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第一部 第1章 竜の目覚め篇
第3話 接触
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しばらく森を北に歩いてみたが、まだまだ森が続いている。結構広い森のようだ。やはり周りには見たことないような草や花が生えている。
この世界のことを俺は何も知らない。どこかで情報を得たいところだ。そもそも文字は読めて、話は通じるのだろうか。この姿のままで行ったらすぐに狩られてしまうだろうから何か対策を考えなければ。
さらに進むと草原にたどり着いた。風がなんとも心地よい。悠々と草原を歩いていると、数人の人影が目に入った。確認すると、女性が4人居るようだ。バレないようにこっそり近付き、木の影から聞き耳を立ててみた。
「この辺りはモンスターがいなくていいですね」
「でもこれじゃあ稼ぎは少なくなるな」
話を聞く限り、冒険者というやつだろうか。しばらく話を聞いていると色々とわかったことがある。4人のうち3人は冒険者見習いで、1人は教官といった感じだ。教官によると、この近辺はダール王が統べるダール王国の領地で、近くに王都があるらしい。こいつはいい情報だ。そしてこの人たちの話している言葉が分かるということは、会話が出来るということだ。まあ狩られそうだから話しかけたりはしないが。
『情報取得及び理解によりスキルが付与されました』
またアナウンスだ。相変わらずよくわからない条件で発動するな。今度はどんなスキルだろうか。
名前 no mame
種族 幼竜(ベビードラゴン)
rank 1
技能 ???? 神眼
なんか強そうなスキルきたー!神眼とか聞いただけで強そうだ。
『神眼獲得により情報が開示されます』
名前 リュート・ヤガミ
種族 真幼竜(ベビードラゴン・アンノウン)
rank 1
技能 次元操作 神眼
名前が登録されて、種族が変わった。そして「?」が何やらヤバそうなスキルだった。しかしどうして名前が登録されたのだろうか。今の俺には到底わからない。そんな感じで俺は気を抜いていたので、接近に気が付かなかった。
「誰かそこにいるのか?」
不味い、教官に気づかれた。今からだと俺の足じゃ多分逃げきれない。ここは某大作RPGの青いモンスターの真似をするしかない。
「俺は悪いモンスターじゃない!」
一か八かの戦法だが、どうだ?
「モンスターが喋った!」
しまった!そもそも普通のモンスターは言葉を発さないのか。これじゃあ完全に怪しいヤツだ。狩られる!俺はそう思ったのだが、そうはならなかった。
「「「可愛い!」」」
3人の冒険者見習いの声が響いた。
この世界のことを俺は何も知らない。どこかで情報を得たいところだ。そもそも文字は読めて、話は通じるのだろうか。この姿のままで行ったらすぐに狩られてしまうだろうから何か対策を考えなければ。
さらに進むと草原にたどり着いた。風がなんとも心地よい。悠々と草原を歩いていると、数人の人影が目に入った。確認すると、女性が4人居るようだ。バレないようにこっそり近付き、木の影から聞き耳を立ててみた。
「この辺りはモンスターがいなくていいですね」
「でもこれじゃあ稼ぎは少なくなるな」
話を聞く限り、冒険者というやつだろうか。しばらく話を聞いていると色々とわかったことがある。4人のうち3人は冒険者見習いで、1人は教官といった感じだ。教官によると、この近辺はダール王が統べるダール王国の領地で、近くに王都があるらしい。こいつはいい情報だ。そしてこの人たちの話している言葉が分かるということは、会話が出来るということだ。まあ狩られそうだから話しかけたりはしないが。
『情報取得及び理解によりスキルが付与されました』
またアナウンスだ。相変わらずよくわからない条件で発動するな。今度はどんなスキルだろうか。
名前 no mame
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技能 ???? 神眼
なんか強そうなスキルきたー!神眼とか聞いただけで強そうだ。
『神眼獲得により情報が開示されます』
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名前が登録されて、種族が変わった。そして「?」が何やらヤバそうなスキルだった。しかしどうして名前が登録されたのだろうか。今の俺には到底わからない。そんな感じで俺は気を抜いていたので、接近に気が付かなかった。
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不味い、教官に気づかれた。今からだと俺の足じゃ多分逃げきれない。ここは某大作RPGの青いモンスターの真似をするしかない。
「俺は悪いモンスターじゃない!」
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「モンスターが喋った!」
しまった!そもそも普通のモンスターは言葉を発さないのか。これじゃあ完全に怪しいヤツだ。狩られる!俺はそう思ったのだが、そうはならなかった。
「「「可愛い!」」」
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