317 / 529
第二部 第1章 リスタート篇
第9話 翠怠竜
しおりを挟む
俺たちの元にあの緑ドラゴンが現れた。
「しまった…こんな近くまで翠怠竜に接近されてしまうなんて」
「ミハエル!やるしかないわよ。君と小さなドラゴンは下がってて!」
「は、はい!」
クリアが俺を抱えながら、二人の元を離れる。
「俺たちでやれるのか…?」
「あんな小さい子が頑張って逃げ延びたのよ?私たちがやるしかないでしょ!」
「そうだな!」
ミハエルが剣を抜く。
「はぁぁぁぁ!」
キィン!刃はドラゴンには通らない。
「硬い!流石は七色の罪竜の一角だけはあるな!」
「ミハエル下がって!私の魔法が行くわ!」
アグノラは杖を構え詠唱を唱える。
「火炎玉!」
翠怠竜の元に大きな火の玉が落ちていく。火の玉がドラゴンに着弾し、火柱が上がる。
「やった?」
「まだだ!アグノラ!離れろ!」
ブォン!巨大な竜の首が炎をなぎ払いながらアグノラに襲いかかる。
「しまっ…」
「オリャァァァ!」
ガキィン!アグノラの元に駆けつけたミハエルが剣で緑ドラゴンの攻撃を受け止める。
「くっ!重い!なんて攻撃力だ!」
あのドラゴンの攻撃を受け止めるとは、このミハエルという男はなかなかの強さなのではないか?
「よし、隙ができた!喰らえ!」
ズバッ!ミハエルは緑ドラゴンの翼の一部を切り裂く。
「効いた!どうやら身体の苔が少ないところが弱点のようだな。アグノラ!あの苔を破壊するために苔むしている場所を重点的に狙ってくれ!」
「もうやってるわよ!」
アグノラなミハエルが作った隙を利用して緑ドラゴンから距離をとっていた。
「炎の槍!さっきとは違って一点集中型の魔法よ!」
一本の炎の槍が緑ドラゴンの背中に突き刺さる。
「グオォ!」
流石に効いたのか、緑ドラゴンは唸りを上げる。
「いいぞ!効いてる!このまま押し切る!」
まさかあの強そうなドラゴンに勝てるのか?ミハエルが再びドラゴンに切り掛ろうとしたその時、
「グオォォォォォォォォォォォン!!!」
耳を劈くような咆哮が辺りに放たれる。
「うお!」
「くっ!」
「きゃあ!」
遠くにいたクリアや俺の方までその叫びは届いた。
バサッ!緑ドラゴンが翼を広げ、光が緑ドラゴンの元へ集まって行く。
「コイツ!まさか、今まで本気を出していなかったのか!」
緑ドラゴンの体の苔はますます増殖し、先程までより多くの部位に苔が浸食している。
「スゥゥゥゥ…」
緑ドラゴンが思いっきり息を吸い込んでいる。あの体勢はまさか!
緑ドラゴンの緑色のブレスが放たれた。
「しまった…こんな近くまで翠怠竜に接近されてしまうなんて」
「ミハエル!やるしかないわよ。君と小さなドラゴンは下がってて!」
「は、はい!」
クリアが俺を抱えながら、二人の元を離れる。
「俺たちでやれるのか…?」
「あんな小さい子が頑張って逃げ延びたのよ?私たちがやるしかないでしょ!」
「そうだな!」
ミハエルが剣を抜く。
「はぁぁぁぁ!」
キィン!刃はドラゴンには通らない。
「硬い!流石は七色の罪竜の一角だけはあるな!」
「ミハエル下がって!私の魔法が行くわ!」
アグノラは杖を構え詠唱を唱える。
「火炎玉!」
翠怠竜の元に大きな火の玉が落ちていく。火の玉がドラゴンに着弾し、火柱が上がる。
「やった?」
「まだだ!アグノラ!離れろ!」
ブォン!巨大な竜の首が炎をなぎ払いながらアグノラに襲いかかる。
「しまっ…」
「オリャァァァ!」
ガキィン!アグノラの元に駆けつけたミハエルが剣で緑ドラゴンの攻撃を受け止める。
「くっ!重い!なんて攻撃力だ!」
あのドラゴンの攻撃を受け止めるとは、このミハエルという男はなかなかの強さなのではないか?
「よし、隙ができた!喰らえ!」
ズバッ!ミハエルは緑ドラゴンの翼の一部を切り裂く。
「効いた!どうやら身体の苔が少ないところが弱点のようだな。アグノラ!あの苔を破壊するために苔むしている場所を重点的に狙ってくれ!」
「もうやってるわよ!」
アグノラなミハエルが作った隙を利用して緑ドラゴンから距離をとっていた。
「炎の槍!さっきとは違って一点集中型の魔法よ!」
一本の炎の槍が緑ドラゴンの背中に突き刺さる。
「グオォ!」
流石に効いたのか、緑ドラゴンは唸りを上げる。
「いいぞ!効いてる!このまま押し切る!」
まさかあの強そうなドラゴンに勝てるのか?ミハエルが再びドラゴンに切り掛ろうとしたその時、
「グオォォォォォォォォォォォン!!!」
耳を劈くような咆哮が辺りに放たれる。
「うお!」
「くっ!」
「きゃあ!」
遠くにいたクリアや俺の方までその叫びは届いた。
バサッ!緑ドラゴンが翼を広げ、光が緑ドラゴンの元へ集まって行く。
「コイツ!まさか、今まで本気を出していなかったのか!」
緑ドラゴンの体の苔はますます増殖し、先程までより多くの部位に苔が浸食している。
「スゥゥゥゥ…」
緑ドラゴンが思いっきり息を吸い込んでいる。あの体勢はまさか!
緑ドラゴンの緑色のブレスが放たれた。
0
お気に入りに追加
896
あなたにおすすめの小説
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜
雅
ファンタジー
【HOTランキング入り!】【ファンタジーランキング入り!】
【次世代ファンタジーカップ参加】応援よろしくお願いします。
異世界転移し創造神様から【創造眼】の力を授かる主人公あさひ!
そして、あさひの精神世界には女神のような謎の美女ユヅキが現れる!
転移した先には絶世の美女ステラ!
ステラとの共同生活が始まり、ステラに惹かれながらも、強くなる為に努力するあさひ!
勇者は神眼、魔王は魔眼を持っているだと?
いずれあさひが無双するお話です。
二章後半からちょっとエッチな展開が増えます。
あさひはこれから少しずつ強くなっていきます!お楽しみください。
ざまぁはかなり後半になります。
小説家になろう様、カクヨム様にも投稿しています。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる