72 / 201
第72話【カンストボーナスの選択肢】
しおりを挟む
キリュウはその日もいつもどおりの訓練を進めていたがふとスキルを使う負荷が重いのに気がついた。
「むっ!?
この感じはまさか……」
「どうしましたキリュウさん」
既に各自で訓練をする日課に移行していたので自分の訓練に集中していた僕はふとキリュウの様子がいつもと違うのを感じて声をかける。
「いやな、今日に限ってスキルを使う時にやけに負荷がかかるんじゃが前にも似たような事があったなと思いだしておったのじゃよ」
「負荷が重く……ですか?」
「うむ。
前回はレベルが4に上がる寸前にやはりそういった事があったので今回ももしかするとレベルが上がる前兆ではないかと思うのじゃよ」
以前、アーファのレベルアップの予測をしたことがあったが、あれはレベル2だったのでこぶし大の石で代用できたがレベル5相当となるとかなりの容積を要する物質を準備する必要があるので事前予測は難しいと思っていたが、まさか本人からそういった感覚を教えてもらうことになるとは思ってもみなかった。
「そうですか。
僕自身にはレベルアップ前のそのような感覚は経験していませんのでそれはキリュウさん特有の感覚なのかもしれませんね」
僕はそう言いながらも初めて見れるかもしれないレベルカンストに気持ちが高鳴る。
「しかし、ほかのスキルではカンストボーナスなんて聞いたことがないが、本当にそんなものが存在するのか?」
キリュウの期待と不安は良く分かるが実はカンストボーナスを引き出すにはある一定の条件が存在する事が僕にはわかっていた。
あまりおおっぴらに宣言をしたく無かったこともあり、誰にも話してはいなかったが実のところ僕のカード収納スキルはレベル9に上がっていたのだが、その恩恵は容量の拡張と視認範囲のカード化で容積も5メートル四方と格段に多くなっていた。
(しかし、まさかカンストボーナスの発動に女神様の祝福が必要だとは思わなかったな)
【――限界突破の印・女神の祝福】
高レベル者のスキルで低レベルの壁、サブスキルの限界5レベルの壁を越えさせる印を左手に刻み込むスキル。
――但し、僕限定。
この能力はあの女神様からのサプライズらしく他にメインスキルがカード収納の人が居ても同じスキルが使えることはないらしい。
(これって本当に使って大丈夫なのか?)
自分しか出来ない事を広めてしまうと余計な面倒に巻き込まれる可能性が高くなることから僕はスキルを使うことにためらいを感じたが『今までにカード収納スキルがメインになっている人が存在すること自体が非常に珍しいことから自分だけの能力であることはバレないかもしれない』と好奇心の方が不安を上回ってしまい一応の箝口令を敷くことで使うことを決めたのだった。
――そしてその時は訪れた。
「おおっ!? あがった! あがったぞ!」
キリュウは自らの手に収まるカードを見つめながらそう叫ぶ。
「これがレベル5の世界か!
サブスキルの最高値とされる頂きについにたどり着いたぞ!」
「おめでとうございます。
レベルカンスト一番乗りですね。
カード化の容量も増えて今回の研修の最終段階まできたので後は手順と今後の打ち合わせを済ませたら自由行動とします。
一度王都へ帰られても良いですし他の方の手伝いをされても構いません。
単にゆっくり休まれても良いですよ」
僕がキリュウにそう伝えると彼はすぐに「カンストボーナスはどうやったら取得出来るのじゃ?」と迫ってきた。
「そうですね。
いくつか選択肢があるのでそれをご提示します。
その中からひとつ選んでください」
「まず、基本となる『容積の拡張』です。
レベル5の最大容積は1メートル四方になりますがこれが2メートル四方となります。
つまり8倍の容積となるので相当なアップになりますね。
次に特殊な『時間経過の停止』となります。
これは字のごとくカード化した物質の時間経過を止めることにより時間劣化をしなくなる特殊なスキルです。
最後に『限界突破』ですが、他の2つは今の時点でどちらかひとつだけですがすぐに付加することができますが、この限界突破は本来のレベル6相当の経験値を貯めることによりレベル自体は5のままでレベル6にレベルアップすることができます。
ただし先に言っておきますが少なくともレベル5になるために貯めた経験値の数倍は必要です」
「それをワシに今ここで選べと言うのか?」
「はい。
このタイミングでしか付加することが出来ませんから」
「ううむ。
……少しばかり待ってくれんか?
10分……いや5分でいい」
キリュウは僕がうなずくのを見ると目を閉じて考え込んだ。
――選択するのはいつも大変だ。
どれを選んでも正確とは思えずどれを選んでも後悔がついてくるから。
僕ならばどうするかと考えながら黙ってキリュウの答えを待つ。
「よし! 決めたぞ」
キリュウの言葉に僕はニコリと笑うと「どれを選んでも自分に自信を持ってくださいね」といい彼の答えを待った。
「――限界突破だ」
「わかりました。
では準備をしますので少し待ってくださいね」
淡々と答える僕にキリュウは拍子抜けした表情になったが自分の答えに自信をもって黙って待った。
「良い表情ですね。
聞くだけ無駄だとは思いますが限界突破を選んだ理由を聞いてもいいですか?」
僕はキリュウの方は向かずに準備を続けながらそう問いかける。
「確かに先のふたつは魅力的じゃ。
それが今すぐに使えるようになるのはとんでもないボーナスのようなものじゃがワシは欲張りでの。
限界突破で修練を積めば最終的にはどちらも使えるようになるんじゃろ?
ならば限界突破以外を選ぶ自分が想像できんかったんじゃよ。
それが理由じゃよ」
「ありがとうございます。
では準備が出来ましたのでさっそく取り掛かることにしますが、ひとつだけ約束をして頂きたいことがあります」
「なんじゃ?」
「実はこのカンストボーナスと言うものは僕が勝手に名付けたものでいろいろ調べた結果、これと同じ事が出来るひとは存在しないかもしれません。
つまり、高レベルになれば誰でも使えるスキルではないという事ですので僕が付加した事は他言無用にお願いします。
もし、他人からスキルについて聞かれたら『レベルアップした際に偶然使えるようになった』としてください」
「それは強制かの?」
キリュウはあごに手を持っていき少し考えをまとめると続けた。
「まあ、おぬししか出来ないと知れれば権力者が利権を求めて囲い込みをするであろうからな。
ワシも権力者達はあまり好きではないからの」
「すみません。
理解頂けて嬉しいです。
では始めますので左手を前に出して目を閉じてください」
僕はそう言うと彼の左手に手を併せた。
「むっ!?
この感じはまさか……」
「どうしましたキリュウさん」
既に各自で訓練をする日課に移行していたので自分の訓練に集中していた僕はふとキリュウの様子がいつもと違うのを感じて声をかける。
「いやな、今日に限ってスキルを使う時にやけに負荷がかかるんじゃが前にも似たような事があったなと思いだしておったのじゃよ」
「負荷が重く……ですか?」
「うむ。
前回はレベルが4に上がる寸前にやはりそういった事があったので今回ももしかするとレベルが上がる前兆ではないかと思うのじゃよ」
以前、アーファのレベルアップの予測をしたことがあったが、あれはレベル2だったのでこぶし大の石で代用できたがレベル5相当となるとかなりの容積を要する物質を準備する必要があるので事前予測は難しいと思っていたが、まさか本人からそういった感覚を教えてもらうことになるとは思ってもみなかった。
「そうですか。
僕自身にはレベルアップ前のそのような感覚は経験していませんのでそれはキリュウさん特有の感覚なのかもしれませんね」
僕はそう言いながらも初めて見れるかもしれないレベルカンストに気持ちが高鳴る。
「しかし、ほかのスキルではカンストボーナスなんて聞いたことがないが、本当にそんなものが存在するのか?」
キリュウの期待と不安は良く分かるが実はカンストボーナスを引き出すにはある一定の条件が存在する事が僕にはわかっていた。
あまりおおっぴらに宣言をしたく無かったこともあり、誰にも話してはいなかったが実のところ僕のカード収納スキルはレベル9に上がっていたのだが、その恩恵は容量の拡張と視認範囲のカード化で容積も5メートル四方と格段に多くなっていた。
(しかし、まさかカンストボーナスの発動に女神様の祝福が必要だとは思わなかったな)
【――限界突破の印・女神の祝福】
高レベル者のスキルで低レベルの壁、サブスキルの限界5レベルの壁を越えさせる印を左手に刻み込むスキル。
――但し、僕限定。
この能力はあの女神様からのサプライズらしく他にメインスキルがカード収納の人が居ても同じスキルが使えることはないらしい。
(これって本当に使って大丈夫なのか?)
