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くろいゆきと映画の話・移動都市
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皆様、ごきげんようですわ~。
アマプラさんが『アサシンクリード』の実写版映画を勧めてくるのですけど、それ一度、見た記憶がありましてよ?
私、『アサシンクリード』のゲームの方は遊んだことがありますの。
アクションゲームですから、操作に四苦八苦しながらも世界観がしっかりしていて、ロマン溢れる作品ですから、楽しめましたの。
ただ、ちゃんとクリアしたのは『アサシンクリード シンジケート』だけですけど。
主人公がフライ姉弟で男性・女性が切り替えられるのですけれど、姉の名が……エヴィ・フライ……エビフライ!?
それだけで当時、話題になったそうですわ~。
おハーブですわ~。
話が脱線しましたわ~。
そうそう、『アサシンクリード』の映画はゲームをプレイ済みで世界観を知らないと『何、これ?』という作品ですの。
基本的な知識がないと置いてきぼりにされますのよ?
知識があれば、なるほど! と思えますけど……最初から、ファン向けの映画だったということかしら?
でも、今回、取り上げるのは『移動都市/モータル・エンジン』ですわ~。
『アサシンクリード』は全く、関係ないですわね。
タイトルのサムネに映っているヒロインが顔をフードで隠しているから、何となく、アサシン感がするだけかしら?
この作品、大作だったのか、吹替の声優さんが妙に豪華な気がしますの。
どこかで聞いたことがある声が多いんですのよ?
まず、CGなどのSFX技術はとても素晴らしいですわ~。
お金がかかっていると感じられる完成度の高さですもの。
世界観は現代が遠い過去になった未来を描いているようですけど、スチームパンクの雰囲気が強いかしら?
未来ですから、タイトルにもある移動都市『ロンドン』が巨大な無限軌道で動く、文字通り、移動する都市なのですけど、レトロフューチャーなのですわ。
とても巨大な物体を動かす技術はあるのに変にローテクというのかしら?
蒸気機関車のように炉にくべることで動いているんですもの。
オープニングでは動く小型の砦が大型の城塞都市から、必死に逃げようとしながらも捕まるシーンが描かれていますの。
このシーンで重要なのはこの捕り物が一種の娯楽であり、実益も兼ねているということかしら?
『ロンドン』市民は逃げ惑う砦の様子を見て、拍手喝采をしているから、古代ローマのコロッセオを思わせる退廃した文化を感じさせますわ。
そして、この捕獲が単なる追剥ぎ行為に近いということも……。
ところがこの砦に思惑を胸に秘めた一人の女性――ヒロイン・へスターが潜入していたことで大きな運命が動き出そうとは誰も思わなくってよ。
女性の狙いは『ロンドン』を実質的に動かしている実力者ヴァレンタインを殺すこと。
母の仇とヴァレンタインを襲ったへスターとそれに巻き込まれた『ロンドン』市民のトムは呉越同舟の旅を続けることになりますの。
ただ、ここで疑問に思いますのよ?
ヴァレンタイン氏は表向き、善人で人望のある人格者ですの。
トムもそれを疑うことなく信じてましたし、ヴァレンタイン氏の娘キャロラインも上級市民でありながら、偉ぶることのない娘ですもの。
ところがヴァレンタイン氏はトムがへスターから、『自分の母を殺した』という話を聞いただけで殺そうとするのですわ~。
おかしいですわ。
あの時点ではあからさまにそのような行動に出る必要性がありませんもの。
『トム、そんなことを信じる必要がない』と言うだけで彼は信じていたと思いますのよ?
でも、それは物語を進める為のキーであり、仕方のない演出ということで納得しておきますわ~。
問題はそこではありませんの。
説明不足・情報不足が過ぎますのよ~。
置き去りにされて、物語が進んでいきますもの。
へスターを狙う『復活者』と呼ばれる戦闘サイボーグのような人物・シュライクがヴァレンタイン氏によって、解き放たれますけどこの『復活者』も一切、説明がありませんの。
トムが危険な存在であるという百科事典知識を披露するだけですのよ~。
地球をたったの六十分で崩壊させたという異星文明の仕業ですの?
それとも地球の文明が作り上げましたの?
一切、説明がなくってよ。
歴史では宇宙人が攻めてきて、陽子兵器で地球文明を滅亡させたとしてますけど、嘘かもしれないですわね。
単に人類が争った挙句、地球が酷い状況になっているという気がしてなりませんのよ?
ヴァレンタイン氏がやろうとしていたことが、そんな愚かな人類の所業そのものに思えるんですもの。
ただ、FFに出てくる飛空艇のように自由に空を飛ぶ飛行船の演出や指名手配犯アナ・ファンの華麗な立ち回りは本当に素晴らしいですわ~。
物語の構成自体は急にトムを愛していると言い始めたへスターや、ポジション的にもっと活躍したはずのキャロラインとトムの友人など、ツッコミどころは満載ではありますの。
色々とカットされた部分が多いので違和感を感じる……そんな気がしてなりませんのよ。
ひょっとしたら、この物語は二時間程度に収めるのが無理だったのではないかしら?
アマプラさんが『アサシンクリード』の実写版映画を勧めてくるのですけど、それ一度、見た記憶がありましてよ?
私、『アサシンクリード』のゲームの方は遊んだことがありますの。
アクションゲームですから、操作に四苦八苦しながらも世界観がしっかりしていて、ロマン溢れる作品ですから、楽しめましたの。
ただ、ちゃんとクリアしたのは『アサシンクリード シンジケート』だけですけど。
主人公がフライ姉弟で男性・女性が切り替えられるのですけれど、姉の名が……エヴィ・フライ……エビフライ!?
それだけで当時、話題になったそうですわ~。
おハーブですわ~。
話が脱線しましたわ~。
そうそう、『アサシンクリード』の映画はゲームをプレイ済みで世界観を知らないと『何、これ?』という作品ですの。
基本的な知識がないと置いてきぼりにされますのよ?
知識があれば、なるほど! と思えますけど……最初から、ファン向けの映画だったということかしら?
でも、今回、取り上げるのは『移動都市/モータル・エンジン』ですわ~。
『アサシンクリード』は全く、関係ないですわね。
タイトルのサムネに映っているヒロインが顔をフードで隠しているから、何となく、アサシン感がするだけかしら?
この作品、大作だったのか、吹替の声優さんが妙に豪華な気がしますの。
どこかで聞いたことがある声が多いんですのよ?
まず、CGなどのSFX技術はとても素晴らしいですわ~。
お金がかかっていると感じられる完成度の高さですもの。
世界観は現代が遠い過去になった未来を描いているようですけど、スチームパンクの雰囲気が強いかしら?
未来ですから、タイトルにもある移動都市『ロンドン』が巨大な無限軌道で動く、文字通り、移動する都市なのですけど、レトロフューチャーなのですわ。
とても巨大な物体を動かす技術はあるのに変にローテクというのかしら?
蒸気機関車のように炉にくべることで動いているんですもの。
オープニングでは動く小型の砦が大型の城塞都市から、必死に逃げようとしながらも捕まるシーンが描かれていますの。
このシーンで重要なのはこの捕り物が一種の娯楽であり、実益も兼ねているということかしら?
『ロンドン』市民は逃げ惑う砦の様子を見て、拍手喝采をしているから、古代ローマのコロッセオを思わせる退廃した文化を感じさせますわ。
そして、この捕獲が単なる追剥ぎ行為に近いということも……。
ところがこの砦に思惑を胸に秘めた一人の女性――ヒロイン・へスターが潜入していたことで大きな運命が動き出そうとは誰も思わなくってよ。
女性の狙いは『ロンドン』を実質的に動かしている実力者ヴァレンタインを殺すこと。
母の仇とヴァレンタインを襲ったへスターとそれに巻き込まれた『ロンドン』市民のトムは呉越同舟の旅を続けることになりますの。
ただ、ここで疑問に思いますのよ?
ヴァレンタイン氏は表向き、善人で人望のある人格者ですの。
トムもそれを疑うことなく信じてましたし、ヴァレンタイン氏の娘キャロラインも上級市民でありながら、偉ぶることのない娘ですもの。
ところがヴァレンタイン氏はトムがへスターから、『自分の母を殺した』という話を聞いただけで殺そうとするのですわ~。
おかしいですわ。
あの時点ではあからさまにそのような行動に出る必要性がありませんもの。
『トム、そんなことを信じる必要がない』と言うだけで彼は信じていたと思いますのよ?
でも、それは物語を進める為のキーであり、仕方のない演出ということで納得しておきますわ~。
問題はそこではありませんの。
説明不足・情報不足が過ぎますのよ~。
置き去りにされて、物語が進んでいきますもの。
へスターを狙う『復活者』と呼ばれる戦闘サイボーグのような人物・シュライクがヴァレンタイン氏によって、解き放たれますけどこの『復活者』も一切、説明がありませんの。
トムが危険な存在であるという百科事典知識を披露するだけですのよ~。
地球をたったの六十分で崩壊させたという異星文明の仕業ですの?
それとも地球の文明が作り上げましたの?
一切、説明がなくってよ。
歴史では宇宙人が攻めてきて、陽子兵器で地球文明を滅亡させたとしてますけど、嘘かもしれないですわね。
単に人類が争った挙句、地球が酷い状況になっているという気がしてなりませんのよ?
ヴァレンタイン氏がやろうとしていたことが、そんな愚かな人類の所業そのものに思えるんですもの。
ただ、FFに出てくる飛空艇のように自由に空を飛ぶ飛行船の演出や指名手配犯アナ・ファンの華麗な立ち回りは本当に素晴らしいですわ~。
物語の構成自体は急にトムを愛していると言い始めたへスターや、ポジション的にもっと活躍したはずのキャロラインとトムの友人など、ツッコミどころは満載ではありますの。
色々とカットされた部分が多いので違和感を感じる……そんな気がしてなりませんのよ。
ひょっとしたら、この物語は二時間程度に収めるのが無理だったのではないかしら?
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