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第2章 自由都市リジュボー

第70話 僕が欲しいのはリーナだから*

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「待って、レオ。服が破れてしまいますわ」

 レオに服を引き千切られかねない勢いで壁に押し付けられました。
 あまりに早かったので全く、反応出来ませんでしたもの。
 ここはダンジョン、つまり外なのです。
 誰が通るか、分からない状況ということを忘れたのかしら?

 そんなことをさっきまで彼のモノを美味しそうに舐めていた私が言っても説得力はないのですけど。
 レオのギラギラとした目を元に戻すには満足するまで抱いてもらうしか、ないのかしら?
 諦めて、体の力を抜いて身を任せようとしたら、少し、冷静さを取り戻したみたい。
 少なくとも服を破るのは思い止まってくれたので一安心ですわ。

 嘘です。
 ここでするのがレオの中では既に決定事項みたい。
 スカートの裾に手を突っ込まれて、やや乱暴に下衣を脱がされました。
 破かれなかっただけ、まし…ですわね。

「濡れてるね」

 中途半端に脱がされた下衣が膝の辺りで止まっているのですけど、自分でも湿っていると分かるほどに汚れています。
 レオのを舐めていただけで感じていたのかしら?
 恥ずかしいですわ。
 はしたなくて、レオに幻滅されてしまうかしら?

「こんなに感じてくれたんだ。かわいい!」
「え?このまま!?あんっ」

 幻滅されてませんでしたわ。
 むしろ余計に興奮していませんか!?
 剥き出しになった私の秘所にいきなり怒張を押し当て、感触を楽しむように徐々に侵入させてきます。
 レオのモノがジワジワと膣内なかを犯すように進んでくるのが気持ち良くて。
 だって、膣内なかを彼のが進むだけでかき回されているみたいで耐えられないくらいなんですもの。
 『私ばかりが気持ちいいと感じて、いいの』なんて、考えすぎかしら?

「リーナの中、すごく気持ちいい」

 あら?また、心を読まれていません?
 服を着たまま、外で犯されているのに気持ちいいなんて。
 誰が通るか分からない状況ですのよ?
 それなのに受け入れて、こんなにも感じて。

 混乱している私を他所にレオは私の足を持ち上げるとさらに奥深くへ怒張を突き入れてきました。
 体勢のせいか、膣内なか深くを蹂躙されている私にはもう彼にしがみつくくらいしか、出来ることがありません。

「やぁん、こんなの。あんっ」

 下から思い切り、深いところまで突き上げられて、ゆっくりと抜かれてはまた、突き上げられて。
 互いの身体がぶつかる音と溢れる体液が奏でる淫らな水音が部屋に響いていて、人に聞かれたら、まずいと思いつつも自分でも恥ずかしくなるような甘い声を上げてしまいました。

 彼も限界が近いのか、ストロークのスピードが速くなってきて。
 私はただ、されるがままに声が枯れるくらいに甘く啼くだけしか、出来ません。
 肉槍の先端が扉をノックするように最奥にコツンと当たり、彼の精が解き放たれました。
 嘘でしょ?
 さっき、口にあんなにもたくさん出しましたのに。
 今、私の膣内なかで暴れているレオのモノは信じられないくらいの量を放っています。
 まだ、止まりませんの?
 もう無理ですわ…。
 放たれた白濁の熱さを感じ、レオにぐったりとしなだれかかったまま、意識を手放しました。

 🌼🌼🌼

 与えられる快感と疲労に耐え切れず、意識を失っていたのはそんなに長い時間ではなかったのかしら?
 だって、私の膣内なかにレオのがまだ、挿入はいっていて。

「あんっ…擦れてるの」

 怒張が引き抜かれていくと肉と肉が結びつく感触を感じて、とても気持ち良くって。
 つい嬌声を上げてしまいました。
 レオったら、そんな私を薄っすらとした笑みを浮かべながら、くつくつと笑うのです。

