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第5章 革命の夜明け篇
第54話 青の竜
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ダンジョンを攻略し、リュート達はブルースの街で一泊した。
「そう言えば、この国にも七色の罪竜が居るのか」
「そうみたいだね」
気になったので、情報を集めてみる事にした。しばらく情報を集め、街の住人達からの情報を得た。
この国に居る七色の罪竜は蒼嫉竜だ。居場所はここから遥か南に行った大陸最南端付近の海域に生息しているらしい。ここからではかなり遠い場所だ。しかも、蒼嫉竜は大人しく、船を出して海を越えようとしない限りはおそってこないという。だから、この国は七色の罪竜である蒼嫉竜を自ら進んで討伐したがったりはしないのだろう。今までの七色の罪竜は、出会い頭に喧嘩をふっかけて来るような野蛮な奴らばかりだった。もしかしたら、蒼嫉竜とは話し合いができるかもしれない。だが、俺は蒼嫉竜の場所に行くのは遠すぎるので今行くつもりは無い。
「さて、今日はどうしようか」
「せっかくだし、魔女さんから貰った魔石をムーに食べさせてみようよ」
「そうだな」
確かに、それは俺も気になっていた。ムーが魔石を取り込んだらどうなるのだろうか。街中でモンスターを放つわけにも行かないので、街から出てから試そう。
「おいで!ムーちゃん!」
ムーが呼び出される。
「さぁムーちゃん?これを食べて?」
「わーい!ぼくいっぱいたべる!」
ムーの体の中に、魔石を埋め込んでいく。何だか粘土で遊んでいるような感覚で少し楽しい。
魔石には様々な種類がある。赤色の魔石は火の属性が宿った魔石。青は水、緑は風、黄色は雷、茶色は土、白が光、紫が闇だ。光と闇の魔石はその中でもかなり貴重な部類に入るらしく、かなり数は少ない。
しばらく待つと、魔石が溶けるようにムーの体に吸収されていく。
「どう?ムーちゃん?」
「うん。なんだかつよくなったきがするよ!」
見たところ、ムーの体に特に変化は無い。まぁ即効性があるようなものではないのかもしれない。
さて、これからどうするか…。無事に人間体を手に入れることが出来て、戦闘力もまずまずある事がわかった。そろそろ、本腰を上げて国の英雄にでもなる時が来たのかもしれない。
「なぁ、二人とも?七色の罪竜と本気で戦ってみないか?」
「えっ?」
「二体の竜と接触したが、攻撃に手応えはあったんだ」
「遂にリュートさんも国の英雄になる時が来たんですね!」
「いいのか?オリアナ?」
「はいー!リュートさんと私たちならなんだか勝てるような気がするんですー」
「そうだね。最悪、危なくなったら逃げれば良いよね」
クリアとオリアナは俺の意見に賛成してくれた。
「でもリュート?どの竜の所に行くの?」
「そうだな…一番近い赤にしようか。そうと決まれば早速出発だ!」
こうして、俺たちの罪竜討伐が始まったのだった。
「そう言えば、この国にも七色の罪竜が居るのか」
「そうみたいだね」
気になったので、情報を集めてみる事にした。しばらく情報を集め、街の住人達からの情報を得た。
この国に居る七色の罪竜は蒼嫉竜だ。居場所はここから遥か南に行った大陸最南端付近の海域に生息しているらしい。ここからではかなり遠い場所だ。しかも、蒼嫉竜は大人しく、船を出して海を越えようとしない限りはおそってこないという。だから、この国は七色の罪竜である蒼嫉竜を自ら進んで討伐したがったりはしないのだろう。今までの七色の罪竜は、出会い頭に喧嘩をふっかけて来るような野蛮な奴らばかりだった。もしかしたら、蒼嫉竜とは話し合いができるかもしれない。だが、俺は蒼嫉竜の場所に行くのは遠すぎるので今行くつもりは無い。
「さて、今日はどうしようか」
「せっかくだし、魔女さんから貰った魔石をムーに食べさせてみようよ」
「そうだな」
確かに、それは俺も気になっていた。ムーが魔石を取り込んだらどうなるのだろうか。街中でモンスターを放つわけにも行かないので、街から出てから試そう。
「おいで!ムーちゃん!」
ムーが呼び出される。
「さぁムーちゃん?これを食べて?」
「わーい!ぼくいっぱいたべる!」
ムーの体の中に、魔石を埋め込んでいく。何だか粘土で遊んでいるような感覚で少し楽しい。
魔石には様々な種類がある。赤色の魔石は火の属性が宿った魔石。青は水、緑は風、黄色は雷、茶色は土、白が光、紫が闇だ。光と闇の魔石はその中でもかなり貴重な部類に入るらしく、かなり数は少ない。
しばらく待つと、魔石が溶けるようにムーの体に吸収されていく。
「どう?ムーちゃん?」
「うん。なんだかつよくなったきがするよ!」
見たところ、ムーの体に特に変化は無い。まぁ即効性があるようなものではないのかもしれない。
さて、これからどうするか…。無事に人間体を手に入れることが出来て、戦闘力もまずまずある事がわかった。そろそろ、本腰を上げて国の英雄にでもなる時が来たのかもしれない。
「なぁ、二人とも?七色の罪竜と本気で戦ってみないか?」
「えっ?」
「二体の竜と接触したが、攻撃に手応えはあったんだ」
「遂にリュートさんも国の英雄になる時が来たんですね!」
「いいのか?オリアナ?」
「はいー!リュートさんと私たちならなんだか勝てるような気がするんですー」
「そうだね。最悪、危なくなったら逃げれば良いよね」
クリアとオリアナは俺の意見に賛成してくれた。
「でもリュート?どの竜の所に行くの?」
「そうだな…一番近い赤にしようか。そうと決まれば早速出発だ!」
こうして、俺たちの罪竜討伐が始まったのだった。
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