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第15章 闇との決戦篇
第200話 災厄襲来
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ヴォイドに渾身の一撃を与えたルージュの姿が元に戻って行く。
「か、勝てました…」
巨大な穴の中心でヴォイドはボロボロの状態になっていた。
「がふっ!か、体が動かない…」
「まだ息があったんですね」
「どうやらここまでのようだな」
「そうですね。観念してください」
「フッ…。詰めが甘いぞ我が娘!」
「闇火炎薙ぎ!」
「!?」
ルージュは背後から何者かの魔法に撃たれた。
「闇の使い様!」
そこに居たのは暗黒四天王唯一の生き残り、アグノラだった。
「あなたは…暗黒四天王の一人?ぐっ…」
ルージュは足を負傷し、膝から崩れ落ちる。
「ハッハッハ!どうやら運は闇側にあるようだ!」
「ご無事ですか闇の使い様!」
「あぁ。よく来てくれた。すまないが新たな宿主になって貰う」
「えっ!」
ズルズルとヴォイドの体が泥のように溶け、黒い泥と化す。
「逃げてください!ヴォイドは…!」
「もう手遅れだ」
黒い泥がアグノラを呑み込む。やがて泥が人型に収束していき、黒肌赤目のアグノラとなった。
「流石にあの型よりは性能は劣るか…。まぁ仕方ないな」
先程まで瀕死だったヴォイドは何事も無かったかのように体の具合を確認していた。
「さて、私は貴様には用はない。用があるのは神樹だ」
「何をするつもりですか」
「神樹を闇で取り込み、新たな力を得る」
「そんなことはさせません…」
ルージュは立ち上がろうとするが、体に力が入らない。
「あれだけ大規模な魔法を使ったんだ。体になんの負荷もないと思っていたのか?」
「くっ…」
ヴォイドはルージュを放置し、神樹の元へ向かう。
「これが神樹クローロン…。素晴らしい力を感じる…」
ヴォイドは神樹の幹に手を触れ、神聖な魔力を感じ取った。
「さぁ神の残したもの、神樹よ!我が手中に堕ちよ!そして一つとなれ!」
ヴォイドが手を触れた部分から幹が黒く変色していく。ヴォイドは木に取り込まれていき、やがて、神樹の葉は全て落ち、黒い巨大な枯れ木となった。そして、その枯れ木は闇を纏いながら、姿を変えていく。
「やられたわね…」
「チッ!間に合わなかったか!」
「無事ですか?皆さん!」
ルージュの元へ三人の王が駆けつける。
「すみません…。私が止められなかったばっかりに…」
「そんなことを今気にしても仕方ないな。あれをどうにかしない限り我々に未来は無いんだからな」
ルージュ達が見上げた空の先には、神樹が変容した禍々しいオーラを放つ巨大なドラゴンが浮いていたのだった。
「か、勝てました…」
巨大な穴の中心でヴォイドはボロボロの状態になっていた。
「がふっ!か、体が動かない…」
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「えっ!」
ズルズルとヴォイドの体が泥のように溶け、黒い泥と化す。
「逃げてください!ヴォイドは…!」
「もう手遅れだ」
黒い泥がアグノラを呑み込む。やがて泥が人型に収束していき、黒肌赤目のアグノラとなった。
「流石にあの型よりは性能は劣るか…。まぁ仕方ないな」
先程まで瀕死だったヴォイドは何事も無かったかのように体の具合を確認していた。
「さて、私は貴様には用はない。用があるのは神樹だ」
「何をするつもりですか」
「神樹を闇で取り込み、新たな力を得る」
「そんなことはさせません…」
ルージュは立ち上がろうとするが、体に力が入らない。
「あれだけ大規模な魔法を使ったんだ。体になんの負荷もないと思っていたのか?」
「くっ…」
ヴォイドはルージュを放置し、神樹の元へ向かう。
「これが神樹クローロン…。素晴らしい力を感じる…」
ヴォイドは神樹の幹に手を触れ、神聖な魔力を感じ取った。
「さぁ神の残したもの、神樹よ!我が手中に堕ちよ!そして一つとなれ!」
ヴォイドが手を触れた部分から幹が黒く変色していく。ヴォイドは木に取り込まれていき、やがて、神樹の葉は全て落ち、黒い巨大な枯れ木となった。そして、その枯れ木は闇を纏いながら、姿を変えていく。
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「チッ!間に合わなかったか!」
「無事ですか?皆さん!」
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「すみません…。私が止められなかったばっかりに…」
「そんなことを今気にしても仕方ないな。あれをどうにかしない限り我々に未来は無いんだからな」
ルージュ達が見上げた空の先には、神樹が変容した禍々しいオーラを放つ巨大なドラゴンが浮いていたのだった。
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