「そんな反応されるともっとしたくなるよ?」

 汗で張り付いた髪を優しく、梳いてくれるレオに蕩けきった思考で『もっとしてくださいませ』と言いそうになって、慌てて自分を抑えました。
 そんなことを言ったら、ここで抱き潰されるのは間違いありません。
 こんなにもはっきりと未来の自分が見えるなんて、珍しいですわ。

 彼の肉槍がゆっくりと抜かれると秘所からは信じられないくらいの量の白濁が溢れ出してきました。
 凄い量ですわ。
 こんなにたくさん注がれたら、出来てしまうのかしら?なんて、思ったりして。

「え、ええ?」

 レオの怒張はまだ、天を向いたままです。
 手を副えてもいないのに元気に反り返っていて、やる気を失っていません。
 つ・ま・り!
 私、危ないですわ。
 下手な発言、我が身の危険ですわね。
 気を失ったふりをしておきましょう。

「しょうがないなぁ、僕のお姫さまは」

 レオはぐったりと脱力した振りをしている私を横抱きに抱えあげてくれます。
 知っていて知らぬふりをしてくれているのかしら?
 それとも本当に気付いてませんの?
 違いますわね。
 心なんて、とうに読まれているんですもの。
 レオは優しいから、気付いているのにわざと見逃してくれたのですわ。
 何だか、嬉しくなって、幸福感に包まれたまま、私は本当に眠ってしまったのです。

 🌼🌼🌼

「おはよう、リーナ」

 多少の倦怠感とともに瞼を開くと心配そうに見つめてくるルビーの色をした瞳と視線が交錯しました。

「おはようございます、レオ」

 そして、違和感を感じました。
 何だか、スース―するのです。
 そういえば、激しく愛された時、膝のところに引っ掛かっていた下衣はどうしたのかしら?
 そう思って、体を起こし、確認するとありません。
 履いていないのですから、風通しがいい訳ですわ。
 でも、膝にも引っ掛かっていないなんて、どういうことでしょう?
 半目でレオを見つめると「知らないよ?」とかわいらしく、答えるのです。

 嘘ですわね
 色々とおかしいんですもの。
 レオが知らないのであれば、誰かが私の濡れて汚れた下衣を持っていったということになります。
 彼がそんなことをさせるかしら?
 そうなりますと犯人は一人しかいないですわね。
 ここで下手に追求すると藪蛇になりますから、やめておきましょう。

「リーナが寝ている間に宝箱の中を確認しといたんだ」

 レオもそこは聞かれたくないのでしょう。
 私の汚れた下衣をレオが手に入れて、何をしたいのか、分かりませんけど。
 そんなに下衣が好きなら、ちゃんと洗い終わってきれいな物を差し上げますのに。
 変なレオですわ。
 さて、しれっと話題を変えてきたのに乗ってあげるべきかしら?
 ここは年上のお姉さんの余裕を見せたいもの。

「いい物はございましたの?」
「うん、あったよ。ポーション類が全滅なのは残念だけど、これはどうかな?」

 それはごめんなさいですわ。
 私のせいですわね。
 でも、冒険者は命あっての物種ですもの。
 慎重に行動しないといけないものですのよ?
 本に書いてありましたもの。
 無事だったのはその手にある杖だけなのかしら?

「魔導師用の杖かしら」

 魔力の込められた石が嵌められていますが全長はおよそ一メートルくらいでしょうか。
 両手持ちのスタッフではなく、片手持ちのロッドに属するもので間違いありません。
 不思議なのはその形状と色ですわね。
 全体が薄い桃色で彩られていて、ところどころにハート型の意匠が施されているのも変わっていますし、何より先端部分もハート型というのが目を引きますわ。
 魔力の石が嵌められているのもその先端部分ですから、何らかの力が秘められているのかもしれません。

