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時間じくを乗り越え、
三千年後の地球からやって来た未来人。
 




二千二十年に降り立った彼は、
その空気に触れ驚愕きょうがくした。

なんだ?
この低いバイブレーションは。





空気が重い。
そして暗い。

人々の顔には輝きがない。

本当にこの人たちは生きているのか?





この人たちは、毎日毎日、
とんでもないエネルギーを消費しているようだ。

どうやら、
『仕事』というものに
かなりのエネルギーを取られているらしい。





この時代の人たちは、
『仕事』というものをやらなければ、
この世界では生きていけないようである。

テクノロジーが進化しても
人間の中身は原始時代とほとんど変わっていない。

いったい、
なんのためのテクノロジーなのか。

そして、誰のための・・・。





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