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第2章 爆棘竜の探索篇
第19話 救世主
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「あんな顔だけは良いナットのパーティなんて入らなければよかった!」
気の強そうな武闘家は居なくなったナットの事をボロクソに言っていた。
「いくらゴブリンでもこの数は…」
「仕方ありません。私が犠牲になります」
パーティの中で一番素性が分からなかった人物が声を上げる。声でわかったが、フードの人物も女性だ。装備はナイフのような武器なのでシーフと言った所か。
「ニナ!あなたじゃ無理よ!」
どうやら彼女はニナという名前のようだ。
「わかっています、いいんです。私なんてこれくらいしか役に立てませんから。お二人は逃げてください」
「ニナ…」
「そんな…」
「行きます」
ズバッ!ニナが素早い動きでゴブリンを切り裂いていく。
「グギギィ!」
「ギャギャ!」
刃物を持ったゴブリンが攻撃後で隙だらけのニナに飛びかかる。
「くっ…」
ビリビリィ!間一髪のところで避け、上着の一部が破れる。フードが無くなり、隠れていた頭が見えるようになる。しかし、隙を逃さず別のゴブリンが持っていた棍棒を振り下ろす。
「ここまで…ですか…」
「ギギギィ!」
ニナがあまりのゴブリンの猛攻に諦めかけ、ゴブリンが飛びかかってきたその時、何者かが背後から現れる。
「よく持ちこたえたな。後は俺に任せろ」
バスッ!右手で飛びかかってきたゴブリンを殴り飛ばし、ゴブリンの顔面に棘が突き刺さった。そして、ゴブリンはそのまま吹き飛んでいった。
「えっ…」
そこに居たのは黒くて、刺々しい小さなドラゴンだった。
「嘘!なんであんな所に竜種が!」
「ニナ!逃げて!」
少し離れていた二人がニナに声をかける。
「あ、あの…今、喋りましたか?」
「あぁ。あまり気にしないでくれ。それより、二人の元に戻ってここから離れた方が良い。君も巻き込みかねないからな」
「は、はい」
ニナは二人の元に避難する。
「ニナ!無事でよかった」
「ごめんね。私たちが不甲斐ないから…」
「大丈夫です。それより、あのドラゴンが…」
三人が先程現れたドラゴンの方を見る。
「数が多いが纏めて消し飛ばしてやるぜ!」
ジャキジャキン!体中の棘が逆立つ。
「爆撃棘・拡散!」
パァン!皮膚で小さな爆発が起こり、棘が周囲のゴブリンたちに突き刺さる。
「じゃあなゴブリン共!3、2、1、爆破!」
刺さった棘が爆発し、リュートを取り囲んでいたゴブリン達が一瞬で吹き飛んだ。
「な、なんて強さ…」
「あんなのが何でこんな所に…」
魔法使いと、武闘家の二人はあまりの強さに怯えた。しかし、一人だけは別のことを思っていた。
「この感覚は…なんでしょうか…」
ニナの心臓は高鳴り、あのドラゴンの事が気になり始めていた。
気の強そうな武闘家は居なくなったナットの事をボロクソに言っていた。
「いくらゴブリンでもこの数は…」
「仕方ありません。私が犠牲になります」
パーティの中で一番素性が分からなかった人物が声を上げる。声でわかったが、フードの人物も女性だ。装備はナイフのような武器なのでシーフと言った所か。
「ニナ!あなたじゃ無理よ!」
どうやら彼女はニナという名前のようだ。
「わかっています、いいんです。私なんてこれくらいしか役に立てませんから。お二人は逃げてください」
「ニナ…」
「そんな…」
「行きます」
ズバッ!ニナが素早い動きでゴブリンを切り裂いていく。
「グギギィ!」
「ギャギャ!」
刃物を持ったゴブリンが攻撃後で隙だらけのニナに飛びかかる。
「くっ…」
ビリビリィ!間一髪のところで避け、上着の一部が破れる。フードが無くなり、隠れていた頭が見えるようになる。しかし、隙を逃さず別のゴブリンが持っていた棍棒を振り下ろす。
「ここまで…ですか…」
「ギギギィ!」
ニナがあまりのゴブリンの猛攻に諦めかけ、ゴブリンが飛びかかってきたその時、何者かが背後から現れる。
「よく持ちこたえたな。後は俺に任せろ」
バスッ!右手で飛びかかってきたゴブリンを殴り飛ばし、ゴブリンの顔面に棘が突き刺さった。そして、ゴブリンはそのまま吹き飛んでいった。
「えっ…」
そこに居たのは黒くて、刺々しい小さなドラゴンだった。
「嘘!なんであんな所に竜種が!」
「ニナ!逃げて!」
少し離れていた二人がニナに声をかける。
「あ、あの…今、喋りましたか?」
「あぁ。あまり気にしないでくれ。それより、二人の元に戻ってここから離れた方が良い。君も巻き込みかねないからな」
「は、はい」
ニナは二人の元に避難する。
「ニナ!無事でよかった」
「ごめんね。私たちが不甲斐ないから…」
「大丈夫です。それより、あのドラゴンが…」
三人が先程現れたドラゴンの方を見る。
「数が多いが纏めて消し飛ばしてやるぜ!」
ジャキジャキン!体中の棘が逆立つ。
「爆撃棘・拡散!」
パァン!皮膚で小さな爆発が起こり、棘が周囲のゴブリンたちに突き刺さる。
「じゃあなゴブリン共!3、2、1、爆破!」
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「な、なんて強さ…」
「あんなのが何でこんな所に…」
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「この感覚は…なんでしょうか…」
ニナの心臓は高鳴り、あのドラゴンの事が気になり始めていた。
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