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オトナの権利の国
入国早々、万事休す!? こんなホテルは嫌だ! 救いの女神は女の子!?
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「入国を希望ですか?」
「ああ」
詰所の中で入国審査官の男と、金髪でくせ毛の少年が窓口で向き合っていた。男が少年に訊ねる。
「何名様ですか?」
「三人だ」
「では、こちらの紙に三名様の名前と、希望の滞在期間を記入してください」
金髪でくせ毛の少年は黙って神に名前と三日の滞在期間を記入し始めた。
外には緑髪の少年と栗色の髪のショートカットの少女が、待ちくたびれたのか近くのベンチに座ってだらけていた。
目の前には巨大な灰色の壁が聳え立っている。そこには巨大な門があり、近くには入国審査をしてくれる詰所があった。
その詰所の中から金髪の少年が出てきた。それを見て外で待っていた二人が言う。
「お疲れキール、随分長かったね?」
「やっと終わったっスか! もうお腹ぺこぺこっスよ。中に入ったら一番最初にご飯にするっスよミドくん!」
「気持ちはわかるけど、先に三日間泊まる宿を探さないとダメだよフィオ」
緑髪の少年ミドと、栗色の髪の少女フィオが言った。するとキールと呼ばれた金髪の少年は片手で首を掻きながら言う。それをミドが受け答えする。
「悪い、待たせた。なんかやたらこの国の法律について説明されてな……旅人が与えられる権利は最低限の権利だとかなんとか、長ったらしく言われたんだよ」
「権利?」
「呼吸する権利だとか、飲食の権利だとか……な」
「ふ~ん……随分奇妙なことを言うね。呼吸って権利なのかな?」
「オレが知るかよ」
キールの話を聞いたミドは権利というワードが気になった様子だった。フィオはそんなことどうでもいいらしく、「ごっ飯! ごっ飯!」と一人でテンションを上げていた。
――ゴーン……ゴーン……。
すると詰所の上にある鐘が鳴り響く。すると男が顔を出して言う。
「それでは外門を開きますので、お入りください」
三人の旅人は国の外門が開くのを待っていた。
栗色の髪の少女フィオは荷物を肩にかけて入国の瞬間を、今か今かとワクワクしながら待ちかまえている。その目は爛々と輝いていて、よだれを垂らしている。
おそらく今は食べることしか頭にないのだろう。旅の最中はパサパサの携帯食料か、缶詰といった質素な食事しかできていなかった。だから食いしん坊の彼女がそうなるのは当然と言えば当然である。
緑髪の少年ミドは、ただ一点を見つめてボーっとしていた。これは何か気になることや考えごとをしている時に出る彼の癖である。
「また考えごとっスか? 早く中に入るっスよ、ミドくん!」
「あ、うん。今行くよフィオ」
フィオに呼ばれたミドは、ハッとしてキールとフィオの二人の後を追った。
外門をくぐると一度門が閉じられる。少しの間だが、外門と内門の間の暗黒の空間で動きを待つ旅人三人がいた。そして今度は内門がズズズズと上へ開いていく。
開いた内門の下から外の光が差し込んで希望の光のように三人の旅人を照らした。
少しの間だけ暗い空間にいたせいか、その光が眩しくて三人は目を細める。次第に明暗に目が慣れてきて国の中が見え始めた。
そこには大きな広場があり、たくさんの人たちが行き交っていた。
すると一人のチョビ髭の太った男がミドたちに話しかけてきた。
「これはこれは旅人さん、ようこそ我が国へいらっしゃいました! 宿をお探しではありませんか? 私がご案内しましょう! どうぞこちらへ……」
「……え? あ、はい」
ミドは突然話しかけられて、思わず「はい」と答えてしまった。キールは何も言わずミドの判断に従ったが、フィオは不満そうにしていた。
「お腹すいたッス……」
「宿を取ったらすぐ一緒に行こう、そんなに時間はかからないから」
「入国前も同じこと言ったっス」
「うっ……」
ミドはフィオの機嫌を取ろうとしたが、痛いところを突かれて黙ってしまった。
そうして、しばらく歩いていると目の前に大きなホテルが見えてきた。先頭を歩いていたチョビ髭の太った男は振り返ると三人の旅人に向かって満面の笑顔で言う。
「こちらが、我が国一番のホテルでございます!」
あまりの豪華さに三人は目が点になる。そしてミドがチョビ髭の男に言う
「あの~、ボクたちを貴族か何かと勘違いしてませんか? こんな高級そうな宿……じゃなかった、ホテルに泊まれるほど財布に余裕はありませんよ」
「問題ありません! 旅人さんには『宿に泊まる権利』があるのですから」
「え、権利?」
「そうです! 権利です! お代は一切いただきません」
男の言い分は権利がある者は、その権利の範囲内であれば何をしても許されるそうだ。『宿に泊まる権利』とは、その権利を持つ者はどの宿でも泊まることが許される権利である。
この国では、前提として権利がない者は何をすることも許されていないそうだ。つまり、宿に泊まる権利を持っていないと宿泊することすらできないのだ。
旅人は入国したばかりなので、そんな権利を持っているはずがない。したがって滞在期間内という限定で権利が無償で贈与されるシステムらしい。
三人は男の話を聞いて、何だかよく知らないがとにかく幸運であることを理解した。同時に不運であることもすぐに理解した。
ミド、キール、フィオの三人はチョビ髭の太った男の話を聞いて思わず声を洩らした。
「え?」
「はぁ?」
「っス!?」
ミド、キール、フィオの三人はホテルの中に入って受付を済ませ、旅人たち三人は部屋に案内された。
部屋の中で荷物を下ろしてから少しくつろいで、フィオの「それじゃあ、さっそく何か食べに行くっスよ!」という一言でミドとキールが立ち上がり、部屋を出ようとした時だった。
ホテルの部屋まで案内してくれたチョビ髭の太った男はこのホテルの従業員だそうだが、彼が部屋を出ようとする三人に立ち塞がったのだ。
チョビ髭の太った男は再度言う。
「申し訳ありません。旅人さんは宿から出ることは許されていないのです。なぜなら『宿から出る権利』は与えられていませんから……」
「おい、なんだそりゃあ! 『宿に泊まる権利』はあって『宿から出る権利』がねぇってどういうことだよ!?」
キールがチョビ髭の太った男に食って掛かるが、男は一切動じずに淡々と答えた。恐らくこういったことは慣れているのだろう。
「ですから先ほども申し上げた通り、泊まる権利は国から与えられていますが、出る権利は与えられていないという意味です」
「ふざけんじゃねぇ、それじゃあ飯も食いにいけねぇじゃねえか!」
「お食事でしたら、我がホテルで朝食から昼食、夕食まで最高の料理を提供させていただきますし、ルームサービスもあります」
キールは額に青筋を立てて苛立ちを隠せずにいた。ミドは困惑顔をしており、フィオは涙目になっていた。
旅の楽しみは食事だけではなく、その国の文化や歴史を知るために外を出歩くのも旅の醍醐味である。せっかく入国しても宿に缶詰めにされてはたまったものではない。
男が部屋を出て行ったあと、三人は頭を悩ませていた。
入国したのが朝の八時頃、現在時刻はすでに正午を迎えようとしていた。するとフィオが叫んだ。
「もう我慢できないっス! 外の空気が吸いたいっス!」
「囚われの身になっちゃったね。こりゃ年貢の納め時かな~、ハッハッハ」
「笑いごとじゃないっス! ミドくん、脱獄するっスよ!」
宿を脱獄など聞いたこともないが、現在の状況は宿から出ることを許されていないということは“宿に囚われている状態”といっても過言ではない。これでは牢獄と何の違いがあると言うのか。宿泊客と書いて囚人と呼ぶのだろうか。
――コン、コン……。
その時、部屋のドアをノックする音が響いた。三人は同時にドアに顔を向ける。すると「失礼します」という声と共にドアが開いた。
またチョビ髭の太った男が来たのかとキールとフィオがドアを睨みつけ、ミドが苦笑いをする。
しかし、そこに立っていたのは十代前半くらいの少女だった。
「旅人さん、案内人と一緒なら外に出ることができますよ」
三人の旅人にとって、少女は救いをもたらす存在だった――。
「ああ」
詰所の中で入国審査官の男と、金髪でくせ毛の少年が窓口で向き合っていた。男が少年に訊ねる。
「何名様ですか?」
「三人だ」
「では、こちらの紙に三名様の名前と、希望の滞在期間を記入してください」
金髪でくせ毛の少年は黙って神に名前と三日の滞在期間を記入し始めた。
外には緑髪の少年と栗色の髪のショートカットの少女が、待ちくたびれたのか近くのベンチに座ってだらけていた。
目の前には巨大な灰色の壁が聳え立っている。そこには巨大な門があり、近くには入国審査をしてくれる詰所があった。
その詰所の中から金髪の少年が出てきた。それを見て外で待っていた二人が言う。
「お疲れキール、随分長かったね?」
「やっと終わったっスか! もうお腹ぺこぺこっスよ。中に入ったら一番最初にご飯にするっスよミドくん!」
「気持ちはわかるけど、先に三日間泊まる宿を探さないとダメだよフィオ」
緑髪の少年ミドと、栗色の髪の少女フィオが言った。するとキールと呼ばれた金髪の少年は片手で首を掻きながら言う。それをミドが受け答えする。
「悪い、待たせた。なんかやたらこの国の法律について説明されてな……旅人が与えられる権利は最低限の権利だとかなんとか、長ったらしく言われたんだよ」
「権利?」
「呼吸する権利だとか、飲食の権利だとか……な」
「ふ~ん……随分奇妙なことを言うね。呼吸って権利なのかな?」
「オレが知るかよ」
キールの話を聞いたミドは権利というワードが気になった様子だった。フィオはそんなことどうでもいいらしく、「ごっ飯! ごっ飯!」と一人でテンションを上げていた。
――ゴーン……ゴーン……。
すると詰所の上にある鐘が鳴り響く。すると男が顔を出して言う。
「それでは外門を開きますので、お入りください」
三人の旅人は国の外門が開くのを待っていた。
栗色の髪の少女フィオは荷物を肩にかけて入国の瞬間を、今か今かとワクワクしながら待ちかまえている。その目は爛々と輝いていて、よだれを垂らしている。
おそらく今は食べることしか頭にないのだろう。旅の最中はパサパサの携帯食料か、缶詰といった質素な食事しかできていなかった。だから食いしん坊の彼女がそうなるのは当然と言えば当然である。
緑髪の少年ミドは、ただ一点を見つめてボーっとしていた。これは何か気になることや考えごとをしている時に出る彼の癖である。
「また考えごとっスか? 早く中に入るっスよ、ミドくん!」
「あ、うん。今行くよフィオ」
フィオに呼ばれたミドは、ハッとしてキールとフィオの二人の後を追った。
外門をくぐると一度門が閉じられる。少しの間だが、外門と内門の間の暗黒の空間で動きを待つ旅人三人がいた。そして今度は内門がズズズズと上へ開いていく。
開いた内門の下から外の光が差し込んで希望の光のように三人の旅人を照らした。
少しの間だけ暗い空間にいたせいか、その光が眩しくて三人は目を細める。次第に明暗に目が慣れてきて国の中が見え始めた。
そこには大きな広場があり、たくさんの人たちが行き交っていた。
すると一人のチョビ髭の太った男がミドたちに話しかけてきた。
「これはこれは旅人さん、ようこそ我が国へいらっしゃいました! 宿をお探しではありませんか? 私がご案内しましょう! どうぞこちらへ……」
「……え? あ、はい」
ミドは突然話しかけられて、思わず「はい」と答えてしまった。キールは何も言わずミドの判断に従ったが、フィオは不満そうにしていた。
「お腹すいたッス……」
「宿を取ったらすぐ一緒に行こう、そんなに時間はかからないから」
「入国前も同じこと言ったっス」
「うっ……」
ミドはフィオの機嫌を取ろうとしたが、痛いところを突かれて黙ってしまった。
そうして、しばらく歩いていると目の前に大きなホテルが見えてきた。先頭を歩いていたチョビ髭の太った男は振り返ると三人の旅人に向かって満面の笑顔で言う。
