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最終話 神ポーション認定
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「ロイル。朝から悪いけど父の状態を確認しに行くわ」
お風呂を出た私は新しい調薬師の服を来て彼女が来るのを待っており出勤して来たと同時にそう告げた。
「先に父の様子を見てきたのでしょう? あなたから見て父の様子はどうだった?」
彼女の表情が冴えないのがひと目で分かるほど父の様子が芳しくないのは分かっていたが先ずは彼女の意見が聞きたくてそう問いかける。
「あまり良い状態ではありません。お嬢様の作られたポーションでは既に病気の進行を抑えられない程に悪化をしています。このままではもってあと……うううっ」
ロイルはそこまで声を振り絞って答えたがその後は言葉にならず泣き出してしまった。
「泣いていても何も改善しないわ。ロイル、父の様子を見に行くから連れていって」
私は嗚咽をなんとか抑えようとするロイルの背中をポンポンと軽く叩くと彼女を連れて父の治癒院へと向かった。
◇◇◇
「ゴホゴホゴホ――」
治癒院に入ると奥の部屋から激しく咳をする父の声が聞こえてくる。
「今回の流行り風邪は咳が酷いのね。なるほど、それが抵抗力の強い治癒魔法士の父にも感染した理由なのね」
「はい。ですので私も側に近づく事が出来ずに必要なものを隣室へ置くしか出来ないのです」
ロイルも罹患して私にうつしてはいけないと父の様子は確認しても側で看護をすることは出来て居なかった。
「気をつかわせてごめんね。本当は父の看病をしたかったでしょうに」
私はロイルに謝ると父の居る部屋のドアを開けた。
「ゴホゴホ――サクラ!? お前……こんな……所に来たら……ゴボ。早く出て……行くんだ」
いきなり現れた私の姿にベッドから起き上がれないほど衰弱した父が私を気づかってそう叫ぶ。
「嫌よ! あなたの言う事なんて聞いてやらないわ!」
私はそう叫ぶと父の側まで歩いて行き胸の辺りに手を添えてスキルを使う。
「お前、いったい何を?」
「うるさい! 黙ってて!」
私は精神力を研ぎ澄ませて情報を読み取ろうとすると頭の中に今まで分からなかった調薬の配分が浮かび上がってきた。
「ロイル! メモして!」
「はい!」
私は必死に頭に浮かんだレシピの情報をロイルに伝える。
「いい? 今から私がこの風邪の特効薬を作ってくるからそれまでくたばるんじゃないわよ! ロイル、悪いけどこの場は頼むわよ!」
私はそう叫んでロイルからメモをひったくるように受け取ると工房へと全力で走った。
「今度こそ完成させる! まだまだあの人には言いたい事が山ほどあるだから!」
私はそう叫びながらもその日一番の集中力でポーションを完成させた。
(魔道具で確認するべきだけど今はその時間さえ惜しい)
私は数秒だけ迷ったが気がつくと出来たポーションを掴んで工房を飛び出していた。
――バン!
勢い良くドアを開くと目の前には信じられない光景が飛び込んでくる。
目を閉じた父に覆いかぶさるようにロイルが大声を上げて泣いていたのだ。
「間に合わなかった?」
部屋に響くロイルの泣き声に出来たばかりのポーションを握りしめたまま立ち尽くした。
次の瞬間、悲しみは激しい怒りに変わり泣きじゃくるロイルを父から引き剥がしながら大声で叫んだ。
「このクソ親父! 母さんだけじゃなくアンタまでさっさと私を置いて行くんじゃないわよ! なにが治癒魔法士が最強よ! こんなに簡単に罹患して簡単に命を落とすなんて役立たずにも程があるわよ!」
そう叫んだ後で私の目からは大粒の涙が溢れてくる。
「……行かないでよ。こんなに早く居なくならないでよ! 勝手に死んでるんじゃないわよ、このクソ親父!」
私は右手を大きく振りかぶりその手を父の頬めがけて振り下ろした。
――パシン!
