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第80話【ひとつの約束と少しの別れ】
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「こいつはある国の裏商人から手に入れたもので犯罪奴隷を強制労働させるための魔道具だ。
つまり、こいつをつけた者は主人の言うことを強制的に実行させられるってわけだ。
たとえばこんなふうに……」
ザガンはそう言うとノエルに向かって命令をする。
「俺様に向かって土下座しながら今までの事を謝罪しろ!」
「なっ!?」
驚く僕の前でノエルはスッと床に土下座をして「ザガンさま、今までのわたくしの愚かな発言をどうかお許し下さい」と発言する。
その目には涙が溜まり、いまにも溢れ出しそうになりながら。
「まあ、こんなもんだ。
この魔道具の凄いところは主人の命令は絶対に守られると言うこと。
たとえばこの場で『脱げ』と命令すれば逆らうことは出来ないし『死ね』と命令すればそれからも逃れる事は出来ない。
つまりこの女の全てが俺様の心ひとつにあると言うことだ。
それにたとえばこんな事をしても逆らえないんだよ」
ザガンはいきなりノエルの胸を鷲掴みにしてニヤニヤしながら「いい事を思いついた」と僕に言った。
「この俺様にこれだけ恥をかかせてくれた貴様は一番最悪な死に方をしてもらおうか。
ノエル、この男の首を締めて殺すのだ」
その命令にノエルが拒絶の声をあげる。
「いやです!
そんなの絶対にいやぁ!」
ノエルは必死に命令に逆らおうとするが頭で拒絶しても身体が勝手に僕の方へと向かって歩きだしてしまう。
その目からは涙が溢れ「やめて! お願いします!」とザガンに懇願する。
「ははははは!
いいざまだな。
お前を始末した後はこの女は俺様の夜伽専用の奴隷として飽きるまで使ってやるよ。
そして飽きたらお前のもとに送ってやるからその時は好きにするがいいさ。
まあ、その時この女が壊れてなければいいがな」
ザガンの笑い声が響く中、ノエルの手が僕の首にかかろうとした時に僕は静かにザガンに言った。
「――お前がそこまでのクズで良かったよ」
そう言った僕は両腕を掴んでいた男たちにスキルを発動する。
「――カード収納」
「いったい何を!?」
そう叫んだ男たちは次の瞬間、カードに閉じ込められて床に落ちた。
「なんだと!?」
消えたふたりに驚いたザガンに僕は覚えたばかりのスキルを発動させる。
「――超カード収納」
これは今まではカード化させるものに触れてなければ駄目だったが今回のスキルアップで目視出来る範囲のものが全て対象となるチート能力だった。
僕がザガンを睨みつけながらスキルを発動させるとあれだけ傲慢な振る舞いをしていた男は一枚のカードとなり床に落ちて裏返しになった。
「わ、私も同じようにカード化してください。
このままではあなたの首を締めてしまうから……」
僕の首に手が届いたノエルがそう僕に訴えかけると僕は素早くその手を首から外し、彼女を後ろから抱きしめた。
「待ってろ、今からそのチョーカーだけをカード化して取り除けるか試してみる」
僕はノエルにそう伝えると彼女のチョーカーを掴みスキルを発動させる。
「――カード収納」
スキルに反応したチョーカーは一瞬だけ光を放ったが直ぐに光は闇に飲み込まれてその力を失った。
「なっ!?
なんで出来ないんだ!?
今までこんな事は無かったのに……」
絶望にかられ、そうつぶやいた僕にノエルが優しく言った。
「彼はこのチョーカーを隷属の首輪と呼んでいました。
隷属と言うからには何かしらの魔法で身体の自由を縛る誓約があるのだと思います。
それが邪魔をしている可能性があるのかもしれません。
――もう良いのです、早くしないとあなたが……」
ノエルの懇願に僕はその場での対処をあきらめ、固い決意を秘めてノエルに言った。
「奴から得た情報から君がつけられたチョーカーは魔道具だと分かった。
名前も本当かは分からないが隷属の首輪と言っていたので調べれば何か分かるかもしれない。
僕が何年かかっても絶対にこのチョーカーを外す方法を見つけるからそれまで待っててくれないか?」
僕の言葉にノエルは目をつむり一度だけうなずいて言葉を紡いだ。
「――ひとつ約束してくれる?
あなたのカードの中は時間が進まないから私が年をとることは無い。
けれども今を生きるあなたは時間が進んでしまうからどんどん大人になっていくわ。
あなたの年齢が今の私に届くまでに迎えに来てください。
今のあなたも魅力的だけど成長したあなたに今の私を愛して欲しいの。
だから……少しだけのお別れ」
ノエルはそう言うと女性とは思えない力で僕の拘束を振りほどいてまた僕目掛けて手を伸ばしてきたが命令を下したザガンがその場に居ないために少しだけ契約の縛りが緩んだ彼女の手は僕の首を通り越して僕に抱きつく形となりその唇が僕の唇と重なった。
時間にしてほんの数秒。
彼女の柔らかい唇の感触を感じながら僕は強い決心と共に彼女にスキルを使った。
* * *
「今からギルドマスターに面会出来ますか?」
誰も居なくなった雑貨店の戸締まりをした僕は魔道具の情報を得るためザッハに面会を求めていた。
(正直、どこまで話して良いものか分からないけど人をカード化出来る事を知っているのは彼とあの時対応した衛兵だけだ。
今、協力を求められるのは彼しか居ないだろう)
面会の許可が出た僕は案内された応接室でこれからの行動方針を模索していた。
「――待たせたな。
今日はどうした?
運送物のカード化でなにか気になる事でもあったのか?」
ザッハは部屋に入ると僕の前のソファに座り続けて入ってきた職員の女性がふたりの前に紅茶を置くとすぐに部屋を出て行った。
「――実は相談があってきました。
まずはこれを見てください」
僕はそう言うとポーチから4枚のカードを取り出してテーブルに置いた。
「なんのカードだ?
……!
こ、これはいったい!?」
そこに並べられていたのはザガンをはじめその取り巻きの男2人とノエルのカードだった。
「……詳しく説明をしてくれるんだろうな?」
「もちろんです。
そのために来たのですから」
僕はそう言うとギルドで配達の依頼を受けたこと。
その荷物を持ってノエルのお店に行ったらザガンが取り巻きを連れて押しかけていたこと。
ザガンがどこからか仕入れた怪しいチョーカーをノエルに無理矢理つけたこと。
そのチョーカーの事を隷属の首輪だと言ったこと。
そのチョーカーは魔道具でその効果は主人の言うことを必ず守ること。
その命令権を使いノエルに僕を殺させようとしたこと。
そして、それを阻止するためにザガンと取り巻きをカード化して捕らえたこと。
ノエルはザガンの命令権が継続して発動していたために自らカード化して止めて欲しいとお願いされたこと。
僕が起きた事実をひとつずつザッハに説明すると彼の表情が次第に厳しいものと変わっていった。
「あのボンボンのくそガキが!
あいつはいつも自分の思い通りにならない事は金か暴力で捻じ曲げて来たようなやつだ。
ミナトの言っていることは全て真実なのだろう。
それで君はどうしたい?
君には随分と世話になっているから私に出来ることは協力をしたいが……」
ザッハの言葉に僕は先ほどまとめた案を話し始めた。
つまり、こいつをつけた者は主人の言うことを強制的に実行させられるってわけだ。
たとえばこんなふうに……」
ザガンはそう言うとノエルに向かって命令をする。
「俺様に向かって土下座しながら今までの事を謝罪しろ!」
「なっ!?」
驚く僕の前でノエルはスッと床に土下座をして「ザガンさま、今までのわたくしの愚かな発言をどうかお許し下さい」と発言する。
その目には涙が溜まり、いまにも溢れ出しそうになりながら。
「まあ、こんなもんだ。
この魔道具の凄いところは主人の命令は絶対に守られると言うこと。
たとえばこの場で『脱げ』と命令すれば逆らうことは出来ないし『死ね』と命令すればそれからも逃れる事は出来ない。
つまりこの女の全てが俺様の心ひとつにあると言うことだ。
それにたとえばこんな事をしても逆らえないんだよ」
ザガンはいきなりノエルの胸を鷲掴みにしてニヤニヤしながら「いい事を思いついた」と僕に言った。
「この俺様にこれだけ恥をかかせてくれた貴様は一番最悪な死に方をしてもらおうか。
ノエル、この男の首を締めて殺すのだ」
その命令にノエルが拒絶の声をあげる。
「いやです!
そんなの絶対にいやぁ!」
ノエルは必死に命令に逆らおうとするが頭で拒絶しても身体が勝手に僕の方へと向かって歩きだしてしまう。
その目からは涙が溢れ「やめて! お願いします!」とザガンに懇願する。
「ははははは!
いいざまだな。
お前を始末した後はこの女は俺様の夜伽専用の奴隷として飽きるまで使ってやるよ。
そして飽きたらお前のもとに送ってやるからその時は好きにするがいいさ。
まあ、その時この女が壊れてなければいいがな」
ザガンの笑い声が響く中、ノエルの手が僕の首にかかろうとした時に僕は静かにザガンに言った。
「――お前がそこまでのクズで良かったよ」
そう言った僕は両腕を掴んでいた男たちにスキルを発動する。
「――カード収納」
「いったい何を!?」
そう叫んだ男たちは次の瞬間、カードに閉じ込められて床に落ちた。
「なんだと!?」
消えたふたりに驚いたザガンに僕は覚えたばかりのスキルを発動させる。
「――超カード収納」
これは今まではカード化させるものに触れてなければ駄目だったが今回のスキルアップで目視出来る範囲のものが全て対象となるチート能力だった。
僕がザガンを睨みつけながらスキルを発動させるとあれだけ傲慢な振る舞いをしていた男は一枚のカードとなり床に落ちて裏返しになった。
「わ、私も同じようにカード化してください。
このままではあなたの首を締めてしまうから……」
僕の首に手が届いたノエルがそう僕に訴えかけると僕は素早くその手を首から外し、彼女を後ろから抱きしめた。
「待ってろ、今からそのチョーカーだけをカード化して取り除けるか試してみる」
僕はノエルにそう伝えると彼女のチョーカーを掴みスキルを発動させる。
「――カード収納」
スキルに反応したチョーカーは一瞬だけ光を放ったが直ぐに光は闇に飲み込まれてその力を失った。
「なっ!?
なんで出来ないんだ!?
今までこんな事は無かったのに……」
絶望にかられ、そうつぶやいた僕にノエルが優しく言った。
「彼はこのチョーカーを隷属の首輪と呼んでいました。
隷属と言うからには何かしらの魔法で身体の自由を縛る誓約があるのだと思います。
それが邪魔をしている可能性があるのかもしれません。
――もう良いのです、早くしないとあなたが……」
ノエルの懇願に僕はその場での対処をあきらめ、固い決意を秘めてノエルに言った。
「奴から得た情報から君がつけられたチョーカーは魔道具だと分かった。
名前も本当かは分からないが隷属の首輪と言っていたので調べれば何か分かるかもしれない。
僕が何年かかっても絶対にこのチョーカーを外す方法を見つけるからそれまで待っててくれないか?」
僕の言葉にノエルは目をつむり一度だけうなずいて言葉を紡いだ。
「――ひとつ約束してくれる?
あなたのカードの中は時間が進まないから私が年をとることは無い。
けれども今を生きるあなたは時間が進んでしまうからどんどん大人になっていくわ。
あなたの年齢が今の私に届くまでに迎えに来てください。
今のあなたも魅力的だけど成長したあなたに今の私を愛して欲しいの。
だから……少しだけのお別れ」
ノエルはそう言うと女性とは思えない力で僕の拘束を振りほどいてまた僕目掛けて手を伸ばしてきたが命令を下したザガンがその場に居ないために少しだけ契約の縛りが緩んだ彼女の手は僕の首を通り越して僕に抱きつく形となりその唇が僕の唇と重なった。
時間にしてほんの数秒。
彼女の柔らかい唇の感触を感じながら僕は強い決心と共に彼女にスキルを使った。
* * *
「今からギルドマスターに面会出来ますか?」
誰も居なくなった雑貨店の戸締まりをした僕は魔道具の情報を得るためザッハに面会を求めていた。
(正直、どこまで話して良いものか分からないけど人をカード化出来る事を知っているのは彼とあの時対応した衛兵だけだ。
今、協力を求められるのは彼しか居ないだろう)
面会の許可が出た僕は案内された応接室でこれからの行動方針を模索していた。
「――待たせたな。
今日はどうした?
運送物のカード化でなにか気になる事でもあったのか?」
ザッハは部屋に入ると僕の前のソファに座り続けて入ってきた職員の女性がふたりの前に紅茶を置くとすぐに部屋を出て行った。
「――実は相談があってきました。
まずはこれを見てください」
僕はそう言うとポーチから4枚のカードを取り出してテーブルに置いた。
「なんのカードだ?
……!
こ、これはいったい!?」
そこに並べられていたのはザガンをはじめその取り巻きの男2人とノエルのカードだった。
「……詳しく説明をしてくれるんだろうな?」
「もちろんです。
そのために来たのですから」
僕はそう言うとギルドで配達の依頼を受けたこと。
その荷物を持ってノエルのお店に行ったらザガンが取り巻きを連れて押しかけていたこと。
ザガンがどこからか仕入れた怪しいチョーカーをノエルに無理矢理つけたこと。
そのチョーカーの事を隷属の首輪だと言ったこと。
そのチョーカーは魔道具でその効果は主人の言うことを必ず守ること。
その命令権を使いノエルに僕を殺させようとしたこと。
そして、それを阻止するためにザガンと取り巻きをカード化して捕らえたこと。
ノエルはザガンの命令権が継続して発動していたために自らカード化して止めて欲しいとお願いされたこと。
僕が起きた事実をひとつずつザッハに説明すると彼の表情が次第に厳しいものと変わっていった。
「あのボンボンのくそガキが!
あいつはいつも自分の思い通りにならない事は金か暴力で捻じ曲げて来たようなやつだ。
ミナトの言っていることは全て真実なのだろう。
それで君はどうしたい?
君には随分と世話になっているから私に出来ることは協力をしたいが……」
ザッハの言葉に僕は先ほどまとめた案を話し始めた。
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