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第124話【王都への道②】
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ヴァンからの勧誘は当然受ける気はなかったが将来のことについて考えるきっかけとなる話に頭を数回左右に振って僕は小さくつぶやいた。
「……とりあえず全てを終わらせてからだな」
今の僕にはノエルを助けるという最大の目的があることを再認識して余計なことはひとまず置いておくことに決めた。
「――食事も終わったようですのでそろそろ出発しましょう」
予定の時間が近づいた頃、ヴァンが商隊全部にそう伝令をまわす。
「今日はこのあと日が暮れる少し前ころに到着予定の野営場所にて一晩泊まることになります。
不寝番はもちろん立てますが可能ならばご自分の馬車での対策を考えておいてください」
出発前に言われた言葉で、また馬車が走り出すと椅子に寝転がってめをつむるゾラを他所に僕はマリアーナと御者台でどうするかのすり合わせをした。
「魔王との争いが落ち着いたいま、魔物化した獣よりも盗賊の方が危険です。
ヴァンさんが言われたように不寝番は立てるのでしょうけど多くて数人の交代制での見張りだと推測しますのでこの馬車の方まで目が届かない可能性もあります」
マリアーナは冷静にそう分析をして案を提示してくる。
「正直、ゾラさんはあてには出来ません。
職人ですからもともと戦うような行動は無理があるからです。
であればやれることはふたつ、私とミナトさんの交代で見張ること。
これは私が御者を担当していることから危険度の高い時間帯はミナトさんに任せることになるわ。
もしくは、今から先にミナトさんが寝ておいて一晩中起きておいてくれるか……ね」
「確率的にはそれほど高くはないと思ってるけれど万が一を考えるならば僕が起きている方がいいかもしれないですね。
特になにもなければ朝から馬車の中で寝てしまっても問題ないでしょうから……あの人みたいにね」
僕はちらりと馬車の中で寝ているゾラを見ながらそう答えた。
「分かったわ。
じゃあ今からでも休んでいていいのよ。
馬車に関しては私で対応出来るから」
「はい。
では、暫く僕も横になっておきますので何かあれば声をかけてくださいね」
僕はマリアーナにそう伝えて馬車の椅子で仮眠をとった。
「――そろそろ目的の場所に着くわよ」
数時間ほどたったのだろう、僕はいつの間にかぐっすりと寝ていたようでマリアーナの声で目を覚まし、日を見るとかなり傾いたあたりにあることを知り慌てて御者台へと登った。
「すみません。
思ったよりも寝ていたみたいですね。
そろそろ予定の場所になるんですか?」
「そうね。
あれから一度、小休憩があってその時に大まかな距離と時間が示されたのでそろそろかと判断したの。
側に川が現れたのも予想した要因のひとつだけどね」
「ああ、本当ですね。
水の補給が必要ならば川の側がいいですからね」
僕たちがそう話していると前方の馬車からそろそろ目的地に到着するとの連絡がはいった。
「ちょうど良かったみたいですね」
マリアーナはそう言って前方の馬車の横に寄せて広場に停めた。
「今晩はここで野営となりますので担当の者はしっかりと役目をこなすように。
盗賊の襲撃は前よりは減ったとはいえ、ここが野営ポイントであることは広く知られているので注意は怠らないようにな」
ヴァンの言葉に護衛たちは黙ってうなずき早めの夕食を食べてそれぞれの持ち場についた。
「おい、俺たちのメシはどうなってるんだ?」
いつの間にか起きてきたゾラにカード化開放した食事を渡して僕たちもそれぞれに食事をして野営の準備をする。
「あれだけ寝てたら眠くないんじゃないですか?
不寝番でもやりますか?」
僕は冗談まじりにゾラにそう提案すると彼は「俺の代わりにコイツが見張ってくれるさ」と言って持ってきていた魔道具を取り出した。
「これはなんですか?」
「コイツは動く生き物に対して反応して光と音を出す装置だ。
あくまで生き物に反応するように設計されているから人間だけでなく小動物にも反応するから何かが近づいたらすぐに分かるぜ」
ゾラは得意気にそう説明するが僕はその説明を聞いて「確かに有益な魔道具のようですけど、あくまで単体の馬車用ですよね? こんなに多くの人がいる商隊でそんなものを置いたら小動物とかに反応したとき結構迷惑にならないですか?」と思ったことを聞いてみたら「確かにそうかもしれんが万が一でも盗賊に襲われる可能性があるなら危険回避の観点から設置するべきじゃないのか?」と返されてしまった。
「……分かりました。
では、僕たちの馬車側だけに設置をお願いしていいですか?
一応、ヴァンさんと護衛隊長には説明しておきますので……」
「おう。
一流の魔道具士が作ったものがどれだけ有用かを見せてやるぜ」
ゾラはそう言って嬉々として魔道具を設置していった。
「では、私は休ませてもらいますね。
何かトラブルがあれば遠慮なく起こしてくださいね」
夜もふけてきて僕が馬車の側で焚き火をして不寝番を始めるとマリアーナがそう声をかけてくる。
「おう。
じゃあ俺もそろそろ寝るとするか」
マリアーナが馬車に向かったのを見てゾラも馬車へ行こうとしたので僕がそれを止める。
「女性が寝る馬車であなたを寝かせるわけにはいかないですよ」
マリアーナはただの女性では無かったがいろんな意味で騒ぎになるのは面倒が多かったので僕はあることを考えていたのだ。
「あん? じゃあ俺に地面で寝ろと言うのか?」
ゾラが少し不機嫌そうな表情をするのを見て僕は「いいえ、そんなことをする必要はありませんよ」と答えた。
「じゃあどこで寝るんだ?」
ゾラが質問をしてきたので僕は彼に「ちょっとあそこを見てもらえますか?」と馬車の後ろあたりをゆびさして彼の意識を向けた。
「なんだってんだ?」
ゾラがそう言って馬車の影に入った瞬間、僕は彼にスキルを使った。
「カード収納」
次の瞬間、ゾラは僕の手の中に一枚のカードとなって収まっていた。
「とりあえず明日の朝まではこの状態でいてもらいますね」
どうせ時間は止まってるので疲れもないし、次に気がついたら朝になってるだろうからびっくりはするだろうが夜に面倒ごとを起こされる可能性を考えたら楽だし適当に誤魔化してやることにして僕は夜の不寝番へと焚き火の前に腰をおろした。
「……とりあえず全てを終わらせてからだな」
今の僕にはノエルを助けるという最大の目的があることを再認識して余計なことはひとまず置いておくことに決めた。
「――食事も終わったようですのでそろそろ出発しましょう」
予定の時間が近づいた頃、ヴァンが商隊全部にそう伝令をまわす。
「今日はこのあと日が暮れる少し前ころに到着予定の野営場所にて一晩泊まることになります。
不寝番はもちろん立てますが可能ならばご自分の馬車での対策を考えておいてください」
出発前に言われた言葉で、また馬車が走り出すと椅子に寝転がってめをつむるゾラを他所に僕はマリアーナと御者台でどうするかのすり合わせをした。
「魔王との争いが落ち着いたいま、魔物化した獣よりも盗賊の方が危険です。
ヴァンさんが言われたように不寝番は立てるのでしょうけど多くて数人の交代制での見張りだと推測しますのでこの馬車の方まで目が届かない可能性もあります」
マリアーナは冷静にそう分析をして案を提示してくる。
「正直、ゾラさんはあてには出来ません。
職人ですからもともと戦うような行動は無理があるからです。
であればやれることはふたつ、私とミナトさんの交代で見張ること。
これは私が御者を担当していることから危険度の高い時間帯はミナトさんに任せることになるわ。
もしくは、今から先にミナトさんが寝ておいて一晩中起きておいてくれるか……ね」
「確率的にはそれほど高くはないと思ってるけれど万が一を考えるならば僕が起きている方がいいかもしれないですね。
特になにもなければ朝から馬車の中で寝てしまっても問題ないでしょうから……あの人みたいにね」
僕はちらりと馬車の中で寝ているゾラを見ながらそう答えた。
「分かったわ。
じゃあ今からでも休んでいていいのよ。
馬車に関しては私で対応出来るから」
「はい。
では、暫く僕も横になっておきますので何かあれば声をかけてくださいね」
僕はマリアーナにそう伝えて馬車の椅子で仮眠をとった。
「――そろそろ目的の場所に着くわよ」
数時間ほどたったのだろう、僕はいつの間にかぐっすりと寝ていたようでマリアーナの声で目を覚まし、日を見るとかなり傾いたあたりにあることを知り慌てて御者台へと登った。
