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第一部 第1章 竜の目覚め篇
第5話 初戦闘
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ミラたちと分かれてからしばらく歩き続けていた。空もさらに暗くなり大雨が降りそうだ。
ここで、俺の体について再確認する。体長30センチ位の大きさで、手は二本、二足歩行の小さなドラゴンといった感じだ。尻尾が生えていて、体色は白く、目は赤い。小さい角が頭と鼻の先に生えていて、翼が生えているが小さくて飛べない。だから歩くしかないのだ。体が小さくて、全然先へ進めないのが悔しい。
そういえば、この世界に来てから何も食べていない。腹が減った。何か食べ物を探さないといけない。
さらに歩くと雨が降ってきたので、歩いた先に別の森が見えたので、雨宿りをすることにした。木には実がなっていたので、食べることにした。ベリーの様なその実を口に頬張った時だった。体が痺れ出した。しまった毒か。現代社会で毒物などほとんど接触する機会もないので、完全に失念していた。
『毒物の摂取によりスキルが付与されました』
アナウンスが響くと、体が楽になっていくのを感じた。スキルを確認してみよう。
名前 リュート・ヤガミ
種族 真幼竜(ベビードラゴン・アンノウン)
rank 1
技能 次元操作 神眼 耐性(全)
耐性がついた。しかも全。これなら毒物も食えるのだろうか。もう一度実を食べてみた。少し舌が痺れるが、大丈夫なようだ。便利なスキルを貰ったものだ。
少しの間、木の実を食べて腹をふくらませた。
「ふぅ。食った食った」
そんな一言を呟くと、ガサリと何かがこちらに近づいてくるのを感じた。敵意を感じるので恐らく捕食者だろう。神眼を使ってみよう。
名前 なし
種族 大鎧蛇・亜種(ビックアーマードバイパー・アナザー)
rank 109
技能 蛇眼 装甲強化 毒牙 亜種の力
えっ?強くね?めちゃくちゃやばいやつが近くにいる。しかも亜種。ランク109とか勝てる未来が見えない。スキルもよく分からないのを持っているし、ここは逃げるしかない!
蛇と逆の方向に走り出そうとした時だった。蛇がその姿を現した。全身の鱗が鎧のようになっており、銀色に輝いている。そして何よりとてもでかい!5メートル位はあるだろう。間違いなく俺なんかは丸呑みにされてしまう。しかも、予想以上に移動が速い。すぐに追いつかれてしまう。こうなったら、戦うしかない。
蛇が飛びかかってきた。
「あぶねぇ!」
間一髪で避ける。蛇の上に乗り噛み付く。
「硬ぇ!」
鎧蛇の名は伊達ではない。まともに攻撃が通らない。そういえば俺には次元操作とかいう、謎能力があった。使ってみるか。神眼で詳細を確認出来るかもしれない。
次元操作 次元を操作する。
それだけかよ!見なくてもわかることだった。仕方ない、一か八かやってみるしかない。
「次元操作」
『次元操作の発動を確認。大鎧蛇を異次元にシフトさせますか?』
『はい いいえ』
え?じゃあ…
「はい」
『承認しました。シフトさせます』
その瞬間、俺を残して蛇が消えた。俺は地面に着地した。
ここで、俺の体について再確認する。体長30センチ位の大きさで、手は二本、二足歩行の小さなドラゴンといった感じだ。尻尾が生えていて、体色は白く、目は赤い。小さい角が頭と鼻の先に生えていて、翼が生えているが小さくて飛べない。だから歩くしかないのだ。体が小さくて、全然先へ進めないのが悔しい。
そういえば、この世界に来てから何も食べていない。腹が減った。何か食べ物を探さないといけない。
さらに歩くと雨が降ってきたので、歩いた先に別の森が見えたので、雨宿りをすることにした。木には実がなっていたので、食べることにした。ベリーの様なその実を口に頬張った時だった。体が痺れ出した。しまった毒か。現代社会で毒物などほとんど接触する機会もないので、完全に失念していた。
『毒物の摂取によりスキルが付与されました』
アナウンスが響くと、体が楽になっていくのを感じた。スキルを確認してみよう。
名前 リュート・ヤガミ
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rank 1
技能 次元操作 神眼 耐性(全)
耐性がついた。しかも全。これなら毒物も食えるのだろうか。もう一度実を食べてみた。少し舌が痺れるが、大丈夫なようだ。便利なスキルを貰ったものだ。
少しの間、木の実を食べて腹をふくらませた。
「ふぅ。食った食った」
そんな一言を呟くと、ガサリと何かがこちらに近づいてくるのを感じた。敵意を感じるので恐らく捕食者だろう。神眼を使ってみよう。
名前 なし
種族 大鎧蛇・亜種(ビックアーマードバイパー・アナザー)
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技能 蛇眼 装甲強化 毒牙 亜種の力
えっ?強くね?めちゃくちゃやばいやつが近くにいる。しかも亜種。ランク109とか勝てる未来が見えない。スキルもよく分からないのを持っているし、ここは逃げるしかない!
蛇と逆の方向に走り出そうとした時だった。蛇がその姿を現した。全身の鱗が鎧のようになっており、銀色に輝いている。そして何よりとてもでかい!5メートル位はあるだろう。間違いなく俺なんかは丸呑みにされてしまう。しかも、予想以上に移動が速い。すぐに追いつかれてしまう。こうなったら、戦うしかない。
蛇が飛びかかってきた。
「あぶねぇ!」
間一髪で避ける。蛇の上に乗り噛み付く。
「硬ぇ!」
鎧蛇の名は伊達ではない。まともに攻撃が通らない。そういえば俺には次元操作とかいう、謎能力があった。使ってみるか。神眼で詳細を確認出来るかもしれない。
次元操作 次元を操作する。
それだけかよ!見なくてもわかることだった。仕方ない、一か八かやってみるしかない。
「次元操作」
『次元操作の発動を確認。大鎧蛇を異次元にシフトさせますか?』
『はい いいえ』
え?じゃあ…
「はい」
『承認しました。シフトさせます』
その瞬間、俺を残して蛇が消えた。俺は地面に着地した。
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