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くろいゆきと創作論・大いなる矛盾という毒
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皆様、ごきげんようですわ~。
今回、取り上げる話題は創作論とサブタイトルに入れてますけど、ちょっと違うかしら。
実は『デリシャスパーティ プリキュア』を見ていて、創作論に生かせそうなことに気付いたのでそれについて、書いてみようと思いましてよ?
『デリシャスパーティ プリキュア』はパンターニ様(mypage.syosetu.com/1725049/)に勧められ、アマゾンプライムで一話から視聴し始めましたの。
ラスボスがついに正体を現し、最終決戦に入ったのでフィナーレが間近なのですけど……。
実は戦うヒロイン物を見るのはかなり、久しぶり。
まともに一話から見るとなると『美少女戦士セーラームーン』や『神風怪盗ジャンヌ』以来ですわね🌿
敵組織の幹部が主人公と友情を築き、プリキュアとして覚醒し、主人公側に味方として参戦する(他の幹部も敵側を離脱したのでこれも含めて)非常に珍しかった『フレッシュプリキュア!』は途中までは見たのですけど、途中で離脱しているのでノーカウントですわ。
さて、この『デリシャスパーティ プリキュア』。
食をテーマにしており、食べることの大切さを訴えているのが着目点でしてよ?
敵側として、怪盗ブンドル団がいるのですけど、序盤から活動内容が曖昧にぼかされており、美味しい物を集めているだけのグルメとしか思えない首領ゴーダッツに美味しい物を捧げるべく活動している幹部としか思えないんですもの。
幹部の筆頭格であるセクレトルー、序盤のライバルとして立ちはだかったジェントルー、ジェントルー退場後の中盤以降のライバル・ナルシストルー。
ナルシストルーが開発したロボット怪盗スピリットルーとそれぞれに癖の強い面々が揃ってますの。
彼らの目的はレシピッピと呼ばれる料理の妖精を誘拐することでレシピッピがいなくなると大変なことになる(序盤はそれほどの支障は出ておらず、ナルシストルーが前線に出るようになってから、その料理に関する思い出などの記憶が消される。後半は料理そのものが消失と段々と深刻化!)のでプリキュアが活躍するというストーリーですわ。
主人公の和実ゆいが分かりやすい性格。
いわゆる勇者のような直情熱血型の性質のいい子なので理解と共感がしやすいのがいい点ですわ。
「おばあちゃんが言ってた」が口癖なので書いた人はもしかしたら、『仮面ライダーカブト』の天道総司が好きだったのではないかと予想されるのですけど、どうなのかしら?
天道総司も「おばあちゃんが言っていた」が決め台詞になってましたもの。
ただ、彼は俺様キャラなのとその台詞が言われた側の心を動かすものかと問われたら、怪しいところがありますわ🌿
ゆいの「おばあちゃんが言ってた」は物語のキーにもなっており、登場人物の多くが影響を受けていることを考えると……オマージュかしら?
最終決戦間近まで見て、一番面白いと感じたのは主人公のゆいにそっくりな見た目をしたお姫様マイラが出てきたエピソードですわね。
ブンドル団は一切出てこない珍しい回なのですけど、マイラ姫が巻き込まれた陰謀をプリキュアが解決するのも今までのストーリーにはない展開だったので面白いですわ。
むしろブンドル団が出てきて、戦いが行われる様式美になっているいつものパターンよりもこちらの方がいいのではなくって? と思えるくらいに……。
どうして、そう考えてしまうのかと考察するとブンドル団の怪盗の描写がいまいち雑と申しますの?
さらっと回想のシーンを入れるだけで描き切れていなかったせいだと思いますのよね。
これを根拠として、『デリシャスパーティ プリキュア』が批判されることもあるようですけれど、批判ではなく単純な疑問は生じますわね。
ナルシストルーの台詞から、現地に詳しい案内人として、洗脳して仲間にしていたのがジェントルー。
でも、その経緯が描かれることはなく、洗脳が解けた後に再洗脳される描写はない。
ナルシストルーとセクレトルーも家庭環境や周囲の状況から、食に対して恨みを抱き、ゴーダッツに仕えたと僅かな回想シーンから察せられるだけでその経緯が詳しく描かれてませんの。
非常に薄めですわね。
薄めと言えば、ラスボスであるゴーダッツの正体が『実はあの人でした』なのですけど、これもプリキュアとの因縁が薄いんですのよね。
それではようやく本題に入りますわ!
プリキュアは怪盗ブンドル団に狙われるレシピッピを助け、みんなの食卓を守っている。
これがストーリーの本筋であるのは前述の通りですわ。
しかし、中盤のエピソードで気になる描写が……。
『レシピッピの救援信号はある程度の距離までしか届かない。その場合、プリキュアは助けに行くことが出来ない』
まさか、これが物語の伏線になると誰が予想したでしょうか。
物語が終盤に差し掛かってきたところでブンドル団が表ではセクレトルーが大々的にオイシーナタウンに現れ、プリキュアと戦いながらも裏では量産されたミニスピリットルーを使い何やら、企んでいる様子。
そう思っていたら、終盤でこれでしてよ?
唐突に『レシピボンはあと一体のレシピッピで完成する』からのレシピボン完成で正体を現したゴーダッツとの最終決戦に突入ですわ~🌿
いくら工作で露見しないようにしていたとはいえ、プリキュアが助けに行くことが出来ない海外で既にレシピッピを集めていたという驚愕の事実!
これは物語の根本を覆す大いなる矛盾ではなくって?
オイシーナタウンでレシピッピを守って、戦っていた一年あまりをかけたプリキュアの戦い、全てが無駄だったと言っているのも同じなんですもの。
セクレトルーなどが目を逸らすべく、プリキュアを陽動していたにせよ、実は裏でもう集めちゃってました! はさすがにやりすぎですわ。
おかしいとは思わなかったのかしら?
……という訳で矛盾が生じないように作品を書かないといけないですわ! といった自分への戒めですわね。
批判の材料によくされているブラックペッパーこと拓海に関しては戦えるタキシード仮面と位置付けたら、良かったと思うのですけど。
ただ、コメコメは人間の姿よりも小狐の姿で「コメコメ」の方が可愛いは譲れないですわ🌿
今回、取り上げる話題は創作論とサブタイトルに入れてますけど、ちょっと違うかしら。
実は『デリシャスパーティ プリキュア』を見ていて、創作論に生かせそうなことに気付いたのでそれについて、書いてみようと思いましてよ?
『デリシャスパーティ プリキュア』はパンターニ様(mypage.syosetu.com/1725049/)に勧められ、アマゾンプライムで一話から視聴し始めましたの。
ラスボスがついに正体を現し、最終決戦に入ったのでフィナーレが間近なのですけど……。
実は戦うヒロイン物を見るのはかなり、久しぶり。
まともに一話から見るとなると『美少女戦士セーラームーン』や『神風怪盗ジャンヌ』以来ですわね🌿
敵組織の幹部が主人公と友情を築き、プリキュアとして覚醒し、主人公側に味方として参戦する(他の幹部も敵側を離脱したのでこれも含めて)非常に珍しかった『フレッシュプリキュア!』は途中までは見たのですけど、途中で離脱しているのでノーカウントですわ。
さて、この『デリシャスパーティ プリキュア』。
食をテーマにしており、食べることの大切さを訴えているのが着目点でしてよ?
敵側として、怪盗ブンドル団がいるのですけど、序盤から活動内容が曖昧にぼかされており、美味しい物を集めているだけのグルメとしか思えない首領ゴーダッツに美味しい物を捧げるべく活動している幹部としか思えないんですもの。
幹部の筆頭格であるセクレトルー、序盤のライバルとして立ちはだかったジェントルー、ジェントルー退場後の中盤以降のライバル・ナルシストルー。
ナルシストルーが開発したロボット怪盗スピリットルーとそれぞれに癖の強い面々が揃ってますの。
彼らの目的はレシピッピと呼ばれる料理の妖精を誘拐することでレシピッピがいなくなると大変なことになる(序盤はそれほどの支障は出ておらず、ナルシストルーが前線に出るようになってから、その料理に関する思い出などの記憶が消される。後半は料理そのものが消失と段々と深刻化!)のでプリキュアが活躍するというストーリーですわ。
主人公の和実ゆいが分かりやすい性格。
いわゆる勇者のような直情熱血型の性質のいい子なので理解と共感がしやすいのがいい点ですわ。
「おばあちゃんが言ってた」が口癖なので書いた人はもしかしたら、『仮面ライダーカブト』の天道総司が好きだったのではないかと予想されるのですけど、どうなのかしら?
天道総司も「おばあちゃんが言っていた」が決め台詞になってましたもの。
ただ、彼は俺様キャラなのとその台詞が言われた側の心を動かすものかと問われたら、怪しいところがありますわ🌿
ゆいの「おばあちゃんが言ってた」は物語のキーにもなっており、登場人物の多くが影響を受けていることを考えると……オマージュかしら?
最終決戦間近まで見て、一番面白いと感じたのは主人公のゆいにそっくりな見た目をしたお姫様マイラが出てきたエピソードですわね。
ブンドル団は一切出てこない珍しい回なのですけど、マイラ姫が巻き込まれた陰謀をプリキュアが解決するのも今までのストーリーにはない展開だったので面白いですわ。
むしろブンドル団が出てきて、戦いが行われる様式美になっているいつものパターンよりもこちらの方がいいのではなくって? と思えるくらいに……。
どうして、そう考えてしまうのかと考察するとブンドル団の怪盗の描写がいまいち雑と申しますの?
さらっと回想のシーンを入れるだけで描き切れていなかったせいだと思いますのよね。
これを根拠として、『デリシャスパーティ プリキュア』が批判されることもあるようですけれど、批判ではなく単純な疑問は生じますわね。
ナルシストルーの台詞から、現地に詳しい案内人として、洗脳して仲間にしていたのがジェントルー。
でも、その経緯が描かれることはなく、洗脳が解けた後に再洗脳される描写はない。
ナルシストルーとセクレトルーも家庭環境や周囲の状況から、食に対して恨みを抱き、ゴーダッツに仕えたと僅かな回想シーンから察せられるだけでその経緯が詳しく描かれてませんの。
非常に薄めですわね。
薄めと言えば、ラスボスであるゴーダッツの正体が『実はあの人でした』なのですけど、これもプリキュアとの因縁が薄いんですのよね。
それではようやく本題に入りますわ!
プリキュアは怪盗ブンドル団に狙われるレシピッピを助け、みんなの食卓を守っている。
これがストーリーの本筋であるのは前述の通りですわ。
しかし、中盤のエピソードで気になる描写が……。
『レシピッピの救援信号はある程度の距離までしか届かない。その場合、プリキュアは助けに行くことが出来ない』
まさか、これが物語の伏線になると誰が予想したでしょうか。
物語が終盤に差し掛かってきたところでブンドル団が表ではセクレトルーが大々的にオイシーナタウンに現れ、プリキュアと戦いながらも裏では量産されたミニスピリットルーを使い何やら、企んでいる様子。
そう思っていたら、終盤でこれでしてよ?
唐突に『レシピボンはあと一体のレシピッピで完成する』からのレシピボン完成で正体を現したゴーダッツとの最終決戦に突入ですわ~🌿
いくら工作で露見しないようにしていたとはいえ、プリキュアが助けに行くことが出来ない海外で既にレシピッピを集めていたという驚愕の事実!
これは物語の根本を覆す大いなる矛盾ではなくって?
オイシーナタウンでレシピッピを守って、戦っていた一年あまりをかけたプリキュアの戦い、全てが無駄だったと言っているのも同じなんですもの。
セクレトルーなどが目を逸らすべく、プリキュアを陽動していたにせよ、実は裏でもう集めちゃってました! はさすがにやりすぎですわ。
おかしいとは思わなかったのかしら?
……という訳で矛盾が生じないように作品を書かないといけないですわ! といった自分への戒めですわね。
批判の材料によくされているブラックペッパーこと拓海に関しては戦えるタキシード仮面と位置付けたら、良かったと思うのですけど。
ただ、コメコメは人間の姿よりも小狐の姿で「コメコメ」の方が可愛いは譲れないですわ🌿
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