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87 救援要請
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なけなしの魔力で視力を強化する。
すると月光の淡い光の下でも、遠目に見えた集団が確かな輪郭を持って視界に移り始めた。
人を乗せた馬が八頭に四頭の馬に引かれた一台の馬車。騎乗している人は全員が武装してて、馬車は遠目にもその堅牢さが見てとれた。移動速度自体は謎の二人に比べれば酷くゆっくりだけれども、それでも魔力と体力が底をつきかけている今の私達よりはずっと速い。
「ちょっとやばい感じ?」
「わ、分からないけど……そうかも」
焦燥感が胸の内からじわりと這い上がって来る。
どうしよう。どうするのがいいのかな? 王都の方から来てるし、さっきの二人とは関係ないかもしれないよね。……でも万に一つ、盗賊の可能性もあるわけだし。
「ア、アリリアナさん。ここは一旦隠れて様子をーー」
「んっ!? あっ、待った、待った。ドロシーさん。あれ、あれ見て。馬車についてる旗」
「え?」
アリリアナさんに促されて馬車をよく観察してみる。馬車の頭部、太陽の光を呑み込むように黒く塗りつぶされたその四隅の一角に旗が立てられていた。旗には紋章が描かれてて、風に揺れてちょっと見えにくいけど、盾と剣、そして杖をモチーフにして描かれたと思われるそれはーー
「「ギルドの紋章!!」」
私達は互いの手を取ると、その場にへたり込んだ。気が抜けちゃったせいか、疲労がドッと全身にのし掛かってくる。
もうこれ以上、一歩たりとも歩ける気がしないよ。
それはアリリアナさんも同じだったようで、私達は身を寄せ合ったまま馬車が近づいて来るのをボウッと待った。
「あ~、急死に一生を得たって感じの気分だわ」
「私も。……でもどうしてギルドが。別件でどこかに行く最中なのかな? レオ君が呼んだにしては早すぎるよね」
「確かにね~。……案外ギルドに扮した盗賊の集団だったりして」
「や、やだ。怖いこと言わないでよ」
「アハハ。ごめん。ごめん。そうよね。そんなはずないわよね」
「そうだよ。そんなことあるわけ……あるわけ……」
ない。と、言いたい。凄く言いたいんだけど……
「「…………」」
どちらともなく繋いでいる手に力が入る。そうこうしている内に馬車はいよいよ眼前までやってきた。
地面を叩く蹄の音が疲れた体にいやに響いて、否応もなく体が強張っちゃう。
頭部を防具で保護した馬から男の人が飛び降りた。
「嬢ちゃん。よかった。無事だったか」
男の人は満面の笑みを浮かべると、親しげな様子でこちらに近づいてくる……けど、
えっと……ど、どういうことかな? 知り合い? 私の?
疲労で鈍った思考では状況を理解するのにえらく時間が掛かっちゃう。でも男の人が目の前に立つ頃には答えはすっかりと出ていた。
「アリュウさん? アリュウさんですよね」
リトルデビルと戦った時、力を貸してくれた冒険者さん。私が入院している間、何度となくお見舞いに来てくれた人だ。
「なんだ、忘れてたのか? 嬢ちゃんもつれないな」
「い、いえ。決して忘れていたわけでは……。でもどうしてアリュウさんがここに?」
「ギルドの緊急クエストを受けてな。にしてもアマギの奴から救援要請が来たって聞いた時は耳を疑ったが、受け持ってる受験生が嬢ちゃんだって知って肝を冷やしたぜ」
「アマギさんからの救援要請……ですか?」
王都から遠く離れた危険地帯にいるアマギさんがどうやって自らの窮地を伝えたんだろう?
