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19.ギルの誤算
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(どういうことだ、ルイ様が女ではないだと?)
中庭の一件の後、ギルはルイが女であることを確かめようと、抱き上げ、さりげなく胸に手を当てたが、返ってくるのは平坦な胸板の感触だった。
(本当に男だったのか)
ギュッとポケットのに突っ込んだ手を握りしめる。
ガサッとギルの後ろから誰かが静かに歩み寄ってきた。見覚えのある気配。ギルにはそれが誰だか知っていた。
「やぁ、ギル様?」
「……っ! フォース様」
「ルイを手に入れ損ねたみたいですねぇ? 君がルイを女だと疑っていたことに気づかれていたことは、知っていましたか?」
ぱっと笑みを向けられ、ギルはハッとする。
「まさか……!」
「この国の、王族は神の加護があるらしいですね? ルイはそこで気づいたのかもしれません」
(思えば一年前のあの時から様子がおかしかった)
ギルは思い当たる節を見つけ、がくりと崩れ落ちる。
ー○ー○ー
ギルがルイと出会ったのは、ルイがまだ10歳の時、未来の国王の側仕えのためにギルはルイの隣にいるように命じられた。
他でもない王妃によって。
だが、一つ問題だったのは、ギルの家が隠れ第二王子派だったことだ。よって、ギルにルイの弱点を見つけ出すように命が下されたのだ。
緊張しながら対面した第一王子は、今にも消えて無くなりそうな儚い美しさを持った小柄な人物だった。
⦅なんて、美しいんだ……! この子が欲しい⦆
ギルの一目惚れでもあった。
そこから、ギルはルイをなんとしてでも自分のものにするために駆け回った。そして、やっと掴んだのがルイが女であるという噂である。一部の者しか知らないその噂話は、ギルにとっては神の啓示にも等しかった。
⦅もし、ルイ様が女であるなら、俺の嫁にできる!⦆
こうして、ギルはどうにかしてルイが女であることを確かめようと奮闘した。だが、性別を偽るのは死罪である。
そう簡単に分かるわけがなかった。
しかし、長く過ごせば警戒もだんだん緩んでくる。ルイが起きている時なら部屋に入ることを許された。このままの流れでいけば、その体に触れることも許されるはずだったのに……ルイは変わった。
ちょうど一年前のこの日に、様子のおかしいルイを見てチャンスだと思った。
『お加減が悪いのでしょう。私がお運びしましょうか?』
そう問えば、キッと睨まれ
『大丈夫だ』
と返された。そして、ルイにあったのはその日が最後になった。
『ルイ様! お部屋に入りますよ!? 鍵をもらってきました』
『入るな』
『いいえ、失礼します!』
こっそりと複製した鍵を使い、部屋に入ろうとしたが鍵は開いたものの扉は途中で止まり中に入れなかった。
『ルイ様、これでは中に入れません!』
『私は入るなと言ったのだ』
何を言っても聞く耳を持たず、しまいには私が声をかけても何も返事をしてくださらなくなってしまった。
本当に悪いのかと思い、しばらく訪ねるのを我慢したが出てくる気配のないルイに待ち切れず、壁を伝って部屋を覗いた。いけないと分かっているのに、ギルはルイがどうしても見たかったのだ。そうして見たルイは、何故か髪を切っていた。
『なぜ……⁉︎』
女性が髪を切るなど、ありえない。なぜ、どうして、という疑問がギルの頭の中をグルグルと駆け巡った。
剣の腕も、第二王子に抜かれてしまっていた。もう、周りがルイを女であると疑い始めるのも時間の問題だったのだ。
(証拠を揃えよう、ルイが女である証拠を)
そして、男になることを強いられている哀れなルイをこの手で助けてやるのだ。そして、嫁に迎えこの手に収める。
『ルイは俺のものだ』
そうして、ギルはルイを手に入れるために奔走した。フォースと手を組んだのも、ルイが女であるという噂をそこかしこで流したのも、これはギルがルイを手に入れやすくするための布石であった。
そうして準備が整ったのはちょうどルイの体調が戻ったという昨日である。いつもの日課のように、ルイの部屋を訪ねたギルは、返事があったことに驚いたが、素知らぬ顔で部屋へ入った。そして、1年ぶりにルイの顔を見て仰天することになる。
(なっ!? 髪がさらに短くなっている。背も伸びているし、それになんだ? 話し方も違う、顔も男にしか見えない。どういうことだ)
おどろきすぎて、指をさしてしまったが当の本人は驚きもせず自慢げに短くなった髪を見せてきた。
今まで見たことのない、柔和な笑みを浮かべられ、ギルは見惚れてしまう。
(~っ! なんて美しい……)
そして、ハッと正気に帰る。
(リボンを用意したのだが……まぁ、いいか。とりあえず受け取ってくれさえすればいいんだ。ルイ様は知らないだろうが、リボンを受け取るという事は結婚を承諾したのと同じ!)
出だしからよくなかったのだが、とりあえずリボンは渡しておこうとルイに差し出す。が、またもや予想外のことが起きた。
『……それにね、リボンにはーー』
ゆっくりとギルは自分の目が見開いていくのを感じた。なんと、ルイは知っていたのだ。結局、リボンは受け取ってもらえなかった。
(まぁ、いい。剣の稽古に来ると約束を取り付けた時点で勝ちは約束された。その為にも、今夜……)
その日の夜、ギルは街で見繕った女物の小物をルイの部屋へ持っていった。二重鍵は剣で切り落とした。寝ている隙を見て、女かどうか確認しようとしたのだが、またもやルイに阻まれた。
『明日の朝、来い』
(なぜ、こうも上手くいかない⁉︎ だ、だが、ルイ様の部屋に女物を運び入れることはできた。これだけでも、大した成果だ。だが、本当にうまくいくのか)
もどかしい気持ちを抱えながら、ギルは翌朝まで待った。
翌朝、ルイに問い詰められ、なんとか受け取ることを承諾させたギルは、上機嫌でルイを稽古場まで連れて行った。
(アッシュ様に負けたところで、俺がルイ様の秘密を暴く)
もはや、女である事をきちんと確認していないが、ルイは女だと、ギルには謎の確信があった。
『俺が審判を務めます』
予想通りの展開に、ギルは浮かびそうになる笑みを必死で押し殺し、試合開始の合図を出した。
ーーが、ここになってギルの予想を裏切る事が起きる。
『ぐっ⁉︎』
ギルの目の前では、唸り声をあげて、アッシュがルイの剣戟を受け止めていた。
(ルイ様が、アッシュ様を押しているだと?)
ーー不味い。ギルの中で焦りが生まれる。そっとギルはアッシュの取り巻きに合図を送った。
(フォース様が念のためにと用意してくれたものが役立ちそうだ)
ギッと構えられる弓矢は、当たりどころが悪くても、即死にはならないように加工されたものだ。これで、ルイの秘密を暴く。
ーーが、またもや予想外の事が起きる。
キィンキィンという音と共に、矢が弾かれのだ。そう、ルイによって。
(なぜ……)
そのあとは、逆上した取り巻きの剣まで切っていた。
(ありえない! ルイ様は、女じゃなかったのか!?)
最後の手段として、抱き上げて胸元にさりげなく手を置いてみるがあるはずの膨らみはなく、変態呼ばわりされてしまった。
結局、ギルはルイを女だと言えないまま部屋に帰してしまった。そして、しょげているところに、フォースが現れたのだ。
中庭の一件の後、ギルはルイが女であることを確かめようと、抱き上げ、さりげなく胸に手を当てたが、返ってくるのは平坦な胸板の感触だった。
(本当に男だったのか)
ギュッとポケットのに突っ込んだ手を握りしめる。
ガサッとギルの後ろから誰かが静かに歩み寄ってきた。見覚えのある気配。ギルにはそれが誰だか知っていた。
「やぁ、ギル様?」
「……っ! フォース様」
「ルイを手に入れ損ねたみたいですねぇ? 君がルイを女だと疑っていたことに気づかれていたことは、知っていましたか?」
ぱっと笑みを向けられ、ギルはハッとする。
「まさか……!」
「この国の、王族は神の加護があるらしいですね? ルイはそこで気づいたのかもしれません」
(思えば一年前のあの時から様子がおかしかった)
ギルは思い当たる節を見つけ、がくりと崩れ落ちる。
ー○ー○ー
ギルがルイと出会ったのは、ルイがまだ10歳の時、未来の国王の側仕えのためにギルはルイの隣にいるように命じられた。
他でもない王妃によって。
だが、一つ問題だったのは、ギルの家が隠れ第二王子派だったことだ。よって、ギルにルイの弱点を見つけ出すように命が下されたのだ。
緊張しながら対面した第一王子は、今にも消えて無くなりそうな儚い美しさを持った小柄な人物だった。
⦅なんて、美しいんだ……! この子が欲しい⦆
ギルの一目惚れでもあった。
そこから、ギルはルイをなんとしてでも自分のものにするために駆け回った。そして、やっと掴んだのがルイが女であるという噂である。一部の者しか知らないその噂話は、ギルにとっては神の啓示にも等しかった。
⦅もし、ルイ様が女であるなら、俺の嫁にできる!⦆
こうして、ギルはどうにかしてルイが女であることを確かめようと奮闘した。だが、性別を偽るのは死罪である。
そう簡単に分かるわけがなかった。
しかし、長く過ごせば警戒もだんだん緩んでくる。ルイが起きている時なら部屋に入ることを許された。このままの流れでいけば、その体に触れることも許されるはずだったのに……ルイは変わった。
ちょうど一年前のこの日に、様子のおかしいルイを見てチャンスだと思った。
『お加減が悪いのでしょう。私がお運びしましょうか?』
そう問えば、キッと睨まれ
『大丈夫だ』
と返された。そして、ルイにあったのはその日が最後になった。
『ルイ様! お部屋に入りますよ!? 鍵をもらってきました』
『入るな』
『いいえ、失礼します!』
こっそりと複製した鍵を使い、部屋に入ろうとしたが鍵は開いたものの扉は途中で止まり中に入れなかった。
『ルイ様、これでは中に入れません!』
『私は入るなと言ったのだ』
何を言っても聞く耳を持たず、しまいには私が声をかけても何も返事をしてくださらなくなってしまった。
本当に悪いのかと思い、しばらく訪ねるのを我慢したが出てくる気配のないルイに待ち切れず、壁を伝って部屋を覗いた。いけないと分かっているのに、ギルはルイがどうしても見たかったのだ。そうして見たルイは、何故か髪を切っていた。
『なぜ……⁉︎』
女性が髪を切るなど、ありえない。なぜ、どうして、という疑問がギルの頭の中をグルグルと駆け巡った。
剣の腕も、第二王子に抜かれてしまっていた。もう、周りがルイを女であると疑い始めるのも時間の問題だったのだ。
(証拠を揃えよう、ルイが女である証拠を)
そして、男になることを強いられている哀れなルイをこの手で助けてやるのだ。そして、嫁に迎えこの手に収める。
『ルイは俺のものだ』
そうして、ギルはルイを手に入れるために奔走した。フォースと手を組んだのも、ルイが女であるという噂をそこかしこで流したのも、これはギルがルイを手に入れやすくするための布石であった。
そうして準備が整ったのはちょうどルイの体調が戻ったという昨日である。いつもの日課のように、ルイの部屋を訪ねたギルは、返事があったことに驚いたが、素知らぬ顔で部屋へ入った。そして、1年ぶりにルイの顔を見て仰天することになる。
(なっ!? 髪がさらに短くなっている。背も伸びているし、それになんだ? 話し方も違う、顔も男にしか見えない。どういうことだ)
おどろきすぎて、指をさしてしまったが当の本人は驚きもせず自慢げに短くなった髪を見せてきた。
今まで見たことのない、柔和な笑みを浮かべられ、ギルは見惚れてしまう。
(~っ! なんて美しい……)
そして、ハッと正気に帰る。
(リボンを用意したのだが……まぁ、いいか。とりあえず受け取ってくれさえすればいいんだ。ルイ様は知らないだろうが、リボンを受け取るという事は結婚を承諾したのと同じ!)
出だしからよくなかったのだが、とりあえずリボンは渡しておこうとルイに差し出す。が、またもや予想外のことが起きた。
『……それにね、リボンにはーー』
ゆっくりとギルは自分の目が見開いていくのを感じた。なんと、ルイは知っていたのだ。結局、リボンは受け取ってもらえなかった。
(まぁ、いい。剣の稽古に来ると約束を取り付けた時点で勝ちは約束された。その為にも、今夜……)
その日の夜、ギルは街で見繕った女物の小物をルイの部屋へ持っていった。二重鍵は剣で切り落とした。寝ている隙を見て、女かどうか確認しようとしたのだが、またもやルイに阻まれた。
『明日の朝、来い』
(なぜ、こうも上手くいかない⁉︎ だ、だが、ルイ様の部屋に女物を運び入れることはできた。これだけでも、大した成果だ。だが、本当にうまくいくのか)
もどかしい気持ちを抱えながら、ギルは翌朝まで待った。
翌朝、ルイに問い詰められ、なんとか受け取ることを承諾させたギルは、上機嫌でルイを稽古場まで連れて行った。
(アッシュ様に負けたところで、俺がルイ様の秘密を暴く)
もはや、女である事をきちんと確認していないが、ルイは女だと、ギルには謎の確信があった。
『俺が審判を務めます』
予想通りの展開に、ギルは浮かびそうになる笑みを必死で押し殺し、試合開始の合図を出した。
ーーが、ここになってギルの予想を裏切る事が起きる。
『ぐっ⁉︎』
ギルの目の前では、唸り声をあげて、アッシュがルイの剣戟を受け止めていた。
(ルイ様が、アッシュ様を押しているだと?)
ーー不味い。ギルの中で焦りが生まれる。そっとギルはアッシュの取り巻きに合図を送った。
(フォース様が念のためにと用意してくれたものが役立ちそうだ)
ギッと構えられる弓矢は、当たりどころが悪くても、即死にはならないように加工されたものだ。これで、ルイの秘密を暴く。
ーーが、またもや予想外の事が起きる。
キィンキィンという音と共に、矢が弾かれのだ。そう、ルイによって。
(なぜ……)
そのあとは、逆上した取り巻きの剣まで切っていた。
(ありえない! ルイ様は、女じゃなかったのか!?)
最後の手段として、抱き上げて胸元にさりげなく手を置いてみるがあるはずの膨らみはなく、変態呼ばわりされてしまった。
結局、ギルはルイを女だと言えないまま部屋に帰してしまった。そして、しょげているところに、フォースが現れたのだ。
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