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第9章 魔王と灰の国篇
第118話 二竜の反撃
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ブレイズの体に怒りの炎が灯る。周囲の温度もみるみる上昇していく。
「ふん!火がついた所で何が変わる!」
ダムは有無を言わさず、ブレイズの懐に飛び込む。ダムの拳がブレイズに当たる直前、突然燃え上がった。
「何!」
「俺の炎域は近づくもの全てを自然発火させる。さぁ反撃の時間だリュート!」
「あぁわかっている!」
ダムが気がつくと、リュートが背後に回り込んでいた。
「くらいやがれ!」
バコン!リュートのコロナがショットガンに変形しており、ダムは背中を穴だらけにされる。
「無駄だ。そんな攻撃は私には効かない!」
ダムはそう言うと、先程まで穴だらけだった傷がみるみる塞がって行く。確かにあまり効いているとは言えない。
「私の再生能力は素晴らしい!貴様たちが適う筋合いは無い!」
「それはどうかな?隙だらけだぜダムさんよ?」
グサッ!ブレイズが好機と、確実に心臓を貫いた。
しかし、
「甘い!その程度の傷、痛くも痒くもない!」
刀を引き抜き、ブレイズを蹴り飛ばそうとして、また自然発火する。
「おらぁ!」
再びリュートの弾丸が、ダムに風穴を開けた。
「何度やっても同じ事だ!」
やはりダムの傷は弾丸を取り込んだまま修復されていく。
「やれそうかブレイズ?」
「大丈夫だ。行くぞ!」
リュートが銃をブッパなちながら、ブレイズが炎上した刀で切りつける。
「無駄だ!無駄。貴様らでは、私の相手には…何だと…」
ダムは気がつくと、回避したはずなのに、何故か傷が着いていた。
「お前には到底分からない域の攻撃だ。一気にこちらのターンだ!」
リュートが繰り返し、弾丸を放つ。
「その攻撃は何度やっても無駄だ!」
「無駄じゃない!」
ブレイズが叫ぶ。
「お前がたっぷり体内に貯蔵した弾丸がただの弾丸とは思わない事だ。コイツで吹き飛びやがれ!」
「しまっ…」
ブレイズの体から放たれている炎と、ダムの体内に埋まっている特殊な銃弾が反応し、大爆発する。
「「二竜爆凛!」」
「ぐあぁぁぁぁぁ!」
ダムの回復力を上回る大爆発が、ダムの体内で発動する。
「はぁ…はぁ…」
ダムは凄まじい生命力を誇り、あの爆発からも生き延びた。
「やってくれたな…」
「まだ息があるのか?」
「なんてしぶとい奴だ」
しかし、ダムの体は限界が来たのか、崩壊を開始する。
「私が…負けたのか?どうして…どうして!」
「俺たちの力がお前を上回った。答えはシンプルなものだ」
リュートとブレイズはボロボロのダムの前に立ちはだかるのだった。
「ふん!火がついた所で何が変わる!」
ダムは有無を言わさず、ブレイズの懐に飛び込む。ダムの拳がブレイズに当たる直前、突然燃え上がった。
「何!」
「俺の炎域は近づくもの全てを自然発火させる。さぁ反撃の時間だリュート!」
「あぁわかっている!」
ダムが気がつくと、リュートが背後に回り込んでいた。
「くらいやがれ!」
バコン!リュートのコロナがショットガンに変形しており、ダムは背中を穴だらけにされる。
「無駄だ。そんな攻撃は私には効かない!」
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「それはどうかな?隙だらけだぜダムさんよ?」
グサッ!ブレイズが好機と、確実に心臓を貫いた。
しかし、
「甘い!その程度の傷、痛くも痒くもない!」
刀を引き抜き、ブレイズを蹴り飛ばそうとして、また自然発火する。
「おらぁ!」
再びリュートの弾丸が、ダムに風穴を開けた。
「何度やっても同じ事だ!」
やはりダムの傷は弾丸を取り込んだまま修復されていく。
「やれそうかブレイズ?」
「大丈夫だ。行くぞ!」
リュートが銃をブッパなちながら、ブレイズが炎上した刀で切りつける。
「無駄だ!無駄。貴様らでは、私の相手には…何だと…」
ダムは気がつくと、回避したはずなのに、何故か傷が着いていた。
「お前には到底分からない域の攻撃だ。一気にこちらのターンだ!」
リュートが繰り返し、弾丸を放つ。
「その攻撃は何度やっても無駄だ!」
「無駄じゃない!」
ブレイズが叫ぶ。
「お前がたっぷり体内に貯蔵した弾丸がただの弾丸とは思わない事だ。コイツで吹き飛びやがれ!」
「しまっ…」
ブレイズの体から放たれている炎と、ダムの体内に埋まっている特殊な銃弾が反応し、大爆発する。
「「二竜爆凛!」」
「ぐあぁぁぁぁぁ!」
ダムの回復力を上回る大爆発が、ダムの体内で発動する。
「はぁ…はぁ…」
ダムは凄まじい生命力を誇り、あの爆発からも生き延びた。
「やってくれたな…」
「まだ息があるのか?」
「なんてしぶとい奴だ」
しかし、ダムの体は限界が来たのか、崩壊を開始する。
「私が…負けたのか?どうして…どうして!」
「俺たちの力がお前を上回った。答えはシンプルなものだ」
リュートとブレイズはボロボロのダムの前に立ちはだかるのだった。
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