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第14話【スキルレベルの特徴】
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「――僕の鑑定スキルレベルは先日5になりました。
少しでも何かの役に立つかと毎日鍛錬してましたから思ったよりも早くあがったと思います」
僕はなんでもないように答えたがそれを聞いたサーシャは口をパクパクとさせながら目を見開いていた。
「サーシャ……さん?」
彼女の様子がおかしいので僕は凄く不安になり恐る恐るサーシャに呼びかけた。
「レベル5!?
ミナトさん、確かほんの数ヶ月前に登録した時にレベル1でしたよね?
普通の人がレベルをひとつ上げるのにどのくらい必要か知ってますか?
レベル3くらいまではサクサクとあがるから気にならないのですけどレベル4にするのに専門の養成機関で研修を受けても半年くらいはかかるし、それこそレベル5になるにはそこからさらに1年以上は実践で毎日使わないとあがらないはずなんです……。
それこそ、ギルドの養成機関で訓練を受けて日々の業務で鍛えた私でもレベル4になってから5になるまでにまる1年かかったんですよ……。
それをほんの数か月とか一体何をしたんですか!?」
サーシャはあまりの驚きに僕の顔の目の前へ自分の顔を近づけて疑問をぶつけてくる。
「ちょっ、ちょっ、サーシャさん近い、近いですって!」
目の前に彼女の顔があることに恥ずかしくなり僕は慌てて彼女の肩に手を置いて顔の距離をあけた。
「あっと、ごめんなさい。
興奮しすぎちゃったわね。
でも、本当にどんなやり方をしたの……って秘密ならば無理には聞かないけど……ちょっと気になる……かな」
スキルに関する事はギルド規定では守秘義務案件であるので無理矢理聞き出すことは規定に抵触する事になるためサーシャは聞きたいが無理強いは出来ないとのジレンマで変な聞き方になっていた。
「特別な事はしてないと思うんですけど……。
まあ、強いて言えば『毎日魔力が枯渇する寸前までスキルを繰り返し使って練習した』事くらいですね。
ああ、でもこのやり方はあまりオススメしないですよ。
なんか、僕は魔力の回復が早いみたいで一晩寝たら次の日にはだいたい戻ってるけど前にサーラさんから聞いた話だと頭が痛くなるほど魔力を使わなければいけなかった時に少なくとも3日はベッドから起き上がれなかったそうですので……」
「そんなのギルド職員なら全員知っている事実で要請機関でも最初に教えられる事なの。
……お願いだから今後はそんな無茶なレベルのあげ方はやめてください、あなたも分かってるでしょうけど魔力が完全に枯渇したら精神が壊れて人は死んでしまいます」
サーシャは真剣な眼差しで僕を心配して助言をしてくれる。
「――分かりました。
ごめんなさい、今後は無茶なやり方はしないと約束します」
サーシャの目に薄っすらと涙が浮かんでいるのが見えた僕はそう言うしか選択肢がなかった。
「ありがとうございます。
でも、ミナトさんの鑑定スキルはサブスキルでしたのでレベル5で頭打ちでしたね。
ただ、メインスキルはまだあがる余地があるので絶対に無理は禁物ですよ」
何度目か分からないくらいに繰り返し念をおされた時、僕にとっての救世主となる料理の追加を店員が持ってきた。
「メインになります、ボア肉のステーキと角芋のバター炒めになります。
お飲み物の追加は大丈夫ですか?」
いろいろと話が進んだ僕達の手にはいつの間にか空になったグラスが握られていた。
「あ、エールをもうひとつください」
「あ、僕も同じもので……」
「はい。エールが2つですね」
店員は注文を復唱すると空いたグラスを手に厨房へと戻っていった。
「――メインスキルのレベルを聞いてもいいですか?」
最近の僕のスキルの使う量を思い出しながらサーシャが僕に聞いてくる。
ここで正直に『レベル7です』とか言ったらまたお小言が始まりそうな気がしたので「たしかこっちも『レベル5くらい』だったような気がします」とはぐらかしておいた。
「ふぅん、本当にぃ?
