くろいやつのくろいつらつらですわ～

くろいゆきと創作論というよりは単なる愚痴？

　皆様、ごきげんようですわ～。

　今回も創作論とサブタイトルに入っているだけでそんなクリエイティブな話ではなくってよ？
　先日、とあるところのとある作品の感想欄をふと覗いて、マグナ・カルタを引き合いに出している方がいて、気が付いたというよりも疑問に思ったことを書くだけなので内容は多分、おハーブで間違いなしですわ～🌿

　異世界を舞台としており、社会がまだ封建制と思われる王族や貴族が存在する世界観の場合、取り沙汰される問題があるのは御存知かしら？
　ナーロッパは非常に使い勝手がいい、作者にとっても都合のいい設定であるのは皆様もよく御存知のはず。
　装束や建築物などは中世のヨーロッパで生きている人々も西欧の人種のよう。
　それなのに文明の発展度合いがあやふやなところがあり、現代の日本に準拠したと思われる個所も見受けられる。
　要はリアルな歴史や事実を反映しているのではなく、架空のゲームで描かれている世界観にかなり近いですわ。
　作品の舞台が乙女ゲームやギャルゲームとなっていたら、その傾向はさらに強いかもしれませんわね。

　以上のナーロッパという考え方がそもそも土台にあることを踏まえ、さらに作者様によっては設定や世界観はかなり、ふわふわしていると釘を刺しておられますわ。
　しかし、このナーロッパがいかに使い勝手がいい設定とはいえ、書いている側も読んでいる側も現代を生きる人間である以上、ある考えに辿り着きますの。
　それは二通り。
　架空の世界観や設定であり、都合のいいように描けるものだとはいえ、人が文明を築き、文化を習熟させていく中である程度は現実の歴史と同じように歩むことがあるのではないか？　とする考え。
　もう一つの考えはそのような現実の歴史や事実などは知らないし、取り入れる必要も感じないと完全に無視するもの。
　どちらの考えに基づいて、作品を描いているのかは書いている本人にしか、分からないことですしそれは大した問題ではない気がしますの。
　それぞれに利点があって、作品として面白ければ許されるとも言いますし……。
　さすがに騎士がいるのに普通に電話があったり、自動車があると「あ、あら？」と思わなくもないですけど、それはそれ。
　そういう世界観で描かれていてもあくまで作者様の作品ですから。
　思うところがあったとしてもぐっと堪えて、表に出すべきではないと思いますわ。

　でも、実際にはナーロッパと思しき世界観の作品に「実際の歴史ではｒｙ」「歴史ではありえないｒｙ」といった考察の名を借りたいちゃもんに近いコメントを見かけますのよね。
　マグナ・カルタの話を引き合いに出しましたけど、マグナ・カルタはあくまで十三世紀のイングランドで成立した法案。
　前提条件となる歴史的な事実があり、王権を法で制限するマグナ・カルタが成立したのに条件が異なる異世界という不思議な舞台で果たして、マグナ・カルタのような法案が生まれるのか。
　そこが疑問に思えますのよね。
　歴史や陰謀といったヒストリカルを前面に押し出した作品ならともかくとして、恋愛カテゴリーで愚かな王太子とその取り巻きが愚かさゆえに自滅していく物語が描かれている作品で「歴史がｒｙ」とは完全に場違いな気がするのですけど……。
　皆様はどう思われたかしら？