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第10章 黄金色の欲望篇

第130話 新たな同盟

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 魔神デストラ襲来から数時間後、魔力切れから復帰したリュート達は再び会議を再開する。

 「とんだ邪魔が入ったわね」

 「全くだ」

 「しかし、どうなってるの?貴方の体は?」

 デザイアが見つめるリュートの姿は明らかに縮んでいた。リュートは魔力を消費すぎると、体が子供になってしまうのだ。

 「魔力を使いすぎたからな。まぁしばらくすれば元の大きさまで戻るだろう」

 「そうなのね…。さて、邪魔が入る前まで話しを戻しましょうか。改めて言わせてもらうわ。私たちの国と同盟を結びましょう?」

 デザイアが我が身を犠牲にしてでもこの国を守っていたことは明白だ。それに共に戦ったからこそわかる信頼感がある。

 「わかった。我が国フリーダムはジョーヌ国と同盟を結ぼう」

 「ありがとうリュート王。これからよろしくね」

 これより、リュートの国フリーダムとデザイアの国ジョーヌは同盟関係になった。

 「まぁ同盟と言っても、あまり関わったりはしないわ。今日みたいにお互いの敵を一緒に撃破して貰ったりすればいいわ」

 「こちらとしてもその方針は助かる。そちらもこちらも王になったばかりだからな。王として互いに成長していこう」

 「えぇ。今日は来てくれてありがとう。あなた達が居なかったらこの国は大変な事になっていたわ」

 「そうだ。デザイア、次に魔神アイツがどこに現れるかわかるか?」

 「残念ながらわからないわ。私も魔神なんて初めて見たもの」

 「そうか…突然現れて暴れられたら一溜りもない。なにか対策をできればと思ったのだが…」

 「なら、良い人材を知っているわ」

 「良い人材?」

 「北のヴァイス王国に大予言者と呼ばれる、未来を見通す力を持つ者がいるわ。大予言者ならば、魔神の襲来を予言する事も出来るかも知れないわ」

 「なるほど良い情報だ」

 「でも、北にはとんでもない奴が待ち構えているわ」

 「とんでもない奴…」

 「白傲竜ホワイトドラゴン。七色の罪竜でも生粋の実力者。私でも勝てるか怪しいわ。北の国とは傲慢ホワイトのナワバリで分断されているわ。ヴァイスに行くには、大陸の右か左の端から行くしかないわ。険しい山道だから気をつけてね」

 「白傲竜か…黒滅竜としては見逃せない情報だな」

 「後、行くなら貴方の親衛隊長の彼女サレナを連れていくと良いわ。多分と思うわ」

 「有益な情報感謝する。では、俺たちは国に帰還するよ」

 「また会いましょう」

 こうして、リュート達はデザイアと同盟を結んだ後、フリーダムへ帰還するのだった。
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