32 / 37
参捨弐 コーネリアス、仕官する
しおりを挟む
「あれから、一年か。色々とあったなぁ」
コーネリアスは十七になった。
パストラス再興を目指す男達と出会い、彼らの人となりを知った。
実に気持ちがいい男と感じたコーネリアスは、何とか運命を変えようと動いた。
死に魅入られ、死すべき運命にあった長兄のジャクソンの運命を大きく変えたのはコーネリアスの存在そのものだった。
コーネリアスが前世の光汰の記憶を思い出したことで改変が始まった。
それはさして歴史に大きな影響を与えなかった。
彼はただ周囲の人間を助けたいと細やかに願っただけに過ぎないからだ。
「でも、これで良かったんだ」
「何がです?」
「いや。何でもないよ」
ヤンは十二歳になり、少し大人になった。
コーネリアスとヤンは休日ということもあって、古き都の目抜き通りをふらりと散歩していた。
ヤンはヘルヴァイスハイト家の学舎に通う学生となった。
学費の心配はない。
まだ、少年といった年齢に近い二人だが資金面で苦慮することはなかった。
城と言うべき小さな屋敷を持ち、それなりに蓄財している。
コーネリアスも学舎を卒業し、仕官した。
思うところはあったがヘルヴァイスハイトに仕えることを決めた。
歴史とはあまりにも異なり、敵だったかもしれない者に仕えれば、また歴史がおかしなことになるのかもしれない。
あのディオンという男は得体が知れない。
近付くことだけは避けたいとの思いが強かったのだ。
二人は優雅な生活とは言えないまでもそれなりの贅沢も楽しめる環境を楽しんでいた。
ヘルヴァイスハイト家の三女ガブリエラ。
デュンフルス家の嫡男テオドール。
パストラス再興を期する統率者カラノスと彼に仕えるキリアコスら十人の勇士。
場を取り持つ仲裁者として、交渉の場を提供したヘルヴァイスハイトの家宰トマーシュ。
この化学反応を起こしかねない面々が一堂に会し、再興軍の今後を左右する重要な話し合いが行われたのは一年前のことだった。
画策した企画主であるコーネリアスは場違いとは思いながらもヤンと共に参席した。
案の定、コーネリアスの危惧した通り、交渉は紛糾する。
司会をする立場であるトマーシュは決議権を放棄しているので十三人が票を持つ。
しかし、特例として交渉の機会を設けた功労者であるコーネリアスにも票が与えられた。
票は十四である。
同数になると埒が明かないのだ。
困った者がいれば手を差し伸べよと自らが窮地に陥ろうとも他者を慮る両親を見て育ったガブリエラは、良くも悪くも貴族のお嬢様だった。
パストラスの家が困っているのであれば、助けるべきと強く主張した。
これに反対したのは意外なことにテオドールだ。
普段は周囲を辟易させるほどに許嫁との仲睦まじさを見せつけるテオドールだが、リアリストな父の影響からか、もっと冷静に俯瞰的な視点で考えるべきだと主張する。
テーブルを挟み、睨み合う二人を前にして大きく割れたのがパストラスの面々だった。
カラノスを筆頭としたアンナやフリストスといった主流派はガブリエラの姿勢に共感し、ヴェステンエッケが西の扮装を仲裁してくれることを期待した。
キリアコスを筆頭とする非主流派はテオドールのやや冷徹とも取れる言い分を尤もであると考えた。
彼らはヴェステンエッケが何の利もなく、戦に介入してくれることはないだろうと諦観した。
この時点でパストラスの命運をヴェステンエッケに懸けるべきとする票は六。
ヴェステンエッケではなく、エンディアの力を借りるべきではないかとする票は七。
コーネリアスは当然のようにヴェステンエッケの側なので票が七となる。
これでは埒が明かない。
この時、コーネリアスの知らなかったことがある。
ディオン・プリュムラモーが秘密裏にキリアコスを通して、働きかけを行っていた。
言葉巧みに誘導し、パストラスがエンディアに与するようにと話を持ち掛けていたのだ。
勿論、これはディオンの独断ではなく、エンディア王ノエルの意向を受けてのことだったが、ノエルはそこまで乗り気ではない。
ディオンは元より、彼らを捨て駒として利用し、その命を生贄のように使おうと企んでいる。
ノエルが約束していない大盤振る舞いを彼らの前にちらつかせた。
それゆえに非主流派は反対の票を投じたのである。
非主流派の面々は人ではない者が多い。
彼らのような亜人は時に魔物とも呼ばれ、忌み嫌われることが少なくない。
パストラスはそうした差別が見られないやや特殊な地だった。
王族であるカラノスやその傍流のキリアコスにもそういった者の血が入っていた。
ディオンはそこにも付け込んだ。
「我らエンディアは新しき考えの国ですぞ」と……。
「でも、この古都は……なんでも受け入れてくれますよ」
膠着する原因となった七票目の賛成の票を投じたコーネリアスの言葉が、場を動かす。
「確かにその通りですな」と司会のトマーシュが、司会らしからぬ発言をした。
「我らもまた、この都では異分子でしたぞ」
蓄えた顎髭を撫でながら、感慨深げに静かな口調で語るトマーシュに場が静まった。
トマーシュはその様子に昔話でも語るように話し始める。
ヘルヴァイスハイトが現在に至るまでに茨の道を辿ってきた歴史を……。
「リヒテル様はそういう御方なのですよ」
そう締めくくったトマーシュの言葉で場の流れが一気に変わった。
キリアコスも疑念を抱いていたからだ。
ディオンという男は実に心地良い言葉を囁く。
しかし、コーネリアスとの親交でキリアコスの中にも新たな思いが生まれようとしていた。
戦とは何も力でもってすべきものではないとする新たな考えだ。
パストラス再興軍はかくして、ヘルヴァイスハイト家に全てを委ねることを決めた。
これに伴い、十一名の勇士は居住区での過酷な暮らしから、解放されることになった。
リヒテルの鶴の一声だった。
彼らをヘルヴァイスハイト家の食客とすることにしたのだ。
敷地内に新たに離れの屋敷が建てられた。
あまりの厚遇に初めの内こそ、訝しんでいた非主流派の亜人達だったが、いつしかリヒテルのシンパになっていく。
「何だ、あれ?」
「揉め事かな? 兄さん、また首突っ込むのはやめとこうよ」
「ヤン。人聞きの悪いことを言うんじゃない。僕は揉め事が好きなんじゃない。あっちから、やって来るだけなんだ」
「はいはい。そういうことにしておきましょうか」
両手を後頭部で組むとニッシシシと嫌な笑い方をするヤンだが、コーネリアスには見慣れた光景である。
二人の関係は実の兄弟ではないが妙に近しい。
どこか達観したところがあるコーネリアスに対し、ヤンは気にせずぐいぐいと近付く。
それをなぜか、嫌だとは思わせない魅力がヤンにはあるらしい。
コーネリアスはかつて友となり、淡い初恋の相手でもあったバドのことを思い出した。
短い間の出来事だったにも関わらず、コーネリアスの中で今でも鮮明に思い出せる思い出だった。
コーネリアスは十七になった。
パストラス再興を目指す男達と出会い、彼らの人となりを知った。
実に気持ちがいい男と感じたコーネリアスは、何とか運命を変えようと動いた。
死に魅入られ、死すべき運命にあった長兄のジャクソンの運命を大きく変えたのはコーネリアスの存在そのものだった。
コーネリアスが前世の光汰の記憶を思い出したことで改変が始まった。
それはさして歴史に大きな影響を与えなかった。
彼はただ周囲の人間を助けたいと細やかに願っただけに過ぎないからだ。
「でも、これで良かったんだ」
「何がです?」
「いや。何でもないよ」
ヤンは十二歳になり、少し大人になった。
コーネリアスとヤンは休日ということもあって、古き都の目抜き通りをふらりと散歩していた。
ヤンはヘルヴァイスハイト家の学舎に通う学生となった。
学費の心配はない。
まだ、少年といった年齢に近い二人だが資金面で苦慮することはなかった。
城と言うべき小さな屋敷を持ち、それなりに蓄財している。
コーネリアスも学舎を卒業し、仕官した。
思うところはあったがヘルヴァイスハイトに仕えることを決めた。
歴史とはあまりにも異なり、敵だったかもしれない者に仕えれば、また歴史がおかしなことになるのかもしれない。
あのディオンという男は得体が知れない。
近付くことだけは避けたいとの思いが強かったのだ。
二人は優雅な生活とは言えないまでもそれなりの贅沢も楽しめる環境を楽しんでいた。
ヘルヴァイスハイト家の三女ガブリエラ。
デュンフルス家の嫡男テオドール。
パストラス再興を期する統率者カラノスと彼に仕えるキリアコスら十人の勇士。
場を取り持つ仲裁者として、交渉の場を提供したヘルヴァイスハイトの家宰トマーシュ。
この化学反応を起こしかねない面々が一堂に会し、再興軍の今後を左右する重要な話し合いが行われたのは一年前のことだった。
画策した企画主であるコーネリアスは場違いとは思いながらもヤンと共に参席した。
案の定、コーネリアスの危惧した通り、交渉は紛糾する。
司会をする立場であるトマーシュは決議権を放棄しているので十三人が票を持つ。
しかし、特例として交渉の機会を設けた功労者であるコーネリアスにも票が与えられた。
票は十四である。
同数になると埒が明かないのだ。
困った者がいれば手を差し伸べよと自らが窮地に陥ろうとも他者を慮る両親を見て育ったガブリエラは、良くも悪くも貴族のお嬢様だった。
パストラスの家が困っているのであれば、助けるべきと強く主張した。
これに反対したのは意外なことにテオドールだ。
普段は周囲を辟易させるほどに許嫁との仲睦まじさを見せつけるテオドールだが、リアリストな父の影響からか、もっと冷静に俯瞰的な視点で考えるべきだと主張する。
テーブルを挟み、睨み合う二人を前にして大きく割れたのがパストラスの面々だった。
カラノスを筆頭としたアンナやフリストスといった主流派はガブリエラの姿勢に共感し、ヴェステンエッケが西の扮装を仲裁してくれることを期待した。
キリアコスを筆頭とする非主流派はテオドールのやや冷徹とも取れる言い分を尤もであると考えた。
彼らはヴェステンエッケが何の利もなく、戦に介入してくれることはないだろうと諦観した。
この時点でパストラスの命運をヴェステンエッケに懸けるべきとする票は六。
ヴェステンエッケではなく、エンディアの力を借りるべきではないかとする票は七。
コーネリアスは当然のようにヴェステンエッケの側なので票が七となる。
これでは埒が明かない。
この時、コーネリアスの知らなかったことがある。
ディオン・プリュムラモーが秘密裏にキリアコスを通して、働きかけを行っていた。
言葉巧みに誘導し、パストラスがエンディアに与するようにと話を持ち掛けていたのだ。
勿論、これはディオンの独断ではなく、エンディア王ノエルの意向を受けてのことだったが、ノエルはそこまで乗り気ではない。
ディオンは元より、彼らを捨て駒として利用し、その命を生贄のように使おうと企んでいる。
ノエルが約束していない大盤振る舞いを彼らの前にちらつかせた。
それゆえに非主流派は反対の票を投じたのである。
非主流派の面々は人ではない者が多い。
彼らのような亜人は時に魔物とも呼ばれ、忌み嫌われることが少なくない。
パストラスはそうした差別が見られないやや特殊な地だった。
王族であるカラノスやその傍流のキリアコスにもそういった者の血が入っていた。
ディオンはそこにも付け込んだ。
「我らエンディアは新しき考えの国ですぞ」と……。
「でも、この古都は……なんでも受け入れてくれますよ」
膠着する原因となった七票目の賛成の票を投じたコーネリアスの言葉が、場を動かす。
「確かにその通りですな」と司会のトマーシュが、司会らしからぬ発言をした。
「我らもまた、この都では異分子でしたぞ」
蓄えた顎髭を撫でながら、感慨深げに静かな口調で語るトマーシュに場が静まった。
トマーシュはその様子に昔話でも語るように話し始める。
ヘルヴァイスハイトが現在に至るまでに茨の道を辿ってきた歴史を……。
「リヒテル様はそういう御方なのですよ」
そう締めくくったトマーシュの言葉で場の流れが一気に変わった。
キリアコスも疑念を抱いていたからだ。
ディオンという男は実に心地良い言葉を囁く。
しかし、コーネリアスとの親交でキリアコスの中にも新たな思いが生まれようとしていた。
戦とは何も力でもってすべきものではないとする新たな考えだ。
パストラス再興軍はかくして、ヘルヴァイスハイト家に全てを委ねることを決めた。
これに伴い、十一名の勇士は居住区での過酷な暮らしから、解放されることになった。
リヒテルの鶴の一声だった。
彼らをヘルヴァイスハイト家の食客とすることにしたのだ。
敷地内に新たに離れの屋敷が建てられた。
あまりの厚遇に初めの内こそ、訝しんでいた非主流派の亜人達だったが、いつしかリヒテルのシンパになっていく。
「何だ、あれ?」
「揉め事かな? 兄さん、また首突っ込むのはやめとこうよ」
「ヤン。人聞きの悪いことを言うんじゃない。僕は揉め事が好きなんじゃない。あっちから、やって来るだけなんだ」
「はいはい。そういうことにしておきましょうか」
両手を後頭部で組むとニッシシシと嫌な笑い方をするヤンだが、コーネリアスには見慣れた光景である。
二人の関係は実の兄弟ではないが妙に近しい。
どこか達観したところがあるコーネリアスに対し、ヤンは気にせずぐいぐいと近付く。
それをなぜか、嫌だとは思わせない魅力がヤンにはあるらしい。
コーネリアスはかつて友となり、淡い初恋の相手でもあったバドのことを思い出した。
短い間の出来事だったにも関わらず、コーネリアスの中で今でも鮮明に思い出せる思い出だった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
とある婚約破棄の顛末
瀬織董李
ファンタジー
男爵令嬢に入れあげ生徒会の仕事を疎かにした挙げ句、婚約者の公爵令嬢に婚約破棄を告げた王太子。
あっさりと受け入れられて拍子抜けするが、それには理由があった。
まあ、なおざりにされたら心は離れるよね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる