魔物をお手入れしたら懐かれました -もふプニ大好き異世界スローライフ-

うっちー(羽智 遊紀)

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33 / 50
3巻

3-1

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 ❖ ❖ ❖


 魔王城に招待された、もふもふプニプニ大好き青年・和也かずや
 魔王領のとりでを訪れ、そこを治める狼族おおかみぞくの司令官と犬狼族けんろうぞくの副官との結婚式をなぜかプロデュースした彼は、スラちゃん1号、「もり」の魔物達、新たに仲間になった馬の神獣しんじゅうスレイプニルのホウちゃん、リザードマン、はちの魔物のキラービー、砦のそのほかの魔族達とともに――寄り道ばかりしていた。
 いっこうに魔王城に向かう気のない和也を魔王マリエールが見たら――

「なにしているの!? こっちはずっと待っているのよ!」

 と叫んだであろうが、幸いなことに和也が魔王城に向かう用事があるのを知る魔王領関係者は、この場にほとんどいなかった。
 砦の司令官と副官は知っていたものの、二人は幸せオーラ全開で砦のほかの者にそのことを伝えていない。
 ちなみに、副官の一族である犬狼族達は和也のグルーミングのとりこになり、和也が旅立たないことをむしろ喜んでいた。
 そんなふうにしてみんなが幸せに満ち溢れ、和也と無の森の魔物達はさらなる混乱のうずを生みだしていくのだった。



 1.あれ、まだ出発してないの?


「ふははははー。待てー逃がさないぞー」
「はっはっは。犬狼族の長老たる者がそう簡単に捕まるとでも? 甘いですぞ。それでは犬狼族の名が泣きますからな」

 砦の牧場で、和也と犬狼族の長老が追いかけっこしている。
 相変わらず「え、なにやってんの? まだ魔王城に向かわないの?」とツッコミを入れたくなる状況である。
 走り回る和也達から少し離れた場所では、スラちゃん1号が微笑みを浮かべながら、朝食の準備をしていた。
 和也達がなぜこの砦にまだいるのかというと――犬狼族にお願いしていた山牛やまうしが来るのを待っているのである。和也はその山牛のちちでプリンを作ろうとしていたはずだったが、そのことはすっかり忘れていた。
 和也が長老を捕まえると、長老は嬉しそうに言う。

「わふー。捕まりましたなー。逃げも隠れもしませんぞ。思う存分してくだされ!」
「ふははははー。我に挑むとは千年早かったなー! 我がかいなに抱かれ、眠るがよいぞー。いでよ! 万能グルーミング! 我が力を思う存分味わえー」

 和也はそう言ってブラシと霧吹きを作りだし、長老の全身をくまなくお手入れしていく。
 長老は、和也のブラッシングに身をゆだね、しばらくすると寝息を立てはじめる。

「今回も俺の勝ちだね。それにしても長老さんのおひげって気持ちいいよねー。触っても飽きないし、サラサラだし、気持ちいいし! 長老さんが気持ちよさそうに寝ているのを見ていたら――ふわぁぁぁ、俺も眠くなってきたなー。ちょっとだけ眠ろうか……な……」

 和也は大きくあくびをすると、そのまますぐに長老につられて眠ってしまった。そこへスラちゃん1号がやって来る。
 触手の動きだけで意思を示せるスラちゃん1号は「あらあら、和也様ったら。こんなところでお休みになるなんてお可愛いこと」と表現するように触手を動かした。
 続けて、「犬狼族の長老さんは起きてくださいね。このままだったらほかの者達にうらまれますよ」と、犬狼族の長老を優しく起こす。

「……ん? んあ!? し、失礼しました、スラちゃん1号様。和也様のグルーミングは心地よすぎて、年寄りには耐えられないようですな。ほっほっほ」

 長老はそう言うと、頭をガシガシと掻いて苦笑を浮かべた。
 それから、長老は和也を起こさないようにゆっくりと立ち上がり――遠くでイーちゃん達犬獣人いぬじゅうじんが羨ましそうに見ているのに気づいた。
 犬狼族の長老は急いでイーちゃん達のもとへ走り寄り、申し訳なさそうに頭を下げる。