「すみません。
思ったよりも寝ていたみたいですね。
そろそろ予定の場所になるんですか?」
「そうね。
あれから一度、小休憩があってその時に大まかな距離と時間が示されたのでそろそろかと判断したの。
側に川が現れたのも予想した要因のひとつだけどね」
「ああ、本当ですね。
水の補給が必要ならば川の側がいいですからね」
僕たちがそう話していると前方の馬車からそろそろ目的地に到着するとの連絡がはいった。
「ちょうど良かったみたいですね」
マリアーナはそう言って前方の馬車の横に寄せて広場に停めた。
「今晩はここで野営となりますので担当の者はしっかりと役目をこなすように。
盗賊の襲撃は前よりは減ったとはいえ、ここが野営ポイントであることは広く知られているので注意は怠らないようにな」
ヴァンの言葉に護衛たちは黙ってうなずき早めの夕食を食べてそれぞれの持ち場についた。
「おい、俺たちのメシはどうなってるんだ?」
いつの間にか起きてきたゾラにカード化開放した食事を渡して僕たちもそれぞれに食事をして野営の準備をする。
「あれだけ寝てたら眠くないんじゃないですか?
不寝番でもやりますか?」
僕は冗談まじりにゾラにそう提案すると彼は「俺の代わりにコイツが見張ってくれるさ」と言って持ってきていた魔道具を取り出した。
「これはなんですか?」
「コイツは動く生き物に対して反応して光と音を出す装置だ。
あくまで生き物に反応するように設計されているから人間だけでなく小動物にも反応するから何かが近づいたらすぐに分かるぜ」
ゾラは得意気にそう説明するが僕はその説明を聞いて「確かに有益な魔道具のようですけど、あくまで単体の馬車用ですよね? こんなに多くの人がいる商隊でそんなものを置いたら小動物とかに反応したとき結構迷惑にならないですか?」と思ったことを聞いてみたら「確かにそうかもしれんが万が一でも盗賊に襲われる可能性があるなら危険回避の観点から設置するべきじゃないのか?」と返されてしまった。
「……分かりました。
では、僕たちの馬車側だけに設置をお願いしていいですか?
一応、ヴァンさんと護衛隊長には説明しておきますので……」
「おう。
一流の魔道具士が作ったものがどれだけ有用かを見せてやるぜ」
ゾラはそう言って嬉々として魔道具を設置していった。
「では、私は休ませてもらいますね。
何かトラブルがあれば遠慮なく起こしてくださいね」
夜もふけてきて僕が馬車の側で焚き火をして不寝番を始めるとマリアーナがそう声をかけてくる。
「おう。
じゃあ俺もそろそろ寝るとするか」
マリアーナが馬車に向かったのを見てゾラも馬車へ行こうとしたので僕がそれを止める。
「女性が寝る馬車であなたを寝かせるわけにはいかないですよ」
マリアーナはただの女性では無かったがいろんな意味で騒ぎになるのは面倒が多かったので僕はあることを考えていたのだ。
「あん? じゃあ俺に地面で寝ろと言うのか?」
ゾラが少し不機嫌そうな表情をするのを見て僕は「いいえ、そんなことをする必要はありませんよ」と答えた。
「じゃあどこで寝るんだ?」
ゾラが質問をしてきたので僕は彼に「ちょっとあそこを見てもらえますか?」と馬車の後ろあたりをゆびさして彼の意識を向けた。
「なんだってんだ?」
ゾラがそう言って馬車の影に入った瞬間、僕は彼にスキルを使った。
「カード収納」
次の瞬間、ゾラは僕の手の中に一枚のカードとなって収まっていた。
「とりあえず明日の朝まではこの状態でいてもらいますね」
どうせ時間は止まってるので疲れもないし、次に気がついたら朝になってるだろうからびっくりはするだろうが夜に面倒ごとを起こされる可能性を考えたら楽だし適当に誤魔化してやることにして僕は夜の不寝番へと焚き火の前に腰をおろした。
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