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第17章 竜神達のバカンス篇

第198話 海、到着

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 「着いたぞ!海だ!」

 今日の天気は快晴。絶好の海日和だ。俺達感情的な色彩は、全員でムガ王国から少し離れたビーチにやって来た。前回行った場所とはまた違った場所だ。

 「綺麗な砂浜に綺麗な海!」

 「晴れてよかったですわ」

 「誰も人が居ないようだな」

 「そうみたいですね」

 「海をこんなに間近で見るのは初めてだわ…綺麗ね…」

 クリアとサレナが言うように、白い砂浜と敷き通るように美しい海が太陽光を反射し、より綺麗に見える。ミラとルージュが言うように、この辺りに人は居ない。まぁそういう穴場スポットを俺が選んでいる訳だが。そして、ローザは海の綺麗さに感動しているようだ。そう言えば、初めて海に来た時のクリアも似たような感じだったなと、ふと思い出した。

 波の音が実に心地いい。日本と違い、この辺りに降り注ぐ日光は焼き付くような暑さは無く、ちょうど良い気持ちよさだ。さらに空気はサラッとしていて、ジメジメしてベタベタになることも無い。俺はハワイには行ったことは無いが、こんな感じなのだろうか。

 「ここをキャンプ地とする!」

 「?」

 まぁ通じるネタでは無いよな…。持ってきた荷物を下ろし、セッティングする。

 「よーし!泳ぎましょう!」

 「そうね」

 ルージュの掛け声で、みんな一斉に服を脱ぎ出す。前回もそうだったか、今回も水着を中に着てきたようだ。脱ぐモーションに少しドキッとするから多様はしないで欲しい。

 「私たちの水着どう?」

 クリアを中心に左右にみんなが並ぶ。目の前に並ぶ水着美人達はとても素晴らしかった。目が癒されるとはこのことだろう。

 クリアは以前と似た爽やかな水着だ。サレナも以前と少し似ているゴージャスな水着だ。ミラは大人な雰囲気のクールな水着、ルージュは以前と代わり、だいぶ大人な水着になった。ローザはだいぶセクシーな水着を着ているが、何故かいつもより露出が下がるという奇妙な事になっている。そして、全員以前より確実に露出が増している。特にルージュの変わりようは凄かった。大人になったな…ルージュ。嬉しい限りだ。

 「どう?私たちの水着」

 「凄く良いよ。みんな似合ってるよ」

 「よし、じゃあ泳ごうか」

 みんなが水に入っていく。

 「わ、私泳げないの…」

 ローザは海に来るのが初めてなので、もちろん泳ぐのも初めてだ。

 「大丈夫。すぐに慣れるよ」

 泳げるか泳げないかの差は水への慣れと言っても過言ではない。水へ向かっていく恐怖心が、神秘的な世界を見ることが出来る好奇心に変わると、泳ぎが上手くなる。クリアやルージュも泳げるようになったんだ。ローザもきっと出来るようになる。

 こうして、俺達のバカンスが始まったのだった。
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