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第13章 最後の罪竜篇
第162話 頭領
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リュート達は襲撃を受けながらも、無事にアスール連合国の街、ブルーレイにたどり着いた。
「着いたな」
アスール連合国は合計国土がこの大陸で一番多い。そのため、アスール連合国の首都であるこの街も必然的に発展していた。
「凄く大きい街だね…」
「あぁ。俺もまさかこれ程とは…」
この大陸最大の都市であるブルーレイ。その大きさはリュートの国フリーダムが数個入る程巨大だ。
「お待ちしておりましたリュート王」
街の入口で待機していた兵士がリュート達を出迎える。
「そのまま真っ直ぐ馬車で中心部の城へ向かって下さい。アイザック総長がそちらにいらっしゃいます」
「了解した」
ハーパーはそのまま真っ直ぐアイザックが待つ城へ馬車を進めた。
「凄い人の数だな」
「村に居た頃にはこんなに多い人混みに私も混じるなんて思いませんでしたー」
流石は最大の都市。住民の数も桁が違う。
「着きました。私は馬車と共に待機します。お気をつけて」
「ありがとうハーパー。よし、行こう」
城に着いたので馬車から降りて、歩いて内部に入る。
「ハッハッハ!」
突然、大きな笑い声が聞こえてきた。
「最近国を建てたと聞いていたが…まさかこんなに若いとはな!最近の王たちは若い者が多い」
威厳と尊厳のある声を発していたのは、巨大な図体をした少し老いた男性だった。
「良くぞきた新国の王たちよ!俺の名はアイザック・アスール!ここら一体の国を統べるアスール連合国の頭領にして、軍を仕切る総長でもあり、王でもある」
「貴方がアイザック王」
話し方や仕草からこの人物の性格が伝わってくる。この人物はとても豪快な人物のようだ。
「急な訪問をして申し訳ない」
「気にするな。俺たちもそちらを招く準備はあまり出来ていないからな。それで?ここに来た目的は何だ?俺らに宣戦布告でもするつもりか?」
「いやいや、そんな物騒な話じゃない。七色の罪竜についてだ」
「すまんな冗談だ。そちらの話しは聞いている。七色の罪竜を討伐しているんだろう?」
「そうだ。そして、最後に残ったのが蒼嫉竜だ。一応聞いておくが、そちらに七色の罪竜を倒す気はないんだな?」
「無い。なぜなら我々が海に出ることは無いからだ。奴は近づきさえしなければ何もしてこない。向こう側から近づいてこないなら不用意に近づく必要も無い」
「なるほど。では、我々が七色の罪竜を倒しても特に気にはしないと?」
「そうだな。我々は別に蒼嫉竜に何か思うところがある訳では無い。だから、討伐してくれるのならば、我々も強力は惜しまない」
「そうか。それなら助かる」
こうして、リュート達はアスール連合国頭領のアイザック・アスールに出会うのだった。
「着いたな」
アスール連合国は合計国土がこの大陸で一番多い。そのため、アスール連合国の首都であるこの街も必然的に発展していた。
「凄く大きい街だね…」
「あぁ。俺もまさかこれ程とは…」
この大陸最大の都市であるブルーレイ。その大きさはリュートの国フリーダムが数個入る程巨大だ。
「お待ちしておりましたリュート王」
街の入口で待機していた兵士がリュート達を出迎える。
「そのまま真っ直ぐ馬車で中心部の城へ向かって下さい。アイザック総長がそちらにいらっしゃいます」
「了解した」
ハーパーはそのまま真っ直ぐアイザックが待つ城へ馬車を進めた。
「凄い人の数だな」
「村に居た頃にはこんなに多い人混みに私も混じるなんて思いませんでしたー」
流石は最大の都市。住民の数も桁が違う。
「着きました。私は馬車と共に待機します。お気をつけて」
「ありがとうハーパー。よし、行こう」
城に着いたので馬車から降りて、歩いて内部に入る。
「ハッハッハ!」
突然、大きな笑い声が聞こえてきた。
「最近国を建てたと聞いていたが…まさかこんなに若いとはな!最近の王たちは若い者が多い」
威厳と尊厳のある声を発していたのは、巨大な図体をした少し老いた男性だった。
「良くぞきた新国の王たちよ!俺の名はアイザック・アスール!ここら一体の国を統べるアスール連合国の頭領にして、軍を仕切る総長でもあり、王でもある」
「貴方がアイザック王」
話し方や仕草からこの人物の性格が伝わってくる。この人物はとても豪快な人物のようだ。
「急な訪問をして申し訳ない」
「気にするな。俺たちもそちらを招く準備はあまり出来ていないからな。それで?ここに来た目的は何だ?俺らに宣戦布告でもするつもりか?」
「いやいや、そんな物騒な話じゃない。七色の罪竜についてだ」
「すまんな冗談だ。そちらの話しは聞いている。七色の罪竜を討伐しているんだろう?」
「そうだ。そして、最後に残ったのが蒼嫉竜だ。一応聞いておくが、そちらに七色の罪竜を倒す気はないんだな?」
「無い。なぜなら我々が海に出ることは無いからだ。奴は近づきさえしなければ何もしてこない。向こう側から近づいてこないなら不用意に近づく必要も無い」
「なるほど。では、我々が七色の罪竜を倒しても特に気にはしないと?」
「そうだな。我々は別に蒼嫉竜に何か思うところがある訳では無い。だから、討伐してくれるのならば、我々も強力は惜しまない」
「そうか。それなら助かる」
こうして、リュート達はアスール連合国頭領のアイザック・アスールに出会うのだった。
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