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第18章 竜神の日常篇
第217話 海神の遣い
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「ふん。我に布を着せるとは、下郎もなかなかやるではないか」
「まぁリュートの力というより、私の力な気がするけどね」
「コットンも徐々に素直になっているんじゃない?」
「我を動かせるのはご主人様だけだ」
ダンジョンに向かうのにみんなの様子を確認したが、緊張している者は特に居ない。これならダンジョンも楽に攻略できるであろう。
「よし。それじゃあそろそろ海底へ向かうか」
水着に着替えた俺たちは海に入り、ダンジョンがあった海の底を目指す。初めて海に来たコットンが泳げるか不安だったが、普通に泳げているようだ。流石は天狼なだけはある。
しばらくの時間、俺たちは海底を目指して海中を進む。だいぶ深くまで潜ったが、激しい水圧や息苦しさなどは感じない。やはりこの体は万能なようだ。後ろを振り返ると、無事にみんな着いてきている。みんなもしっかり水中に適応しているようだ。
そして、海底の遺跡が見えてきた。あれが俺たちの目的地だ。その遺跡がある場所は水深が数百メートルはあるだろうから、やはり人間がここに辿り着くのは不可能に近い。
入口らしき場所を発見したのでそこへ向かう。そこからダンジョン内部に入ると体に違和感を感じた。
「ん?会話が出来る」
「あれ?これどうなってるの」
「普通に話せる…」
「我もだ」
俺たちの体にまとわりつく水の感触はそのままに何故か水中にも関わらず呼吸が出来る。しかし、移動するのは泳ぎだ。なんとも不思議な感覚だが、どうやらこのダンジョンはそういう仕組みのようだ。原理は分からない。
「まぁわからないことを気にしても仕方が無い先に進もう」
入口から特に何も無い道が真っ直ぐ続く。しばらくその道を真っ直ぐ泳ぎながら、進み続けると突然、開けた場所に出た。
「ここは?」
「広いね」
「何にもないわ」
「感じるな、気配を」
コットンは何かを察知しているようだが、そこは何も無い空間だった。ただただ広く、巨大な空間。辺りを見渡すが、その空間には本当になにも無い。しばらく空間内に滞在していると、
『ダンジョンへの侵入を確認しました』
突然の脳内アナウンスが響き、驚く。
「なんだ?」
「やはりか、来るぞ下郎!」
『海神の試練を開始します』
脳内アナウンスが聞こえると同時に壁から何かが生えてくる。
「何だあいつは!」
壁から生えてきたのは上半身が人型、下半身が魚で、身体中が鱗に覆われたの半魚人のようなモンスターだった。
「あれは、海神の遣い!海神が作り出した、上位の生命体だ。並のモンスターとは比べ物にならないくらい強いぞ!」
コットンが叫ぶ。コットンは天狼。神に関する生物に詳しいようだ。
「ね、ねぇ…あれ、ふえてない?」
ローザに言われ、背後を見ると退路は閉じて塞がれ、壁からは無数の海神の遣いが溢れ出しているのであった。
「まぁリュートの力というより、私の力な気がするけどね」
「コットンも徐々に素直になっているんじゃない?」
「我を動かせるのはご主人様だけだ」
ダンジョンに向かうのにみんなの様子を確認したが、緊張している者は特に居ない。これならダンジョンも楽に攻略できるであろう。
「よし。それじゃあそろそろ海底へ向かうか」
水着に着替えた俺たちは海に入り、ダンジョンがあった海の底を目指す。初めて海に来たコットンが泳げるか不安だったが、普通に泳げているようだ。流石は天狼なだけはある。
しばらくの時間、俺たちは海底を目指して海中を進む。だいぶ深くまで潜ったが、激しい水圧や息苦しさなどは感じない。やはりこの体は万能なようだ。後ろを振り返ると、無事にみんな着いてきている。みんなもしっかり水中に適応しているようだ。
そして、海底の遺跡が見えてきた。あれが俺たちの目的地だ。その遺跡がある場所は水深が数百メートルはあるだろうから、やはり人間がここに辿り着くのは不可能に近い。
入口らしき場所を発見したのでそこへ向かう。そこからダンジョン内部に入ると体に違和感を感じた。
「ん?会話が出来る」
「あれ?これどうなってるの」
「普通に話せる…」
「我もだ」
俺たちの体にまとわりつく水の感触はそのままに何故か水中にも関わらず呼吸が出来る。しかし、移動するのは泳ぎだ。なんとも不思議な感覚だが、どうやらこのダンジョンはそういう仕組みのようだ。原理は分からない。
「まぁわからないことを気にしても仕方が無い先に進もう」
入口から特に何も無い道が真っ直ぐ続く。しばらくその道を真っ直ぐ泳ぎながら、進み続けると突然、開けた場所に出た。
「ここは?」
「広いね」
「何にもないわ」
「感じるな、気配を」
コットンは何かを察知しているようだが、そこは何も無い空間だった。ただただ広く、巨大な空間。辺りを見渡すが、その空間には本当になにも無い。しばらく空間内に滞在していると、
『ダンジョンへの侵入を確認しました』
突然の脳内アナウンスが響き、驚く。
「なんだ?」
「やはりか、来るぞ下郎!」
『海神の試練を開始します』
脳内アナウンスが聞こえると同時に壁から何かが生えてくる。
「何だあいつは!」
壁から生えてきたのは上半身が人型、下半身が魚で、身体中が鱗に覆われたの半魚人のようなモンスターだった。
「あれは、海神の遣い!海神が作り出した、上位の生命体だ。並のモンスターとは比べ物にならないくらい強いぞ!」
コットンが叫ぶ。コットンは天狼。神に関する生物に詳しいようだ。
「ね、ねぇ…あれ、ふえてない?」
ローザに言われ、背後を見ると退路は閉じて塞がれ、壁からは無数の海神の遣いが溢れ出しているのであった。
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