ミドくんの奇妙な異世界旅行記

作者不明

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オトナの権利の国

最後に言い残すことはあるかね?

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「――っ!?」

 フィオの目に入ってきたのは、見るに堪えないペトラの姿だった。

「どうしたの、フィオ?」
「だあああああああ、見ちゃダメっスうううぅぅ!!」
「んぎゃあ!?」

 ミドがフィオに続けて部屋の中を覗き込もうとすると、フィオに目潰しされて悶絶した。

「ミドくんは見ちゃダメっス!」
「目がああああ……目がああああぁぁ……」

 フィオが少しだけ開かれたドアの隙間から顔を覗かせて言うと、キールはすぐに察したように、上着を脱いでフィオに渡した。


 ――ミドとキールの二人はドアの左右に壁を背にして座っている。しばらくするとフィオが部屋から出てきて、ミドとキールの二人に手招きした。二人はそれに従って部屋の中に入った。

 部屋の中は個室だった。その部屋の角の隅に、さきほどのキールの上着を羽織り、足を抱えて座っているペトラがいた。
 ペトラは声も出さず、顔すら見せようとしなかった。横から見るに頬が酷く腫れ上がっており、おそらく顔もひどい状態だろうと思われた。

 するとミドが、すぐにペトラの両手足の手錠に気づいて目を細める。そして冷静にキールに言った。

「キール、アレ……外せる?」
「ああ」

 キールは首の襟元から細い針金のような物を取り出すと、ペトラの手錠を掴んでカチャカチャと何かしている。すると、ガチャリと音を立てて手錠が外れた。ペトラの手首と足首には赤く痛々しい傷があり、抵抗したのだろうと思われた。

 その時である――。


「残念だったね、旅人諸君」


 ミドたちは突然聞こえた謎の声に耳を傾けた。どうやらその声は背後から聞こえてきたようである。キールが「まさか!?」と言った表情で、真っ先に動いてドアの鍵を確認した。
 そして、キールは入り口のドアをガチャガチャと回そうとして開かないことを理解して悔しそうに言った。

「クソっ! やられた!」
「ちょっ!? マジっスか!??」
「あらら~……こりゃ参ったねぇ」

 キールの言葉を聞いて、フィオとミドが続けて言う。三人の旅人は自分たちが罠にかかって閉じ込められてしまったと悟る。ドアは外側からしか鍵を開けられないようになっており、内側からキールが開けることができない構造だった。

 すると、入り口のドアに付けれた小窓が開いた。それは施設の職員が、部屋の収容者をドアの外から覗くために造られた小窓だと思われる。小さな鉄格子が小窓に設置されており、顔から肩までだけ見えるものである。

 フィオが小窓の向こう側を見て「え!? えっ!???」と驚くと、キールも外を見て目を見開いた。ミドは少しだけ目を細め、ドアの向こう側に立っている男を睨んだ。


 ――その男の横には、部屋の中にいるはずのペトラが立っていたのだ。


 ミドは後ろを振り返って座っている少女の顔を確認するため、近づいてしゃがみこむ。そして静かに深呼吸をすると、ゆっくりと立ち上がって振り返った。

「あなたが……やったんですか?」

 ミドは微かに声を震わせながら言う。

「君たちが噂の旅人かね?」
「もう一度訊きます、あなたがやったんですか?」
「君の質問に答える義理はない」
「……なるほど」

 ミドは状況を理解した様子で、深呼吸を一度だけする。フィオは状況が理解できず、ミドに問いかけた。

「ちょ、ちょっとミドくん! どういうことっスか!? ペトラちゃんが二人いるっス! まさかの『双子説』っスか!?」
「……違うよフィオ、本物のペトラは向こうの方だ。こっちの子は別の女の子だよ」
「ええっ!?」
「餌にしたんだよ……。ボクたちは、まんまと罠に引っかかった訳だ……」

 ミドは、中の少女はペトラの身代わりにされたのだと言った。おそらくこの施設の女性収容者の一人なのだろう。ペトラと近い体型で、髪型や髪の色が同じ収容者を選んだようだ。

 ミドたちを騙して閉じ込めて捕まえるための餌にする……。たったそれだけの為にこの少女の顔を、赤黒く腫れ上がって変形するまで殴りつけ、痛めつけたのだろうか。
 そしてミドが言う。

「随分ひどいことをするんですね。彼女にこれほどの暴力を振るう必要があるんですか?」
「勘違いしてもらっては困るな。それにやったのは『暴力』ではない」
「………………?」

 ミドが沈黙して微かに目を細めると、男は顎を上げて言った。

「それにしたのは、我々の『教育』の一環なんだよ……」
「教育?」
「そうだ……教育だ。いわゆる愛のムチというものだよ」
「分かりました……それが、施設ここの考え方なんですね」

 ミド否定も肯定もせず淡々と言った。そして横に立っているペトラを見る。外套コートを一枚羽織っており、全身を隠すようにしている。しかし、その下は裸であることは想像に難くない。
 おそらくだが、体に痣や傷跡はないと思われる。両手に手錠をかけられており、肩に男の手が回されている。

 そしてミドが言う。

「あなたは、ペトラとどういう関係なんですか?」
「私はこの施設の責任者であり、ペトラの父親だ」

 横にいるペトラが男の発言を聞いた瞬間、少しだけ目を逸らした。ミドがそれに気づきながらも言う。

「おお! お父様でいらっしゃいましたか、これは失礼しました。実はあなたの娘さんに用がありまして……」
「私の娘に、一体何の用かね?」

 ミドはドアの小さな鉄格子の様な小窓から、男に向かって微笑みながら言い放つ。

「――娘さんを、もらいに来ました。お父さん」
「………………」

 施設長の男は黙っている。ミドは続けて、

「今日はボクの方から、お父さんにご挨拶を――」
「黙れ」

 すると、施設長はミドの言葉を遮った。

「知っているぞ、君はとても……好色な男なそうだね」
「あらら、よくご存じで……」
「私の可愛い可愛いペトラに、随分と不埒ふらち破廉恥ハレンチな言動を繰り返したそうじゃないか……」
「これはこれは、お恥ずかしい。ボクの性癖みたいなものでして」
「貴様のような色魔に、私の可愛いペトラを渡すものか!!」
「………………」

 ペトラの父が怒鳴りつけると、ミドはヘラヘラした表情から一遍、口を閉じる。
 どこから情報を得たのかは分からないが、ペトラの父と名乗る男は、ミドがペトラの案内を受けている際の様子を知っていた。

「丁度いい機会だ、私とペトラの『家族愛』を見せてあげよう」

 すると、ペトラの父と名乗る男は、ペトラに無理やりキスを迫る。

「――んんっ!」

 ペトラが驚いて目を見開くが、すぐに抵抗せずに受け入れた。両目を強くつぶって、耐えるように全身を硬直させているのが分かる。

 その光景を見て、フィオはあからさまに「げ~……」と嫌そうに顔をゆがめ、キールは眉間にしわを寄せて「チッ――」と舌打ちをして男を睨みつけている。
 その中で、ミドは態度を変えず、微笑みを崩さない。しかし、下ろしているその拳は真っ白になるほど握り締められていた。

「むちゅ、んちゅ……んっ……ふぅ。はぁ、はぁ、私たちは、愛し合って、いるんだ。家族であり、父親である私には、娘の全てを、愛する権利が、あるんだ、んふふ……。君たち部外者に、入る隙間などないのだよ。そうだろう? ペトラ……」

「――はい」

 ペトラは下唇を噛みながら、父親と名乗る男に返答する。するとミドが言う。

「……なるほど、随分と激しいスキンシップですね」
「父親にとって、娘は可愛いものだろう?」
「………………」
「世間の父親は嘘をついているんだ……。本当は可愛い娘を他人の男に取られたいとは思っていないのだよ。愛の欠片もない男に、血まみれにされながら痛がる娘の姿を想像するだけで憎悪が芽生え、その男を殺してやりたいとさえ思う……」
「………………」
「この世のすべての父親はね、『可愛い娘の初めてバージンは、自分がもらいたい』、そう考えながら、毎日毎日、ムラムラしている。それがの本音なんだよ……」
「………………」
「さぁ、ペトラ。この連中にハッキリ言ってあげなさい、お前の本音を……」

 ペトラは父に言われるままに、ミドを見つめて言う。

「私はもう、皆さんの案内人ではありません。そんな権利、今の私にありません。もう私に関わらないでください……」
「………………」

 ミドはペトラの言葉を聞いて沈黙する。キールとフィオも同様に何も言わず口を閉じている。そして施設長の男は言った。

「そういうことだ、君たちがここに来たのは無駄だったという訳だよ」

 施設長の男はペトラを連れて立ち去ろうとするが、何かを思い出したように立ち止まって言った。

「あ! そうだ……言い忘れていた。今から君たち旅人は、これから銃殺刑になることに決まったんだ。他人の土地に無断で侵入し、あまつさえ私の大切な宝物を盗もうとしておいて、無事に帰れると思わないことだな」

 男の発言を聞いたフィオが慌てて鉄格子に掴みかかりながら叫び出す。

「ちょ、ちょっと! いきなり銃殺刑とか、ムチャクチャっス!」

 キールは腕を組んで壁にもたれかかりながら目をつぶっている。ミドも真顔で施設長と並んでいるペトラに目を向けたまま動かない。フィオだけが鉄格子に縋り付いて叫んでいる。

「大体、普通に考えておかしいっスよ! 娘が父親を求めるなんてありえないっス! ペトラちゃん! 聞いてるっスか!? 権利が有るとか無いとかなんて関係ないっス! そんなの気にしなくていいっスよ! 嫌なものは嫌ってハッキリ言うっス! あーし等なら助けてあげられるっス! 本当のこと言ってほしいっスよ! ペトラちゃん!!」
「助けて、あげられる……?」
「そうっス! あーし等なら――」

 フィオが必死にペトラを説得しようとすると、ペトラが反応を返す。そして下唇を噛み、フィオの言葉を遮って叫んだ。

「何にも知らないくせに……この国と関係ない旅人のくせに……無責任なこと言わないでよ!!」

 ペトラが堰を切ったように叫んだ。

「この国では権利がないと生きてちゃいけないの!!」
「………………」
「私には旅人さんあなたたちみたいにこの国を出る自由なんてないの! この国のルールに従って生きていくしかないのよ!」
「ペトラ、ちゃん……」

 フィオは言葉を失った。するとペトラが冷静さを取り戻そうとして言う。

「すみません……。でも、この国では大人の権利者の言うことは絶対なんです」

 すると、ミドが口を開いた。

「訊いても、いいかな?」
「……なんですか?」

 ミドが問いかけると、ペトラが答える。

「大人の権利があれば、ペトラは自由になれるの?」
「……そんなの、無理ですよ」
「ペトラは、この国で言うところの『大人』になりたい?」
「そう、ですね。なれればいいですね……」

 そんな希望はもうどこにもない。ペトラはそう言いたげな雰囲気だった。

「そっか……」
「――二度と私の前に現れないでください」

 それは、明確なペトラからの拒絶だった――。
 そしてペトラは施設長の男と一緒に廊下を歩いて闇の中に消えていった。

                   *

 ミドたちは、静かな個室に取り残されたのだった。

 ミドはゆっくりと振り返って、ペトラの身代わりとなった少女の元に歩み寄り、キールから小型のナイフを借りた。それを見た少女は怯えて距離を取ろうとする。

 ミドはナイフで自身の指を薄く切った。すると赤い血が溢れ出してきて水滴になり、指の上と手の平を流れていく。ミドはその地を両手の平に薄く伸ばしていき、手の平全体が薄く赤くなる。そして少女の頬に触れた。

 少女は血のついた手を顔に押し付けられて不快感を露わにし、ミドの手を振り払おうとする。ミドはそれに構わず、少女の顔や肩、お腹と足に手を伸ばしていく。その辺りで少女は、さきほどまでのズキズキとした体中の痛みが消えていくことに気づいた。

 少女が「えぇ!?」と驚きの声を上げて、自分の顔や体を触って痛みがあるか確かめている。

「キール、フィオ。鏡持ってない?」
「オレが持ってる訳ねぇだろ」
「あーしも化粧とかあんまりしないから、コンパクトとかも持ってないっス」

 ミドが訊ねると、キールとフィオの二人が言った。仕方ないのでミドはキールから借りたナイフを鏡代わりにして少女に自分の顔を見せてあげた。すると少女は自分の腫れ上がっていた顔が元通りに治っていることに目を丸くした。

「よかったね、これで元通りのキレイな顔に戻って――」
「余計なことしないでよ!」

 少女は突然、癇癪を起した。今度はミドたちが目を丸くしてしまう。

「あの傷は私の罪を償うために必要なことだったの! こんなに早く治ったら、意味がないのよ!!」

 少女は泣きながら本やコップをミドに投げつけて暴れる。そして疲れたのか、うずくまって震えて動かなくなってしまった。それを見てキールが言う。

「……余計なお世話だったらしいな。この様子だと……たぶん、あの宗教にかなり洗脳されてるぞ。オレたちの手に負えるような問題じゃねぇ」
「そう、みたいだね……」

 あの宗教とは『正義信愛教』のことである。詳しい内容までは読んでいないが、罪を償うために痛みは受け入れなければならないといった教えでもあるのだろうか。

 ミドたちはそれ以上は少女に介入することを諦めて、ペトラのことに集中することにした。すると、突然職員と思われる若い男がミドたちに声をかけてきた。

「お前たち、外に出ろ」
「あ? オレたちが大人しく従うと思うか?」

 キールが職員の男にガンを飛ばしながら言う。すると職員の男が言う。

「貴様……! ルールも守れない無法者の分際で、我々に逆らうとどうなるか……ん? おい! そこでうずくまってるお前! 顔を見せろ!」

 職員の男がキールから目を逸らして叫ぶと部屋の隅でうずくまっていた少女が驚いて顔を上げる。それを見て、職員の男は不愉快そうな顔をしてミドたちに言う。

「お前たちが、アレを治したのか?」
「そうです」
「一体どうやって……まぁ、旅人は奇妙な連中だ。可笑しな術を使っても不思議ではないか」

 ミドは男の問いかけに、真っ直ぐ目を逸らさずに言う。すると職員の男は少し考える仕草をして言った。

「………………本来なら許されないことだが、いいだろう」

 職員の男はうずくまる少女を一瞥して、ミドとキールに目線を合わせると顎を上げて言った。

「お前たちが大人しく我々に従えば、少女それについての件は今回だけ見逃してやろう。しかし抵抗すれば、もう一度、我々の『教育的指導』を少女それにしなければならなくなるが……どうする?」

 キールは職員の男の言葉を聞いて「てめぇ……!」と青筋を立てて男を睨む。するとミドが静かに言った。

「……分かりました。あなたたちに従います」

 ミドが言うと、キールは大人しくなった。そしてミド、キール、フィオの三人は職員の男に手錠をかけられて連れていかれたのだった――。

                   *

「――これより、我が施設に不法侵入した賊を銃殺刑に処する!」

 ミドたちは、施設の中庭にいた。地面は土で固められて所々雑草が生えている程度だ。周りは巨大な灰色の塀で囲まれており、まるで刑務所の様である。
 ミド、キール、フィオの三人は木製の十字架のようなものに張り付けられて並べられていた。
 周りには大勢の施設職員が集まっており、全員が整列してミドたちを見ていた。そして、中央には施設長の男が仁王立ちしており、脇には大きめの外套コートのみ羽織って全身を隠しているペトラの姿が確認できた。

「最後に言い残すことはあるかね?」

 ペトラの父である施設長の男は、ミドたちに問いかける。するとミドが言った。

「アナタは手を汚さず、部下にらせるんですね」
「私の手は汚すわけにはいかないんだよ。汚れた手でペトラに触れるわけにはいかないからね」
「大将が先に動かないと、下はついて来ないと思いますよ」
「上の人間だからこそ、下を使えるんだよ…………れ」

 施設長の男はミドの最後の言葉を軽く受け流して、部下に命令する。
 部下である職員の男たちは銃を構えると、ミド、キール、フィオの三人に意識を集中した。

 その中で三人の旅人は言った。

「あああぁ! あーしは世界一、不幸な美少女っスうううう!」
「うるせぇな、少しは落ち着けねぇのか」
「これが落ち着いていられるわけないっスうううう!」

 フィオが泣き叫び、キールが妙に落ち着いていた。するとミドが言った。

「大丈夫、種は撒いてきたから――」

 職員の男たちが銃を構え、引き金に指を置く。そして施設長の合図と共に、男たちは引き金を引いた。

 ――カチャン
















 ……しかし銃弾が飛んでくることはなかった。同時に銃を構えた職員たちの悲鳴が上がる。

「なんだこりゃああ!」
「ちくしょう! 何でこんなのが生えてくるんだ!?」
「う、うわあああ! き、気持ちわりぃ!」

 なんと、職員の持つ銃の穴という穴から植物の芽が生えてきたのである。そのせいかは分からないが、引き金を引いても銃弾が発射されなかったらしい。施設長の男は動揺して言った。

「どうした!? どうなっている!??」
「あれれ~。こりゃ大変ですね~、日ごろから道具のメンテナンスはしっかりしておかないと~」

 ミドが言うと、施設長はそれを聞き逃さずに言う。

「何だと!? 貴様、一体何をした!」
「ちょっと、種を蒔いただけですよ~」

 ミドはヘラヘラしながら笑って言った。

 ――ズドン、ズドン、ズドン、ズドン!

 その瞬間、ミドたち三人を取り囲むように木製の柱が地面から四本ほど伸びてくると、その間から巨大な白い紙が生えてきて覆ってしまい、ミドたちの姿を隠してしまった。すると中からミドの声が聞こえてきた。

「それでは皆さん、お待たせいたしましたぁ! これより、ローグリー旅一座、世紀の大脱出イリュージョンの始まりでええええええす!」

 そこに新たに現れた職員の男たちが、新しい銃を構えてミドたちがいた場所に向かって一斉射撃を行った。

「撃て撃てええええええええええぇぇ!! 一匹も逃がすなあああああ!! 撃ち殺せえええええええええええ!!!」

 施設長の男の声が響き渡る。
 暴風雨のように浴びせられる銃弾の雨によって、覆っていた紙はあっという間に破けて穴だらけになり、木製の柱は銃弾でへし折れて倒れてしまう。
 砂煙が舞い、辺りが一時的に砂に隠される。徐々に砂煙が消えていき、三本の十字架が男たちの目に入る。すると施設長の男は言った。

「どういう、ことだ……!?」

 三人を縛りつけられていたはずの十字架から、旅人の姿が忽然と消えてしまったのだ。
 その時である――。


「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 列の一番後ろにいたであろう職員の一人が悲鳴を上げて倒れた――。
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