22 / 232
第1章 商業都市バノジェ
閑話2 レオンハルト悩む
しおりを挟む
緊急クエストから、宿に戻った僕は疲れ果てて、ぐったりしているリーナを抱えて、ベッドに寝かせてあげる。
スースーと軽やかな寝息を立てて、眠っているリーナを見ると僕とあまり、年齢が変わらないように見える。
こういう時はあどけなさが前面に出てきて、かわいいんだけど夜になるとちょっと大人びて見えてくるというか、妙な色気があるんだ。
これが婚約者がかわいすぎて辛いってやつか。
でも、五歳上と思えないのは僕に前世の記憶があるせいだろうか?
それもあったし、気になることがあったから、アンさんに聞いてみようと思い立った。
リーナが寝ている時でもないと出来ないことだからね。
彼女とはいつも一緒にいるし、いないと不安になるのか、普段落ち着いている彼女からは想像もつかないくらい精神不安定になる。
とても一人にしておけないんだ。
「アンさん、すいません。レオです。ちょっとお聞きしたいことがあって」
扉をノックすると暫くしてから、アンさんが現れて、中へと招かれた。
リーナのメイドとして長年勤めているだけあって、僕を部屋へ招くと同時にもうお茶の用意までしてるんだから、プロは違うね。
僕がテーブルに着くとお茶を淹れてくれるけど、自分は決して座ろうとすらしない。
さすがプロのメイドさんだ。
「アンさんも座ってくださいよ。僕の方が落ちつかないんで」
「はぁ。ですがあたしはメイドですのでお嬢さまはともかくとして、殿下相手には不敬ではないかと」
「そんなの気にしないから、座って」
渋るアンさんに無理強いするようで心苦しいけど席に着いてもらった。
お茶を飲みながら、話をした方がいいと思うんだ。
「実はリーナのことなんだけどさ」
「お嬢さまのことって、何か、問題がございましたか?ま、まさか、婚約破棄などをお考えなので!?」
普段、冷静なアンさんが突如、アワアワとした表情で慌てだすのでこちらがお茶を噴出しそうになる。
どこから、婚約破棄の話が出てきたんだろう?
いや、何でそんな発想をするんだ?
「ち、違いますって。そうじゃなくて!僕がいなくなって、十年経ってるんですよね?」
「は、はい、確かにそうなっています」
「それなのに戻ってくるか、分からない僕を…リーナはずっと待っててくれたんですか?」
アンさんはキョトンとした顔になって、やがて合点がいったとでもいうように頷いた。
「ええ、お嬢さまはずっと、待ってらっしゃいました。殿下との婚約はなかったこととして、別の縁談の話が持ち上がったこともあるんです。でも、それを全部断ったのはお嬢さま自身です」
「そうなんだ。リーナは人気あったでしょ?どう考えてもあると思うんだけど」
「ないですよ?お嬢さまは自分が美少女という自覚がないんです。あたしのことをかわいい、きれいと褒めてくれるので美的感覚がおかしいとかはないと思うんですけど、自分の容姿は評価外らしくて。それに…」
「そ、そうなんだ。意外だな。それに…どうしたの?」
「殿下は今の感情表現が豊かなお嬢さまを見ていらっしゃるので感じないと思うのです。この十年の間、お嬢さまが魔法を使えて、感情を表すようになったのは記憶を取り戻されてからなんです。それもつい最近。ここ一ヶ月の話なんです。それまでのお嬢さまは感情が表に出ない方だったので…学院では人形のようなんて、陰口を叩かれていたことまであるんです」
「知らなかったよ。そんなことリーナは一言も言わなかったから」
暫くの間、僕達の間に会話はなくって、無言で静寂が場を支配していた。
僕はもう一つ、聞かなきゃいけないことがある。
「それでさ、アンさん。もう一つ、聞きたいことがあるんだ」
「はい、なんでしょ?」
「あなた、大賀美さんだよね?」
「……」
アンさんの顔から、感情が消えたように無表情になった。
それは怖いくらいに無表情だ。
暗殺者って、こういう表情で人を殺すんだろうなってくらい。
あぁ、そう言えば、アンさって、クラスが暗殺者だっけ。
「そんな怖い顔はやめてよ。僕は大賀美さんのこと聞いてたんだ、百合からね」
「百合?百合ちゃんのことをなぜ、殿下が!?」
