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第1章 商業都市バノジェ
第17話 ジェネラルの正体
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癖になってしまうかも…。
キスは二人とも初めてだったのに何度も唇を重ねているうちにお互いを貪るように激しいものになって。
気付いたら、舌を絡め合ったり、彼の口内を舐めて、私も舐められて。
それだけで触られてもいないのに腰砕けになりました。
レオがすぐに手で支えてくれて、ギュッと抱き締めてくれたから、倒れずに済んだのですけど、そのまま倒れて気を失っていた方が良かった可能性がありますわ。
だって、そのまま強く抱き締められて、さらに激しくキスを交わし合うことになるなんて、思わなかったんですもの。
だから、なぜ私だけが肩で息をしてますの!?
キスをしていたのは一緒なのにおかしいのではなくって?
年上なのにどうして、こうもいいようにされてしまうのかしら。
体力がないせいよね。
きっとそうですわ。
「うーん、コマンダーにガスコインさんが挑むね」
「あら?そうでしたの?」
レオとのキスに夢中になっていて、ここが戦場の真っ只中であることを忘れていました。
彼のことになると周りが見えなくなるのはどうしようもないけども。
直そうとしても直らないと思うの。
三つ子の魂百まで…ちょっと意味が違う気がするわ。
「余裕で倒せそうだね。リーナ、一体どんな武器渡したのさ」
「神代の武器ではありませんもの。そんなに優れた性能とは思えませんわ。投げたら、敵に当たる程度ではありませんの?」
「リーナ…それ、危ないやつじゃん!」
「えぇ?」
鋼すらバターのように切ってしまうデュランダル。
雷の力を纏って、城壁を破壊するほどの雷撃を放つレーヴァティン。
どこまでも自由に伸び、敵を殺すオートクレール。
そのような武器を目にしていたせいで私の尺度がおかしくなってましたの?
でも、投げたら当たる程度なんて、大したことないのではなくって?
「ガスコインさんは投げるってことに気付かないまま、コマンダー倒しちゃったみたいだよ」
「そ、そう。あの棍棒は意外といい武器でしたのね」
必要以上に人に関与せず、手も貸さないつもりで旅をする予定でしたのに出だしから、しでかしてしまった感がありますわ。
「とにかく、うちのグループの目標は殲滅完了って感じだね。他のグループは拮抗しているようだけど」
「ガスコイン様に他のグループへ援軍で行ってもらうのはいかがですの?その間に私達がジェネラルを始末しましょう。ジェネラルと組んだ人間が誰かも気になりますもの」
「背後に誰かがいるってこと?」
「ええ、このタイミングであのような事件を起こし、この行軍ですのよ?何者かがバノジェを欲しているとしか、思えませんでしょう?恐らくはカルディアと領地が接している貴族でしょうけど」
「誰かもある程度は絞れてるってことか。それじゃ、ジェネラルさんを殺りに行きますか、僕の姫様」
そう言って、レオはエスコートしようと手を差し出してくれました。
「はい、喜んで。私の王子様」
微笑みながら、その手に自らの手を重ねて。
二人して、ただ見つめ合って、時が過ぎるのを忘れ…ては駄目なのだわ!
ジェネラルはやはり、卑劣かつ狡猾な者だったようで戦場が不利に傾いたと判断した瞬間、逃げに徹しようと考えてました。
私達があの時、ずっと呆けていたら、危ないところでしたわ。
アーテルで駆けて、ようやく追いついたくらいですから。
さすがに状況が状況ですのでレオが後ろに乗りましたけど、何もしてきませんでしたわ。
何か、されていたら、確実に逃げられていたと思いますけど、レオもそこは自重してくれたようです。
「残虐な戒めをプレゼントしておきましたから、逃げられる心配はもう、ありませんわ」
「相変わらず、君って。Sなのか、Mなのか…どっち?」
「どちらでもないと申し上げましたけど?」
半目でレオを睨みつつ、拘束したオーク・ジェネラルの下へと急ぎます。
ジェネラルは残虐な戒めの鎖に巻き付かれ、全く身動き出来ない状態で大地に無様に倒れていました。
「さて、こいつ…どうするの?」
レオったら、方天画戟をジェネラルの顔すれすれの位置に突き立てるものですから、恐怖で怯えてますわね。
「報酬は首で貰えるものよね?それとも耳だけでも貰えるの?」
茨の鞭では脅すのには向いてませんから、オートクレールを抜き、その耳すれすれに刃を当てるとその顔が恐怖でさらに歪んでいくのが分かります。
今更、そんなに後悔するのなら、最初からしなければ良かったのでは?と思いますけどそれが分かっていないから、ここに無様に倒れているのでしょうね。
「でも、残念ね」
「ん?何の話?」
「人間の首を持って行ってもジローのおじさまは喜ばないでしょう?」
「人間?じゃあ、こいつ…まさか、オークじゃない?」
半分正解で半分誤りといったところかしら。
オークの品性が最悪に近いとされているのにそれにも劣る人間がいるとしたら、どちらが本物の化け物でしょう?
「最初から、オーク・ジェネラルなどいなかったのですわ。姿を変化させる魔装具を用いて化けているのではないかしら?指に嵌めている不釣り合いな指輪が怪しいですわね」
「指だけ落とすのは難しいな。手首ごとでいい?」
「それを私に聞きますの?面倒なら腕ごとでもよろしいのじゃなくて」
まだ、何もされていないのにジェネラルの顔から、血の気が引いていくように見えるのは気のせいかしら?
意地悪をするのもこの辺りにしておきましょうか。
直接、本人の口から聞きたいこともありますから。
観念したのか、指輪を外しやすいようにしてくれたジェネラルの指から、魔装具を外すと地面に横たわっているのは威厳のあるオークではなく、いかつい容貌の中年男性の姿でした。
「本当に人間だね。何で分かったの?」
レオが不思議そうな顔をしているので種明かしをすることにしました。
「オークは確かに野蛮な種族かもしれません。ですが実は絶対君主たる王によって意外と規律ある社会を保っているのです。ジェネラルはオークの国の軍事を司る重要な位にある者。たかだか、百ほどの兵を率いて街を襲う小者ではないのですわ」
彼らにも矜持というものがありますもの。
むやみやたらと他種族を無秩序に襲っているイメージがあるオークですけど、実はちゃんと考えがあったりするのよね。
それに現在の王は戦力が整いつつあるアルフィンと正面から戦おうとするほど、愚かではないでしょう。
「てことはこの人、どこの誰?」
「カルディアと領地を接する貴族の中から、消去法で候補を絞ると一人浮かんでくるのです。ツェルクト子爵しか、おりませんのよね」
そう言ってから、真下に無様に転がったままの男に何の感情も込めず、睨みを利かせると面白いくらい、その目が泳いでいるのが分かりました。
「し、知らんぞ。私はそのような貴族知らん」
この期に及んでまだしらを切ろうなんて、それは主への忠誠心なの?
それともただ、自分の命が惜しいだけなのかしら?
この状況でまだ、そんなことを言える度胸にはある意味、興味を惹かれるものがありますわ。
だから、人間って面白い生き物なのよね。
実に興味深いですわ。
「って、言ってるけど、どうするの?僕がやると腕を折るとか、足を折るとか、暴力的になっちゃうから、嫌なんだよね」
「ええ、ですから、ここは私にお任せくださいな」
オートクレールを鞘に戻して、別の武器を使うことにします。
もっとこういう状況に向いた武器があるんですもの。
私は右手をそっと自分の唇にあてました。
なぜって?軽く頸動脈を切断出来るくらいに伸びた爪をわざと見せられると怖いものでしょう?
「痛くはないから、大丈夫ですわ」
キスは二人とも初めてだったのに何度も唇を重ねているうちにお互いを貪るように激しいものになって。
気付いたら、舌を絡め合ったり、彼の口内を舐めて、私も舐められて。
それだけで触られてもいないのに腰砕けになりました。
レオがすぐに手で支えてくれて、ギュッと抱き締めてくれたから、倒れずに済んだのですけど、そのまま倒れて気を失っていた方が良かった可能性がありますわ。
だって、そのまま強く抱き締められて、さらに激しくキスを交わし合うことになるなんて、思わなかったんですもの。
だから、なぜ私だけが肩で息をしてますの!?
キスをしていたのは一緒なのにおかしいのではなくって?
年上なのにどうして、こうもいいようにされてしまうのかしら。
体力がないせいよね。
きっとそうですわ。
「うーん、コマンダーにガスコインさんが挑むね」
「あら?そうでしたの?」
レオとのキスに夢中になっていて、ここが戦場の真っ只中であることを忘れていました。
彼のことになると周りが見えなくなるのはどうしようもないけども。
直そうとしても直らないと思うの。
三つ子の魂百まで…ちょっと意味が違う気がするわ。
「余裕で倒せそうだね。リーナ、一体どんな武器渡したのさ」
「神代の武器ではありませんもの。そんなに優れた性能とは思えませんわ。投げたら、敵に当たる程度ではありませんの?」
「リーナ…それ、危ないやつじゃん!」
「えぇ?」
鋼すらバターのように切ってしまうデュランダル。
雷の力を纏って、城壁を破壊するほどの雷撃を放つレーヴァティン。
どこまでも自由に伸び、敵を殺すオートクレール。
そのような武器を目にしていたせいで私の尺度がおかしくなってましたの?
でも、投げたら当たる程度なんて、大したことないのではなくって?
「ガスコインさんは投げるってことに気付かないまま、コマンダー倒しちゃったみたいだよ」
「そ、そう。あの棍棒は意外といい武器でしたのね」
必要以上に人に関与せず、手も貸さないつもりで旅をする予定でしたのに出だしから、しでかしてしまった感がありますわ。
「とにかく、うちのグループの目標は殲滅完了って感じだね。他のグループは拮抗しているようだけど」
「ガスコイン様に他のグループへ援軍で行ってもらうのはいかがですの?その間に私達がジェネラルを始末しましょう。ジェネラルと組んだ人間が誰かも気になりますもの」
「背後に誰かがいるってこと?」
「ええ、このタイミングであのような事件を起こし、この行軍ですのよ?何者かがバノジェを欲しているとしか、思えませんでしょう?恐らくはカルディアと領地が接している貴族でしょうけど」
「誰かもある程度は絞れてるってことか。それじゃ、ジェネラルさんを殺りに行きますか、僕の姫様」
そう言って、レオはエスコートしようと手を差し出してくれました。
「はい、喜んで。私の王子様」
微笑みながら、その手に自らの手を重ねて。
二人して、ただ見つめ合って、時が過ぎるのを忘れ…ては駄目なのだわ!
ジェネラルはやはり、卑劣かつ狡猾な者だったようで戦場が不利に傾いたと判断した瞬間、逃げに徹しようと考えてました。
私達があの時、ずっと呆けていたら、危ないところでしたわ。
アーテルで駆けて、ようやく追いついたくらいですから。
さすがに状況が状況ですのでレオが後ろに乗りましたけど、何もしてきませんでしたわ。
何か、されていたら、確実に逃げられていたと思いますけど、レオもそこは自重してくれたようです。
「残虐な戒めをプレゼントしておきましたから、逃げられる心配はもう、ありませんわ」
「相変わらず、君って。Sなのか、Mなのか…どっち?」
「どちらでもないと申し上げましたけど?」
半目でレオを睨みつつ、拘束したオーク・ジェネラルの下へと急ぎます。
ジェネラルは残虐な戒めの鎖に巻き付かれ、全く身動き出来ない状態で大地に無様に倒れていました。
「さて、こいつ…どうするの?」
レオったら、方天画戟をジェネラルの顔すれすれの位置に突き立てるものですから、恐怖で怯えてますわね。
「報酬は首で貰えるものよね?それとも耳だけでも貰えるの?」
茨の鞭では脅すのには向いてませんから、オートクレールを抜き、その耳すれすれに刃を当てるとその顔が恐怖でさらに歪んでいくのが分かります。
今更、そんなに後悔するのなら、最初からしなければ良かったのでは?と思いますけどそれが分かっていないから、ここに無様に倒れているのでしょうね。
「でも、残念ね」
「ん?何の話?」
「人間の首を持って行ってもジローのおじさまは喜ばないでしょう?」
「人間?じゃあ、こいつ…まさか、オークじゃない?」
半分正解で半分誤りといったところかしら。
オークの品性が最悪に近いとされているのにそれにも劣る人間がいるとしたら、どちらが本物の化け物でしょう?
「最初から、オーク・ジェネラルなどいなかったのですわ。姿を変化させる魔装具を用いて化けているのではないかしら?指に嵌めている不釣り合いな指輪が怪しいですわね」
「指だけ落とすのは難しいな。手首ごとでいい?」
「それを私に聞きますの?面倒なら腕ごとでもよろしいのじゃなくて」
まだ、何もされていないのにジェネラルの顔から、血の気が引いていくように見えるのは気のせいかしら?
意地悪をするのもこの辺りにしておきましょうか。
直接、本人の口から聞きたいこともありますから。
観念したのか、指輪を外しやすいようにしてくれたジェネラルの指から、魔装具を外すと地面に横たわっているのは威厳のあるオークではなく、いかつい容貌の中年男性の姿でした。
「本当に人間だね。何で分かったの?」
レオが不思議そうな顔をしているので種明かしをすることにしました。
「オークは確かに野蛮な種族かもしれません。ですが実は絶対君主たる王によって意外と規律ある社会を保っているのです。ジェネラルはオークの国の軍事を司る重要な位にある者。たかだか、百ほどの兵を率いて街を襲う小者ではないのですわ」
彼らにも矜持というものがありますもの。
むやみやたらと他種族を無秩序に襲っているイメージがあるオークですけど、実はちゃんと考えがあったりするのよね。
それに現在の王は戦力が整いつつあるアルフィンと正面から戦おうとするほど、愚かではないでしょう。
「てことはこの人、どこの誰?」
「カルディアと領地を接する貴族の中から、消去法で候補を絞ると一人浮かんでくるのです。ツェルクト子爵しか、おりませんのよね」
そう言ってから、真下に無様に転がったままの男に何の感情も込めず、睨みを利かせると面白いくらい、その目が泳いでいるのが分かりました。
「し、知らんぞ。私はそのような貴族知らん」
この期に及んでまだしらを切ろうなんて、それは主への忠誠心なの?
それともただ、自分の命が惜しいだけなのかしら?
この状況でまだ、そんなことを言える度胸にはある意味、興味を惹かれるものがありますわ。
だから、人間って面白い生き物なのよね。
実に興味深いですわ。
「って、言ってるけど、どうするの?僕がやると腕を折るとか、足を折るとか、暴力的になっちゃうから、嫌なんだよね」
「ええ、ですから、ここは私にお任せくださいな」
オートクレールを鞘に戻して、別の武器を使うことにします。
もっとこういう状況に向いた武器があるんですもの。
私は右手をそっと自分の唇にあてました。
なぜって?軽く頸動脈を切断出来るくらいに伸びた爪をわざと見せられると怖いものでしょう?
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