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第103話「鳥田VS西園寺②『筋肉』」
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鳥田は西園寺が話しかけているが答えることはなく、一言だけ言った。
「貴様らが犯した過ちは絶対に許されない」
鳥田は止めの一撃を入れようと心臓を潰した次は額めがけて槍を構えた。
しかし、軌道がそれて地面に刺さった。気がつけば西園寺は空中を宙返りして、二本足で鳥田の前に立っている。そして、おかしそうに肩を揺らして笑っている。
「心臓潰したと思ったか? せやろな、思いっきりそのでかい槍がワシのここに刺さったもんな。でもなぁ、」
西園寺は穴の空いた腹を指差しながらそう言って、修復しつつある腕の断面で、自分の胸筋を撫で、ぐちゃっという肉と肉が触れる音がする。
「こう筋肉もりもりになるとなぁ、心臓の筋肉もカッチカチになるんやで。確かに、あんたの槍はワシの腹をえぐった。でもなあ、ワシのこの筋肉の層を貫くことはできんかった。ワシを殺したきゃなぁ、次はここ狙えや」
西園寺は回復しきった腕で自分の額を指差した。今度は鳥田を見下すように言った。
西園寺はボロボロになった隊服を方から腰の部分を引きちぎって投げ捨てた。そして、修復が完了した両腕の感覚を確かめるように肩を回す。
「さぁてと、第2ラウンドや」
「鳥田さん!」
「ああ、わかってるよ。この力が続くのもあと10分持つかどうかわからない、その間に決着をつける」
鳥田は拳を握りしめる力を強めて「奴を二度と逃したりはしない」と自分にだけ聞こえる声で言う。
山本は鳥田の背中を数秒間見た後、部下の二人に振り向いてから二人の肩を掴んだ。山本の瞳は戦いが始まった時の弱気な表情はなくなって、覚悟を決めた顔をしている。
「二人共、この戦いでこの世界の未来が決まる。一人でヴァンパイアに勝てなくても俺たち人間には結束力がある。少しでも勝てる可能性が残されているなら、自分たちの出来ることを100%以上の力を出し切ってあいつを倒そう」
さすがの木並も圧倒的な強さを前にして即答は出来なかったが山本の覚悟を感じ取ってか、力強くうなずいた。一方、鷹橋は小さくうなずいたものの震えを隠せないでいる。
それを見た山本はなだめるように笑った。
「安心しろ。強い先輩がいるんだ負けるわけないよ。今までやってきたことを信じて俺たちは鳥田さんを援護するんだ」
鷹橋は刀を持つ手を一度緩めてから再び強く握った。
「そうですね。僕たちの手でALPHAを倒さないと」
木並は隣で徐々に顔色を取りもどどし始めた鷹橋を肘で小突いた。
「言い出しっぺはあんたなんだから」
「ああ、その通りだよね。僕もやんなきゃ…」
「さあ来いや。タイマン以外好かんけどここまでやったんや。特別に許したる」
「貴様に許されることなど何もない」
鳥田はエネルギーの出力を更に上げると、アトンを包み込んでいる電気が更に弾ける。
「行くぞ! 二人共」
山本が鼓舞して山本隊も鳥田に続いていく。
西園寺と4人の先頭は鳥田を中心にして山本の後方からの射撃、鷹橋、木並は鳥田が有利に戦えるように西園寺と距離を保ちつつ確実に当たるスキを見つけて攻撃を仕掛けていった。
そして、この戦いで最も驚かされるのは鳥田の戦闘力だった。S級隊員のアトンに付与される力を開放して西園寺と互角にやりあっている。いやそれどころか、ゼロとして日頃訓練しているおかげで山本隊との連携も取れているため、その分西園寺を圧倒しているように見える。
西園寺と鳥田はお互いの連撃を繰り出す。槍による突き攻撃、西園寺はシンプルに拳でその連撃に応える。
連撃の中、鳥田の西園寺に入った一撃で西園寺は壁に叩きつけられて崩れた建物の破片が上空から降ってくる。しかし、すぐに瓦礫の山を弾け飛ばして何事もなかったかのように西園寺は姿を見せる。体に付いた砂埃を手で払ってから鳥田たちを見る。
なんとかして鳥田、山本達が付けた体中にあった傷跡はまるで無かった事のように修復していた。
「人間っちゅうんはコバエみたいに集団でブンブン小賢しいなぁ。そんなことばっかしてたらそりゃあ弱くなるわなぁ」
西園寺はニッとまた笑った。
「自分、鳥田言うんやろ? 聞こえとるで名前。どや? 鳥田はん、ワシとサシで勝負しようや。次ここに一発入れたらワシの負けや、そしたらワシが自分で心臓取り出してお前たちの前で潰したる。ええ提案ちゃうか?」
西園寺は自分の腹を指差して言う。しかし、ヴァンパイアが持ちかけるそんな提案を飲むつもりは一切ないと鳥田は表情を変えることすらしない。それどころか、西園寺の立ち話に付き合っていた分、抑えていたアトンのエネルギーを更に出力して一気に決めるつもりだった。
「その必要はない。私達の目的はお前を倒すことだからだ」
西園寺は会話を続けるつもりのない鳥田に眉をハの字に曲げる。
「真面目か!? にしても返事が冷たいのぉ、もっと、話そうや、せっかくこうやって戦える機会があるんやでぇ。自分で言うのも何やけどNo.3やでワシ、そんなやつと面と向かって話せる機会なんて無いやろ? 貴重な体験やで、ウチの部下やったらこんな丁寧に会話してへんわ」
まだ表情を変えない鳥田を見た西園寺はこれ以上の誘導は不毛だと感じたのかため息を吐いて肩を落とした。
「まあええか、そっちがその気なら。こっちも出るとこ出るわ」
西園寺は鳥田から視線を反らした。一瞬で体を動かしたと思えば木並と鷹橋が西園寺の腕の中にいた。
次は山本のもとへ向かっている、山本は必死で逃げているが西園寺との差はみるみるうちに縮まってあっという間に追いつかれた。その間、鳥田も追っていたが山本を先に捉えたのは西園寺だった。
「コイツらがどうなってもしらんで」
3人は西園寺の両脇で抱え込むような形で捕まり、腕の中から必死で抜け出そうとするが、びくともしない。それどころか西園寺が少し腕の締める力を強めると、首元が締まり苦しそうにしている。
「貴様! 人質を取るとは卑怯だぞ」
西園寺は聞き捨てならないというように顔の前で手を振り、首も横に降った。
「ちゃうで鳥田はん、ワシはサシの勝負がスキなだけや。コイツらはそのお客さんとしてしばらく見ててもらうだけやん。そんな怖い顔すんやな、ちょっと楽しみたいだけや」
西園寺は話している途中に鳥田はすぐに正面まで来ていたが、西園寺はバックステップをして鳥田の攻撃を交わす。
「おっと、ちゃんと狙わんとコイツらに当たってまうで」
下手に攻撃をすれば3人に当たってしまう歯がゆいこの状況に鳥田は歯を食いしばる。
すると、西園寺は建物の物陰に向かって「おい」と誰かを呼ぶと影に隠れていたALPHAの部下が顔を出して、武器を没収してから3人を縄で柱に固く縛り付けた。縛り付けられた後に縄を3人は縄を解こうと試みたが解けることはなかった。
「観客や殺すなよ」と西園寺が言うと部下たちはニタニタと笑いながら「はーい」と返事をする。中には「始まった。西園寺さんの殺戮ショー」と期待しているような声も聞こえた。どうやら西園寺のこのやり方は部下たちにとって初めて見るものではないらしい。
厳重に縛られた3人の前で部下たちは刃物を喉元に突きつけて、3人が余計な動きを取らぬよう警戒している。
西園寺は一仕事終えたというように手を払う。
「さてと、これで邪魔は消えた。これからは男同士の真剣勝負や」
鳥田は槍を持っていないもう片方の手を何かを掴むように自分の胸の前にかざして、手のひらの中に光が集まってくる。同様に手のひらには大きな槍の形を形成して光の塊が徐々に実体化してそれを掴み取る。二本の大きな槍の切っ先が西園寺の姿を捉える。
そして、深く息を吐いて呼吸を整えた。
「そうか。そっちがその気ならこちらも容赦はしない。貴様らが平気で命を奪ってきた人間を代表して私はここでお前を殺す」
西園寺はその表情が欲しかったという顔をしている。そして、両手の拳を突き合わせて腰を少し低くして構える。
「ショウタイムや」
「貴様らが犯した過ちは絶対に許されない」
鳥田は止めの一撃を入れようと心臓を潰した次は額めがけて槍を構えた。
しかし、軌道がそれて地面に刺さった。気がつけば西園寺は空中を宙返りして、二本足で鳥田の前に立っている。そして、おかしそうに肩を揺らして笑っている。
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「こう筋肉もりもりになるとなぁ、心臓の筋肉もカッチカチになるんやで。確かに、あんたの槍はワシの腹をえぐった。でもなあ、ワシのこの筋肉の層を貫くことはできんかった。ワシを殺したきゃなぁ、次はここ狙えや」
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西園寺はボロボロになった隊服を方から腰の部分を引きちぎって投げ捨てた。そして、修復が完了した両腕の感覚を確かめるように肩を回す。
「さぁてと、第2ラウンドや」
「鳥田さん!」
「ああ、わかってるよ。この力が続くのもあと10分持つかどうかわからない、その間に決着をつける」
鳥田は拳を握りしめる力を強めて「奴を二度と逃したりはしない」と自分にだけ聞こえる声で言う。
山本は鳥田の背中を数秒間見た後、部下の二人に振り向いてから二人の肩を掴んだ。山本の瞳は戦いが始まった時の弱気な表情はなくなって、覚悟を決めた顔をしている。
「二人共、この戦いでこの世界の未来が決まる。一人でヴァンパイアに勝てなくても俺たち人間には結束力がある。少しでも勝てる可能性が残されているなら、自分たちの出来ることを100%以上の力を出し切ってあいつを倒そう」
さすがの木並も圧倒的な強さを前にして即答は出来なかったが山本の覚悟を感じ取ってか、力強くうなずいた。一方、鷹橋は小さくうなずいたものの震えを隠せないでいる。
それを見た山本はなだめるように笑った。
「安心しろ。強い先輩がいるんだ負けるわけないよ。今までやってきたことを信じて俺たちは鳥田さんを援護するんだ」
鷹橋は刀を持つ手を一度緩めてから再び強く握った。
「そうですね。僕たちの手でALPHAを倒さないと」
木並は隣で徐々に顔色を取りもどどし始めた鷹橋を肘で小突いた。
「言い出しっぺはあんたなんだから」
「ああ、その通りだよね。僕もやんなきゃ…」
「さあ来いや。タイマン以外好かんけどここまでやったんや。特別に許したる」
「貴様に許されることなど何もない」
鳥田はエネルギーの出力を更に上げると、アトンを包み込んでいる電気が更に弾ける。
「行くぞ! 二人共」
山本が鼓舞して山本隊も鳥田に続いていく。
西園寺と4人の先頭は鳥田を中心にして山本の後方からの射撃、鷹橋、木並は鳥田が有利に戦えるように西園寺と距離を保ちつつ確実に当たるスキを見つけて攻撃を仕掛けていった。
そして、この戦いで最も驚かされるのは鳥田の戦闘力だった。S級隊員のアトンに付与される力を開放して西園寺と互角にやりあっている。いやそれどころか、ゼロとして日頃訓練しているおかげで山本隊との連携も取れているため、その分西園寺を圧倒しているように見える。
西園寺と鳥田はお互いの連撃を繰り出す。槍による突き攻撃、西園寺はシンプルに拳でその連撃に応える。
連撃の中、鳥田の西園寺に入った一撃で西園寺は壁に叩きつけられて崩れた建物の破片が上空から降ってくる。しかし、すぐに瓦礫の山を弾け飛ばして何事もなかったかのように西園寺は姿を見せる。体に付いた砂埃を手で払ってから鳥田たちを見る。
なんとかして鳥田、山本達が付けた体中にあった傷跡はまるで無かった事のように修復していた。
「人間っちゅうんはコバエみたいに集団でブンブン小賢しいなぁ。そんなことばっかしてたらそりゃあ弱くなるわなぁ」
西園寺はニッとまた笑った。
「自分、鳥田言うんやろ? 聞こえとるで名前。どや? 鳥田はん、ワシとサシで勝負しようや。次ここに一発入れたらワシの負けや、そしたらワシが自分で心臓取り出してお前たちの前で潰したる。ええ提案ちゃうか?」
西園寺は自分の腹を指差して言う。しかし、ヴァンパイアが持ちかけるそんな提案を飲むつもりは一切ないと鳥田は表情を変えることすらしない。それどころか、西園寺の立ち話に付き合っていた分、抑えていたアトンのエネルギーを更に出力して一気に決めるつもりだった。
「その必要はない。私達の目的はお前を倒すことだからだ」
西園寺は会話を続けるつもりのない鳥田に眉をハの字に曲げる。
「真面目か!? にしても返事が冷たいのぉ、もっと、話そうや、せっかくこうやって戦える機会があるんやでぇ。自分で言うのも何やけどNo.3やでワシ、そんなやつと面と向かって話せる機会なんて無いやろ? 貴重な体験やで、ウチの部下やったらこんな丁寧に会話してへんわ」
まだ表情を変えない鳥田を見た西園寺はこれ以上の誘導は不毛だと感じたのかため息を吐いて肩を落とした。
「まあええか、そっちがその気なら。こっちも出るとこ出るわ」
西園寺は鳥田から視線を反らした。一瞬で体を動かしたと思えば木並と鷹橋が西園寺の腕の中にいた。
次は山本のもとへ向かっている、山本は必死で逃げているが西園寺との差はみるみるうちに縮まってあっという間に追いつかれた。その間、鳥田も追っていたが山本を先に捉えたのは西園寺だった。
「コイツらがどうなってもしらんで」
3人は西園寺の両脇で抱え込むような形で捕まり、腕の中から必死で抜け出そうとするが、びくともしない。それどころか西園寺が少し腕の締める力を強めると、首元が締まり苦しそうにしている。
「貴様! 人質を取るとは卑怯だぞ」
西園寺は聞き捨てならないというように顔の前で手を振り、首も横に降った。
「ちゃうで鳥田はん、ワシはサシの勝負がスキなだけや。コイツらはそのお客さんとしてしばらく見ててもらうだけやん。そんな怖い顔すんやな、ちょっと楽しみたいだけや」
西園寺は話している途中に鳥田はすぐに正面まで来ていたが、西園寺はバックステップをして鳥田の攻撃を交わす。
「おっと、ちゃんと狙わんとコイツらに当たってまうで」
下手に攻撃をすれば3人に当たってしまう歯がゆいこの状況に鳥田は歯を食いしばる。
すると、西園寺は建物の物陰に向かって「おい」と誰かを呼ぶと影に隠れていたALPHAの部下が顔を出して、武器を没収してから3人を縄で柱に固く縛り付けた。縛り付けられた後に縄を3人は縄を解こうと試みたが解けることはなかった。
「観客や殺すなよ」と西園寺が言うと部下たちはニタニタと笑いながら「はーい」と返事をする。中には「始まった。西園寺さんの殺戮ショー」と期待しているような声も聞こえた。どうやら西園寺のこのやり方は部下たちにとって初めて見るものではないらしい。
厳重に縛られた3人の前で部下たちは刃物を喉元に突きつけて、3人が余計な動きを取らぬよう警戒している。
西園寺は一仕事終えたというように手を払う。
「さてと、これで邪魔は消えた。これからは男同士の真剣勝負や」
鳥田は槍を持っていないもう片方の手を何かを掴むように自分の胸の前にかざして、手のひらの中に光が集まってくる。同様に手のひらには大きな槍の形を形成して光の塊が徐々に実体化してそれを掴み取る。二本の大きな槍の切っ先が西園寺の姿を捉える。
そして、深く息を吐いて呼吸を整えた。
「そうか。そっちがその気ならこちらも容赦はしない。貴様らが平気で命を奪ってきた人間を代表して私はここでお前を殺す」
西園寺はその表情が欲しかったという顔をしている。そして、両手の拳を突き合わせて腰を少し低くして構える。
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