「ああ。ギルドの試験官は街の外に出るときはいざという時に救援を呼べるよう緊急信号を発信できる魔法具を持ち歩いてるんだ。ギルドとしても本当はもうちっと早く駆けつけたかったようだが、うちのギルドでもトップクラスの実力者からの救援要請とあって準備に時間がかかったようだな。まぁ、おかげでこうして俺も嬢ちゃんの救援に来れたわけだがな」
それでギルドの職員ではないアリュウさんが助けに来てくれたんだ。でもそうか、ギルドくらい大きな組織なら遠距離通信が可能な魔法具を持っててもおかしくないんだよね。アマギさんがアリリアナさんに指輪を渡すのを見て、その可能性をすっかり失念してた。
「ふっ。つまり私のファーストキスは全くの無意味だったってわけね」
隣でアリリアナさんが遠い目をしてるけど、そっとしておこう。それよりもーー
「あ、あの、レオ君……赤毛の男の子を見ませんでしたか? 一足先にーー」
そこで馬車から大剣を背負った男の子が飛び降りる。
「ドロシーさん! アリリアナ!」
「レオ君!!」
駆け寄ってくる彼を私は思わず抱きしめた。
「良かった。無事だったんだね」
「そっちこそ。怪我は? 腕の調子はどうだ?」
「全然平気。レオ君こそ、怪我してない?」
「あ、ああ。そ、それよりも……その……」
「え? ……あっ!? ご、ごめんなさい」
やだ、私ったら。
慌ててレオ君から体を離すと、アリュウさんがからかうように口笛を吹いた。
ううっ。な、なんか恥ずかしいよ。
「あっ、質問なんですけど、このままアマギさんを助けに行く感じなんですか?」
「いや、俺達は嬢ちゃん達の護衛をしつつこのまま王都に引き返す」
「え? で、でもアマギさんは……」
「ああ。勿論最初は嬢ちゃん達の護衛は最低限の人員で済ませて残りのメンツでアマギの救出に向かう予定だったが、ボウズから話を聞いてそれが無理だと判明した」
「ど、どうしてですか?」
「どうしても何も、嬢ちゃんならS指定される魔物の特徴、知ってるんだろ?」
危険指定Sに認定される魔物の特徴。それは勿論単独で国を滅ぼせることだけど、じゃあ何でS指定の魔物が国を滅ぼせるのかというと、その理由はーー
「S指定の魔物には数の力が通じにくい……ですか?」
「そう言うことだ。S指定を受けた魔物よりも単純な能力で上回るA指定の魔物はそれなりにいる。だがそういった魔物は犠牲さえ恐れなければ数の力、つまり軍隊でも送り込めれば高い確率で勝利できる。だがS指定を受ける魔物はそう言った数の力が極めて通じにくい。この間のリトルデビルもそうだったろ?」
確かに。人に寄生して数を増やすリトルデビルを軍隊で倒そうと思ったら、逆に軍隊自体が温床になりかねない。
「でも、それだとアマギさんが……」
「心配すんな。S指定の魔物が相手でも簡単にはやられない腕利きを二人送った。嬢ちゃん達も途中で会ったろ?」
アリリアナさんと顔を見合わせる。
「それってひょっとして……」
「私達に魔法を掛けていったあの二人な感じね」
「なんだ。何の説明もしなかったのか? まぁ急いでたんだろうから許してやってくれ。俺たちといる間も自分達を先に行かせろって煩くてな。ボウズを拾って相手が集団じゃないとわかるや否や、すっ飛んでいきやがった」
「大変な状況だし、全然オッケー。ってか助けてもらってマジ感謝な感じだし。ねっ、ドロシーさん」
「うん。そうだね」
あの二人が魔法で私達の位置を後続のクリュウさん達に教えてくれたから、すれ違うことなく出会えたんだよね。
「そんなわけで、一旦俺達は王都に戻る。嬢ちゃん達は馬車の中で治療を受けな」
「はい。ありがとうございます」
治療を意識すると途端に腕の痛みがぶり返してきた。
「肩、貸そうか?」
「大丈夫だよ。ありがとう」
「ゴホン、ゴホン。あー、ここにもいるのにな~。疲れ果てた幼馴染が一人、いるのにな~」
「……肩貸そうか?」
「いえ、結構です」
「なんだよ、お前!?」
アリリアナさんとレオ君がいつもの軽口を叩き合う。そんな二人を見ていると助かったんだと強く実感できた。
アリュウさんが馬上に戻る。
「このまま病院まで直行と行きたいが、今夜は祭りのせいで王都の中を移動しにくい。ひょっとしたら少し歩いてもらうことになるかもしれないが、すまんな」
「い、いえ。歩くくらい全然。それよりもお祭りって今日何かありましたっけ?」
「今日、っていうかもう昨日だが、王妃様の誕生日だ」
あっ、もうそんな時期なんだ。王妃様の誕生日、舞踏会やら食事会やらで忙しい上に、事あるごとにゲルド王子や王妃様に嫌味を言われてたから、いつもこの時期は憂鬱になってたっけ。毎年胃を痛めていた行事が意識しない内に終わっちゃってるなんて、一年で凄い変化だと思う。
「……アリア、上手くやってるのかな?」
不安が自然と声となって出た。
私と違ってあの子はゲルド王子や王妃様に気に入られてたし、大丈夫だと思うけど……今度お礼を言いに行く時、それとなく上手くやれてるか聞いてみようかな?
そんなことを考えつつ、私は馬車に乗り込んだ。
すると月光の淡い光の下でも、遠目に見えた集団が確かな輪郭を持って視界に移り始めた。
人を乗せた馬が八頭に四頭の馬に引かれた一台の馬車。騎乗している人は全員が武装してて、馬車は遠目にもその堅牢さが見てとれた。移動速度自体は謎の二人に比べれば酷くゆっくりだけれども、それでも魔力と体力が底をつきかけている今の私達よりはずっと速い。
「ちょっとやばい感じ?」
「わ、分からないけど……そうかも」
焦燥感が胸の内からじわりと這い上がって来る。
どうしよう。どうするのがいいのかな? 王都の方から来てるし、さっきの二人とは関係ないかもしれないよね。……でも万に一つ、盗賊の可能性もあるわけだし。
「ア、アリリアナさん。ここは一旦隠れて様子をーー」
「んっ!? あっ、待った、待った。ドロシーさん。あれ、あれ見て。馬車についてる旗」
「え?」
アリリアナさんに促されて馬車をよく観察してみる。馬車の頭部、太陽の光を呑み込むように黒く塗りつぶされたその四隅の一角に旗が立てられていた。旗には紋章が描かれてて、風に揺れてちょっと見えにくいけど、盾と剣、そして杖をモチーフにして描かれたと思われるそれはーー
「「ギルドの紋章!!」」
私達は互いの手を取ると、その場にへたり込んだ。気が抜けちゃったせいか、疲労がドッと全身にのし掛かってくる。
もうこれ以上、一歩たりとも歩ける気がしないよ。
それはアリリアナさんも同じだったようで、私達は身を寄せ合ったまま馬車が近づいて来るのをボウッと待った。
「あ~、急死に一生を得たって感じの気分だわ」
「私も。……でもどうしてギルドが。別件でどこかに行く最中なのかな? レオ君が呼んだにしては早すぎるよね」
「確かにね~。……案外ギルドに扮した盗賊の集団だったりして」
「や、やだ。怖いこと言わないでよ」
「アハハ。ごめん。ごめん。そうよね。そんなはずないわよね」
「そうだよ。そんなことあるわけ……あるわけ……」
ない。と、言いたい。凄く言いたいんだけど……
「「…………」」
どちらともなく繋いでいる手に力が入る。そうこうしている内に馬車はいよいよ眼前までやってきた。
地面を叩く蹄の音が疲れた体にいやに響いて、否応もなく体が強張っちゃう。
頭部を防具で保護した馬から男の人が飛び降りた。
「嬢ちゃん。よかった。無事だったか」
男の人は満面の笑みを浮かべると、親しげな様子でこちらに近づいてくる……けど、
えっと……ど、どういうことかな? 知り合い? 私の?
疲労で鈍った思考では状況を理解するのにえらく時間が掛かっちゃう。でも男の人が目の前に立つ頃には答えはすっかりと出ていた。
「アリュウさん? アリュウさんですよね」
リトルデビルと戦った時、力を貸してくれた冒険者さん。私が入院している間、何度となくお見舞いに来てくれた人だ。
「なんだ、忘れてたのか? 嬢ちゃんもつれないな」
「い、いえ。決して忘れていたわけでは……。でもどうしてアリュウさんがここに?」
「ギルドの緊急クエストを受けてな。にしてもアマギの奴から救援要請が来たって聞いた時は耳を疑ったが、受け持ってる受験生が嬢ちゃんだって知って肝を冷やしたぜ」
「アマギさんからの救援要請……ですか?」
王都から遠く離れた危険地帯にいるアマギさんがどうやって自らの窮地を伝えたんだろう?
「ああ。ギルドの試験官は街の外に出るときはいざという時に救援を呼べるよう緊急信号を発信できる魔法具を持ち歩いてるんだ。ギルドとしても本当はもうちっと早く駆けつけたかったようだが、うちのギルドでもトップクラスの実力者からの救援要請とあって準備に時間がかかったようだな。まぁ、おかげでこうして俺も嬢ちゃんの救援に来れたわけだがな」
それでギルドの職員ではないアリュウさんが助けに来てくれたんだ。でもそうか、ギルドくらい大きな組織なら遠距離通信が可能な魔法具を持っててもおかしくないんだよね。アマギさんがアリリアナさんに指輪を渡すのを見て、その可能性をすっかり失念してた。
「ふっ。つまり私のファーストキスは全くの無意味だったってわけね」
隣でアリリアナさんが遠い目をしてるけど、そっとしておこう。それよりもーー
「あ、あの、レオ君……赤毛の男の子を見ませんでしたか? 一足先にーー」
そこで馬車から大剣を背負った男の子が飛び降りる。
「ドロシーさん! アリリアナ!」
「レオ君!!」
駆け寄ってくる彼を私は思わず抱きしめた。
「良かった。無事だったんだね」
「そっちこそ。怪我は? 腕の調子はどうだ?」
「全然平気。レオ君こそ、怪我してない?」
「あ、ああ。そ、それよりも……その……」
「え? ……あっ!? ご、ごめんなさい」
やだ、私ったら。
慌ててレオ君から体を離すと、アリュウさんがからかうように口笛を吹いた。
ううっ。な、なんか恥ずかしいよ。
「あっ、質問なんですけど、このままアマギさんを助けに行く感じなんですか?」
「いや、俺達は嬢ちゃん達の護衛をしつつこのまま王都に引き返す」
「え? で、でもアマギさんは……」
「ああ。勿論最初は嬢ちゃん達の護衛は最低限の人員で済ませて残りのメンツでアマギの救出に向かう予定だったが、ボウズから話を聞いてそれが無理だと判明した」
「ど、どうしてですか?」
「どうしても何も、嬢ちゃんならS指定される魔物の特徴、知ってるんだろ?」
危険指定Sに認定される魔物の特徴。それは勿論単独で国を滅ぼせることだけど、じゃあ何でS指定の魔物が国を滅ぼせるのかというと、その理由はーー
「S指定の魔物には数の力が通じにくい……ですか?」
「そう言うことだ。S指定を受けた魔物よりも単純な能力で上回るA指定の魔物はそれなりにいる。だがそういった魔物は犠牲さえ恐れなければ数の力、つまり軍隊でも送り込めれば高い確率で勝利できる。だがS指定を受ける魔物はそう言った数の力が極めて通じにくい。この間のリトルデビルもそうだったろ?」
確かに。人に寄生して数を増やすリトルデビルを軍隊で倒そうと思ったら、逆に軍隊自体が温床になりかねない。
「でも、それだとアマギさんが……」
「心配すんな。S指定の魔物が相手でも簡単にはやられない腕利きを二人送った。嬢ちゃん達も途中で会ったろ?」
アリリアナさんと顔を見合わせる。
「それってひょっとして……」
「私達に魔法を掛けていったあの二人な感じね」
「なんだ。何の説明もしなかったのか? まぁ急いでたんだろうから許してやってくれ。俺たちといる間も自分達を先に行かせろって煩くてな。ボウズを拾って相手が集団じゃないとわかるや否や、すっ飛んでいきやがった」
「大変な状況だし、全然オッケー。ってか助けてもらってマジ感謝な感じだし。ねっ、ドロシーさん」
「うん。そうだね」
あの二人が魔法で私達の位置を後続のクリュウさん達に教えてくれたから、すれ違うことなく出会えたんだよね。
「そんなわけで、一旦俺達は王都に戻る。嬢ちゃん達は馬車の中で治療を受けな」
「はい。ありがとうございます」
治療を意識すると途端に腕の痛みがぶり返してきた。
「肩、貸そうか?」
「大丈夫だよ。ありがとう」
「ゴホン、ゴホン。あー、ここにもいるのにな~。疲れ果てた幼馴染が一人、いるのにな~」
「……肩貸そうか?」
「いえ、結構です」
「なんだよ、お前!?」
アリリアナさんとレオ君がいつもの軽口を叩き合う。そんな二人を見ていると助かったんだと強く実感できた。
アリュウさんが馬上に戻る。
「このまま病院まで直行と行きたいが、今夜は祭りのせいで王都の中を移動しにくい。ひょっとしたら少し歩いてもらうことになるかもしれないが、すまんな」
「い、いえ。歩くくらい全然。それよりもお祭りって今日何かありましたっけ?」
「今日、っていうかもう昨日だが、王妃様の誕生日だ」
あっ、もうそんな時期なんだ。王妃様の誕生日、舞踏会やら食事会やらで忙しい上に、事あるごとにゲルド王子や王妃様に嫌味を言われてたから、いつもこの時期は憂鬱になってたっけ。毎年胃を痛めていた行事が意識しない内に終わっちゃってるなんて、一年で凄い変化だと思う。
「……アリア、上手くやってるのかな?」
不安が自然と声となって出た。
私と違ってあの子はゲルド王子や王妃様に気に入られてたし、大丈夫だと思うけど……今度お礼を言いに行く時、それとなく上手くやれてるか聞いてみようかな?
そんなことを考えつつ、私は馬車に乗り込んだ。
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「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
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