「こちらが、我が国一番のホテルでございます!」
あまりの豪華さに三人は目が点になる。そしてミドがチョビ髭の男に言う
「あの~、ボクたちを貴族か何かと勘違いしてませんか? こんな高級そうな宿……じゃなかった、ホテルに泊まれるほど財布に余裕はありませんよ」
「問題ありません! 旅人さんには『宿に泊まる権利』があるのですから」
「え、権利?」
「そうです! 権利です! お代は一切いただきません」
男の言い分は権利がある者は、その権利の範囲内であれば何をしても許されるそうだ。『宿に泊まる権利』とは、その権利を持つ者はどの宿でも泊まることが許される権利である。
この国では、前提として権利がない者は何をすることも許されていないそうだ。つまり、宿に泊まる権利を持っていないと宿泊することすらできないのだ。
旅人は入国したばかりなので、そんな権利を持っているはずがない。したがって滞在期間内という限定で権利が無償で贈与されるシステムらしい。
三人は男の話を聞いて、何だかよく知らないがとにかく幸運であることを理解した。同時に不運であることもすぐに理解した。
ミド、キール、フィオの三人はチョビ髭の太った男の話を聞いて思わず声を洩らした。
「え?」
「はぁ?」
「っス!?」
ミド、キール、フィオの三人はホテルの中に入って受付を済ませ、旅人たち三人は部屋に案内された。
部屋の中で荷物を下ろしてから少しくつろいで、フィオの「それじゃあ、さっそく何か食べに行くっスよ!」という一言でミドとキールが立ち上がり、部屋を出ようとした時だった。
ホテルの部屋まで案内してくれたチョビ髭の太った男はこのホテルの従業員だそうだが、彼が部屋を出ようとする三人に立ち塞がったのだ。
チョビ髭の太った男は再度言う。
「申し訳ありません。旅人さんは宿から出ることは許されていないのです。なぜなら『宿から出る権利』は与えられていませんから……」
「おい、なんだそりゃあ! 『宿に泊まる権利』はあって『宿から出る権利』がねぇってどういうことだよ!?」
キールがチョビ髭の太った男に食って掛かるが、男は一切動じずに淡々と答えた。恐らくこういったことは慣れているのだろう。
「ですから先ほども申し上げた通り、泊まる権利は国から与えられていますが、出る権利は与えられていないという意味です」
「ふざけんじゃねぇ、それじゃあ飯も食いにいけねぇじゃねえか!」
「お食事でしたら、我がホテルで朝食から昼食、夕食まで最高の料理を提供させていただきますし、ルームサービスもあります」
キールは額に青筋を立てて苛立ちを隠せずにいた。ミドは困惑顔をしており、フィオは涙目になっていた。
旅の楽しみは食事だけではなく、その国の文化や歴史を知るために外を出歩くのも旅の醍醐味である。せっかく入国しても宿に缶詰めにされてはたまったものではない。
男が部屋を出て行ったあと、三人は頭を悩ませていた。
入国したのが朝の八時頃、現在時刻はすでに正午を迎えようとしていた。するとフィオが叫んだ。
「もう我慢できないっス! 外の空気が吸いたいっス!」
「囚われの身になっちゃったね。こりゃ年貢の納め時かな~、ハッハッハ」
「笑いごとじゃないっス! ミドくん、脱獄するっスよ!」
宿を脱獄など聞いたこともないが、現在の状況は宿から出ることを許されていないということは“宿に囚われている状態”といっても過言ではない。これでは牢獄と何の違いがあると言うのか。宿泊客と書いて囚人と呼ぶのだろうか。
――コン、コン……。
その時、部屋のドアをノックする音が響いた。三人は同時にドアに顔を向ける。すると「失礼します」という声と共にドアが開いた。
またチョビ髭の太った男が来たのかとキールとフィオがドアを睨みつけ、ミドが苦笑いをする。
しかし、そこに立っていたのは十代前半くらいの少女だった。
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