31 / 33
幕間 一時の休息
閑話 高速道を駆ける妖精
しおりを挟む
(アスカ視点)
闇のカーテンが下りた夜の町は静かだ。
月明りと僅かな街灯が照らす暗闇に覆われた静かな市街地をまるで風のように駆け抜ける影が一つ。
闇夜にあってもなお輝きを見せる黄金の美しい髪が夜風に靡く様子は、さながら金色の閃光が走っているかのようだ。
「噂の道はここか……」
風のように待っていた美しき影がその動きを止め、郊外へと延びる自動車専用道路の中央に陣取った。
「噂通りなら、そろそろ出そうなんだけど」
影の正体は美しい少女である。
ブロンドの美しい髪と紫水晶のような虹彩を持つ瞳に日本人離れした彫りの深い顔立ちをしていた。
少女の名は光宗 飛鳥。
永遠なる機関を発明した科学者・光宗博士の養女である。
アスカは金色の髪をまとめ、ヘアゴムで留めると街灯がお化け電球のように点滅を繰り返す真新しく、舗装されたばかりの道に厳しい視線を送る。
日が落ちたとはいえ、残暑が厳しいからか、かなり薄い生地の白いTシャツを着て短い丈のダメージジーンズを穿いていた。
あまりに丈が短く、ホットパンツと言ってもおかしくないほどだ。
露わになった腕と足は白磁のように白く、透き通った肌をしているが彼女の特徴をもっとも表しているのは人のそれとは明らかに違うやや耳介が張り出し、先端が尖った耳の形状だろう。
アスカは妖精族なのだ。
「……来たっ!」
エルフの少女が見据える道の彼方より、周囲に轟く爆音を響かせ、ヘッドライトを煌々と点けたソレが現れた。
その正体は辺りを照らすヘッドライト以外は闇に溶け込むような黒で染め上げられた大型バイクだ。
バイクに跨り、アクセルを吹かしているのもやはり、黒のライダースーツを着ている。
ただ、普通と異なる点が一つだけ、あった。
ソレには人になくてはならないモノが欠けている。
首から上になくてはならないモノがない。
頭がないのだ!
『首なしライダー』という名で知られる怪異だった。
スロットルを全開にしたバイクがさらにスピードを上げ、一気に少女の目前に迫る。
夜の闇に紛れる黒尽くめの現代の騎士は距離感を狂わせ、犠牲者を血祭りにあげる。
狙われた者は気付かないうちに挽肉にされてしまうのだ。
「甘いのよっ!」
エルフの少女――アスカは漆黒の機械仕掛けの馬の突進をいともたやすく、避けていた。
常人ではとても、反応出来ない速度に即座に応じた反射神経と身体能力の高さは彼女が人ではなく、妖精の血を引いているからというだけに起因する訳ではなかった。
格闘家としての鍛錬を積んだことにより、研ぎ澄まされた闘う者の性とも言うべきものだ。
驚異的な反射神経で反応し、跳躍しただけではなく空中で体を捻り、軌道を変えることにより、『首なしライダー』の一撃を躱したアスカは目標を失い、一瞬、無防備になった『首なしライダー』の肩口に目掛け、勢いをそのままに蹴りを放った。
「ちっ……そう、うまくはいかないかっ!」
突進を避けられ、一瞬、隙を晒した『首なしライダー』だが、後輪をわざと滑らせることでアスカの飛び蹴りを避けていたのだ。
『首なしライダー』はそのまま、再び、スロットルを開けると一気に距離を離す。
アスカも深追いは避け、着地すると『首なしライダー』が走り去った方に厳しい視線を送る。
その時だった。
「イヒヒヒヒヒ」
「しまった!?」
アスカの背後で不気味な笑い声とともに突如、出現したのは鶯色の着物を着た上品な佇まいの老婆だ。
しかし、その目に宿るのは常軌を逸した狂気の色であり、その見た目とは裏腹に信じられないような速度で鋭く伸びた爪がアスカの首筋を狙う。
「ぐっ」
爪が今まさにアスカの喉笛を切り裂こうとしたその刹那、老婆の体が何かに弾かれ、数メートル以上吹き飛ばされる。
それは鞭のようにしなる鋭い棘の生えた荊の蔓だった。
三本の荊の鞭はまるで生きている蛇のようにうねりながら、お化け電球のように点滅を繰り返す街灯の上に立つ影の元に戻っていく。
「…………」
影の正体は少女だった。
正確には少女のように見えるモノだが……。
アスカと老婆を見下ろす瞳は美しいルビーのような輝きを放っているが、そこに何の感情の色も浮かんでいない。
夜の闇でもはっきりと分かる白磁のように白い肌とやや色素の薄い黄金の色を宿した髪が夜風に靡いていた。
その背から、三本の荊の蔓と二対の濡れ羽色に彩られた鳥の翼が伸びていた。
「ギヒャヒャヒャヒャ!」
狩りを邪魔されたことに腹を立てたのだろうか?
老婆――『ターボばあちゃん』と呼ばれる怪異は獲物をアスカから、街灯の上の少女に変えたようだ。
走るというよりも滑るように高速で動いていると表現した方が適切なほどに『ターボばあちゃん』の初動は速かった。
アスカがまずいと察し、動こうとした瞬間、不思議なことが起きた。
今まさに大地を蹴って、飛び掛からんとしていた『ターボばあちゃん』だった物体が六つに分割され、転がっていたのだ。
頭部、胴体、手足がきれいに切断され、その顔には自分が機能停止したことに気付いてすらいないようだった。
アスカは思った。
瞬きをしている間に起きた出来事としか、考えられない。
見えないほどの速度で何かに切断されたと推理出来るが、思考が目の前で起きた現実に追いつかない。
そして、再び瞬きをした。
「!?」
一瞬、心臓を鷲掴みにされたような言い知れない恐怖を感じ、アスカは目を見開いたまま、微動だに出来ない。
街灯の上にいたはずの少女が目の前にいるのだ。
アスカより、少し小柄で東欧の血を引いていると思しき、整った顔にまだ、あどけなさが残っている。
しかし、その体から感じられる威圧は『首なしライダー』や『ターボばあちゃん』の比ではない。
少女の紅玉の色をした瞳がアスカを値踏みするように見つめている。
その距離はとても、近い。
息がかかるほど、近づいてきた少女は何かを合点したのだろうか。
不意に興味を失ったかのように視線を逸らし、薄く微笑んだ。
ようやく、我に返ったアスカが瞬きをする。
何事もなかったように静寂に支配された高速道がアスカの前に広がっていた。
「何だったの……あれ」
空に浮かぶ僅かに雲のかかった月がアスカを静かに見守るように優しい光を放っていた。
闇のカーテンが下りた夜の町は静かだ。
月明りと僅かな街灯が照らす暗闇に覆われた静かな市街地をまるで風のように駆け抜ける影が一つ。
闇夜にあってもなお輝きを見せる黄金の美しい髪が夜風に靡く様子は、さながら金色の閃光が走っているかのようだ。
「噂の道はここか……」
風のように待っていた美しき影がその動きを止め、郊外へと延びる自動車専用道路の中央に陣取った。
「噂通りなら、そろそろ出そうなんだけど」
影の正体は美しい少女である。
ブロンドの美しい髪と紫水晶のような虹彩を持つ瞳に日本人離れした彫りの深い顔立ちをしていた。
少女の名は光宗 飛鳥。
永遠なる機関を発明した科学者・光宗博士の養女である。
アスカは金色の髪をまとめ、ヘアゴムで留めると街灯がお化け電球のように点滅を繰り返す真新しく、舗装されたばかりの道に厳しい視線を送る。
日が落ちたとはいえ、残暑が厳しいからか、かなり薄い生地の白いTシャツを着て短い丈のダメージジーンズを穿いていた。
あまりに丈が短く、ホットパンツと言ってもおかしくないほどだ。
露わになった腕と足は白磁のように白く、透き通った肌をしているが彼女の特徴をもっとも表しているのは人のそれとは明らかに違うやや耳介が張り出し、先端が尖った耳の形状だろう。
アスカは妖精族なのだ。
「……来たっ!」
エルフの少女が見据える道の彼方より、周囲に轟く爆音を響かせ、ヘッドライトを煌々と点けたソレが現れた。
その正体は辺りを照らすヘッドライト以外は闇に溶け込むような黒で染め上げられた大型バイクだ。
バイクに跨り、アクセルを吹かしているのもやはり、黒のライダースーツを着ている。
ただ、普通と異なる点が一つだけ、あった。
ソレには人になくてはならないモノが欠けている。
首から上になくてはならないモノがない。
頭がないのだ!
『首なしライダー』という名で知られる怪異だった。
スロットルを全開にしたバイクがさらにスピードを上げ、一気に少女の目前に迫る。
夜の闇に紛れる黒尽くめの現代の騎士は距離感を狂わせ、犠牲者を血祭りにあげる。
狙われた者は気付かないうちに挽肉にされてしまうのだ。
「甘いのよっ!」
エルフの少女――アスカは漆黒の機械仕掛けの馬の突進をいともたやすく、避けていた。
常人ではとても、反応出来ない速度に即座に応じた反射神経と身体能力の高さは彼女が人ではなく、妖精の血を引いているからというだけに起因する訳ではなかった。
格闘家としての鍛錬を積んだことにより、研ぎ澄まされた闘う者の性とも言うべきものだ。
驚異的な反射神経で反応し、跳躍しただけではなく空中で体を捻り、軌道を変えることにより、『首なしライダー』の一撃を躱したアスカは目標を失い、一瞬、無防備になった『首なしライダー』の肩口に目掛け、勢いをそのままに蹴りを放った。
「ちっ……そう、うまくはいかないかっ!」
突進を避けられ、一瞬、隙を晒した『首なしライダー』だが、後輪をわざと滑らせることでアスカの飛び蹴りを避けていたのだ。
『首なしライダー』はそのまま、再び、スロットルを開けると一気に距離を離す。
アスカも深追いは避け、着地すると『首なしライダー』が走り去った方に厳しい視線を送る。
その時だった。
「イヒヒヒヒヒ」
「しまった!?」
アスカの背後で不気味な笑い声とともに突如、出現したのは鶯色の着物を着た上品な佇まいの老婆だ。
しかし、その目に宿るのは常軌を逸した狂気の色であり、その見た目とは裏腹に信じられないような速度で鋭く伸びた爪がアスカの首筋を狙う。
「ぐっ」
爪が今まさにアスカの喉笛を切り裂こうとしたその刹那、老婆の体が何かに弾かれ、数メートル以上吹き飛ばされる。
それは鞭のようにしなる鋭い棘の生えた荊の蔓だった。
三本の荊の鞭はまるで生きている蛇のようにうねりながら、お化け電球のように点滅を繰り返す街灯の上に立つ影の元に戻っていく。
「…………」
影の正体は少女だった。
正確には少女のように見えるモノだが……。
アスカと老婆を見下ろす瞳は美しいルビーのような輝きを放っているが、そこに何の感情の色も浮かんでいない。
夜の闇でもはっきりと分かる白磁のように白い肌とやや色素の薄い黄金の色を宿した髪が夜風に靡いていた。
その背から、三本の荊の蔓と二対の濡れ羽色に彩られた鳥の翼が伸びていた。
「ギヒャヒャヒャヒャ!」
狩りを邪魔されたことに腹を立てたのだろうか?
老婆――『ターボばあちゃん』と呼ばれる怪異は獲物をアスカから、街灯の上の少女に変えたようだ。
走るというよりも滑るように高速で動いていると表現した方が適切なほどに『ターボばあちゃん』の初動は速かった。
アスカがまずいと察し、動こうとした瞬間、不思議なことが起きた。
今まさに大地を蹴って、飛び掛からんとしていた『ターボばあちゃん』だった物体が六つに分割され、転がっていたのだ。
頭部、胴体、手足がきれいに切断され、その顔には自分が機能停止したことに気付いてすらいないようだった。
アスカは思った。
瞬きをしている間に起きた出来事としか、考えられない。
見えないほどの速度で何かに切断されたと推理出来るが、思考が目の前で起きた現実に追いつかない。
そして、再び瞬きをした。
「!?」
一瞬、心臓を鷲掴みにされたような言い知れない恐怖を感じ、アスカは目を見開いたまま、微動だに出来ない。
街灯の上にいたはずの少女が目の前にいるのだ。
アスカより、少し小柄で東欧の血を引いていると思しき、整った顔にまだ、あどけなさが残っている。
しかし、その体から感じられる威圧は『首なしライダー』や『ターボばあちゃん』の比ではない。
少女の紅玉の色をした瞳がアスカを値踏みするように見つめている。
その距離はとても、近い。
息がかかるほど、近づいてきた少女は何かを合点したのだろうか。
不意に興味を失ったかのように視線を逸らし、薄く微笑んだ。
ようやく、我に返ったアスカが瞬きをする。
何事もなかったように静寂に支配された高速道がアスカの前に広がっていた。
「何だったの……あれ」
空に浮かぶ僅かに雲のかかった月がアスカを静かに見守るように優しい光を放っていた。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
MR彼女と魔法の時間〜天才少女発明家は兄のアレコレに興味津々!番外編〜
さこゼロ
キャラ文芸
「くくく、お兄ぃに拒否権なんて無いんだよ」
可愛い妹のささやかなお願いを断られたゼロ美は、得意の発明で、兄に自作のゲームをプレゼントする。そしてそのゲームの最後には、とあるイベントが仕組まれていた。
番外編と銘打っていますが、本編未読でも全く問題ありません!むしろ健全な青少年の皆さんは、絶対に読まないでください!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【ブルー・ウィッチ・シリーズ】灼熱の戦場
椎名 将也
SF
テア=スクルトが、ブルー・ウィッチと呼ばれるようになるまでの話です。
16歳のテアが、何故<銀河系最強の魔女>と呼ばれるようになったのか。
その凄まじい経験をお楽しみください。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
▞ 戦禍切り裂け、明日への剣聖 ▞ 生まれる時代を間違えたサムライ、赤毛の少女魔導士と複座型の巨大騎兵を駆る!!
shiba
SF
【剣術 × 恋愛 With 巨大騎士】でお送りする架空戦記物です。
(※小説家になろう様でも先行掲載しております)
斑目蔵人(まだらめ くろうど)は武人である。ただし、平成から令和に替わる時代に剣客として飯が喰える筈も無く…… 気付けば何処にでもいるサラリーマンとなっていた。
化物染みた祖父に叩き込まれた絶技の数々は役立たずとも、それなりに独り暮らしを満喫していた蔵人は首都高をバイクで飛ばしていた仕事帰り、光る風に包まれて戦場に迷い込んでしまう。
図らずも剣技を活かせる状況となった蔵人の運命や如何に!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる