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第63話【特訓の小手調べ】
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ノエルと楽しく食事をした僕は彼女をお店まで送り届けるとギルドの保養施設へと足を向けた。
「――さて、どこから手をつけますかね」
ひとり歩きながら研修の進め方を考える。
(まあ、基本に忠実に進めれば1ヶ月もあればレベル3にはなるだろうからそれからいろいろな事を試してみるかな)
考えがあらかた纏まった時にはちょうど保養施設が目の前にあった。
「ただいま帰りました。
今日はもう遅いので研修は明日からにしたいと思います」
僕はふたりにそう告げるとあてがわれた部屋へと向かい記録簿の準備をしておいた。
* * *
――次の日の朝、食堂へと降りていくと厨房からいい匂いが漂ってくる。
「おはようございます。
もしかして朝食を作ってくれたのですか?」
厨房にはアーファが見事な手さばきで料理をしていた。
「あ、おはようございます。
ええ、昨日市場で買った食材がありましたので皆さんの朝食でもと思いまして……」
アーファはそう言いながらも手はフライパンを器用に操りながら食事を作っていく。
「さあ、出来ましたので食事にしましょう」
アーファの呼びかけでほかのメンバーもぞろぞろと食堂へと集まってくる。
「おはようございます。
今日からの研修宜しくお願いします」
食堂に降りてきたナムルが僕にそう言って頭を下げる。
「あ、おはようございます。
こちらこそ宜しくです。
――そうだ、今朝の朝食はアーファさんが作ってくれたんです。
調理のスキルを持っているのは彼女だけなのでお願いする事が多くなるかもしれませんが難しい時は町の食堂で買ってくるのも研修のひとつになりますのでそう思っていてください」
「アーファさん。
ありがとうございます」
ナムルはそう言ってアーファへお礼を伝えた。
「簡単なものばかりですけどお口に合えば嬉しいです」
綺麗に盛り付けられた料理に感心しながら僕たちはテーブルにつき手をあわせた。
「――今日から研修を始めますがナムルさんはまだレベル1ですのでこの銅貨をカード化する練習をしてください。
アーファさんはレベルが2になりましたのでこちらの水晶体をカード化してみてください」
食事を食べながらふたりに今日からの課題を伝える。
「アーファさんはもうレベル2になったのですか?
昨日ロギナスに到着したばかりでしたよね?」
アーファがレベル2になっていた事に驚いて尋ねるナムルにアーファは少し照れながら「はい。昨日の馬車での訓練で上がりました」と答えた。
「ナムルさん。
レベル2には早ければ数日で上げることが出来ますよ。
アーファさんはたまたまレベル1の時に試しに使った経験値がそれなりにあったのだと思います。
ナムルさんも初めての時は何度か試されたのではないですか?」
「それは……。
サブスキルでしたし周りの評価もよく無かったですから人前ではほとんど使いませんでしたので数えるほどしか使ってないと思います」
なにか悪いことをしてしまったようにおどおどしながら話すナムルに僕は優しく話しかける。
「でも、僕が困っていた時には使って見せてくれたじゃないですか。
大丈夫ですよ、すぐにレベルが上がって使うのが楽しくなりますから」
「すみません。
気を使わせたみたいで……頑張りますので宜しくお願いします」
ナムルは恐縮しながらも前向きの発言をする。
「そうですよ。
ミナトさんの教えてくれるやり方で頑張ればすぐにレベルなんて上がりますよ」
アーファもそう言ってナムルをもりたてる。
「じゃあ、今日は初めてだから僕はナムルさん中心に見ていくからアーファさんは前回同様に水晶体のカード化と開放を繰り返し行ってください。
ただし、頭痛がしたり身体がダルく感じられたら絶対に無理はせずに休憩をとるようにしてください」
僕はアーファにそう告げるとナムルに向きなおりポケットから銅貨を10枚ほど取り出してパチンパチンとテーブルに並べた。
「ちょっと大変かもしれませんが早急にレベルを3まで引き上げたいのでナムルさんにはすこーしだけ無理をしてもらいますね。
あ、念のために魔力の回復薬の準備はしてありますから頭痛が酷くなる前にかならず飲んでください。
僕が目の前で見てますのでなにか分からないことがあれば聞いてくださいね」
僕の言葉に顔を青くしながら一応うなずいたナムルは言われた通りに一枚ずつ銅貨をカード化していった。
「カード収納
カード収納
カード収納」
ナムルはテーブル上の銅貨を一枚ずつ手に取りながらスキルを発動させていく。
気は弱いが根は真面目な性格らしく淡々と指示をされた事をこなすナムルを眺めながら僕もこれからのことを考える。
(今回の物流革命には多くのカード収納スキル持ちの人が必要でそれこそギルドのある町全てを網羅出来なければ効率的ではないだろう。
最終的には僕が中心にいなくてもこの国中の物流がスムーズに回るようにするのが目標だな)
そんな事を考えているとナムルが「すみません。頭痛がするので休憩してもいいですか?」と話しかけてきた。
僕がテーブルの上を見ると10枚全部の銅貨がカード化されておりナムルが肩で息をしながらつらそうにしていた。
「ナムルさんお疲れ様でした。
なかなかハードな特訓でしょ?
