119 / 120
第119話【夢を実現させる具体的な行動】
しおりを挟む
「それで私は具体的に何をすればいいか教えてくれるかな?」
「そうだね。僕はまず領主に会って話をするからそれに同行して欲しい。
会う名目はセーラ嬢の定期検診だ。
そこで話をあげて協力を要請するつもりだ。
話が上手くいったら知り合いに協力を要請していくからその時はシミリにも幾つか回ってもらうことになるだろう。
とにかくまずは領主への協力要請からだ」
僕はそう言うと薬の準備をして領主邸を訪問した。
「ようこそおいでくださいました。セーラお嬢様がお待ちです。こちらへどうぞ」
一応、準備の最中に先行して手紙で領主邸に訪問の旨を伝えていたが、あっさりと通されるとは思ってなかったのでほっとした。
「こちらでお待ちください。お嬢様をお呼びして参りますので……」
応接間に通された僕達はセーラ嬢が来るまで部屋に準備された紅茶を飲みながら打ち合わせをしていた。
「かちゃり」
入ってきたドアが開く音がしたと思ったら誰かが飛び込んできた。
「お兄ちゃん!いらっしゃい」
セーラが元気いっぱいに挨拶をしてきたので僕も目線を合わせる為に片ひざをついて笑いかけた。
「これはセーラお嬢様。体の調子はいかがですか?」
「うん!あれから目もよく見えるし、体の調子も凄くいいよ!」
「それは良かったです。では念のために失礼して検診だけさせて頂きますね」
僕はそう言うと彼女に鑑定魔法をかけて確認した。
「うん。特に問題ないですね。
前の病気も完治していますし、新たな病気も発生していません。
すこぶる健康体ですよ」
そう言うとセーラは笑顔でお礼を言った。
「ありがとう、お兄ちゃん」
その時、ドアからクロイスが執事とともに部屋に入ってきた。
「これはクロイス様。お久しぶりでございます。
お嬢様の病気は完治しております事、確認させて頂きました。
今後は成人された時に念のために検診を受けるくらいで大丈夫かと思います」
僕の報告を聞いてクロイスは満足そうに頷いてセーラの頭を撫でて言った。
「うむ。そなたには世話になったな。
おかげでセーラも元気になり家の者達にも活気が戻ってきた。
本当に感謝している。後はセーラの成人の儀の時に側に居てもらえれば助かるだろう」
「はい。その時は必ず伺うようにしましょう」
頭を下げる僕にクロイスは顎に手をあてて言った。
「ふむ。今日はやけに素直でおとなしいではないか。
以前の振る舞いからは考えられないが何か魂胆があるのか?」
クロイスの言葉に僕は素直に答えた。
「魂胆といいますか、ひとつお願いしたい事があります」
「願いだと?」
「はい。これは領主であるクロイス様にしか出来ない事であり、この領地の発展のためにやるべき事になります」
「ほう、面白い。話してみるが良い。
そなたにはセーラが世話になった恩もある。本当に我が領地に利となる話ならば考えてやろう」
「では、順を追ってお話します。
まず、私は先日女神様にお会いし、知の富を広めるように言われました。
その使命を遂行するために女神様は私に知の祝福を与えてくださりました」
「なに!?女神様と会ったと?さらに祝福も頂いたと言うのか?」
「はい。そのおかげで私は薬師でありながら他の職業に関してもアドバイスを行えるようになりました」
「それを証明出来るものはあるのか?女神様の名前を出したからには虚偽だった場合は娘の恩人と言えども庇うことは出来ないぞ」
「もちろんです。試しにどの職業の事を聞かれてもお答え出来ると思いますが、これを見て頂く方が納得して貰えるかと思います」
僕はそう言ってステータスプレートをクロイスに提示した。
もちろん数値偽造バリバリのプレートであったが……。
「これは……。確かに追加スキルに『女神の祝福』とある。
それで女神様は具体的にそなたに何をするようにおっしゃったのだ?」
(普通にお願いしたところで無理な事でも女神様の言葉とすれば聞いて貰えると踏んで準備していて正解だったな。
でも僕の能力を一部ばらさないといけないから正直気乗りはしなかったけど、どうせやろうとしている事は能力をばらさないと矛盾が出てしまうからここで領主に話して協力を得た方が得だろう)
そう思いながら僕はシミリと考えた作戦を話し始めた。
「女神様は私に得た知識を使って多くの職業の発展に貢献するようにとおっしゃいました」
「では、この街に学校を造りそこで弟子をとるか?」
クロイスの言葉に僕は首を振り、自分の考えを言った。
「私達は先日までクロイス様の領内にあるリボルテの街へ依頼で出かけておりましたが、馬車で10日と遠方であるが為に道中で盗賊に遭うことがありました。
しかも往復ともちょうど中間地点でした」
「何?盗賊とな?それならばすぐに衛兵を送り討伐させよう」
「いえ、盗賊はすでに討伐しておりますので大丈夫なのですが、あの場所に中継する場所、出来れば村程度で良いので商人が安心して休める場所が提供できないかと考えておりました、そうすればあの周辺の治安も良くなり、リボルテへ向かう馬車もカイザックへ帰る馬車も安心して行き来が出来ると思います」
「なるほど、確かにな」
「私はその村にシンボルとして学校を建てたいと思っています。
確かに双方の街から5日とへんぴな場所ですが勉強するのに不要な誘惑が少ない方が上達が早いかと思います」
僕の話にクロイスは考え込んだ。
確かに突飛な話で実現するにはかなりの投資が必要だ。
しかし、領内の治安と街を繋ぐ商人が安全に旅が出来れば街間の発展や税収の向上が見込まれる。
「クロイス様。女神様は私に多くの職業の発展を手助けするようにと言われましたが、この領内でとは言われておりません。
クロイス様が不服であれば別の地方にて女神様のお言葉を守ることも出来ますが……」
「ま、まて!分かった。その話を了承しよう。ただし、一年待ってくれ。
街道の途中に村を整備するなど簡単に出来るものではないからな」
「ありがとうございます。
では概要が完成した暁にはお礼にお嬢様の魔術師としての才能を開花させて差し上げましょう。
きっと素晴らしい魔術師に成長されるでしょう」
僕はその後、クロイスと新しい村の全体像を話し合い領主邸を後にした。
「そうだね。僕はまず領主に会って話をするからそれに同行して欲しい。
会う名目はセーラ嬢の定期検診だ。
そこで話をあげて協力を要請するつもりだ。
話が上手くいったら知り合いに協力を要請していくからその時はシミリにも幾つか回ってもらうことになるだろう。
とにかくまずは領主への協力要請からだ」
僕はそう言うと薬の準備をして領主邸を訪問した。
「ようこそおいでくださいました。セーラお嬢様がお待ちです。こちらへどうぞ」
一応、準備の最中に先行して手紙で領主邸に訪問の旨を伝えていたが、あっさりと通されるとは思ってなかったのでほっとした。
「こちらでお待ちください。お嬢様をお呼びして参りますので……」
応接間に通された僕達はセーラ嬢が来るまで部屋に準備された紅茶を飲みながら打ち合わせをしていた。
「かちゃり」
入ってきたドアが開く音がしたと思ったら誰かが飛び込んできた。
「お兄ちゃん!いらっしゃい」
セーラが元気いっぱいに挨拶をしてきたので僕も目線を合わせる為に片ひざをついて笑いかけた。
「これはセーラお嬢様。体の調子はいかがですか?」
「うん!あれから目もよく見えるし、体の調子も凄くいいよ!」
「それは良かったです。では念のために失礼して検診だけさせて頂きますね」
僕はそう言うと彼女に鑑定魔法をかけて確認した。
「うん。特に問題ないですね。
前の病気も完治していますし、新たな病気も発生していません。
すこぶる健康体ですよ」
そう言うとセーラは笑顔でお礼を言った。
「ありがとう、お兄ちゃん」
その時、ドアからクロイスが執事とともに部屋に入ってきた。
「これはクロイス様。お久しぶりでございます。
お嬢様の病気は完治しております事、確認させて頂きました。
今後は成人された時に念のために検診を受けるくらいで大丈夫かと思います」
僕の報告を聞いてクロイスは満足そうに頷いてセーラの頭を撫でて言った。
「うむ。そなたには世話になったな。
おかげでセーラも元気になり家の者達にも活気が戻ってきた。
本当に感謝している。後はセーラの成人の儀の時に側に居てもらえれば助かるだろう」
「はい。その時は必ず伺うようにしましょう」
頭を下げる僕にクロイスは顎に手をあてて言った。
「ふむ。今日はやけに素直でおとなしいではないか。
以前の振る舞いからは考えられないが何か魂胆があるのか?」
クロイスの言葉に僕は素直に答えた。
「魂胆といいますか、ひとつお願いしたい事があります」
「願いだと?」
