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この先どうすれば?
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敬愛するお嬢様はなぜか恋愛音痴と化してしまい、婚約が決まった今、大層困惑していらっしゃいます。え? 婚約決まったのって?
私だって言いたくなかった。でもさ、あの流れから決まらないわけないでしょ? 2度目だけど言うわ、婚約は決まったんだよっ!!!!
「お父様がとても喜んでいらっしゃったわ。わたくし、ブレディグ様とはお友達としてお付き合いしたいと言ったのに……もしかして、お父様が強引に押し進めて、お決めになってしまったのかしら?」
……原作ではそうでした。でもね、多分今は皇太子も進んでこの婚約の話を進めたんだと思うよ。お嬢様は、誰かさんのせいで恋愛音痴になってしまわれたのでその事に気づかないのだ……え? オマエのせいだって⁇ うん、そうだよっ‼︎ 私のせいさ‼︎
そりゃ罪悪感も感じた。だからね? なんとかお嬢様に恋を自覚させようとーー
「お嬢様、もしかしたら皇太子様はお嬢様を好意を抱かれたのかもしれませんよ?」
「うふふ、サマンサたら冗談過ぎるわ。わたくしはお友達としてお付き合いしたいと申し出てブレディグ様もそれを承諾されたのよ? それを婚約と取るなんてあり得ると思う?」
いや、うん。普通ならありえないけど、多分皇太子サマは"お友達として“ではなく"お友達から"と受け取ったのではないでしょうか?
とまぁ、このような有様で……このサマンサも困り果てーー開き直りました!
「サマンサ、恋を早くしてみたいわ! わたくしが恋する運命の方はどのような方なのでしょうね? きっととっても素晴らしい方だと思うの」
……めちゃくちゃお嬢様の中で理想像が高くなってしまったようですが気にしません! 皇太子がお嬢様を手に入れたいなら、お嬢様の理想通りになっていただかなければね! ……理想の壁は高いのよ。
「それはそれは素晴らしい方ではないかと。サマンサも楽しみにしております」
せいぜいお嬢様のお心をゲット出来るよう健闘を祈りますわぁ~~!
「あ、そうだわ! わたくしサマンサにも幸せになってほしいの! ルベルト様なんてずっと話していらしたでしょう? そこのところはどうなの?」
エ"!?
「……る、ルベルト様デスカ? アー、チョット、タイプガ……チガイマスネ」
「そうなの?」
「エエ」
腹黒と付き合っていいことがあった試しはない。例え、途中からなぜか生緩い優しさになったとしても。最後の優しさも思い返せば舐められているようにしか思えないけど!
「サマンサはいいのです。お嬢様のお幸せがサマンサのご褒美です」
ですから、お嬢様。幸せになってくださいね。微力ながらお手伝いしますので!!!!
私だって言いたくなかった。でもさ、あの流れから決まらないわけないでしょ? 2度目だけど言うわ、婚約は決まったんだよっ!!!!
「お父様がとても喜んでいらっしゃったわ。わたくし、ブレディグ様とはお友達としてお付き合いしたいと言ったのに……もしかして、お父様が強引に押し進めて、お決めになってしまったのかしら?」
……原作ではそうでした。でもね、多分今は皇太子も進んでこの婚約の話を進めたんだと思うよ。お嬢様は、誰かさんのせいで恋愛音痴になってしまわれたのでその事に気づかないのだ……え? オマエのせいだって⁇ うん、そうだよっ‼︎ 私のせいさ‼︎
そりゃ罪悪感も感じた。だからね? なんとかお嬢様に恋を自覚させようとーー
「お嬢様、もしかしたら皇太子様はお嬢様を好意を抱かれたのかもしれませんよ?」
「うふふ、サマンサたら冗談過ぎるわ。わたくしはお友達としてお付き合いしたいと申し出てブレディグ様もそれを承諾されたのよ? それを婚約と取るなんてあり得ると思う?」
いや、うん。普通ならありえないけど、多分皇太子サマは"お友達として“ではなく"お友達から"と受け取ったのではないでしょうか?
とまぁ、このような有様で……このサマンサも困り果てーー開き直りました!
「サマンサ、恋を早くしてみたいわ! わたくしが恋する運命の方はどのような方なのでしょうね? きっととっても素晴らしい方だと思うの」
……めちゃくちゃお嬢様の中で理想像が高くなってしまったようですが気にしません! 皇太子がお嬢様を手に入れたいなら、お嬢様の理想通りになっていただかなければね! ……理想の壁は高いのよ。
「それはそれは素晴らしい方ではないかと。サマンサも楽しみにしております」
せいぜいお嬢様のお心をゲット出来るよう健闘を祈りますわぁ~~!
「あ、そうだわ! わたくしサマンサにも幸せになってほしいの! ルベルト様なんてずっと話していらしたでしょう? そこのところはどうなの?」
エ"!?
「……る、ルベルト様デスカ? アー、チョット、タイプガ……チガイマスネ」
「そうなの?」
「エエ」
腹黒と付き合っていいことがあった試しはない。例え、途中からなぜか生緩い優しさになったとしても。最後の優しさも思い返せば舐められているようにしか思えないけど!
「サマンサはいいのです。お嬢様のお幸せがサマンサのご褒美です」
ですから、お嬢様。幸せになってくださいね。微力ながらお手伝いしますので!!!!
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