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第17章 竜神達のバカンス篇
第200話 バーベキュー
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しばらく時間が経ち、昼時になった。
「よし、みんなそろそろ昼食にしようか」
海で遊んでいた全員が再び俺のもとに集まる。
「今日持ってきたのはこれだ!」
俺は持ってきた荷物の中からあるものを取り出す。
「リュート?これは?」
俺が店で見つけたとっておきの一品。海に来てみんなでやりたかった事のひとつでもある。
「バーベキューキットだ!」
そう、俺が店で見つけたのはバーベキューのセットだった。この世界にも串焼きの概念はあったようだが、まさかこんなに本格的なキットが売っているとは思っていなかった。どうやら、最近開発された新製品のようだったので俺がこの世界で初めてやるバーベキュー第一号になることだろう。
「どうやって使うの?」
みんなはこのキットを初めて見たようで使い方がわかっていないようだ。
「まぁ見てて」
俺は手馴れた手つきでキットを組み上げていく。子供の頃に何度かバーベキューをやったことがあり、その時にこういう事をやっていたので、すぐに組み上げることが出来た。
「なるほど。そこで、何かを焼くのか」
ミラも興味深そうにバーベキューキットを見ている。
見た目は普通のバーベキューキットだが、ここは異世界、魔法がある。どうやら魔法で火が付けられるようで、炭などを必要としない。なんて便利なんだ異世界。
「というわけで、着火」
指先から火種を網に落とす。すると、炎が網の下で広がり、留まり続ける。いい感じの火加減だ。
「よし、みんな好きな食材をこの串に刺してくれ」
俺は食材と串を次元収納から取り出す。俺の次元収納の内部は時が止まっているので、食材は腐らず、新鮮なままだ。肉や野菜や魚介類など様々な種類を持ってきた。
「じゃあ、私はこんな感じで」
クリアの串はいろんな種類を刺し、カラフルな串になった。
「私はこれを」
サレナは魚介中心のシーフード串だ。
「ならば、私はこれだ」
ミラは野菜中心のヘルシーな串だ。
「悩んでしまいますね…」
ルージュは悩んだ挙句、様々な種類を串に刺した。
「私はこんな感じにするわ」
ローザは肉中心のガッツリとした串だ。
俺はもちろん自分の好きなものしか刺さない。必然的に肉ばかりとなった。
みんなの串を網の上に並べて焼き上げる。タレを塗ると網の上で焼ける音が響き、波の音と合わさっていい感じだ。これでこそ、海って感じがする。
「よーし焼けた」
「美味しそう!」
「どんどん食べてどんどん刺してくれ、食材はたんまりあるからな」
こうして、俺達はバーベキューを楽しんだのだった。
「よし、みんなそろそろ昼食にしようか」
海で遊んでいた全員が再び俺のもとに集まる。
「今日持ってきたのはこれだ!」
俺は持ってきた荷物の中からあるものを取り出す。
「リュート?これは?」
俺が店で見つけたとっておきの一品。海に来てみんなでやりたかった事のひとつでもある。
「バーベキューキットだ!」
そう、俺が店で見つけたのはバーベキューのセットだった。この世界にも串焼きの概念はあったようだが、まさかこんなに本格的なキットが売っているとは思っていなかった。どうやら、最近開発された新製品のようだったので俺がこの世界で初めてやるバーベキュー第一号になることだろう。
「どうやって使うの?」
みんなはこのキットを初めて見たようで使い方がわかっていないようだ。
「まぁ見てて」
俺は手馴れた手つきでキットを組み上げていく。子供の頃に何度かバーベキューをやったことがあり、その時にこういう事をやっていたので、すぐに組み上げることが出来た。
「なるほど。そこで、何かを焼くのか」
ミラも興味深そうにバーベキューキットを見ている。
見た目は普通のバーベキューキットだが、ここは異世界、魔法がある。どうやら魔法で火が付けられるようで、炭などを必要としない。なんて便利なんだ異世界。
「というわけで、着火」
指先から火種を網に落とす。すると、炎が網の下で広がり、留まり続ける。いい感じの火加減だ。
「よし、みんな好きな食材をこの串に刺してくれ」
俺は食材と串を次元収納から取り出す。俺の次元収納の内部は時が止まっているので、食材は腐らず、新鮮なままだ。肉や野菜や魚介類など様々な種類を持ってきた。
「じゃあ、私はこんな感じで」
クリアの串はいろんな種類を刺し、カラフルな串になった。
「私はこれを」
サレナは魚介中心のシーフード串だ。
「ならば、私はこれだ」
ミラは野菜中心のヘルシーな串だ。
「悩んでしまいますね…」
ルージュは悩んだ挙句、様々な種類を串に刺した。
「私はこんな感じにするわ」
ローザは肉中心のガッツリとした串だ。
俺はもちろん自分の好きなものしか刺さない。必然的に肉ばかりとなった。
みんなの串を網の上に並べて焼き上げる。タレを塗ると網の上で焼ける音が響き、波の音と合わさっていい感じだ。これでこそ、海って感じがする。
「よーし焼けた」
「美味しそう!」
「どんどん食べてどんどん刺してくれ、食材はたんまりあるからな」
こうして、俺達はバーベキューを楽しんだのだった。
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