「僕が百合の従兄だったからだよ。百合から、聞いたことない?歴史の本をやたら、持ってくるお兄さんがいるって、言ってなかった?」
「はい、お兄さんだけど実の兄じゃなくて、その人がいつも歴史の本を持ってきて、一緒に読んでくれて、楽しいってよく話してましたね。そのお兄さんが殿下だったんですか?」
「うん、そうなんだ。多分、僕の前世の一つだとは思うんだけどずっと忘れてたんだよね。そのせいであっちの世界に飛ばされた時、言葉分からなくてさ。酷い目にあったんだよね」
「そうなんですか」
少し、気分がほぐれたのか、僕に抱いていた警戒心が薄れたのか、表情が柔らかくなったと思う。
下手に攻撃とか、されたらどうしようかって思っちゃったよ。
僕の暴食は勝手に動いちゃうから、危ないんだよね。
「それでさ…聞きたいことはアンさんが大賀美さんかってことじゃないんだ。アンさんは知ってた?」
「え?な、何をです?」
何の話か、全く見当がつかないって感じかな。
アンさんの表情に疑わしい部分は何もない。
「百合はリーナだったってこと」
「えぇ?百合ちゃんがお嬢さま!?知りませんでした、知ってたら…いえ、だから、お嬢さまのこと、初めて見た気がしなかったのかなぁ」
「多分、前世の記憶が何となく影響したんじゃないかな。それじゃ、アンさんは知らないだろうね…」
「はい?」
「百合が何で死んだのか、知ってる?」
「病気ですよね?彼女は体が弱くて、ずっと病院いたから、あたしが行くとすごい喜んでくれてて」
「違うんだ。百合が死んだのは病気じゃないんだ…。殺されたんだよ」
「そ、そんな…誰にです?何で?」
「誰が殺したのか必死に探したけど、分からなかった。あの頃の百合は確かに病状が悪化していた。でも、それで命を落とすほどのことはないって、まだ皆、安心してたんだ。それなのに病院からの連絡で百合が死んだって。呼吸器を外されたんだよ。故意にね」
「百合ちゃんが何したっていうんです!彼女はずっと病気で苦しんでて…それでも懸命に生きてたのに」
「それでね、僕も殺された。百合が誰に殺されたか、調べていて、それで…ホームで押されたんだ。気付いた時には光に包まれてた」
「何が起こっていたっていうんですか?おかしいじゃないですか、何もしてない百合ちゃんや殿下が何で…」
「それで気付いたことがあるんだ。リーナって、恐らく…十八歳を迎える前に死んでる。百合も死んだのは十七歳の時だった」
「え?ええ?お嬢さまは今、十七歳と八か月ですよ!大丈夫なんでしょうか」
「うん、今度は多分、大丈夫だと思うんだ。僕もリーナも…多分、平気だよ。もっとも危険な因子は除いておいたからさ」
「そう…なんですか。良かった」
僕の言葉にアンさんは落ち着いたらしく、ようやく表情がいつもの冷静な感じを取り戻したようだ。
でも、僕の大丈夫はあくまで予想だから、絶対のもんじゃない。
リーナが十八歳になる日までは油断しない方がいいだろうな。
「さてとアンさんと色々、話せてよかったよ。そろそろ戻らないとリーナが起きちゃうかもしれない」
「はい、殿下。あたしも色々、知ることが出来て、良かったです。あたしは全力でお嬢さまと殿下の幸せを守りますからねっ!」
そう言って、ウインクをしてくるアンさんの表情はとてもチャーミングだった。
リーナがアンに幸せになってもらいたいと言っていたけど、この人、自分の幸せに興味ないんだろうって、良く分かった。
アンさんの幸せはリーナを幸せにすることでしか、実現されないんだ。
アンさんに別れを告げて、部屋に戻るとベッドにいたはずのリーナがいなかった。
あれ?と思って、振り返るとそこにはやや髪の毛が逆立って、やや吊り目気味の目をさらに吊り上げ、僕を見つめてくる…いや、睨んでいる怖いお姉さんが立っていた。
「レーオー、私が寝ている間にどこ行ってましたの?ねぇ、どこですの?早く、言いなさい」
「ちょっと下の階、行ってただけだって」
襟首掴んで迫ってくるのは相手がすごい美少女でも怖いってことが良く分かった。
浮気した訳でもないのにギュウギュウ締めてくるし。
「下の階に何しに行きましたの?ねぇ、何しに行きましたの?」
そのまま、ベッドに押し倒されたんだけど、これはどういう状況かな?
