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13 遭遇戦
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俺達三人は出会って、まだ日が浅い。
日が浅いとすら言えないくらいの関係性とも言える。
不思議なことだが、それなのに連携がしっかりと取れている。
作戦を考えたオルガが優秀なのも大きいだろう。
だが、それだけじゃないと思える。
持って生まれた本能とでも言うんだろうか?
闘争本能?
狩猟本能?
よく分からないが……。
体の中で何かが猛り狂っているんだ!
そんなのを口にしたら、オルガに頭をはたかれるだろうってことだな。
「アタッキングで行くわ、散開! フリオ、今よ」
「あいよ」
こうなることを予想して、ある程度は思うように動けるよう打ち合わせはした。
オルガがいざ実戦となった時に取るべきフォーメーションを考えた。
三人の中で頭脳担当ができるのは間違いなく、オルガしかいない。
俺とスリーパーは本能に従って動いているだけで考えるな! 感じるんだ! で戦っているだけだ。
そこに味付けをするのがオルガって訳さ。
彼女はよく分かっている。
俺達があまり難しいことを理解できないってことをな!
それを考慮に入れて、オルガが考え出したのが三つのフォーメーションだ。
アタッキングとディフェンディング。
これは分かりやすい。
それぞれ、攻撃と防御に特化したフォーメーションだからな。
もう一つがちょっとややこしい。
スペシャリングと彼女が名付けたのも頷ける。
要は各自敵を殲滅せよ! という遊撃体制なんだが連携という意味では各々の責任がさらに重くなるので難しい。
だから、スペシャルなんだな。
今回は通常種のブラックタイガーが五匹。
あちらも俺達を視認したようで急速に動き始めた。
相変わらず、信じられない身体能力を持ったヤツラだとは思う。
たくさんある歩脚で動くスピードは人とは比べ物にならない。
さらに驚くべきはそのまま壁や天井までも余裕で移動してくることだ。
恐るべき捕食者。
人にとっての天敵と言ってもいいだろうなあ。
ただし、それは対象が人の場合だ!
「よっしゃ」
オルガの合図で投擲したお手製槍が見事に先頭を走っていたエビ野郎の頭に突き刺さったぞ。
思った以上の威力に俺自身が驚いていた。
凄い威力だ。
エビ野郎の腕が如何に危ないかの証拠にもなっているな。
あんなので刺されたら「いてっ」で済むかどうかも怪しい。
まあ、さすがに頭をやられたら、どんな化け物といえど、どうしようもないらしい。
相手を挑発すべく、スリーパーが立ち回る横をすり抜けて、槍を回収する。
抜く時に強酸性の体液が噴き出すが、それよりも早く動けば、何も心配はいらない。
抜いて、次のに刺す。
また、抜いて刺す。
この繰り返しでエビ野郎のディナーの出来上がりってことだ。
いや、あんなの誰も食べられないけどな……。
日が浅いとすら言えないくらいの関係性とも言える。
不思議なことだが、それなのに連携がしっかりと取れている。
作戦を考えたオルガが優秀なのも大きいだろう。
だが、それだけじゃないと思える。
持って生まれた本能とでも言うんだろうか?
闘争本能?
狩猟本能?
よく分からないが……。
体の中で何かが猛り狂っているんだ!
そんなのを口にしたら、オルガに頭をはたかれるだろうってことだな。
「アタッキングで行くわ、散開! フリオ、今よ」
「あいよ」
こうなることを予想して、ある程度は思うように動けるよう打ち合わせはした。
オルガがいざ実戦となった時に取るべきフォーメーションを考えた。
三人の中で頭脳担当ができるのは間違いなく、オルガしかいない。
俺とスリーパーは本能に従って動いているだけで考えるな! 感じるんだ! で戦っているだけだ。
そこに味付けをするのがオルガって訳さ。
彼女はよく分かっている。
俺達があまり難しいことを理解できないってことをな!
それを考慮に入れて、オルガが考え出したのが三つのフォーメーションだ。
アタッキングとディフェンディング。
これは分かりやすい。
それぞれ、攻撃と防御に特化したフォーメーションだからな。
もう一つがちょっとややこしい。
スペシャリングと彼女が名付けたのも頷ける。
要は各自敵を殲滅せよ! という遊撃体制なんだが連携という意味では各々の責任がさらに重くなるので難しい。
だから、スペシャルなんだな。
今回は通常種のブラックタイガーが五匹。
あちらも俺達を視認したようで急速に動き始めた。
相変わらず、信じられない身体能力を持ったヤツラだとは思う。
たくさんある歩脚で動くスピードは人とは比べ物にならない。
さらに驚くべきはそのまま壁や天井までも余裕で移動してくることだ。
恐るべき捕食者。
人にとっての天敵と言ってもいいだろうなあ。
ただし、それは対象が人の場合だ!
「よっしゃ」
オルガの合図で投擲したお手製槍が見事に先頭を走っていたエビ野郎の頭に突き刺さったぞ。
思った以上の威力に俺自身が驚いていた。
凄い威力だ。
エビ野郎の腕が如何に危ないかの証拠にもなっているな。
あんなので刺されたら「いてっ」で済むかどうかも怪しい。
まあ、さすがに頭をやられたら、どんな化け物といえど、どうしようもないらしい。
相手を挑発すべく、スリーパーが立ち回る横をすり抜けて、槍を回収する。
抜く時に強酸性の体液が噴き出すが、それよりも早く動けば、何も心配はいらない。
抜いて、次のに刺す。
また、抜いて刺す。
この繰り返しでエビ野郎のディナーの出来上がりってことだ。
いや、あんなの誰も食べられないけどな……。
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