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第9章 魔族襲来篇
第104話 専用武器
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御剣と別れて、王城に向かう。今日の依頼はマギからだ。城門を入ったところにマギが待っていた。
「来たぞ。マギ」
「お待ちしておりました」
「全員を呼ぶなんて珍しいじゃないか」
「確かにそうかもしれませんね。本日お呼びしたのは他でもありません。リュート様に頼まれていたものが完成いたしました」
やはりか、全員呼ばれた時点で察してはいた。
「リュート?何を頼んだの?」
「それは見てからのお楽しみだ」
マギに連れられ、魔法研究所の一室に通される。そこには布がかけられたものが置いてあった。
「それでは皆様こちらを」
マギが布を外すとそこには四つの白い機械が置いてあった。
そう、魔法武器だ。俺とサレナ以外は魔法武器を持っていない。せっかくなので、全員分の魔法武器をマギに予め頼んでおいたのだった。
「こちらはまだ魔法武器を所持していない方用の魔法武器です。先程完成したばかりの新品です」
マギが俺にした説明と同様の説明をした。
「なるほど。うーん、どうしようかな…」
「悩みますね…」
「私も決まらない…」
クリア、ルージュ、ローザの三人は武器を何にするか悩んでいる。
「私は決めたぞ」
ミラは既に決めたようだ。
ミラが魔法武器を手に取った。白い機械が変形を始める。白い機械は、ミラの左腕に巻き付くように変形する。そのまま、みるみる変形して行き、ミラの左腕にはクロスボウが装着されていた。
「これは素晴らしいものだ。感謝するぞ、マギ」
「喜んで頂いて嬉しい限りです」
「じゃあ私も決めました!」
ルージュが白い機械を手に取る。白い機械は変形して行き、盾になった。
「じゃあ私も」
ローザも魔法武器手に取る。白い機械が変形する。白い機械は棍になった。
「最後は私」
クリアが魔法武器を手に取る。クリアの魔法武器は変形し、ブーメランになった。
それぞれが自分に合ったものを選んだようだ。
射撃が得意なミラは連射できるクロスボウのようなものだ。魔法武器なので、いろんな使い方が出来る。フックショットとして利用したり、様々な使い方ができる。
主に魔法で攻撃するルージュは、守りを固めた。魔力に呼応してサイズが変わったりするようだ。
ローザは何故か棍にしたようだ。一体、何故棍にしたのだろうか。用途がわからない。
クリアはブーメランだ。恐らく重量操作と相性がいいのだろう。
「皆様も、魔法武器を頂けて何よりですわ」
「こんなに用意してもらって、大変じゃないか?なんだったら開発費用は払うぞ?」
「お代は結構です。皆様には大変お世話になっておりますので、そのお礼だと思って下さい」
「ありがとうマギ。大事に使うよ」
こうして俺たち感情的な色彩は全員が魔法武器所有者になるのだった。
「来たぞ。マギ」
「お待ちしておりました」
「全員を呼ぶなんて珍しいじゃないか」
「確かにそうかもしれませんね。本日お呼びしたのは他でもありません。リュート様に頼まれていたものが完成いたしました」
やはりか、全員呼ばれた時点で察してはいた。
「リュート?何を頼んだの?」
「それは見てからのお楽しみだ」
マギに連れられ、魔法研究所の一室に通される。そこには布がかけられたものが置いてあった。
「それでは皆様こちらを」
マギが布を外すとそこには四つの白い機械が置いてあった。
そう、魔法武器だ。俺とサレナ以外は魔法武器を持っていない。せっかくなので、全員分の魔法武器をマギに予め頼んでおいたのだった。
「こちらはまだ魔法武器を所持していない方用の魔法武器です。先程完成したばかりの新品です」
マギが俺にした説明と同様の説明をした。
「なるほど。うーん、どうしようかな…」
「悩みますね…」
「私も決まらない…」
クリア、ルージュ、ローザの三人は武器を何にするか悩んでいる。
「私は決めたぞ」
ミラは既に決めたようだ。
ミラが魔法武器を手に取った。白い機械が変形を始める。白い機械は、ミラの左腕に巻き付くように変形する。そのまま、みるみる変形して行き、ミラの左腕にはクロスボウが装着されていた。
「これは素晴らしいものだ。感謝するぞ、マギ」
「喜んで頂いて嬉しい限りです」
「じゃあ私も決めました!」
ルージュが白い機械を手に取る。白い機械は変形して行き、盾になった。
「じゃあ私も」
ローザも魔法武器手に取る。白い機械が変形する。白い機械は棍になった。
「最後は私」
クリアが魔法武器を手に取る。クリアの魔法武器は変形し、ブーメランになった。
それぞれが自分に合ったものを選んだようだ。
射撃が得意なミラは連射できるクロスボウのようなものだ。魔法武器なので、いろんな使い方が出来る。フックショットとして利用したり、様々な使い方ができる。
主に魔法で攻撃するルージュは、守りを固めた。魔力に呼応してサイズが変わったりするようだ。
ローザは何故か棍にしたようだ。一体、何故棍にしたのだろうか。用途がわからない。
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「こんなに用意してもらって、大変じゃないか?なんだったら開発費用は払うぞ?」
「お代は結構です。皆様には大変お世話になっておりますので、そのお礼だと思って下さい」
「ありがとうマギ。大事に使うよ」
こうして俺たち感情的な色彩は全員が魔法武器所有者になるのだった。
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