「うっ……」
私が頬を打った事で奇跡的に息を吹き返した父を見て私が叫ぶ。
「死んでないならこのポーションを飲みなさい!!」
ほぼ危篤状態の父に向かって完成したばかりのポーションをかかげるが飲み込む力など無い。
(無理! いくら緊急事態とはいえ父親に口移しで飲ませるのは……。でも父の命がかかっているのだから……)
ほんの数秒の迷いだったが次の瞬間、ロイルが私の手からポーションを奪うとそれを口に含み、迷いもなく父に飲ませたのだ。
「ロイル!?」
――ゴクリ。
確かに聞こえた父がポーションを飲み込む音。そして開いたその瞳にロイルはまた父の胸に顔を埋めて泣き出すのだった。
◇◇◇
「――ほら、体力回復のポーションも飲ませておきなさい。あと、しっかりと食事は食べさせないとまた倒れるわよ。あとはロイルに任せて私は暫く工房に籠もるからね」
なんとか一命をとりとめた父は私の体力回復ポーションとロイルの看病のおかげでほぼ完治をしていた。
私の方は厄介な今回の流行り風邪の特効薬レシピが完成したとの事で今まで以上に依頼が殺到し、とてもではないが捌ききれないと判断してレシピを他の調薬師に公開することにしたために私への依頼量は減り、なんとか回せる状態を保っていたのだ。
数日後には父の体調も回復して治癒院の営業も再開することになる。
本当ならばもう少し休んだ方が良いのだが流行り風邪の猛威が治まるまでは出来るだけ患者をみてやりたいとの父の要望に折れた形となったのだ。
「少しは患者も落ち着いてきたのですから食事くらいはきちんとした時間に摂るようにしてくださいね」
今日もロイルは父の食事を作りに治癒院を訪れていた。あの時は緊急措置だったとしてロイルの態度は今までと変わらないが今まで以上に父の健康には口を挟むようになったらしい。
私は今回の猛威を奮った流行り風邪の特効薬の開発者として街から表彰を受け、今回の特効薬は近年にない猛威を奮った流行り風邪の治療薬として神ポーションと認定をされた。
(今回は何とかなったけど今の錬金レベルじゃ次は分からないわよね。もっと努力しなくちゃ)
工房の錬金台の上に並ぶ素材の山を眺めながら私は思わず叫んでいた。
「錬金調薬師が治癒魔法士に劣るなんて絶対に言わせないからね!」
そう言って腕まくりをすると私は今日も錬金調薬の依頼をこなしていくのだった。
ー 終わり ー
お風呂を出た私は新しい調薬師の服を来て彼女が来るのを待っており出勤して来たと同時にそう告げた。
「先に父の様子を見てきたのでしょう? あなたから見て父の様子はどうだった?」
彼女の表情が冴えないのがひと目で分かるほど父の様子が芳しくないのは分かっていたが先ずは彼女の意見が聞きたくてそう問いかける。
「あまり良い状態ではありません。お嬢様の作られたポーションでは既に病気の進行を抑えられない程に悪化をしています。このままではもってあと……うううっ」
ロイルはそこまで声を振り絞って答えたがその後は言葉にならず泣き出してしまった。
「泣いていても何も改善しないわ。ロイル、父の様子を見に行くから連れていって」
私は嗚咽をなんとか抑えようとするロイルの背中をポンポンと軽く叩くと彼女を連れて父の治癒院へと向かった。
◇◇◇
「ゴホゴホゴホ――」
治癒院に入ると奥の部屋から激しく咳をする父の声が聞こえてくる。
「今回の流行り風邪は咳が酷いのね。なるほど、それが抵抗力の強い治癒魔法士の父にも感染した理由なのね」
「はい。ですので私も側に近づく事が出来ずに必要なものを隣室へ置くしか出来ないのです」
ロイルも罹患して私にうつしてはいけないと父の様子は確認しても側で看護をすることは出来て居なかった。
「気をつかわせてごめんね。本当は父の看病をしたかったでしょうに」
私はロイルに謝ると父の居る部屋のドアを開けた。
「ゴホゴホ――サクラ!? お前……こんな……所に来たら……ゴボ。早く出て……行くんだ」
いきなり現れた私の姿にベッドから起き上がれないほど衰弱した父が私を気づかってそう叫ぶ。
「嫌よ! あなたの言う事なんて聞いてやらないわ!」
私はそう叫ぶと父の側まで歩いて行き胸の辺りに手を添えてスキルを使う。
「お前、いったい何を?」
「うるさい! 黙ってて!」
私は精神力を研ぎ澄ませて情報を読み取ろうとすると頭の中に今まで分からなかった調薬の配分が浮かび上がってきた。
「ロイル! メモして!」
「はい!」
私は必死に頭に浮かんだレシピの情報をロイルに伝える。
「いい? 今から私がこの風邪の特効薬を作ってくるからそれまでくたばるんじゃないわよ! ロイル、悪いけどこの場は頼むわよ!」
私はそう叫んでロイルからメモをひったくるように受け取ると工房へと全力で走った。
「今度こそ完成させる! まだまだあの人には言いたい事が山ほどあるだから!」
私はそう叫びながらもその日一番の集中力でポーションを完成させた。
(魔道具で確認するべきだけど今はその時間さえ惜しい)
私は数秒だけ迷ったが気がつくと出来たポーションを掴んで工房を飛び出していた。
――バン!
勢い良くドアを開くと目の前には信じられない光景が飛び込んでくる。
目を閉じた父に覆いかぶさるようにロイルが大声を上げて泣いていたのだ。
「間に合わなかった?」
部屋に響くロイルの泣き声に出来たばかりのポーションを握りしめたまま立ち尽くした。
次の瞬間、悲しみは激しい怒りに変わり泣きじゃくるロイルを父から引き剥がしながら大声で叫んだ。
「このクソ親父! 母さんだけじゃなくアンタまでさっさと私を置いて行くんじゃないわよ! なにが治癒魔法士が最強よ! こんなに簡単に罹患して簡単に命を落とすなんて役立たずにも程があるわよ!」
そう叫んだ後で私の目からは大粒の涙が溢れてくる。
「……行かないでよ。こんなに早く居なくならないでよ! 勝手に死んでるんじゃないわよ、このクソ親父!」
私は右手を大きく振りかぶりその手を父の頬めがけて振り下ろした。
――パシン!
「うっ……」
私が頬を打った事で奇跡的に息を吹き返した父を見て私が叫ぶ。
「死んでないならこのポーションを飲みなさい!!」
ほぼ危篤状態の父に向かって完成したばかりのポーションをかかげるが飲み込む力など無い。
(無理! いくら緊急事態とはいえ父親に口移しで飲ませるのは……。でも父の命がかかっているのだから……)
ほんの数秒の迷いだったが次の瞬間、ロイルが私の手からポーションを奪うとそれを口に含み、迷いもなく父に飲ませたのだ。
「ロイル!?」
――ゴクリ。
確かに聞こえた父がポーションを飲み込む音。そして開いたその瞳にロイルはまた父の胸に顔を埋めて泣き出すのだった。
◇◇◇
「――ほら、体力回復のポーションも飲ませておきなさい。あと、しっかりと食事は食べさせないとまた倒れるわよ。あとはロイルに任せて私は暫く工房に籠もるからね」
なんとか一命をとりとめた父は私の体力回復ポーションとロイルの看病のおかげでほぼ完治をしていた。
私の方は厄介な今回の流行り風邪の特効薬レシピが完成したとの事で今まで以上に依頼が殺到し、とてもではないが捌ききれないと判断してレシピを他の調薬師に公開することにしたために私への依頼量は減り、なんとか回せる状態を保っていたのだ。
数日後には父の体調も回復して治癒院の営業も再開することになる。
本当ならばもう少し休んだ方が良いのだが流行り風邪の猛威が治まるまでは出来るだけ患者をみてやりたいとの父の要望に折れた形となったのだ。
「少しは患者も落ち着いてきたのですから食事くらいはきちんとした時間に摂るようにしてくださいね」
今日もロイルは父の食事を作りに治癒院を訪れていた。あの時は緊急措置だったとしてロイルの態度は今までと変わらないが今まで以上に父の健康には口を挟むようになったらしい。
私は今回の猛威を奮った流行り風邪の特効薬の開発者として街から表彰を受け、今回の特効薬は近年にない猛威を奮った流行り風邪の治療薬として神ポーションと認定をされた。
(今回は何とかなったけど今の錬金レベルじゃ次は分からないわよね。もっと努力しなくちゃ)
工房の錬金台の上に並ぶ素材の山を眺めながら私は思わず叫んでいた。
「錬金調薬師が治癒魔法士に劣るなんて絶対に言わせないからね!」
そう言って腕まくりをすると私は今日も錬金調薬の依頼をこなしていくのだった。
ー 終わり ー
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