ここでは確かめる手段は無いけどお姉さんの目は誤魔化せないわよ。
ギルドの受付嬢とかを長くやってると嘘をついてる人はなんとなく分かるものなの。
今のあなたがまさにそうね」
なぜか勝ち誇った表情でサーシャが僕を指差してそう宣言をする。
「別に責めてるわけじゃないの。
もともとカード収納の使い手が少ないし、今のあなたの仕事内容がレベル5の標準なのかは本人しか分からない事だから……。
ただ、ギルドの依頼を受けるからにはスキルレベルの虚偽は信用を無くすことになるわ。
ギルドにはレベルを測ることの出来る魔道具もあることですしね。
だから、お姉さんには正直に言いなさい。
あなたのメインスキルであるカード収納スキルのレベルは6でしょう?」
(惜しい! レベル詐称をしていたのは見抜かれたが流石にレベル7とは予想しなかったか)
勝ち誇るサーシャに僕は「ここだけの話にしてくださいね」と前置きをしてから正直に話した。
「――実は先日レベル7になりました」
僕の言葉に「ええっ!?」と意味が理解出来ていない子供のようにまた固まった。
「あ、せっかくの料理が冷めますから早めに食べてしまいましょう」
僕は彼女が再始動するまで待ち、そう声をかけてから肉料理に手を伸ばした。
「おっ、このステーキ最高ですね。もぐもぐもぐ。
エールも飲みやすいから食事にも合いますね」
出された食事をあらかた食べ終えた頃、サーシャがようやく再起動をした。
「な、な、な。7レベルですって!?」
「はい。それでその検証をしたくて今回の護衛依頼をお願いしたんです」
グラスを握りしめてカタカタといわせながらなんとか事態を飲み込もうとしたサーシャに僕はそう告げた。
「……検証?」
「ええ、今回のレベルアップでカード化出来るものが増えたんですけどちょっとよく分からない部分があるんですよ」
「――ちょっと待って……。
スキルの情報に関する事でまだギルドに登録されていないものの話を私が聞いてもいいの?
特にあなたのカード収納スキルのレベル6より上はギルド未登録情報で公開する事によってあなたが不利益を被ることがあるかもしれないのよ?」
「不利益?
サーシャさんに話す事でなにか不利益になるんですか?」
サーシャの言ってる意味を理解出来ない僕は首を傾げながらそう聞いた。
少しでも何かの役に立つかと毎日鍛錬してましたから思ったよりも早くあがったと思います」
僕はなんでもないように答えたがそれを聞いたサーシャは口をパクパクとさせながら目を見開いていた。
「サーシャ……さん?」
彼女の様子がおかしいので僕は凄く不安になり恐る恐るサーシャに呼びかけた。
「レベル5!?
ミナトさん、確かほんの数ヶ月前に登録した時にレベル1でしたよね?
普通の人がレベルをひとつ上げるのにどのくらい必要か知ってますか?
レベル3くらいまではサクサクとあがるから気にならないのですけどレベル4にするのに専門の養成機関で研修を受けても半年くらいはかかるし、それこそレベル5になるにはそこからさらに1年以上は実践で毎日使わないとあがらないはずなんです……。
それこそ、ギルドの養成機関で訓練を受けて日々の業務で鍛えた私でもレベル4になってから5になるまでにまる1年かかったんですよ……。
それをほんの数か月とか一体何をしたんですか!?」
サーシャはあまりの驚きに僕の顔の目の前へ自分の顔を近づけて疑問をぶつけてくる。
「ちょっ、ちょっ、サーシャさん近い、近いですって!」
目の前に彼女の顔があることに恥ずかしくなり僕は慌てて彼女の肩に手を置いて顔の距離をあけた。
「あっと、ごめんなさい。
興奮しすぎちゃったわね。
でも、本当にどんなやり方をしたの……って秘密ならば無理には聞かないけど……ちょっと気になる……かな」
スキルに関する事はギルド規定では守秘義務案件であるので無理矢理聞き出すことは規定に抵触する事になるためサーシャは聞きたいが無理強いは出来ないとのジレンマで変な聞き方になっていた。
「特別な事はしてないと思うんですけど……。
まあ、強いて言えば『毎日魔力が枯渇する寸前までスキルを繰り返し使って練習した』事くらいですね。
ああ、でもこのやり方はあまりオススメしないですよ。