周りから見たら「この程度で?」と思われそうですけど実際にやってみるとかなりつらいですよね。
この魔力回復薬を飲んでから少し休まれてください」
僕はナムルに薬を渡すと休むように伝えてからアーファの方へと立ちあがった。
「むむむ。
カード収納」
アーファはこぶし大の水晶体をカード化しては戻す訓練を繰り返していた。
「なかなか順調のようですね。
どうです?
レベルがあがったことによる感覚の変化はありましたか?」
「そうですね。
なんとなくですけどカード化する時の身体の負担というか精神力の負荷が少なくなったような気がしますね」
「その感覚は間違ってないと思いますよ。
実際にレベルがあがれば最大魔力値も上昇するようですし、大きなものをカード化してるのに魔力消費はほとんど変わらないみたいですからレベルがあがればあがるほどスキルを使うのが楽になると思いますよ」
「そうなんですね。
よーしもう少し頑張ってみますね」
アーファは単調な作業の繰り返しであるルーティーンワークに嫌な顔ひとつせずに笑顔でこなしていった。
(これは思ったよりも早くレベル3に到達するかもしれないな)
僕はそう思いながら彼女に微笑んだ。
「――さて、どこから手をつけますかね」
ひとり歩きながら研修の進め方を考える。
(まあ、基本に忠実に進めれば1ヶ月もあればレベル3にはなるだろうからそれからいろいろな事を試してみるかな)
考えがあらかた纏まった時にはちょうど保養施設が目の前にあった。
「ただいま帰りました。
今日はもう遅いので研修は明日からにしたいと思います」
僕はふたりにそう告げるとあてがわれた部屋へと向かい記録簿の準備をしておいた。
* * *
――次の日の朝、食堂へと降りていくと厨房からいい匂いが漂ってくる。
「おはようございます。
もしかして朝食を作ってくれたのですか?」
厨房にはアーファが見事な手さばきで料理をしていた。
「あ、おはようございます。
ええ、昨日市場で買った食材がありましたので皆さんの朝食でもと思いまして……」
アーファはそう言いながらも手はフライパンを器用に操りながら食事を作っていく。
「さあ、出来ましたので食事にしましょう」
アーファの呼びかけでほかのメンバーもぞろぞろと食堂へと集まってくる。
「おはようございます。
今日からの研修宜しくお願いします」
食堂に降りてきたナムルが僕にそう言って頭を下げる。
「あ、おはようございます。
こちらこそ宜しくです。
――そうだ、今朝の朝食はアーファさんが作ってくれたんです。
調理のスキルを持っているのは彼女だけなのでお願いする事が多くなるかもしれませんが難しい時は町の食堂で買ってくるのも研修のひとつになりますのでそう思っていてください」
「アーファさん。
ありがとうございます」
ナムルはそう言ってアーファへお礼を伝えた。
「簡単なものばかりですけどお口に合えば嬉しいです」
綺麗に盛り付けられた料理に感心しながら僕たちはテーブルにつき手をあわせた。
「――今日から研修を始めますがナムルさんはまだレベル1ですのでこの銅貨をカード化する練習をしてください。
アーファさんはレベルが2になりましたのでこちらの水晶体をカード化してみてください」
食事を食べながらふたりに今日からの課題を伝える。
「アーファさんはもうレベル2になったのですか?
昨日ロギナスに到着したばかりでしたよね?」
アーファがレベル2になっていた事に驚いて尋ねるナムルにアーファは少し照れながら「はい。昨日の馬車での訓練で上がりました」と答えた。
「ナムルさん。
レベル2には早ければ数日で上げることが出来ますよ。
アーファさんはたまたまレベル1の時に試しに使った経験値がそれなりにあったのだと思います。
ナムルさんも初めての時は何度か試されたのではないですか?」
「それは……。
サブスキルでしたし周りの評価もよく無かったですから人前ではほとんど使いませんでしたので数えるほどしか使ってないと思います」
なにか悪いことをしてしまったようにおどおどしながら話すナムルに僕は優しく話しかける。
「でも、僕が困っていた時には使って見せてくれたじゃないですか。
大丈夫ですよ、すぐにレベルが上がって使うのが楽しくなりますから」
「すみません。
気を使わせたみたいで……頑張りますので宜しくお願いします」
ナムルは恐縮しながらも前向きの発言をする。
「そうですよ。
ミナトさんの教えてくれるやり方で頑張ればすぐにレベルなんて上がりますよ」
アーファもそう言ってナムルをもりたてる。
「じゃあ、今日は初めてだから僕はナムルさん中心に見ていくからアーファさんは前回同様に水晶体のカード化と開放を繰り返し行ってください。
ただし、頭痛がしたり身体がダルく感じられたら絶対に無理はせずに休憩をとるようにしてください」
僕はアーファにそう告げるとナムルに向きなおりポケットから銅貨を10枚ほど取り出してパチンパチンとテーブルに並べた。
「ちょっと大変かもしれませんが早急にレベルを3まで引き上げたいのでナムルさんにはすこーしだけ無理をしてもらいますね。
あ、念のために魔力の回復薬の準備はしてありますから頭痛が酷くなる前にかならず飲んでください。
僕が目の前で見てますのでなにか分からないことがあれば聞いてくださいね」
僕の言葉に顔を青くしながら一応うなずいたナムルは言われた通りに一枚ずつ銅貨をカード化していった。
「カード収納
カード収納
カード収納」
ナムルはテーブル上の銅貨を一枚ずつ手に取りながらスキルを発動させていく。
気は弱いが根は真面目な性格らしく淡々と指示をされた事をこなすナムルを眺めながら僕もこれからのことを考える。
(今回の物流革命には多くのカード収納スキル持ちの人が必要でそれこそギルドのある町全てを網羅出来なければ効率的ではないだろう。
最終的には僕が中心にいなくてもこの国中の物流がスムーズに回るようにするのが目標だな)
そんな事を考えているとナムルが「すみません。頭痛がするので休憩してもいいですか?」と話しかけてきた。
僕がテーブルの上を見ると10枚全部の銅貨がカード化されておりナムルが肩で息をしながらつらそうにしていた。
「ナムルさんお疲れ様でした。
なかなかハードな特訓でしょ?
周りから見たら「この程度で?」と思われそうですけど実際にやってみるとかなりつらいですよね。
この魔力回復薬を飲んでから少し休まれてください」
僕はナムルに薬を渡すと休むように伝えてからアーファの方へと立ちあがった。
「むむむ。
カード収納」
アーファはこぶし大の水晶体をカード化しては戻す訓練を繰り返していた。
「なかなか順調のようですね。
どうです?
レベルがあがったことによる感覚の変化はありましたか?」
「そうですね。
なんとなくですけどカード化する時の身体の負担というか精神力の負荷が少なくなったような気がしますね」
「その感覚は間違ってないと思いますよ。
実際にレベルがあがれば最大魔力値も上昇するようですし、大きなものをカード化してるのに魔力消費はほとんど変わらないみたいですからレベルがあがればあがるほどスキルを使うのが楽になると思いますよ」
「そうなんですね。
よーしもう少し頑張ってみますね」
アーファは単調な作業の繰り返しであるルーティーンワークに嫌な顔ひとつせずに笑顔でこなしていった。
(これは思ったよりも早くレベル3に到達するかもしれないな)
僕はそう思いながら彼女に微笑んだ。
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