伯爵家の妾腹の娘でネクラないじめられっ子だが、いずれ訪れるキーマンに気に入られて伝手を作るというものだったから。
「まあ、わたしいじめには負けるようなタイプじゃないしね。仲良くなるキーマンてのが気になるけど・・・まあ何とかなるんじゃない?」
「まあ結構大変だとは思うけどよろしく頼むよ。で、キーマンと伝手を作るところまでを2年以内に頼むな。っていうのも現代医学をもってすればお前のこの酷い怪我も半年くらいで動けるようになっちゃうから」
「こっちでの半年が転生先では二年なのね?でも今の話聞くと戻れるってこと?」
「そう。あっちで気を失えばこっちに戻る。こっちで気を失えばあっちに戻る」
「へぇぇぇ行き来できるんだ~便利じゃん。気を失うって寝るのとは違うのね?昏倒しなきゃダメなの?」
「そういう事。でもまあ入院してる間は点滴やらで心配ないけど、その後は俺の力でどんなに留守期間が長くても体が死なないようにはするから」
「・・・痛いの嫌だから一応努力はするけど・・・神の番っていう女の人が助かればわたしは解放されるのね?」
「そう。まあ最終的にはどっちか選べるくらいの融通は利かせるよ」
「ふぅ~ん。あと注意事項とかある?」
「言語は心配ないし、現代の物も1回の転生につき1個持っていける。過去のものも宝石とかなら持ち出せるからひと財産築けるぜ」
「ふふふ・・・悪くないわね」
「交渉成立な!それとこれ渡しとくから俺を呼ぶときに強く握って祈ってくれ。行ければ行くから。それと治癒力と防御力の神通力を授けるよ。使い方は呼び出し方と一緒だ。それとは別にプレゼントも用意してあるから困ることは無いさ」
ティナは小さな宝玉がついたペンダントを渡された。
「さあティナ、すぐに行こう」
さらっさらの金髪碧眼王子様に手を握られ、ティナはふっと目眩を起こした。
まわりの景色がぼんやりと霞んでいく。
「それって要するに自分の女を助けて来いってこと?なぜ自分でやらん!大事だろ、そこ」
「それができんからお前なんだろうがよ!」
「神って万能じゃないの?」
「まあ一応万能だけど?」
「だからぁ~じゃあ何故自分でやらん?」
「あ~。お前って・・・まるで信心ないな・・・。神って概念の存在だからさぁ・・・実体無いのよ。人間界に行っても何も触れないし誰にも見えない。わかるかぁ?」
「今見えてるけど?ってか、神って子供なの?」
「それは便宜上!なんならお前の好みの姿に変えてやろうか?それなら話しを聞きそうだな」
「うん!聞く!」
パッと薄く霞が掛かったと思ったら10歳くらいの男の子が麗しい男の姿に変わった。
「お~!ジャストマイタイプ!」
さらっさらの金髪を無造作に束ねた碧眼の美丈夫がティナの目の前に立っている・・・というか浮かんでいる。
細身に見えるがみっしりと筋肉がついているその体はアニメに登場する王子様だ。
「お前・・・意外と・・・ミーハーだな・・・」
「だってかっこいいじゃん!ティスイズ王子って感じで・・・はぁぁぁぁ~抱かれたい・・・」
「・・・‥‥人選間違ったかも知れないな・・・ってか、やっと神を見るような目で見たなぁ」
親指の爪を噛むような仕草で麗しい王子が顔を顰めている。
「うん。あんたと話してて初めて神だと思ったわ・・・ビジュアルが・・・」
「ヤル気になった?」
「なった!なんでもやります!王子様!」
「だーかーらー!!神だって!もう面倒くさいなぁ・・・」
神からの指示は簡単そうにティナには思えた。
転生先は色狂いの没落伯爵家の妾腹の娘でネクラないじめられっ子だが、いずれ訪れるキーマンに気に入られて伝手を作るというものだったから。
「まあ、わたしいじめには負けるようなタイプじゃないしね。仲良くなるキーマンてのが気になるけど・・・まあ何とかなるんじゃない?」
「まあ結構大変だとは思うけどよろしく頼むよ。で、キーマンと伝手を作るところまでを2年以内に頼むな。っていうのも現代医学をもってすればお前のこの酷い怪我も半年くらいで動けるようになっちゃうから」
「こっちでの半年が転生先では二年なのね?でも今の話聞くと戻れるってこと?」
「そう。あっちで気を失えばこっちに戻る。こっちで気を失えばあっちに戻る」
「へぇぇぇ行き来できるんだ~便利じゃん。気を失うって寝るのとは違うのね?昏倒しなきゃダメなの?」
「そういう事。でもまあ入院してる間は点滴やらで心配ないけど、その後は俺の力でどんなに留守期間が長くても体が死なないようにはするから」
「・・・痛いの嫌だから一応努力はするけど・・・神の番っていう女の人が助かればわたしは解放されるのね?」
「そう。まあ最終的にはどっちか選べるくらいの融通は利かせるよ」
「ふぅ~ん。あと注意事項とかある?」
「言語は心配ないし、現代の物も1回の転生につき1個持っていける。過去のものも宝石とかなら持ち出せるからひと財産築けるぜ」
「ふふふ・・・悪くないわね」
「交渉成立な!それとこれ渡しとくから俺を呼ぶときに強く握って祈ってくれ。行ければ行くから。それと治癒力と防御力の神通力を授けるよ。使い方は呼び出し方と一緒だ。それとは別にプレゼントも用意してあるから困ることは無いさ」
ティナは小さな宝玉がついたペンダントを渡された。
「さあティナ、すぐに行こう」
さらっさらの金髪碧眼王子様に手を握られ、ティナはふっと目眩を起こした。
まわりの景色がぼんやりと霞んでいく。
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