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くろいゆきの割と浅い歴史の話
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皆様、ごきげんようですわ~。
アルファポリスさんの某エッセイの感想欄で男性用の避妊薬の話が出てましたの。
もしも、そのようなものが存在したら、かえって性被害に遭う女性が増えるのではないかというお話ですわ。
そこで考えたのが今回のお話ですわ~。
サブタイトルに歴史とは銘打ちましたけど、日本において女性の権利がどういう風に変化してきたのかを考えてみようと思いまの。
現在、放映中のNHK大河ドラマに北条政子という強い女性が出てますし、タイミングもいいのではなくって?
古代から、中世にかけては家系図に名前が刻まれるのは男子だけ。
これは良く知られていると思いましてよ。
平安時代の貴族や戦国武将に娘として、生まれても女子と書いてあるだけで名前が分からない人が多いのですわ~。
おかしいですわね。
古代から、奈良時代においてはまだ、『万葉集』に登場する女性名がありますから、意外と女性の権利が確立していたのかもしれませんわ。
ただ、一概に権利が認められているとも思えませんの。
名前が出てくる女性はほぼ、皇族や高位の貴族などの身分が高い人。
それでも現代まで実名が伝わっているのですから、まだ、幸運と言えるかもしれませんわ。
藤原不比等の娘で聖武天皇に嫁いだ光明子。
薬子の乱で有名な藤原薬子。
在原業平とのロマンスがあったかもしれない藤原明子(明子と書いて、あきらけいこ。絶対、読めないですわ~)などは摂関家である藤原氏に生まれたことと史書に載るような人物であったから、名が伝わっているだけに過ぎませんの。
平安時代と言えば、清少納言と紫式部、小野小町などが良く知られていると思いますわ。
でも、彼女達の名は伝わっていませんのよ?
おかしな話ですわね。
清少納言は父親が清原氏で小野小町も小野妹子や小野好古の子孫で小野氏出身だからという理由。
紫式部にいたってはなぜ、紫とついているのか、不明ですわ~。
『蜻蛉日記』を書いたのも藤原道綱母ですし、『更級日記』を書いたのも菅原孝標女としか、伝わってませんのよ。
二人ともそれなりに高い身分の家の出身であるにも関わらず、この扱いは明らかに変ですわ。
平将門公の娘である滝夜叉姫は本来の名が伝わっていますけど、かなり特殊な例ですわね。
フィクション要素が強いので名が重要な意味を成していたということを考えないといけないからですわ~。
ただ、この時代は通い婚で母系家族が力を持ってましたの。
その意味ではぞんざいに扱われたりはしていなかったのかなとも推察されますわ~。
鎌倉時代や室町時代に入っても名前が伝わらないという風潮は消えませんの。
これは戦国時代、江戸時代になっても変わりませんわ。
ただ、武士の時代に入ると強い女性が出てきたのが特徴かしら?
代表的なのは源頼朝に恋をして、愛に生きた北条政子。
室町将軍・七代目義政の妻で応仁の乱の原因を作ってしまった日野富子。
名が伝わっている人もそれなりには出てきましたでしょう?
しかし、依然、通称だったり、あだ名のようなものしか、伝わっていない方が多いのですわ。
〇〇御前の〇〇はだいたい、ニックネームのようなもの。
中国の後宮などの賢妃みたいな呼び名と同じだと考えた方が良さそうですわ~。
静御前も静と呼ばれていますが、『本当の名前はあなただけが知っているの』かもしれませんわ~。
戦国時代に入っても女性の名が書き残されないのは変わりませんわ~。
有名な戦国武将の妻でも〇〇の娘としか、書かれてませんもの。
織田信長の妻である濃姫も帰蝶やお濃と呼ばれていますが、正式な名は分かってませんのよ。
武田信玄の妻である三条の方も三条氏の出身だからというだけで名が伝わっていませんし、同様に信玄に愛され、勝頼を産んだ諏訪御料人も名は不明ですわ~。
その割に信玄に仕えた『歩き巫女』と呼ばれるくノ一集団を率いた望月千代女はくノ一なのになぜか、名が伝わってますのよ?
謎ですわね。
ここれで例外的に名前が伝わっている女性が多いのはなぜか、伊達氏ですわ~。
伊達政宗の母である最上氏出身の義姫、妻である田村氏出身の愛姫。
側室の名も伝わってますから、伊達氏が珍しいのかしら?
その他に伝わっているのは黒田官兵衛の正室・櫛橋光や明智光秀の正室・妻木煕子などかしら?
明智光秀はガラシャ夫人として知られる三女の名も玉子姫として、伝わってますわ~。
ただ、他の姉妹の名は伝わっていないので書き残すこと自体が珍しかったというのが本当のところかしら?
不思議な点ですけど、身分が上の家に生まれるほど、女性の名が伝わりにくいと思われる点がありますの。
羽柴秀吉(豊臣秀吉)の正室・高台院は『ねね』。
前田利家の正室・芳春院は『まつ』。
山内一豊の正室・見性院は『千代』。
出家後の名だけではなく、ちゃんと実名も伝わってますのよ?
何でしょう、真の名前を知られるといけない。
そのようなジンクスが上流階級にあったのかしら?
出家後の名しか、知られていない方が多いのですわ~。
女城主として知られた井伊直虎や立花誾千代も珍しい存在だったから、伝わった可能性が高いですわね。
しかし、この時代までは女性の地位がそこまで低くなく、資産や土地の継承権もありましたのよ……。
問題は江戸時代ですわ~。
おハーブ用意ですわ~。
儒学の影響がよろしくない影響を及ぼしてきますの。
二君に仕えずという武士の生き方もそうですわね。
女性の生き方も『幼にしては父兄に従い、嫁しては夫に従い、老いては子に従う』とされましたのよ。
とはいえ、江戸は人口比率で圧倒的に男性が多かったので女性の地位が貶められるほど低かったのか、は分かりません。
しかし、口減らしで遊郭などに身売りされる弱い立場であったのは確かですわ。
『生まれては苦界、死しては浄閑寺』といった川柳が詠まれたのも江戸時代ですわね。
この時代も相変わらず、名が伝わらないのは変わりませんわ~。
葛飾北斎の娘である応為や曲亭馬琴の息子に嫁ぎ、晩年、目を患った馬琴を口述筆記で助け、『南総里見八犬伝』の刊行に尽力した路などが有名かしら?
近現代に入るとさすがに名が伝わらないはなくなってきましたが、江戸時代の儒学の教えは呪いのように現代にも残っているのではなくって?
アルファポリスさんの某エッセイの感想欄で男性用の避妊薬の話が出てましたの。
もしも、そのようなものが存在したら、かえって性被害に遭う女性が増えるのではないかというお話ですわ。
そこで考えたのが今回のお話ですわ~。
サブタイトルに歴史とは銘打ちましたけど、日本において女性の権利がどういう風に変化してきたのかを考えてみようと思いまの。
現在、放映中のNHK大河ドラマに北条政子という強い女性が出てますし、タイミングもいいのではなくって?
古代から、中世にかけては家系図に名前が刻まれるのは男子だけ。
これは良く知られていると思いましてよ。
平安時代の貴族や戦国武将に娘として、生まれても女子と書いてあるだけで名前が分からない人が多いのですわ~。
おかしいですわね。
古代から、奈良時代においてはまだ、『万葉集』に登場する女性名がありますから、意外と女性の権利が確立していたのかもしれませんわ。
ただ、一概に権利が認められているとも思えませんの。
名前が出てくる女性はほぼ、皇族や高位の貴族などの身分が高い人。
それでも現代まで実名が伝わっているのですから、まだ、幸運と言えるかもしれませんわ。
藤原不比等の娘で聖武天皇に嫁いだ光明子。
薬子の乱で有名な藤原薬子。
在原業平とのロマンスがあったかもしれない藤原明子(明子と書いて、あきらけいこ。絶対、読めないですわ~)などは摂関家である藤原氏に生まれたことと史書に載るような人物であったから、名が伝わっているだけに過ぎませんの。
平安時代と言えば、清少納言と紫式部、小野小町などが良く知られていると思いますわ。
でも、彼女達の名は伝わっていませんのよ?
おかしな話ですわね。
清少納言は父親が清原氏で小野小町も小野妹子や小野好古の子孫で小野氏出身だからという理由。
紫式部にいたってはなぜ、紫とついているのか、不明ですわ~。
『蜻蛉日記』を書いたのも藤原道綱母ですし、『更級日記』を書いたのも菅原孝標女としか、伝わってませんのよ。
二人ともそれなりに高い身分の家の出身であるにも関わらず、この扱いは明らかに変ですわ。
平将門公の娘である滝夜叉姫は本来の名が伝わっていますけど、かなり特殊な例ですわね。
フィクション要素が強いので名が重要な意味を成していたということを考えないといけないからですわ~。
ただ、この時代は通い婚で母系家族が力を持ってましたの。
その意味ではぞんざいに扱われたりはしていなかったのかなとも推察されますわ~。
鎌倉時代や室町時代に入っても名前が伝わらないという風潮は消えませんの。
これは戦国時代、江戸時代になっても変わりませんわ。
ただ、武士の時代に入ると強い女性が出てきたのが特徴かしら?
代表的なのは源頼朝に恋をして、愛に生きた北条政子。
室町将軍・七代目義政の妻で応仁の乱の原因を作ってしまった日野富子。
名が伝わっている人もそれなりには出てきましたでしょう?
しかし、依然、通称だったり、あだ名のようなものしか、伝わっていない方が多いのですわ。
〇〇御前の〇〇はだいたい、ニックネームのようなもの。
中国の後宮などの賢妃みたいな呼び名と同じだと考えた方が良さそうですわ~。
静御前も静と呼ばれていますが、『本当の名前はあなただけが知っているの』かもしれませんわ~。
戦国時代に入っても女性の名が書き残されないのは変わりませんわ~。
有名な戦国武将の妻でも〇〇の娘としか、書かれてませんもの。
織田信長の妻である濃姫も帰蝶やお濃と呼ばれていますが、正式な名は分かってませんのよ。
武田信玄の妻である三条の方も三条氏の出身だからというだけで名が伝わっていませんし、同様に信玄に愛され、勝頼を産んだ諏訪御料人も名は不明ですわ~。
その割に信玄に仕えた『歩き巫女』と呼ばれるくノ一集団を率いた望月千代女はくノ一なのになぜか、名が伝わってますのよ?
謎ですわね。
ここれで例外的に名前が伝わっている女性が多いのはなぜか、伊達氏ですわ~。
伊達政宗の母である最上氏出身の義姫、妻である田村氏出身の愛姫。
側室の名も伝わってますから、伊達氏が珍しいのかしら?
その他に伝わっているのは黒田官兵衛の正室・櫛橋光や明智光秀の正室・妻木煕子などかしら?
明智光秀はガラシャ夫人として知られる三女の名も玉子姫として、伝わってますわ~。
ただ、他の姉妹の名は伝わっていないので書き残すこと自体が珍しかったというのが本当のところかしら?
不思議な点ですけど、身分が上の家に生まれるほど、女性の名が伝わりにくいと思われる点がありますの。
羽柴秀吉(豊臣秀吉)の正室・高台院は『ねね』。
前田利家の正室・芳春院は『まつ』。
山内一豊の正室・見性院は『千代』。
出家後の名だけではなく、ちゃんと実名も伝わってますのよ?
何でしょう、真の名前を知られるといけない。
そのようなジンクスが上流階級にあったのかしら?
出家後の名しか、知られていない方が多いのですわ~。
女城主として知られた井伊直虎や立花誾千代も珍しい存在だったから、伝わった可能性が高いですわね。
しかし、この時代までは女性の地位がそこまで低くなく、資産や土地の継承権もありましたのよ……。
問題は江戸時代ですわ~。
おハーブ用意ですわ~。
儒学の影響がよろしくない影響を及ぼしてきますの。
二君に仕えずという武士の生き方もそうですわね。
女性の生き方も『幼にしては父兄に従い、嫁しては夫に従い、老いては子に従う』とされましたのよ。
とはいえ、江戸は人口比率で圧倒的に男性が多かったので女性の地位が貶められるほど低かったのか、は分かりません。
しかし、口減らしで遊郭などに身売りされる弱い立場であったのは確かですわ。
『生まれては苦界、死しては浄閑寺』といった川柳が詠まれたのも江戸時代ですわね。
この時代も相変わらず、名が伝わらないのは変わりませんわ~。
葛飾北斎の娘である応為や曲亭馬琴の息子に嫁ぎ、晩年、目を患った馬琴を口述筆記で助け、『南総里見八犬伝』の刊行に尽力した路などが有名かしら?
近現代に入るとさすがに名が伝わらないはなくなってきましたが、江戸時代の儒学の教えは呪いのように現代にも残っているのではなくって?
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