自分しか出来ない事を広めてしまうと余計な面倒に巻き込まれる可能性が高くなることから僕はスキルを使うことにためらいを感じたが『今までにカード収納スキルがメインになっている人が存在すること自体が非常に珍しいことから自分だけの能力であることはバレないかもしれない』と好奇心の方が不安を上回ってしまい一応の箝口令を敷くことで使うことを決めたのだった。
――そしてその時は訪れた。
「おおっ!? あがった! あがったぞ!」
キリュウは自らの手に収まるカードを見つめながらそう叫ぶ。
「これがレベル5の世界か!
サブスキルの最高値とされる頂きについにたどり着いたぞ!」
「おめでとうございます。
レベルカンスト一番乗りですね。
カード化の容量も増えて今回の研修の最終段階まできたので後は手順と今後の打ち合わせを済ませたら自由行動とします。
一度王都へ帰られても良いですし他の方の手伝いをされても構いません。
単にゆっくり休まれても良いですよ」
僕がキリュウにそう伝えると彼はすぐに「カンストボーナスはどうやったら取得出来るのじゃ?」と迫ってきた。
「そうですね。
いくつか選択肢があるのでそれをご提示します。
その中からひとつ選んでください」
「まず、基本となる『容積の拡張』です。
レベル5の最大容積は1メートル四方になりますがこれが2メートル四方となります。
つまり8倍の容積となるので相当なアップになりますね。
次に特殊な『時間経過の停止』となります。
これは字のごとくカード化した物質の時間経過を止めることにより時間劣化をしなくなる特殊なスキルです。
最後に『限界突破』ですが、他の2つは今の時点でどちらかひとつだけですがすぐに付加することができますが、この限界突破は本来のレベル6相当の経験値を貯めることによりレベル自体は5のままでレベル6にレベルアップすることができます。
ただし先に言っておきますが少なくともレベル5になるために貯めた経験値の数倍は必要です」
「それをワシに今ここで選べと言うのか?」
「はい。
このタイミングでしか付加することが出来ませんから」
「ううむ。
……少しばかり待ってくれんか?
10分……いや5分でいい」
キリュウは僕がうなずくのを見ると目を閉じて考え込んだ。
――選択するのはいつも大変だ。
どれを選んでも正確とは思えずどれを選んでも後悔がついてくるから。
僕ならばどうするかと考えながら黙ってキリュウの答えを待つ。
「よし! 決めたぞ」
キリュウの言葉に僕はニコリと笑うと「どれを選んでも自分に自信を持ってくださいね」といい彼の答えを待った。
「――限界突破だ」
「わかりました。
では準備をしますので少し待ってくださいね」
淡々と答える僕にキリュウは拍子抜けした表情になったが自分の答えに自信をもって黙って待った。
「良い表情ですね。
聞くだけ無駄だとは思いますが限界突破を選んだ理由を聞いてもいいですか?」
僕はキリュウの方は向かずに準備を続けながらそう問いかける。
「確かに先のふたつは魅力的じゃ。
それが今すぐに使えるようになるのはとんでもないボーナスのようなものじゃがワシは欲張りでの。
限界突破で修練を積めば最終的にはどちらも使えるようになるんじゃろ?
ならば限界突破以外を選ぶ自分が想像できんかったんじゃよ。
それが理由じゃよ」
「ありがとうございます。
では準備が出来ましたのでさっそく取り掛かることにしますが、ひとつだけ約束をして頂きたいことがあります」
「なんじゃ?」
「実はこのカンストボーナスと言うものは僕が勝手に名付けたものでいろいろ調べた結果、これと同じ事が出来るひとは存在しないかもしれません。
つまり、高レベルになれば誰でも使えるスキルではないという事ですので僕が付加した事は他言無用にお願いします。
もし、他人からスキルについて聞かれたら『レベルアップした際に偶然使えるようになった』としてください」
「それは強制かの?」
キリュウはあごに手を持っていき少し考えをまとめると続けた。
「まあ、おぬししか出来ないと知れれば権力者が利権を求めて囲い込みをするであろうからな。
ワシも権力者達はあまり好きではないからの」
「すみません。
理解頂けて嬉しいです。
では始めますので左手を前に出して目を閉じてください」
僕はそう言うと彼の左手に手を併せた。
5
お気に入りに追加
875
あなたにおすすめの小説
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる