不死身の吸血鬼〜死を選べぬ不幸な者よ〜

真冬

文字の大きさ
上 下
64 / 126

第63話「特訓②」

しおりを挟む
「誰に、いつ、どんな経緯で入れられたんですか」

「えっと……高1の時、仲が良かったβの男友達と、俺ん家で一緒にゲームして遊んでて、告白されて…………1回だけ」

ぷくっと頬を膨らませる。

「悪かったって……」

「いいですよ。過去のことは変えられないし……でも、これからは私だけですよね?」

「ああ、約束する」


嬉しいです、と唇を合わせ、啄む。


「…………そろそろいいですか?」

「……ああ」


了承を得たので、ポーチから避妊具の箱を取り出した。

見るのも触るのも初めてなのでワタワタしていると、先輩が代わりに付けてくれた。


2人で笑いあって、布団になだれ込んだ。


唇を重ね、舌を歯列に這わせる。
先輩もおずおずと舌を出したので、吸い上げ、もっと深く絡ませた。

最後にちゅ、とリップ音をわざと立てて唇を離した。



体を起こし、菊口に杭の先端を合わせる。

「んっ……」

穴の周りをつーっと先端でなぞってみる。


先輩が物欲しそうな目で見てくるので、弄るのを断念して、ターゲットを絞った。


つぷり、と先端が中に入る。

「あっ…………いっ……」

「すみません、大丈夫ですか?」

「ああ、気にするな」

汗を流しながらこちらに微笑みかける先輩の頬を撫ぜ、ゆっくり押し入った。


「~~~んぁぁあっ!」

最後の数ミリをぐっと突き入れた。

「は、入った……先輩、全部入りましたよ!」

「そうか……良かった」

先輩の首を引き寄せ、私も精一杯伸びて唇を重ねる。

「先輩……好きです」

「悠」

「えっと……」

「ゆーう」

「……悠……くん、好きです」

「ふっ……まぁいいか、俺も好きだ」


先輩……改め悠くんは、両手で私の頬を包み、舌を出して私の唇を舐め、キスを強請った。

御要望通り舌を絡めて貪り、ゆっくり腰を動かし始めた。


「む、ぅん…………ん……ん、ん、」


だんだん私の欲望がエスカレートし、腰の速度が上がっていく。


「ぅ、ぅ、……あっ!ぁっ、んぁ、あっあっ……」


唇を離すと、悠くんの喘ぎ声が明確に聞こえる。

「だめ、声を聞かせてください」

手の甲で口を覆おうとしたので、指を絡めて布団に縫いつけた。

「だって……んあっ、はずかしっ」


「恥ずかしくないです、かわいいです」


「……んっ、か、わいい、とか……ぅんっ、ゆーなっ!」


(そういうところが、かわいいんですよ)


ちゅ…………ちゅ、と悠くんの体に華を咲かせていく。


「んっ、んっ!みや、び……きもちぃっ……」

「私も、気持ち良いですっ……あっ……」




パンパンパンパンパンパン

強く速く、肉が叩きつけられる音が部屋に響く。


じゅぶじゅぶ、パンパンパンパン……


「あっあっあっ……みやび、も、」

「一緒に、イきましょう……?」


私が悠くんの腰を両手で押さえ、奥にグッと穿った瞬間、

「ああああああああぁぁぁっ!!!」


ビクビクッ!と悠くんの体は跳ね、白濁が自身の腹に放たれる。

私も、ぶるり、と震えて避妊具越しに悠くんの体内へ精を放った。


「……ぅんんっ!……」

ハァ、ハァ……と荒い息をしながら、ずるりと杭を抜く。

避妊具を一旦外して、結んでゴミ箱に捨てた。



ビクッ……ビクッ……と痙攣する悠くんの逸物に避妊具を付ける。

「ごめんなさい、悠くん……やっぱり悔しいから、悠くんの、私にもください」

「え、どういうこと……っ!!」


悠くんの腰に跨って竿を支え、ゆっくりと腰を落とした。


「んっ……い、たい……」

「お、おい!全然慣らしてないのに入れるから……!」


「ひゃあ!」

ずん、と最奥まで届いた悠くんのもの。

下腹部をさすってみる。

「処女は貰えませんでしたけど……童貞は貰ってしまいました」

「だからって……無理はするなよ」

「だって……悠くんのこと、大好きなんです……」


「~~~あーもう!上手く出来なくても知らないからな!」

くるりと体勢を反転させ、今度は悠くんが私を見下ろしている。

「こっちの方が、キスはしやすいな」

ちゅ、と啄み、悠くんはゆっくりと腰を動かし始めた。


「悠くん、私にも、付けてください……んっ」

「付ける?……ああ、キスマークか。任せろ」


悠くんは私の首筋に舌を這わせ、鎖骨から耳の下までくまなくキスを落とした。

「ふーん、孕ませるのって、こんな気分なんだな」


やや強く腰を振る悠くんに男らしさを感じ、下腹部がきゅ、と締まった。

「んっ!……おい、あまり締め付けるな……」

「そ、そんなこと言われても、ぅん!」


私は枕を握りしめ、ひたすら与えられる甘い快感に身を委ねた。

悠くんは、私の腰を両手で掴み、ぎこちない動きで腰を振った。


ぶるっと悠くんが震えた時、避妊具越しに何かが膣内に放たれたのを感じた。

ずるっと悠くんは自身のものを引き抜いたが、どうも何かが足りない。


「……雅、俺、下がいい」

「ええ、私も……上がいいです」



悠くんの避妊具を奪い取り、再び組み伏せた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~

柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。 家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。 そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。 というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。 けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。 そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。 ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。 それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。 そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。 一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。 これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。 他サイトでも掲載中。

装備製作系チートで異世界を自由に生きていきます

tera
ファンタジー
※まだまだまだまだ更新継続中! ※書籍の詳細はteraのツイッターまで!@tera_father ※第1巻〜7巻まで好評発売中!コミックス1巻も発売中! ※書影など、公開中! ある日、秋野冬至は異世界召喚に巻き込まれてしまった。 勇者召喚に巻き込まれた結果、チートの恩恵は無しだった。 スキルも何もない秋野冬至は一般人として生きていくことになる。 途方に暮れていた秋野冬至だが、手に持っていたアイテムの詳細が見えたり、インベントリが使えたりすることに気づく。 なんと、召喚前にやっていたゲームシステムをそっくりそのまま持っていたのだった。 その世界で秋野冬至にだけドロップアイテムとして誰かが倒した魔物の素材が拾え、お金も拾え、さらに秋野冬至だけが自由に装備を強化したり、錬金したり、ゲームのいいとこ取りみたいな事をできてしまう。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

私の妹は確かに聖女ですけど、私は女神本人ですわよ?

みおな
ファンタジー
 私の妹は、聖女と呼ばれている。  妖精たちから魔法を授けられた者たちと違い、女神から魔法を授けられた者、それが聖女だ。  聖女は一世代にひとりしか現れない。  だから、私の婚約者である第二王子は声高らかに宣言する。 「ここに、ユースティティアとの婚約を破棄し、聖女フロラリアとの婚約を宣言する!」  あらあら。私はかまいませんけど、私が何者かご存知なのかしら? それに妹フロラリアはシスコンですわよ?  この国、滅びないとよろしいわね?  

回復力が低いからと追放された回復術師、規格外の回復能力を持っていた。

名無し
ファンタジー
回復術師ピッケルは、20歳の誕生日、パーティーリーダーの部屋に呼び出されると追放を言い渡された。みぐるみを剥がされ、泣く泣く部屋をあとにするピッケル。しかし、この時点では仲間はもちろん本人さえも知らなかった。ピッケルの回復術師としての能力は、想像を遥かに超えるものだと。

ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

【完結】帝国滅亡の『大災厄』、飼い始めました

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
 大陸を制覇し、全盛を極めたアティン帝国を一夜にして滅ぼした『大災厄』―――正体のわからぬ大災害の話は、御伽噺として世に広まっていた。  うっかり『大災厄』の正体を知った魔術師――ルリアージェ――は、大陸9つの国のうち、3つの国から追われることになる。逃亡生活の邪魔にしかならない絶世の美形を連れた彼女は、徐々に覇権争いに巻き込まれていく。  まさか『大災厄』を飼うことになるなんて―――。  真面目なようで、不真面目なファンタジーが今始まる! 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう ※2022/05/13  第10回ネット小説大賞、一次選考通過 ※2019年春、エブリスタ長編ファンタジー特集に選ばれました(o´-ω-)o)ペコッ

処理中です...