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第92話 真夏の決闘・ゆりな対麗央③歌姫は闇で微笑む
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サイドポニーテールにセットし終えると「着替えてくるから☆」と妙に蠱惑的な笑みを浮かべ、着替えに向かったユリナの態度を不思議に思いながらもそれ以上は考えないのが麗央だった。
言われた通り、服を脱ぎ、ユリナが用意したトランクスの水着を穿いた。
深い海の色を思わせるマリンブルーの色合いは麗央の好みを良く分かっているユリナらしい選択だった。
「軽くトレーニングするくらいだしな」
のっそりと動き始めた麗央は木刀を手にすると庭先に出た。
使用人の手で細やかに手入れの施された庭園には芝が張り巡らされている。
素足で歩いても何ら、問題がなく、むしろ気持ちがいいほどである。
相変わらず、真上から照り付ける日差しは強く、ちりちりと肌が焼けるような感覚を覚えるが元来、体を動かすのが好きな麗央にとって、それは苦ではなかった。
「お待たせぇ~☆」
軽く、木刀を素振りしながら、時間を潰していた麗央の耳を明るく、華やかな愛妻の声が刺激する。
ゆっくりと振り返った麗央は思わず、固まってしまった。
ユリナが今まで見たことがないほどに大胆なデザインのビキニを身に着けていた。
軽くスキップを踏んで向かってくるせいか、彼女の体が弾むたびに豊かな双丘がたゆんたゆんと暴れまわり、零れ落ちそうなほどだった。
透けるような白い肌とコントラストを成す黒と赤のツートンカラーを基調として、白やピンクのラインで彩りが加えられている。
胸元にはアクセントでリボンがあしらわれているが、彼女自身の果実があまりに狂暴で自己主張が強い為、それほどのインパクトはない。
「リ、リーナさん。その恰好は……」
ユリナは槍の代わりに見立てたのか、長さが二メートルほどの木製の長い棒を手にしている。
だが、麗央の目は棒を認識するよりもユリナのより凶悪な武器に釘付けである。
彼女が少し動くだけで揺れまくる凶器に「また、大きくなってないか」と麗央は興奮しつつも冷静な目でも見ている。
だが、大きくなった原因の一つが、自分であることには思い至らない。
秘め事でマッサージと称して、たっぷりと楽しんだせいだとは考えもしない。
「暑いから、この方がいいでしょ」
「そりゃ、そうだけどさ。二人とも水着の必要あるかな?」
「一緒に汗を流すのなら、恰好から揃えた方がいいと思わない?」
「そ、そうかな」
「そうよ」
ユリナはそう言うと舌をチロリと出して、軽く唇を舐めた。
その仕草が何とも蠱惑的で、刺激もしていないのに元気になっている自身に麗央は今更のように気付いた。
それでなくても揺れる狂暴な果実を凝視していたのである。
元気過ぎて、今にもどうにかなりそうなのだが麗央もあまり、そこは分かっていないのだった。
麗央は「そう言われるとそうかもしれない」とユリナに流され、合意することでどこか、己が抱いていた罪悪感を帳消しにしようと考えていたとも言える。
「それじゃ、始めましょう、先生」
ユリナは考え無しに布地面積の少ない大胆な水着を着たりはしない。
全ては自分の考えるシナリオ通りに進んでいると心の中でほくそ笑んでさえいる。
他人に見られることには興味はなく、ただ麗央に見てもらいたいだけなのだ。
麗央だけに見られたいし、スキンシップを図りたいと考えている。
それならば、肌面積が多い水着で触れ合えばいいのだといささか間違った方向に舵を取った。
その結果が屋外で水着を着用したトレーニングという名の摸擬戦である。
言われた通り、服を脱ぎ、ユリナが用意したトランクスの水着を穿いた。
深い海の色を思わせるマリンブルーの色合いは麗央の好みを良く分かっているユリナらしい選択だった。
「軽くトレーニングするくらいだしな」
のっそりと動き始めた麗央は木刀を手にすると庭先に出た。
使用人の手で細やかに手入れの施された庭園には芝が張り巡らされている。
素足で歩いても何ら、問題がなく、むしろ気持ちがいいほどである。
相変わらず、真上から照り付ける日差しは強く、ちりちりと肌が焼けるような感覚を覚えるが元来、体を動かすのが好きな麗央にとって、それは苦ではなかった。
「お待たせぇ~☆」
軽く、木刀を素振りしながら、時間を潰していた麗央の耳を明るく、華やかな愛妻の声が刺激する。
ゆっくりと振り返った麗央は思わず、固まってしまった。
ユリナが今まで見たことがないほどに大胆なデザインのビキニを身に着けていた。
軽くスキップを踏んで向かってくるせいか、彼女の体が弾むたびに豊かな双丘がたゆんたゆんと暴れまわり、零れ落ちそうなほどだった。
透けるような白い肌とコントラストを成す黒と赤のツートンカラーを基調として、白やピンクのラインで彩りが加えられている。
胸元にはアクセントでリボンがあしらわれているが、彼女自身の果実があまりに狂暴で自己主張が強い為、それほどのインパクトはない。
「リ、リーナさん。その恰好は……」
ユリナは槍の代わりに見立てたのか、長さが二メートルほどの木製の長い棒を手にしている。
だが、麗央の目は棒を認識するよりもユリナのより凶悪な武器に釘付けである。
彼女が少し動くだけで揺れまくる凶器に「また、大きくなってないか」と麗央は興奮しつつも冷静な目でも見ている。
だが、大きくなった原因の一つが、自分であることには思い至らない。
秘め事でマッサージと称して、たっぷりと楽しんだせいだとは考えもしない。
「暑いから、この方がいいでしょ」
「そりゃ、そうだけどさ。二人とも水着の必要あるかな?」
「一緒に汗を流すのなら、恰好から揃えた方がいいと思わない?」
「そ、そうかな」
「そうよ」
ユリナはそう言うと舌をチロリと出して、軽く唇を舐めた。
その仕草が何とも蠱惑的で、刺激もしていないのに元気になっている自身に麗央は今更のように気付いた。
それでなくても揺れる狂暴な果実を凝視していたのである。
元気過ぎて、今にもどうにかなりそうなのだが麗央もあまり、そこは分かっていないのだった。
麗央は「そう言われるとそうかもしれない」とユリナに流され、合意することでどこか、己が抱いていた罪悪感を帳消しにしようと考えていたとも言える。
「それじゃ、始めましょう、先生」
ユリナは考え無しに布地面積の少ない大胆な水着を着たりはしない。
全ては自分の考えるシナリオ通りに進んでいると心の中でほくそ笑んでさえいる。
他人に見られることには興味はなく、ただ麗央に見てもらいたいだけなのだ。
麗央だけに見られたいし、スキンシップを図りたいと考えている。
それならば、肌面積が多い水着で触れ合えばいいのだといささか間違った方向に舵を取った。
その結果が屋外で水着を着用したトレーニングという名の摸擬戦である。
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