「まあ、今日はこれを手に入れたから、帰ろっか」
「え?あの…」

 ロッドはどう見てもレオが使いそうに思えません。
 レオの物を見つけていない以上、まだ帰る訳にはいかないのです。
 ちょっと下がスース―しますけど、やれないことはありません。
 風通しが良くて、妙な気分ですけど。

「僕の誕生日のこと考えてくれてるんだよね?それなら、気にしなくていいよ。僕が欲しいのはリーナだから」

 そう言って、にこやかな笑顔を向けてくれるレオに弱いのです。
 何をお願いされても『はい、どうぞ』と言ってしまう自信がありますもの。
 彼はまた横抱きに私を抱えると耳元で囁きました。

「もうちょっと育てよっか。もうちょいで出来ると思うんだ」

 ええ?レオは誕生日に何を望んでますの?
 育てるって、何をですの?
 誕生日?欲しいのは私で育てる?
 何のことですの?

 囁いた時に彼の視線が見ていたのは私の胸でしたわね。
 穴が開くくらい、ジッと見られたら、いくら私でも気付きますのよ?
 あぁ、もう。
 考えれば、考えるほど分からなくなりましたわ。

「だから、今日からもっと頑張ろっか?」
「は、はい?」

 お姫さま抱っこされたまま、転移で向かった先は城のお風呂でした。
 レオの白濁で汚れた口とあそこを入念にきれいにするという名目の下に散々に弄ばれたのは言うまでもありません。
 お風呂なのにきれいにされすぎて、水分を失う一方なのですけど!

 もうそれだけでフラフラになった私を『育てないとね』と執拗かつ丁寧に胸ばかりをずっと揉んでくるのです。
 マッサージにしては手つきが淫ら過ぎて、どうにもいけませんわ。
 湯船に浸かっていても膝の上に乗っけられ、ずっと揉んでくるんですもの。
 別の意味でのぼせてしまいそうになって、『そろそろ、上がろうか』とまた、お姫さま抱っこされました。
 ベッドまで運んでくれるレオはまるで王子様みたい。

 🌼🌼🌼

 『これでようやく解放されましたのね?』と思っていた私が甘かったですわ。
 ベッドの上に優しく寝かせてくれるので油断してましたもの。
 彼に熱っぽく見つめられて、何度も求めあうように激しく口付けを交わすのはかまいません。
 レオとキスするのはいつでも嬉しくて、心がポカポカしてくるんですもの。
 でも、今日のレオはそれだけで終わりじゃなくて。
 『やっぱり、胸を育てるなら、こうだよね』と胸を弄ぼうとするのです。
 それが尋常ではなく、激しいのですわ。
 マッサージするように優しく、丁寧に下から揉みしだきながら、先端の蕾を口に含み、歯で刺激するように軽く噛んだと思ったら、赤ちゃんのように一心に吸ってくるのです。
 おっぱいを吸っているレオはかわいいのですけど、吸われるのがこんなにも辛いなんて、思いませんでした。
 もう、ひたすら『あんっ。あんっ』って啼くだけで疲れてしまって、ぐったりですもの。
 それでも彼のマッサージは終わらなくて。
 『仕上げかな』と彼のモノに貫かれて、何度、達したのか分からなくなるくらい激しく、愛されました。
 お風呂できれいにしたのが無駄になったと思いますわ。

 ええ。
 当然、そのまま寝られない酷い状態でしたから、お風呂に行くのはかまいませんのよ?
 どうして、互いをきれいに洗おうとして、また盛り上がってしまったのか。
 これでは何をしにお風呂に行ったのか、分からないですわ。

 身体中、レオに愛された痕が赤い華のように残っていて。
 それが首筋や胸だけではないんですもの。
 レオの身体にも私が引っかいたり、噛みついた痕がくっきりと残っていて、悪いとは思いますけど。
 でも、愛して愛されていると目に見えて実感が出来るのって、何て幸せなことなのかしら?

 結局、場所がダンジョンではなくなっただけのこと。
 抱き潰されるという私の未来は変わりませんでしたわ。
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