「ハイドッグス一族の皆様を差し置いて、私一人だけ申し訳ございません。しかし、和也様からご指名をいただいておりますのでしばらくご辛抱ください。それに、もうすぐ山牛もやって来ましょう。そうなれば和也様も旅立たれ――え?」
「きゃうきゃう! きゃうぅぅ!」

 長老の謝罪に、イーちゃん達は「気にしないで」と尻尾しっぽを振る。
 犬獣人はハイドッグスとも呼ばれ、長老達の犬狼族の遠い親戚に当たる。もともと犬狼族は無の森に暮らしていたが、魔王領に移り棲んだのだ。
 なお、ハイドッグス一族と犬狼族の見た目は似ているが、その体毛の質は微妙に違う。ハイドッグス一族はふわふわした感じだが、犬狼族は硬めであった。

「イーちゃん殿は心が広い方ですな。我が犬狼族は、和也様だけでなくイーちゃん様率いるハイドッグス一族にも従いますぞ」

 感激した犬狼族の長老はそう言うと、腹を見せて寝転がり、臣従しんじゅうの意思を示した。
 それを見たイーちゃんは楽しそうに鳴いて、一緒にお腹を見せて転げ回る。
 二人の様子を遠巻きに見ていたハイドッグス一族と犬狼族が集まってくる。彼らは皆腹を見せて転がり、そこにネーちゃん率いる猫獣人ねこじゅうじんも参加し……


「ふわぁぁぁぁ。よく寝たなー。え? なに、この光景?」

 和也が目をこすりながら起きると、そこには桃源郷とうげんきょうがあった。
 右を見ても左を見てもモフモフで溢れており、すべての者が楽しそうに転げ回っている。
 和也が目覚めたことに気づいたモフモフ達が、歓声を上げていっせいに近寄ってくる。和也は、飛びかかってきたイーちゃんを捕まえると高らかに言う。

「ふぉぉぉぉぉ! なにこれ? わっぷ! ちょっ! めないでよー。わ、こら。だめだって。そんな悪い子達はお仕置きするぞー。いでよ! 万能グルーミング! まずは誰からだー。捕まえたー。イーちゃんからだぞー」
「きゃふー。きゃうきゃう!」

 高速グルーミングでイーちゃんを一瞬でつやつやにした和也は、次にネーちゃんを捕獲した。

「今度の悪い子はネーちゃんかー。ほかにも俺に挑もうとする者達には……秘技ひぎ! 高速グルーミング乱舞らんぶ!」

 和也は謎の技名を叫びながら勢いよく走りだし、捕まえた者を慣れた手つきで次々とグルーミングしていく。
 こうして、犬獣人、猫獣人、犬狼族と総勢百匹近くを捕まえた和也は、幸せな時間を存分に満喫したのだった。



 2.そして山牛が到着してしまう


「おほほほほほー。今日も元気にグルーミング日和びよりですわよー。逃がさないでございますわー」
「きゃふふふふー」
「にゃぁぁ!」
「きしゃー」

 いつの間にやら牧場は、砦の魔物やイーちゃんやネーちゃんやリザードマン達を、和也が追いかけ回す場と化していた。
 なぜかお嬢様言葉の和也はさておき――
 砦の司令官が、そんな光景を羨ましそうに見ている。

「くっ! 俺がグルーミングしてもらえる順番は明日か」
「はいはい。明日まではしっかり仕事してくださいね、司令官」

 うなだれる司令官を、副官がなぐさめるのだった。


 和也達が遊んでいる間、じつは狩りに行っていたホウちゃんとちびスラちゃんが戻ってきた。ホウちゃん達が、狩りの成果をドヤ顔で報告をしてくる。

「ひひーん」
「ん? おお! ホウちゃんとちびスラちゃんでお肉を獲ってきてくれたの? 最高だよ!」

 解体が済んだ状態のお肉が和也に次々と手渡されていく。
 ちびスラちゃんの説明では、そのお肉はイノシシに似た魔獣まじゅうのもので、散歩中に群れで襲ってきたらしい。それで、イラッとしたホウちゃんがすべて倒したとのことだった。

「すごいね! 今日はホウちゃんとちびスラちゃん祭りだね! いでよ! 万能グルーミング! 流れるような動きでご褒美ほうびグルーミングでございますわー!」
「ひひっ! ひひーん」

 和也はブラシを作りだし、絶妙な力加減でホウちゃんのブラッシングをはじめる。
 スラちゃん1号が作ってくれたマッサージクリームを、毛に沿って円を描くように塗りつけ、さらに流れるような動きでブラッシングしていく。

「ふははははー。気持ちいいじゃろ! 身体がふやけるような感じであろう。我の力を存分に味わうがよいぞー」
「ひひーん」

 あまりの気持ちよさに八本足で立っていられなくなったホウちゃんは、崩れるように横たわった。そうして、和也がグルーミングしやすいように体勢を変える。完全に警戒を解いたその姿には、神獣の威厳いげんはなかった。
 ちびスラちゃん達が、ホウちゃんに乗っかりはじめる。

「んん? ひょっとしてちびスラちゃん達もお手伝いしてくれるの? なんていい子なのだろうか! よし! じゃあ、ホウちゃんにクリームをまんべんなく塗りたくってくれたまえ。ミッションアタック!」

 和也の強引な指示に従い、ちびスラちゃん達はクリームをホウちゃんに塗っていく。その作業を終えると、彼らは蹄鉄ていてつのメンテナンスまではじめた。ミスリルで作られている蹄鉄はきれいに洗われ、ひづめにもクリームがしっかりと塗り込まれていく。
 ホウちゃんは、いつの間にか眠りについていた。
 そんな様子を、砦の魔族達が驚愕きょうがくの表情で眺めている。

「スレイプニル様が眠ってるぞ」
「神獣は眠らないと聞いたが……」
「それそれ! 俺も聞いた!」
「でも、ホウちゃんさんは気持ちよさそうに寝ているぞ?」
「和也様のグルーミングがすごいという証明だな」

 騒然そうぜんとなる一同。
 和也はそれに気づくことなく機嫌よくグルーミングを続ける。ちびスラちゃん達も甲斐甲斐かいがいしくサポートしていた。
 そこへ、犬狼族の長老がやって来る。

「和也様。山牛のつがい五十組と、仔山牛十頭が到着したとのことです」
「おお! ついに山牛さんの登場だね! よし、一気にグルーミングを終わらせるぞ! うなれ、俺のゴッドハンド! 燃え上がるように動かせ神速しんそくブラシ! うりゃぁぁぁぁ!」

 山牛が届いたと聞いてテンションが振りきれた和也は、謎の必殺技名を叫びながらホウちゃんを仕上げていく。
 ホウちゃんは和也の手の動きが変わったことに驚き目を覚ましたが、先ほどとは違う気持ちよさに再び眠りに落ちた。
 スラちゃん1号がやって来て「お疲れ様です、和也様。山牛を迎えに行く前にお茶でもどうぞ」と和也に紅茶を手渡す。

「ありがとうー。やっぱりホウちゃんは大きいし、脚が八本もあるからやりがいあるよねー。ちびスラちゃん達も手伝ってくれたから技術の幅も広がったよ! よし、じゃあ山牛さん達を迎えに行こう。スラちゃん1号も一緒に行くよー」

 勢いよく紅茶を飲み干した和也は、スラちゃん1号を頭の上に乗せ、山牛のもとに向かった。


 ❖ ❖ ❖


 和也は、山牛をホルスタインかジャージーのような牛だとイメージしていたが、彼の目の前で草を食べているのは、長毛種の牛であった。
 和也は山牛を見て、ワナワナしはじめる。
 そんな和也を見て、犬狼族の長老が不安そうに尋ねる。

「あ、あの。なにか気にさわりましたかな? 選りすぐりの山牛を用意させていただいたのですが……」

 和也は首を横に振って答える。

「違うよ! こんなモフモフした毛の牛がいるなんてビックリだよ! これはグルーミングのしがいがありますぞー。ねえ、スラちゃん1号、山牛さんの体毛がつやつやになるクリームを作ってくれる? たるいっぱいに欲しいな」

 スラちゃん1号が「かしこまりました。そのほうがしぼれる乳の量も増えそうですね。そうですよね? 山牛さん達」と触手で伝え、近くの山牛の顔にゆっくりと触手をわせる。
 おびえた山牛達は、「もー」と鳴いて何度も頷くのだった。



 3.ほのぼのとした一幕


「ふははははー。グルーミングは気持ちいいでしょ! わかるよ、わかる! でもこれからが本番なんだ。うりゃぁぁぁぁ!」
「もー」

 和也がブラシを動かすと、山牛は気持ちよさそうに鳴いた。
 続いて和也は、スラちゃん1号が用意してくれたつやつやクリームを山牛に塗り、手慣れた動作で馴染なじませていく。
 グルーミングする和也の側には、山牛達が待ちきれないとばかりに行列を作っていた。その光景を見て、犬狼族の長老はギョッとした表情になっている。
 そんな犬狼族の長老に、背後から司令官が声をかける。

「山牛が行列? ぎょするのに苦労する山牛達が?」
「おお、婿殿むこどのか。いや、和也様がグルーミングをはじめると言って一体にブラシを入れた瞬間……行列を作りはじめたのじゃ」
「なんでそんなことに?」 

 長老と司令官の会話に、副官が参加してくる。

「どうやらちびスラちゃんさん達が誘導しているようですよ」

 彼女はそう言うと、山牛の頭の上を指さした。
 それぞれの山牛の頭の上には、ちびスラちゃんが乗っていた。ちびスラちゃん達は触手を動かし、山牛が効率よくグルーミングを受けられるようにしているようだった。
 なお、大人の山牛と一緒に来ていた仔山牛は、スラちゃん1号がまとめて面倒を見ているらしい。
 司令官が犬狼族の長老に尋ねる。

「仔牛に近づくと見さかいなく攻撃してくる凶悪な山牛が……スラちゃん1号殿がなにかをしたのか?」
「いや、婿殿。和也様がリーダー格の山牛にブラシを入れた瞬間に、なにやら山牛達が鳴きはじめ、それを聞いた仔牛達がスラちゃん1号殿のもとに集まったのじゃ」
「な、なるほど? よくわかりませんが、なるほどと言っておきますよ」

 司令官は、長老の話を聞いても理解できなかった。副官から理解するのを諦めるように目で伝えられた彼は、大きくため息をついて現状を受け入れる。
 それから司令官は軽く頬を叩いて、和也に近づく。

「和也殿」
「おお! 司令官さんと副官さんじゃん。どう、新婚生活は? ちょっと待ってね。うりゃぁぁぁぁ! 万能グルーミング千手観音せんじゅかんのん! この子は終わりー。ちびスラちゃん、あとはよろしくー。ちょっと休憩するから、グルーミングをしてない子はちびスラちゃんを頭の上に乗せたままにしておいてねー」

 和也は、山牛のグルーミングをいったん休憩することにした。
 グルーミングを受けた山牛は感謝の気持ちで和也に身体をこすりつけ、まだの山牛は残念そうにしながらもその場で草を食べはじめた。
 和也は司令官に尋ねる。

「どうかしたの?」
「い、いえ。山牛が言うことをよく聞いているなと」
「犬狼族の長老さんから、山牛は気難しいと聞いていたけどみんないい子だよ! 子供も可愛いしさ。こんなにいい子達なら飼育するのも楽だよね。まあ俺が飼育するわけじゃないから、司令官さん達に頑張ってもらう感じだけど」

 和也の言葉に司令官が困惑していると、仔山牛の世話をイーちゃんに引き継いだスラちゃん1号がやって来た。そして、「お疲れ様です、和也様。飲み物を用意しますが、ご希望はありますか?」と触手の動きで確認してくる。

「炭酸ジュースかな」

 スラちゃん1号は慣れた手つきで果物をすり潰し、炭酸水を入れてかき混ぜる。そしてどこから用意したのか、グラスに氷まで入れて和也に手渡した。

「くー! 美味い! 仕事のあとの炭酸は最高だね。さすがはスラちゃん1号だよ。おかわり!」

 和也にそう言われ、スラちゃん1号は「はいはい。すぐに用意しますよ。皆さんもいかがですか?」と次の一杯を用意し、その場にいたみんなに炭酸ジュースを勧めた。
 それから、和也、司令官、副官、長老、砦の魔族、犬獣人、猫獣人、和也の護衛をしている魔族とリザードマンなど様々な種族が入り交じり、ちょっとした宴会がはじまる。
 和也は集まったみんなに向かって告げる。

「だったら、このままバーベキューでもしよう! いいよね。スラちゃん1号?」

 スラちゃん1号は「あらあら。でも、山牛達のグルーミングが終わってからですよ。おあずけをされている子達が可哀想ですからね」と上下に弾みながら答えた。

「そっかー。そうだよね。まずは仕事を終わらせないとだね。じゃあ、それが終わったらバーベキューをしよう! さあ、俺の休憩は終わり! 皆はそのままジュースを飲んどいてよ」

 おかわりの炭酸ジュースを飲み干した和也はそう言って大きく伸びをすると、山牛達のグルーミングをすべく走っていった。
 司令官は山牛を手なづける方法を聞きたかったのだが……勢いよく去っていく和也を止めることができず、残念そうな顔をするのだった。



 4.和也はなにかに気づかされてしまう


 和也が砦に到着してから、なんと一ヶ月経った。
 砦の牧場では、山牛の搾乳さくにゅうが行われていた。
 さらには、山牛の乳を材料にした料理が和也によって開発され、スラちゃん1号がレシピとして取りまとめている。

「今日は、先日完成したチーズを使いますー。スラちゃん1号、チーズを使った面白い料理があるんだよー。チーズフォンデュといって、チーズを削ってワインで溶かしていくんだけど……」

 和也が言い終える前に、スラちゃん1号はチーズフォンデュを作ってしまった。

「すごいねスラちゃん1号! ……でも、アルコールが苦手だからなんとかならない?」

 和也が申し訳なさそうに付け加えると、スラちゃん1号は「わかりました。アルコールが苦手な方用のチーズフォンデュもあとで作りましょう」と触手で伝える。
 それからスラちゃん1号はちびスラちゃん達に向かって「ちびスラちゃん、このワイン入りチーズフォンデュは司令官さんのところに。一緒にパンや野菜とベーコンも忘れないようにお願いしますね」と指示を出す。
 ちびスラちゃん達は器用に身体をへこませて鍋を受け取ると、パンなどが入ったかごと一緒に司令官のもとへ運んでいった。
 その間に、スラちゃん1号は新たな鍋に新しいチーズフォンデュを作る。今度はアルコールが入っていない。

「うんうん、これこれ! さっきはお酒っぽさを感じたんだよね。俺って子供舌だよなー。美味しく食べられるなら子供舌でもいいけどねー」

 和也がアルコールなしのチーズフォンデュを食べて笑みを見せると、スラちゃん1号も嬉しそうにするのだった。


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悪役令嬢物が書きたくて挑戦しております。

私、どのゲームの悪役令嬢なの?

興味がありましたらどうぞ。私が書くので恋愛要素が薄く「あれ?」とはなっております。
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