「はい。これは領主であるクロイス様にしか出来ない事であり、この領地の発展のためにやるべき事になります」
「ほう、面白い。話してみるが良い。
そなたにはセーラが世話になった恩もある。本当に我が領地に利となる話ならば考えてやろう」
「では、順を追ってお話します。
まず、私は先日女神様にお会いし、知の富を広めるように言われました。
その使命を遂行するために女神様は私に知の祝福を与えてくださりました」
「なに!?女神様と会ったと?さらに祝福も頂いたと言うのか?」
「はい。そのおかげで私は薬師でありながら他の職業に関してもアドバイスを行えるようになりました」
「それを証明出来るものはあるのか?女神様の名前を出したからには虚偽だった場合は娘の恩人と言えども庇うことは出来ないぞ」
「もちろんです。試しにどの職業の事を聞かれてもお答え出来ると思いますが、これを見て頂く方が納得して貰えるかと思います」
僕はそう言ってステータスプレートをクロイスに提示した。
もちろん数値偽造バリバリのプレートであったが……。
「これは……。確かに追加スキルに『女神の祝福』とある。
それで女神様は具体的にそなたに何をするようにおっしゃったのだ?」
(普通にお願いしたところで無理な事でも女神様の言葉とすれば聞いて貰えると踏んで準備していて正解だったな。
でも僕の能力を一部ばらさないといけないから正直気乗りはしなかったけど、どうせやろうとしている事は能力をばらさないと矛盾が出てしまうからここで領主に話して協力を得た方が得だろう)
そう思いながら僕はシミリと考えた作戦を話し始めた。
「女神様は私に得た知識を使って多くの職業の発展に貢献するようにとおっしゃいました」
「では、この街に学校を造りそこで弟子をとるか?」
クロイスの言葉に僕は首を振り、自分の考えを言った。
「私達は先日までクロイス様の領内にあるリボルテの街へ依頼で出かけておりましたが、馬車で10日と遠方であるが為に道中で盗賊に遭うことがありました。
しかも往復ともちょうど中間地点でした」
「何?盗賊とな?それならばすぐに衛兵を送り討伐させよう」
「いえ、盗賊はすでに討伐しておりますので大丈夫なのですが、あの場所に中継する場所、出来れば村程度で良いので商人が安心して休める場所が提供できないかと考えておりました、そうすればあの周辺の治安も良くなり、リボルテへ向かう馬車もカイザックへ帰る馬車も安心して行き来が出来ると思います」
「なるほど、確かにな」
「私はその村にシンボルとして学校を建てたいと思っています。
確かに双方の街から5日とへんぴな場所ですが勉強するのに不要な誘惑が少ない方が上達が早いかと思います」
僕の話にクロイスは考え込んだ。
確かに突飛な話で実現するにはかなりの投資が必要だ。
しかし、領内の治安と街を繋ぐ商人が安全に旅が出来れば街間の発展や税収の向上が見込まれる。
「クロイス様。女神様は私に多くの職業の発展を手助けするようにと言われましたが、この領内でとは言われておりません。
クロイス様が不服であれば別の地方にて女神様のお言葉を守ることも出来ますが……」
「ま、まて!分かった。その話を了承しよう。ただし、一年待ってくれ。
街道の途中に村を整備するなど簡単に出来るものではないからな」
「ありがとうございます。
では概要が完成した暁にはお礼にお嬢様の魔術師としての才能を開花させて差し上げましょう。
きっと素晴らしい魔術師に成長されるでしょう」
僕はその後、クロイスと新しい村の全体像を話し合い領主邸を後にした。
30
お気に入りに追加
3,236
あなたにおすすめの小説
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
貴族に転生してユニークスキル【迷宮】を獲得した俺は、次の人生こそ誰よりも幸せになることを目指す
名無し
ファンタジー
両親に愛されなかったことの不満を抱えながら交通事故で亡くなった主人公。気が付いたとき、彼は貴族の長男ルーフ・ベルシュタインとして転生しており、家族から愛されて育っていた。ルーフはこの幸せを手放したくなくて、前世で両親を憎んで自堕落な生き方をしてきたことを悔い改め、この異世界では後悔しないように高みを目指して生きようと誓うのだった。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる