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19 春と月の物語(前)
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透の静かな寝息を聞きながら、慶はベッドの上で柴田が新たに寄越したファイルを読んでいた。
人物の写真と簡単な経歴が印刷された紙に、柴田の字でより深い情報が記されている。
珀山正高と死んだ妻礼子、長男の彰と長女の美弥子……珀山家の内部にはさほど問題はなさそうだった。それぞれ小さな秘密は持っているが、三年前の事件につながるものではない。
だが、いずれ慶が透と結婚すれば否応なく珀山家とは縁が出来る。その時、透に不利益なことを言い出したりしないように、特に正高への牽制としてはなかなか使える情報だった。
「ふむ……」
慶は満足げに息をつくと、身を屈めて寝ている透の額にキスをした。
良い夢を見ているのか、透の口元は穏やかに微笑んでいる。
可愛くて、愛しくて、いつまでも見つめていたかったが、透が動いたことで首の火傷が目に入ってきた。
その細い体に起こった恐ろしい事件を思い出し、慶はまたファイルに視線を戻した。
ファイルには、事件当時に珀山家の使用人だった者、透の運転手をしていた者、透の通っていた学校の関係者なども全員載っていたが、事件との関りはまったくと言っていいほど見えてこない。Ω判定を受けた透を侮る者は確かにいたが、チンピラを雇って拉致・暴行させるほど憎んでいた者はいないようだった。
表面に現れない動機が存在する可能性ももちろんあるのだが、もしも透を襲うために良からぬ連中を雇うとして、東京の繁華街にはそういう馬鹿者がゴロゴロいるのにわざわざ千葉の鬼在まで行くだろうか。
そもそも、古い港町である鬼在を拠点にしていた金田拓真と、都内の閑静な高級住宅街である珠川庭園に大邸宅を持つ珀山家では、接点がまったく無いのだ。
(そうするとやはり……)
慶は石宮春哉と桜井唯月のページを開く。
(動機がありそうなのは、この二人か)
石宮春哉(旧姓墨谷春哉)26歳、石宮ホールディングスの子会社である石宮不動産勤務。
事件当時は23歳、東王大学法学部の学生だった。
桜井唯月27歳、無職。
事件当時は24歳、東王大学教授である桜井正吾の専属秘書だった。
慶が卒業した大学も東王大学だ。春哉とは違い経済学部だったが、慶が在籍していた当時はまだ春哉は入学しておらず唯月も働いてはいなかった。
「東王大学か……」
つい声に出してしまったせいか、横で透がもぞもぞと動いた。
「んん……慶……?」
「すまない、透。起こしたか」
「ふぁあ……。何を読んでるの……?」
あくびをしながら透が慶の方に両手を伸ばす。起こしてくれという合図だ。
慶はいったんファイルを置いて、透を起こして自分に寄りかからせた。
「事件当時の関係者について、少し調べていてな」
「……どうして……? あいつらはもう死んだのに」
「もしかしたら、あの四人を雇った人物がいるんじゃないかと思ったんだ」
「雇った……?」
「三年前の事件で透に使われた強制発情剤も、奴らが死ぬ原因になったドラッグも、どちらも出どころが不明らしい」
「じゃぁ、それを四人に提供した人がいたってこと?」
慶はさっきまで読んでいたページを透の前で開いて見せた。
「例えばこの二人、春哉は22歳の時に一年休学しているが、それでも四年間はこの大学に在籍していた。桜井唯月の働いている大学に四年間だ」
「あ……唯月さん27歳なの? てっきり俺と同じくらいかと」
「透、重要なのは年齢じゃない」
「うん。唯月さんはすごいね。Ωなのに大学で働いていたなんて……。だって、世の中にはΩは四六時中セックスしたがっているって誤解しているβがすごく多いんだよ。俺なんて『番の印』を火傷で隠すまではまともに働けなかったのに」
「は?」
「ん?」
「はぁ? 火傷で隠しただと?」
慶の大声に、透がびくっとして振り向く。
「あれ? 言ってなかった? っていうか、慶、何その顔」
「かお……?」
(俺の顔? 俺は今どんな顔をしている?)
透は驚いた表情から心配そうな表情に変わり、そっと慶の頬に触れてきた。
「大丈夫だよ、慶。そんな泣きそうな顔しなくても、もうぜんぜん痛くないから」
「その火傷……自分で、やったのか?」
問いかける慶の声は、自分でも驚くほどガラガラに枯れていた。
「うん。印のとこだけにちょっとお湯をかけるつもりが、だーっと流れちゃって肩までいっちゃってさ。ちょっと失敗しちゃっ」
「なんで、そんな馬鹿なことを」
声が震えてしまう。
「ほんと馬鹿だよな。焼きごてとかにすれば小さい範囲を焼けたのに、そん時は思いつかなくて」
「そういうことじゃない」
震える手で透のケロイドを撫でて、慶はぎゅっと透を抱きしめた。
「そういうことじゃないんだ……」
(俺はまだちゃんと分かっていなかった。事件の悲惨さも、その後の過酷な三年の月日についても。きっとまだ俺の知らない話がいくつもあるんだろう。自分で自分を傷付けたことを平然と話す透は、かえって痛々しくて苦しくなる……)
「もっと早く透に出会いたかった。俺なら絶対に透を守れたのに……」
「ん-……あの時は、そんなことくらいで泣いてくれる奴なんていなかったからなぁ……。俺はとにかく印を消したくって、痛いのなんてぜんぜん平気だったし」
涙をこらえて抱きしめている慶の腕を、透はぽんぽんと軽く叩いた。
「でもさ、あんなクズの『番の印』よりも火傷の方がましだと思わない?」
「…………」
「で、ええと、何だっけ? あの四人を雇った人物?」
何も答えられないでいる慶の気を取り直させるように、透はファイルを持ち上げた。
そして中身を読んで、慶を振り返った。
「これ、本当のことなの」
「ああ」
「唯月さん……幼い頃に両親を亡くしているんだね……引き取られた親戚にも虐待を受けたって……」
「透、重要なのはそんなことじゃない。墨谷春哉と桜井唯月は、春哉が透と婚約する前に知り合っていた可能性が高いんだ。つまり、二人は最初から番だったかも知れないだろう?」
「だから?」
「だから、透との婚約を解消するために」
「邪魔な俺を襲わせた?」
「そうだ」
「それは無いよ」
「なぜ」
「春哉さんは、そんなことをしないから」
「なんであんな薄情な男を庇う? 初めての男だからか?」
慶の嫉妬丸出しの言葉に、透は苦笑して首を振った。
「春哉さんが婚約解消したかったら、いつでも出来たと思うから」
「なに?」
「うちの母はすごく過保護で、春哉さんに『透のほかには番を作らない』と誓約書を書かせたそうなんだ。だから、その時すでに唯月さんと番だったんなら、その事実を告げればすぐに婚約は解消されたはずだよ」
透はなぜかクスッと小さく笑った。
「珀山家の女主人である母は金の力で春哉さんを思い通りに出来ると思っていたようだけど、αである彼女はΩがどれほど弱い立場なのか分かっていなかったんだ」
「弱い、立場?」
「慶もαだから、感覚的には分からないよね? 春哉さんは借金のある墨谷家のために俺と結婚しようとしていた。唯月さんと番になったのが婚約の前でも後でも結果は変わらない。俺と結婚して番にさえなってしまえば、うちの母がどんなにうるさくてももう離婚は出来なくなるんだから」
慶はハッと息を呑んだ。
『番』という仕組みの残酷さを、また思い知らされた気分だった。
「透が春哉に噛まれた時点で、もう春哉の子供しか産めない体になるからか」
「そういうこと」
嫌な気分を消すように、透が自分の首をごしごしとこする。
「春哉さんは俺を番にさえしてしまえばもう勝ちだった。その後は堂々と愛人として唯月さんを表に出せたんだよ」
「だが……」
「それに、俺は慶の言う通り、初めての男である春哉さんの言いなりだった。世間知らずだったし、春哉さんを信じ切っていた。αには番が複数必要なんだと言われれば、愛人を持つことに反対なんてしなかったと思うよ」
「じゃぁ唯月は? 愛人じゃなくて本妻になりたかったとしたら?」
「うーん、どうなんだろう……? あのか弱い唯月さんが犯罪に関わるなんて、ちょっと想像できないというか……。俺が犯人の番にされたことを知って、本気でびっくりしていたし」
「ああ確かに、あれが演技だったらすごい才能だが」
「でしょ?」
「だが、どうにもすっきりしない」
「……あの事件の裏にさらに黒幕がいるなんて、考えすぎじゃない?」
透はあの四人の死体を見たことで、心にひとつの区切りが出来たようだった。
だが、慶にはあの事件が完全に終わったようには、どうしても思えない。
「あのね、慶」
透は自分を支えている慶の腕を抱きしめるようにキュッとつかんできた。
「俺、今がすっごい幸せだから、これまでの恐ろしい不幸全部が運命だったんじゃないかって思えるんだ。慶がそばにいてくれる今のために、全部そのためにあったことだって」
「俺は事件の前に透に出会って、春哉から奪ってやりたかった!」
「あはは、そっかぁ……。ごめんね、慶」
「謝るな」
「うん……」
「俺の焼きもちが酷かったら怒っていいぞ」
「うん、でも焼きもちも嬉しいよ。それぐらいに幸せなんだ」
透は慶の胸に頬を擦り寄せてから、もう一度ファイルに目を落とした。
「ここに書いてあることが全部本当なら、俺は唯月さんにも幸せになって欲しいと思うよ」
人物の写真と簡単な経歴が印刷された紙に、柴田の字でより深い情報が記されている。
珀山正高と死んだ妻礼子、長男の彰と長女の美弥子……珀山家の内部にはさほど問題はなさそうだった。それぞれ小さな秘密は持っているが、三年前の事件につながるものではない。
だが、いずれ慶が透と結婚すれば否応なく珀山家とは縁が出来る。その時、透に不利益なことを言い出したりしないように、特に正高への牽制としてはなかなか使える情報だった。
「ふむ……」
慶は満足げに息をつくと、身を屈めて寝ている透の額にキスをした。
良い夢を見ているのか、透の口元は穏やかに微笑んでいる。
可愛くて、愛しくて、いつまでも見つめていたかったが、透が動いたことで首の火傷が目に入ってきた。
その細い体に起こった恐ろしい事件を思い出し、慶はまたファイルに視線を戻した。
ファイルには、事件当時に珀山家の使用人だった者、透の運転手をしていた者、透の通っていた学校の関係者なども全員載っていたが、事件との関りはまったくと言っていいほど見えてこない。Ω判定を受けた透を侮る者は確かにいたが、チンピラを雇って拉致・暴行させるほど憎んでいた者はいないようだった。
表面に現れない動機が存在する可能性ももちろんあるのだが、もしも透を襲うために良からぬ連中を雇うとして、東京の繁華街にはそういう馬鹿者がゴロゴロいるのにわざわざ千葉の鬼在まで行くだろうか。
そもそも、古い港町である鬼在を拠点にしていた金田拓真と、都内の閑静な高級住宅街である珠川庭園に大邸宅を持つ珀山家では、接点がまったく無いのだ。
(そうするとやはり……)
慶は石宮春哉と桜井唯月のページを開く。
(動機がありそうなのは、この二人か)
石宮春哉(旧姓墨谷春哉)26歳、石宮ホールディングスの子会社である石宮不動産勤務。
事件当時は23歳、東王大学法学部の学生だった。
桜井唯月27歳、無職。
事件当時は24歳、東王大学教授である桜井正吾の専属秘書だった。
慶が卒業した大学も東王大学だ。春哉とは違い経済学部だったが、慶が在籍していた当時はまだ春哉は入学しておらず唯月も働いてはいなかった。
「東王大学か……」
つい声に出してしまったせいか、横で透がもぞもぞと動いた。
「んん……慶……?」
「すまない、透。起こしたか」
「ふぁあ……。何を読んでるの……?」
あくびをしながら透が慶の方に両手を伸ばす。起こしてくれという合図だ。
慶はいったんファイルを置いて、透を起こして自分に寄りかからせた。
「事件当時の関係者について、少し調べていてな」
「……どうして……? あいつらはもう死んだのに」
「もしかしたら、あの四人を雇った人物がいるんじゃないかと思ったんだ」
「雇った……?」
「三年前の事件で透に使われた強制発情剤も、奴らが死ぬ原因になったドラッグも、どちらも出どころが不明らしい」
「じゃぁ、それを四人に提供した人がいたってこと?」
慶はさっきまで読んでいたページを透の前で開いて見せた。
「例えばこの二人、春哉は22歳の時に一年休学しているが、それでも四年間はこの大学に在籍していた。桜井唯月の働いている大学に四年間だ」
「あ……唯月さん27歳なの? てっきり俺と同じくらいかと」
「透、重要なのは年齢じゃない」
「うん。唯月さんはすごいね。Ωなのに大学で働いていたなんて……。だって、世の中にはΩは四六時中セックスしたがっているって誤解しているβがすごく多いんだよ。俺なんて『番の印』を火傷で隠すまではまともに働けなかったのに」
「は?」
「ん?」
「はぁ? 火傷で隠しただと?」
慶の大声に、透がびくっとして振り向く。
「あれ? 言ってなかった? っていうか、慶、何その顔」
「かお……?」
(俺の顔? 俺は今どんな顔をしている?)
透は驚いた表情から心配そうな表情に変わり、そっと慶の頬に触れてきた。
「大丈夫だよ、慶。そんな泣きそうな顔しなくても、もうぜんぜん痛くないから」
「その火傷……自分で、やったのか?」
問いかける慶の声は、自分でも驚くほどガラガラに枯れていた。
「うん。印のとこだけにちょっとお湯をかけるつもりが、だーっと流れちゃって肩までいっちゃってさ。ちょっと失敗しちゃっ」
「なんで、そんな馬鹿なことを」
声が震えてしまう。
「ほんと馬鹿だよな。焼きごてとかにすれば小さい範囲を焼けたのに、そん時は思いつかなくて」
「そういうことじゃない」
震える手で透のケロイドを撫でて、慶はぎゅっと透を抱きしめた。
「そういうことじゃないんだ……」
(俺はまだちゃんと分かっていなかった。事件の悲惨さも、その後の過酷な三年の月日についても。きっとまだ俺の知らない話がいくつもあるんだろう。自分で自分を傷付けたことを平然と話す透は、かえって痛々しくて苦しくなる……)
「もっと早く透に出会いたかった。俺なら絶対に透を守れたのに……」
「ん-……あの時は、そんなことくらいで泣いてくれる奴なんていなかったからなぁ……。俺はとにかく印を消したくって、痛いのなんてぜんぜん平気だったし」
涙をこらえて抱きしめている慶の腕を、透はぽんぽんと軽く叩いた。
「でもさ、あんなクズの『番の印』よりも火傷の方がましだと思わない?」
「…………」
「で、ええと、何だっけ? あの四人を雇った人物?」
何も答えられないでいる慶の気を取り直させるように、透はファイルを持ち上げた。
そして中身を読んで、慶を振り返った。
「これ、本当のことなの」
「ああ」
「唯月さん……幼い頃に両親を亡くしているんだね……引き取られた親戚にも虐待を受けたって……」
「透、重要なのはそんなことじゃない。墨谷春哉と桜井唯月は、春哉が透と婚約する前に知り合っていた可能性が高いんだ。つまり、二人は最初から番だったかも知れないだろう?」
「だから?」
「だから、透との婚約を解消するために」
「邪魔な俺を襲わせた?」
「そうだ」
「それは無いよ」
「なぜ」
「春哉さんは、そんなことをしないから」
「なんであんな薄情な男を庇う? 初めての男だからか?」
慶の嫉妬丸出しの言葉に、透は苦笑して首を振った。
「春哉さんが婚約解消したかったら、いつでも出来たと思うから」
「なに?」
「うちの母はすごく過保護で、春哉さんに『透のほかには番を作らない』と誓約書を書かせたそうなんだ。だから、その時すでに唯月さんと番だったんなら、その事実を告げればすぐに婚約は解消されたはずだよ」
透はなぜかクスッと小さく笑った。
「珀山家の女主人である母は金の力で春哉さんを思い通りに出来ると思っていたようだけど、αである彼女はΩがどれほど弱い立場なのか分かっていなかったんだ」
「弱い、立場?」
「慶もαだから、感覚的には分からないよね? 春哉さんは借金のある墨谷家のために俺と結婚しようとしていた。唯月さんと番になったのが婚約の前でも後でも結果は変わらない。俺と結婚して番にさえなってしまえば、うちの母がどんなにうるさくてももう離婚は出来なくなるんだから」
慶はハッと息を呑んだ。
『番』という仕組みの残酷さを、また思い知らされた気分だった。
「透が春哉に噛まれた時点で、もう春哉の子供しか産めない体になるからか」
「そういうこと」
嫌な気分を消すように、透が自分の首をごしごしとこする。
「春哉さんは俺を番にさえしてしまえばもう勝ちだった。その後は堂々と愛人として唯月さんを表に出せたんだよ」
「だが……」
「それに、俺は慶の言う通り、初めての男である春哉さんの言いなりだった。世間知らずだったし、春哉さんを信じ切っていた。αには番が複数必要なんだと言われれば、愛人を持つことに反対なんてしなかったと思うよ」
「じゃぁ唯月は? 愛人じゃなくて本妻になりたかったとしたら?」
「うーん、どうなんだろう……? あのか弱い唯月さんが犯罪に関わるなんて、ちょっと想像できないというか……。俺が犯人の番にされたことを知って、本気でびっくりしていたし」
「ああ確かに、あれが演技だったらすごい才能だが」
「でしょ?」
「だが、どうにもすっきりしない」
「……あの事件の裏にさらに黒幕がいるなんて、考えすぎじゃない?」
透はあの四人の死体を見たことで、心にひとつの区切りが出来たようだった。
だが、慶にはあの事件が完全に終わったようには、どうしても思えない。
「あのね、慶」
透は自分を支えている慶の腕を抱きしめるようにキュッとつかんできた。
「俺、今がすっごい幸せだから、これまでの恐ろしい不幸全部が運命だったんじゃないかって思えるんだ。慶がそばにいてくれる今のために、全部そのためにあったことだって」
「俺は事件の前に透に出会って、春哉から奪ってやりたかった!」
「あはは、そっかぁ……。ごめんね、慶」
「謝るな」
「うん……」
「俺の焼きもちが酷かったら怒っていいぞ」
「うん、でも焼きもちも嬉しいよ。それぐらいに幸せなんだ」
透は慶の胸に頬を擦り寄せてから、もう一度ファイルに目を落とした。
「ここに書いてあることが全部本当なら、俺は唯月さんにも幸せになって欲しいと思うよ」
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