いつもだったら、夜に僕がマッサージするだけでも頬を赤らめて、ものすごく恥じらっている感じがかわいいのに今は…ちょっと怖くない?
「レオー、やだー、捨てないで。私を捨てないで…」
「ち、ちょっとリーナさん?おーい、リーナさん?」
こいつ…すごい剣幕で押し倒してきた癖にそのまま、寝てる!
思い切り、体重かけられて、上に乗っかられているままで動けないし。
いくら、リーナの胸が控えめって言っても当たっている部分は気持ちよくって、僕の僕が元気になっちゃうけど、リーナは寝てる訳で。
これは生殺しってやつじゃないか!!
結局、僕はリーナに乗っかられたまま、寝なきゃいけなくなったんだ。
彼女は何も知らずに気持ち良さそうに寝息を立てて、幸せそうだったから、そのまま、そっと抱き締めて、僕も寝ることにした。
どうして、どかさないのかって?
体重軽そうだから、楽なのにって?
そんなことして、起きちゃったら、可哀想だからね。
このまま、寝ておいて、彼女が気持ち良く起きられるなら、それでいいよね。
スースーと軽やかな寝息を立てて、眠っているリーナを見ると僕とあまり、年齢が変わらないように見える。
こういう時はあどけなさが前面に出てきて、かわいいんだけど夜になるとちょっと大人びて見えてくるというか、妙な色気があるんだ。
これが婚約者がかわいすぎて辛いってやつか。
でも、五歳上と思えないのは僕に前世の記憶があるせいだろうか?
それもあったし、気になることがあったから、アンさんに聞いてみようと思い立った。
リーナが寝ている時でもないと出来ないことだからね。
彼女とはいつも一緒にいるし、いないと不安になるのか、普段落ち着いている彼女からは想像もつかないくらい精神不安定になる。
とても一人にしておけないんだ。
「アンさん、すいません。レオです。ちょっとお聞きしたいことがあって」
扉をノックすると暫くしてから、アンさんが現れて、中へと招かれた。
リーナのメイドとして長年勤めているだけあって、僕を部屋へ招くと同時にもうお茶の用意までしてるんだから、プロは違うね。
僕がテーブルに着くとお茶を淹れてくれるけど、自分は決して座ろうとすらしない。
さすがプロのメイドさんだ。
「アンさんも座ってくださいよ。僕の方が落ちつかないんで」
「はぁ。ですがあたしはメイドですのでお嬢さまはともかくとして、殿下相手には不敬ではないかと」
「そんなの気にしないから、座って」
渋るアンさんに無理強いするようで心苦しいけど席に着いてもらった。
お茶を飲みながら、話をした方がいいと思うんだ。
「実はリーナのことなんだけどさ」
「お嬢さまのことって、何か、問題がございましたか?ま、まさか、婚約破棄などをお考えなので!?」
普段、冷静なアンさんが突如、アワアワとした表情で慌てだすのでこちらがお茶を噴出しそうになる。
どこから、婚約破棄の話が出てきたんだろう?
いや、何でそんな発想をするんだ?
「ち、違いますって。そうじゃなくて!僕がいなくなって、十年経ってるんですよね?」
「は、はい、確かにそうなっています」
「それなのに戻ってくるか、分からない僕を…リーナはずっと待っててくれたんですか?」
アンさんはキョトンとした顔になって、やがて合点がいったとでもいうように頷いた。
「ええ、お嬢さまはずっと、待ってらっしゃいました。殿下との婚約はなかったこととして、別の縁談の話が持ち上がったこともあるんです。でも、それを全部断ったのはお嬢さま自身です」
「そうなんだ。リーナは人気あったでしょ?どう考えてもあると思うんだけど」
「ないですよ?お嬢さまは自分が美少女という自覚がないんです。あたしのことをかわいい、きれいと褒めてくれるので美的感覚がおかしいとかはないと思うんですけど、自分の容姿は評価外らしくて。それに…」
「そ、そうなんだ。意外だな。それに…どうしたの?」
「殿下は今の感情表現が豊かなお嬢さまを見ていらっしゃるので感じないと思うのです。この十年の間、お嬢さまが魔法を使えて、感情を表すようになったのは記憶を取り戻されてからなんです。それもつい最近。ここ一ヶ月の話なんです。それまでのお嬢さまは感情が表に出ない方だったので…学院では人形のようなんて、陰口を叩かれていたことまであるんです」
「知らなかったよ。そんなことリーナは一言も言わなかったから」
暫くの間、僕達の間に会話はなくって、無言で静寂が場を支配していた。
僕はもう一つ、聞かなきゃいけないことがある。
「それでさ、アンさん。もう一つ、聞きたいことがあるんだ」
「はい、なんでしょ?」
「あなた、大賀美さんだよね?」
「……」
アンさんの顔から、感情が消えたように無表情になった。
それは怖いくらいに無表情だ。
暗殺者って、こういう表情で人を殺すんだろうなってくらい。
あぁ、そう言えば、アンさって、クラスが暗殺者だっけ。
「そんな怖い顔はやめてよ。僕は大賀美さんのこと聞いてたんだ、百合からね」
「百合?百合ちゃんのことをなぜ、殿下が!?」
「僕が百合の従兄だったからだよ。百合から、聞いたことない?歴史の本をやたら、持ってくるお兄さんがいるって、言ってなかった?」
「はい、お兄さんだけど実の兄じゃなくて、その人がいつも歴史の本を持ってきて、一緒に読んでくれて、楽しいってよく話してましたね。そのお兄さんが殿下だったんですか?」
「うん、そうなんだ。多分、僕の前世の一つだとは思うんだけどずっと忘れてたんだよね。そのせいであっちの世界に飛ばされた時、言葉分からなくてさ。酷い目にあったんだよね」
「そうなんですか」
少し、気分がほぐれたのか、僕に抱いていた警戒心が薄れたのか、表情が柔らかくなったと思う。
下手に攻撃とか、されたらどうしようかって思っちゃったよ。
僕の暴食は勝手に動いちゃうから、危ないんだよね。
「それでさ…聞きたいことはアンさんが大賀美さんかってことじゃないんだ。アンさんは知ってた?」
「え?な、何をです?」
何の話か、全く見当がつかないって感じかな。
アンさんの表情に疑わしい部分は何もない。
「百合はリーナだったってこと」
「えぇ?百合ちゃんがお嬢さま!?知りませんでした、知ってたら…いえ、だから、お嬢さまのこと、初めて見た気がしなかったのかなぁ」
「多分、前世の記憶が何となく影響したんじゃないかな。それじゃ、アンさんは知らないだろうね…」
「はい?」
「百合が何で死んだのか、知ってる?」
「病気ですよね?彼女は体が弱くて、ずっと病院いたから、あたしが行くとすごい喜んでくれてて」
「違うんだ。百合が死んだのは病気じゃないんだ…。殺されたんだよ」
「そ、そんな…誰にです?何で?」
「誰が殺したのか必死に探したけど、分からなかった。あの頃の百合は確かに病状が悪化していた。でも、それで命を落とすほどのことはないって、まだ皆、安心してたんだ。それなのに病院からの連絡で百合が死んだって。呼吸器を外されたんだよ。故意にね」
「百合ちゃんが何したっていうんです!彼女はずっと病気で苦しんでて…それでも懸命に生きてたのに」
「それでね、僕も殺された。百合が誰に殺されたか、調べていて、それで…ホームで押されたんだ。気付いた時には光に包まれてた」
「何が起こっていたっていうんですか?おかしいじゃないですか、何もしてない百合ちゃんや殿下が何で…」
「それで気付いたことがあるんだ。リーナって、恐らく…十八歳を迎える前に死んでる。百合も死んだのは十七歳の時だった」
「え?ええ?お嬢さまは今、十七歳と八か月ですよ!大丈夫なんでしょうか」
「うん、今度は多分、大丈夫だと思うんだ。僕もリーナも…多分、平気だよ。もっとも危険な因子は除いておいたからさ」
「そう…なんですか。良かった」
僕の言葉にアンさんは落ち着いたらしく、ようやく表情がいつもの冷静な感じを取り戻したようだ。
でも、僕の大丈夫はあくまで予想だから、絶対のもんじゃない。
リーナが十八歳になる日までは油断しない方がいいだろうな。
「さてとアンさんと色々、話せてよかったよ。そろそろ戻らないとリーナが起きちゃうかもしれない」
「はい、殿下。あたしも色々、知ることが出来て、良かったです。あたしは全力でお嬢さまと殿下の幸せを守りますからねっ!」
そう言って、ウインクをしてくるアンさんの表情はとてもチャーミングだった。
リーナがアンに幸せになってもらいたいと言っていたけど、この人、自分の幸せに興味ないんだろうって、良く分かった。
アンさんの幸せはリーナを幸せにすることでしか、実現されないんだ。
アンさんに別れを告げて、部屋に戻るとベッドにいたはずのリーナがいなかった。
あれ?と思って、振り返るとそこにはやや髪の毛が逆立って、やや吊り目気味の目をさらに吊り上げ、僕を見つめてくる…いや、睨んでいる怖いお姉さんが立っていた。
「レーオー、私が寝ている間にどこ行ってましたの?ねぇ、どこですの?早く、言いなさい」
「ちょっと下の階、行ってただけだって」
襟首掴んで迫ってくるのは相手がすごい美少女でも怖いってことが良く分かった。
浮気した訳でもないのにギュウギュウ締めてくるし。
「下の階に何しに行きましたの?ねぇ、何しに行きましたの?」
そのまま、ベッドに押し倒されたんだけど、これはどういう状況かな?
いつもだったら、夜に僕がマッサージするだけでも頬を赤らめて、ものすごく恥じらっている感じがかわいいのに今は…ちょっと怖くない?
「レオー、やだー、捨てないで。私を捨てないで…」
「ち、ちょっとリーナさん?おーい、リーナさん?」
こいつ…すごい剣幕で押し倒してきた癖にそのまま、寝てる!
思い切り、体重かけられて、上に乗っかられているままで動けないし。
いくら、リーナの胸が控えめって言っても当たっている部分は気持ちよくって、僕の僕が元気になっちゃうけど、リーナは寝てる訳で。
これは生殺しってやつじゃないか!!
結局、僕はリーナに乗っかられたまま、寝なきゃいけなくなったんだ。
彼女は何も知らずに気持ち良さそうに寝息を立てて、幸せそうだったから、そのまま、そっと抱き締めて、僕も寝ることにした。
どうして、どかさないのかって?
体重軽そうだから、楽なのにって?
そんなことして、起きちゃったら、可哀想だからね。
このまま、寝ておいて、彼女が気持ち良く起きられるなら、それでいいよね。
0
お気に入りに追加
402
あなたにおすすめの小説
騎士団長の欲望に今日も犯される
シェルビビ
恋愛
ロレッタは小さい時から前世の記憶がある。元々伯爵令嬢だったが両親が投資話で大失敗し、没落してしまったため今は平民。前世の知識を使ってお金持ちになった結果、一家離散してしまったため前世の知識を使うことをしないと決意した。
就職先は騎士団内の治癒師でいい環境だったが、ルキウスが男に襲われそうになっている時に助けた結果纏わりつかれてうんざりする日々。
ある日、お地蔵様にお願いをした結果ルキウスが全裸に見えてしまった。
しかし、二日目にルキウスが分身して周囲から見えない分身にエッチな事をされる日々が始まった。
無視すればいつかは収まると思っていたが、分身は見えていないと分かると行動が大胆になっていく。
文章を付け足しています。すいません
未亡人メイド、ショタ公爵令息の筆下ろしに選ばれる。ただの性処理係かと思ったら、彼から結婚しようと告白されました。【完結】
高橋冬夏
恋愛
騎士だった夫を魔物討伐の傷が元で失ったエレン。そんな悲しみの中にある彼女に夫との思い出の詰まった家を火事で無くすという更なる悲劇が襲う。
全てを失ったエレンは娼婦になる覚悟で娼館を訪れようとしたときに夫の雇い主と出会い、だたのメイドとしてではなく、幼い子息の筆下ろしを頼まれてしまう。
断ることも出来たが覚悟を決め、子息の性処理を兼ねたメイドとして働き始めるのだった。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
転生お姫様の困ったお家事情
meimei
恋愛
前世は地球の日本国、念願の大学に入れてとても充実した日を送っていたのに、目が覚めたら
異世界のお姫様に転生していたみたい…。
しかも……この世界、 近親婚当たり前。
え!成人は15歳なの!?私あと数日で成人じゃない?!姫に生まれたら兄弟に嫁ぐ事が慣習ってなに?!
主人公の姫 ララマリーアが兄弟達に囲い込まれているのに奮闘する話です。
男女比率がおかしい世界
男100人生まれたら女が1人生まれるくらいの
比率です。
作者の妄想による、想像の産物です。
登場する人物、物、食べ物、全ての物が
フィクションであり、作者のご都合主義なので
宜しくお願い致します。
Hなシーンなどには*Rをつけます。
苦手な方は回避してくださいm(_ _)m
エールありがとうございます!!
励みになります(*^^*)
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
[R18]引きこもりの男爵令嬢〜美貌公爵様の溺愛っぷりについていけません〜
くみ
恋愛
R18作品です。
18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
男爵家の令嬢エリーナ・ネーディブは身体が弱くほとんどを屋敷の中で過ごす引きこもり令嬢だ。
そのせいか極度の人見知り。
ある時父からいきなりカール・フォード公爵が婚姻をご所望だと聞かされる。
あっという間に婚約話が進み、フォード家へ嫁ぐことに。
内気で初心な令嬢は、美貌の公爵に甘く激しく愛されてー?
【R-18】喪女ですが、魔王の息子×2の花嫁になるため異世界に召喚されました
indi子/金色魚々子
恋愛
――優しげな王子と強引な王子、世継ぎを残すために、今宵も二人の王子に淫らに愛されます。
逢坂美咲(おうさか みさき)は、恋愛経験が一切ないもてない女=喪女。
一人で過ごす事が決定しているクリスマスの夜、バイト先の本屋で万引き犯を追いかけている時に階段で足を滑らせて落ちていってしまう。
しかし、気が付いた時……美咲がいたのは、なんと異世界の魔王城!?
そこで、魔王の息子である二人の王子の『花嫁』として召喚されたと告げられて……?
元の世界に帰るためには、その二人の王子、ミハイルとアレクセイどちらかの子どもを産むことが交換条件に!
もてない女ミサキの、甘くとろける淫らな魔王城ライフ、無事?開幕!
クール令嬢、ヤンデレ弟に無理やり結婚させられる
ぺこ
恋愛
ヤンデレの弟に「大きくなったら結婚してくれる?」と言われ、冗談だと思ってたら本当に結婚させられて困ってる貴族令嬢ちゃんのお話です。優しく丁寧に甲斐甲斐しくレ…イプしてるのでご注意を。
原文(淫語、♡乱舞、直接的な性器の表現ありバージョン)はpixivに置いてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる