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第10章 黄金色の欲望篇
第120話 輝く美貌
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ダムによるセールイ乗っ取りから数日。セールイも徐々に元の活気を取り戻しつつあった。
「セールイの様子はどうだイモージェン?」
「うむ。セールイは着実に復興しつつあるじゃろう。もうお主が気にする程の事態ではないぞ」
「そうか、それならよかった」
リュートの国フリーダムもまだ建国してから少ししか経っていない。外国ばかりでは無く、自国もしっかり管理しなくては。
「リュート様」
リュートが鎮座する玉座の前にサレナがやって来る。
「どうしたサレナ?」
「先の戦いでのリュート様や、私達の戦いに感銘を受け、兵士に志願するものが増えていますわ。さらに、同盟国のヴァイオレット王国からも兵士が集まりました」
「そうか。兵士の数が多いのには越したことはないが、サレナの仕事が増えるから俺としては増えすぎるのも考えものだな」
「そんな…私なら大丈夫ですわ。リュート様の為に何より私自身のためにもしっかり働かせていただきますわ」
「ありがとうサレナ」
「はい!」
サレナは兵士長として兵全体の管理や陣形や戦法の考案など様々な活躍を見せている。サレナはこの仕事にやりがいを感じているようで、いつも一生懸命働いている。
「俺も座ってるだけじゃなく、何かしないとな。と、言う訳で…」
「またか…。王は堂々と構えてこそだと言うのに、お主と来たら自ら街に出向き何かをやる。どうせ言っても無駄なのじゃろう?」
「ありがとうイモージェン!雑務は任せた!何かあったら呼んでくれすぐに戻る」
リュートは玉座から立ち上がり、街へ繰り出した。
「全く…自由な王様じゃ…」
場所は変わって、リュートの国フリーダムより北西。ベルデ王国の北には国家ジョーヌ帝国がある。
「なるほど…セールイでそんなことが…」
「はい。それを解決したのが新国家フリーダムの王、リュート王です」
ジョーヌ帝国内の城、ジョーヌ城にて比較的若い金髪の皇帝、ヒューゴ・ジョーヌがリュート達の事を話していた。
「どこの馬の骨ともわからない奴に国を背負う資格は無いと考え、あまりフリーダムには賛同して来なかったが、考えを改める必要がありそうだな」
「では、リュート王をお認めになられるので?」
「いや、それはまだ先の話だ。我々にも片付けなければならない問題は沢山あるからな」
そんな話しをしていると、何者かがヒューゴの元にやって来る。
「何だ?何者だ?どうやってここに…」
そこで、ヒューゴの言葉は途切れた。なぜなら目の前に居る女性があまりにも美しかったからだ。金色の長い髪に輝く瞳。グラマラスな体型を存分に見せつける、セクシーな金のドレス。全身に身にまとった黄金のアクセサリーが霞むほどの美貌。まるで、この世の欲を一つに集めたかのような輝きを放っていた。
「王様?私のお願い聞いて?」
甘く蕩けるような声は無視することが出来ない。
「この国、私にくれないかしら?」
こうして、黄色の国で何かが始まるのだった。
「セールイの様子はどうだイモージェン?」
「うむ。セールイは着実に復興しつつあるじゃろう。もうお主が気にする程の事態ではないぞ」
「そうか、それならよかった」
リュートの国フリーダムもまだ建国してから少ししか経っていない。外国ばかりでは無く、自国もしっかり管理しなくては。
「リュート様」
リュートが鎮座する玉座の前にサレナがやって来る。
「どうしたサレナ?」
「先の戦いでのリュート様や、私達の戦いに感銘を受け、兵士に志願するものが増えていますわ。さらに、同盟国のヴァイオレット王国からも兵士が集まりました」
「そうか。兵士の数が多いのには越したことはないが、サレナの仕事が増えるから俺としては増えすぎるのも考えものだな」
「そんな…私なら大丈夫ですわ。リュート様の為に何より私自身のためにもしっかり働かせていただきますわ」
「ありがとうサレナ」
「はい!」
サレナは兵士長として兵全体の管理や陣形や戦法の考案など様々な活躍を見せている。サレナはこの仕事にやりがいを感じているようで、いつも一生懸命働いている。
「俺も座ってるだけじゃなく、何かしないとな。と、言う訳で…」
「またか…。王は堂々と構えてこそだと言うのに、お主と来たら自ら街に出向き何かをやる。どうせ言っても無駄なのじゃろう?」
「ありがとうイモージェン!雑務は任せた!何かあったら呼んでくれすぐに戻る」
リュートは玉座から立ち上がり、街へ繰り出した。
「全く…自由な王様じゃ…」
場所は変わって、リュートの国フリーダムより北西。ベルデ王国の北には国家ジョーヌ帝国がある。
「なるほど…セールイでそんなことが…」
「はい。それを解決したのが新国家フリーダムの王、リュート王です」
ジョーヌ帝国内の城、ジョーヌ城にて比較的若い金髪の皇帝、ヒューゴ・ジョーヌがリュート達の事を話していた。
「どこの馬の骨ともわからない奴に国を背負う資格は無いと考え、あまりフリーダムには賛同して来なかったが、考えを改める必要がありそうだな」
「では、リュート王をお認めになられるので?」
「いや、それはまだ先の話だ。我々にも片付けなければならない問題は沢山あるからな」
そんな話しをしていると、何者かがヒューゴの元にやって来る。
「何だ?何者だ?どうやってここに…」
そこで、ヒューゴの言葉は途切れた。なぜなら目の前に居る女性があまりにも美しかったからだ。金色の長い髪に輝く瞳。グラマラスな体型を存分に見せつける、セクシーな金のドレス。全身に身にまとった黄金のアクセサリーが霞むほどの美貌。まるで、この世の欲を一つに集めたかのような輝きを放っていた。
「王様?私のお願い聞いて?」
甘く蕩けるような声は無視することが出来ない。
「この国、私にくれないかしら?」
こうして、黄色の国で何かが始まるのだった。
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