なんか、僕は魔力の回復が早いみたいで一晩寝たら次の日にはだいたい戻ってるけど前にサーラさんから聞いた話だと頭が痛くなるほど魔力を使わなければいけなかった時に少なくとも3日はベッドから起き上がれなかったそうですので……」
「そんなのギルド職員なら全員知っている事実で要請機関でも最初に教えられる事なの。
……お願いだから今後はそんな無茶なレベルのあげ方はやめてください、あなたも分かってるでしょうけど魔力が完全に枯渇したら精神が壊れて人は死んでしまいます」
サーシャは真剣な眼差しで僕を心配して助言をしてくれる。
「――分かりました。
ごめんなさい、今後は無茶なやり方はしないと約束します」
サーシャの目に薄っすらと涙が浮かんでいるのが見えた僕はそう言うしか選択肢がなかった。
「ありがとうございます。
でも、ミナトさんの鑑定スキルはサブスキルでしたのでレベル5で頭打ちでしたね。
ただ、メインスキルはまだあがる余地があるので絶対に無理は禁物ですよ」
何度目か分からないくらいに繰り返し念をおされた時、僕にとっての救世主となる料理の追加を店員が持ってきた。
「メインになります、ボア肉のステーキと角芋のバター炒めになります。
お飲み物の追加は大丈夫ですか?」
いろいろと話が進んだ僕達の手にはいつの間にか空になったグラスが握られていた。
「あ、エールをもうひとつください」
「あ、僕も同じもので……」
「はい。エールが2つですね」
店員は注文を復唱すると空いたグラスを手に厨房へと戻っていった。
「――メインスキルのレベルを聞いてもいいですか?」
最近の僕のスキルの使う量を思い出しながらサーシャが僕に聞いてくる。
ここで正直に『レベル7です』とか言ったらまたお小言が始まりそうな気がしたので「たしかこっちも『レベル5くらい』だったような気がします」とはぐらかしておいた。
「ふぅん、本当にぃ?
ここでは確かめる手段は無いけどお姉さんの目は誤魔化せないわよ。
ギルドの受付嬢とかを長くやってると嘘をついてる人はなんとなく分かるものなの。
今のあなたがまさにそうね」
なぜか勝ち誇った表情でサーシャが僕を指差してそう宣言をする。
「別に責めてるわけじゃないの。
もともとカード収納の使い手が少ないし、今のあなたの仕事内容がレベル5の標準なのかは本人しか分からない事だから……。
ただ、ギルドの依頼を受けるからにはスキルレベルの虚偽は信用を無くすことになるわ。
ギルドにはレベルを測ることの出来る魔道具もあることですしね。
だから、お姉さんには正直に言いなさい。
あなたのメインスキルであるカード収納スキルのレベルは6でしょう?」
(惜しい! レベル詐称をしていたのは見抜かれたが流石にレベル7とは予想しなかったか)
勝ち誇るサーシャに僕は「ここだけの話にしてくださいね」と前置きをしてから正直に話した。
「――実は先日レベル7になりました」
僕の言葉に「ええっ!?」と意味が理解出来ていない子供のようにまた固まった。
「あ、せっかくの料理が冷めますから早めに食べてしまいましょう」
僕は彼女が再始動するまで待ち、そう声をかけてから肉料理に手を伸ばした。
「おっ、このステーキ最高ですね。もぐもぐもぐ。
エールも飲みやすいから食事にも合いますね」
出された食事をあらかた食べ終えた頃、サーシャがようやく再起動をした。
「な、な、な。7レベルですって!?」
「はい。それでその検証をしたくて今回の護衛依頼をお願いしたんです」
グラスを握りしめてカタカタといわせながらなんとか事態を飲み込もうとしたサーシャに僕はそう告げた。
「……検証?」
「ええ、今回のレベルアップでカード化出来るものが増えたんですけどちょっとよく分からない部分があるんですよ」
「――ちょっと待って……。
スキルの情報に関する事でまだギルドに登録されていないものの話を私が聞いてもいいの?
特にあなたのカード収納スキルのレベル6より上はギルド未登録情報で公開する事によってあなたが不利益を被ることがあるかもしれないのよ?」
「不利益?
サーシャさんに話す事でなにか不利益になるんですか?」
サーシャの言ってる意味を理解出来ない僕は首を傾げながらそう聞いた。
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