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コンビニに並ぶ月
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コンビニに月が売っていた。
レジの前、客の誰もが目に付くエリア。要するに客に買って貰いたい商品を置くエリアだ。そこに、子供向けおもちゃを入れるような箱がずらりと積まれている。これに月が入っているらしかった。
ポップには『これで誰でもお手軽にお部屋でお月見を!』と書かれ、カワイイ笑顔を浮かべた月のデフォルメイラストが添えられていた。この店の店員が書いたのだろう。コンビニのこういう店舗ごとの個性みたいなものは個人的に好きである。
とにもかくにも目の前には月が積まれている。手のひらサイズの月が。
(あー、テレビで言ってたやつか)
俺は思い出していた。大月魔法道具製作所が今年のお月見シーズンに合わせて極小の月を作ったのだと朝のニュースでやっていたのを。
あの会社はたびたび巷を騒がす変なものを作っている。
今回もその類らしい。
秋に出るモンブランみたいなノリでコンビニに月を並べたようだ。
ニュースでは先に発売した都会の方では飛ぶように売れ、半ば社会現象のようになっているという話だった。
俺はひと箱手に取ってみる。価格は一個1200円(税込)。
同居人が喜ぶかどうかは分からなかったがひとつ買って帰ることにした。
「なるほど。また珍妙なものを考える。あそこの商品企画部にはネジの飛んだ人間が居るな。前々から思っていたが」
同居人はまじまじと月を見あげながら言った。彼女は一応俺の同棲相手ということになる。魔女をやっており、作った魔法道具をネットで売って生計を立てている。
とにかく偏屈な人間であり、世の中の全てをバカだと思っている類の人間であり、俗世との関わりを極限まで絶っている人間である。
あまりにも偏屈過ぎて時々自分でもなんでこの女を好きになったのか分からなくなるときがあるくらいである。
だがまぁ、一応俺の愛しい人というわけである。
彼女はつんと、宙に浮かぶ月を棒で突いた。
月は天井の下辺りに浮いている。この1LDKのアパートの部屋の天井あたりに。
買ってきた月は箱から出すなり光始め、ふわりと浮いて現在の位置に落ち着いた。つつけば動くが基本は動かなかった。
『手のひらサイズの月』というキャッチコピーは伊達ではないらしく電気を切った今、月はさながら本物の月のようにぼんやりと部屋を照らしていた。目の冴えるような満月である。
確かにお月見するには不足はないだろう。サイズは小さいが本物の月に比べても遜色ない雰囲気である。
「なるほど、本当にサイズ以外は『月』と言って差し支えないな。魔法学的側面から見ても『月』だ。光も与える影響もそのままに手のひらサイズにしたわけか。私からすればこんな芸術作品と言ってもいい代物を量産化してコンビニに並べるなど狂気の沙汰だな」
「へぇ、本当の本当に小さい月なのか」
「ああ。吸血鬼の連中は大喜びだろうな。これを手元に置いておくだけで常時快調だ。私も研究材料としてもう五、六個欲しいところだね。改造して愉しみたい」
彼女が物騒なことを言うのはいつものことなので俺は聞き流す。
ともあれ、これでお月見が出来るというものだ。外は曇りで本物の月は見えなかったが、部屋の中では煌々と月が照っている。
俺は先に始めている彼女に習って日本酒をコップに注ぐ。口に運ぶと一日の疲れにアルコールが染み渡っていった。
彼女もグビグビと酒をあおりながら天井の月を眺めている。
俺も眺める。
穏やかに照る月は確かに本物の月と寸分違わない感覚を与えた。なんだか穏やかな気分になり、吹いても居ないのに秋の冷たい風を感じたような気がした。
まさしくお月見気分だった。
「都会じゃそこいら中でこんな光景が出来ているってね。部屋は元より、街中で『マイムーン』を持ち歩いて歩くのがブームだそうだ。好きなところで月を眺めながらサラリーマンだの大学生だのが飲んだくれているんだろうさ」
「へぇ、じゃあ今都会は街中月だらけか。変な話だ」
公園だの路地だのそこら中で月が煌々と照っている光景を思い浮かべるとなんだか面白かった。所詮一過性のブームなのだろうが、ここまでになればこれを売り出した大月製作所も鼻が高いというものだろう。
魔法もこういう風に人々に楽しみを与えるのなら良いものなのだと思えた。
「さて」
一通り月を眺めて酒を一升開けると彼女はテレビのスイッチを入れた。入ったのは9時
のニュースだった。
『ですからね。私達はオープンに正体を明かしている人間ばかりでもないんですよ。それこそこんな風になってしまいますからね。必死に自分が人狼であることを隠して生きている者だって大勢居るんです。だから困るんですよ! こんな風に街中に満月が溢れかえってもらっては。私達が身を隠す瞬間がない! 街に出ないことなんて出来ない以上私達は狼に姿を変えるしかない! これは人権侵害ですよ!!』
『ということで、大月魔法道具製作所の作ったこの手の平サイズの月ですが、このように人狼の皆さんにはむしろ生活に著しく影響を与えることとなっているようです。私達ヒューマンには手軽なお月見が出来る便利な道具程度でしかありませんが.....やはり良いことばかりでもないんですね志倉さん』
『どんなものも思わぬ影響を与えることがある、ということでしょうね。人狼の人権団体は大月魔法道具製作所に抗議を伝えると共に場合によっては訴訟も行うということで、商品の回収も行われる模様です。そのために........」
ニュースは続いていた。
「なるほど、寸分違わぬ手のひらサイズの月を作ったために困る者も居るわけか」
テレビでは今も抗議のデモ行進を行う狼人間の姿の人狼の人たちの姿が映されていた。彼らとしては必死も必死だろう。
今まで満月の日は部屋でやり過ごせば良かったのに今や満月の日以外も街中が満月だらけなのだから。これではどんな時もどこに行っても狼になってしまう。
「新しいものを作るって大変なんだなぁ」
「まったくだね」
俺の言葉に彼女は答えた。
天井では今も小さな月が煌々と照っていた。
レジの前、客の誰もが目に付くエリア。要するに客に買って貰いたい商品を置くエリアだ。そこに、子供向けおもちゃを入れるような箱がずらりと積まれている。これに月が入っているらしかった。
ポップには『これで誰でもお手軽にお部屋でお月見を!』と書かれ、カワイイ笑顔を浮かべた月のデフォルメイラストが添えられていた。この店の店員が書いたのだろう。コンビニのこういう店舗ごとの個性みたいなものは個人的に好きである。
とにもかくにも目の前には月が積まれている。手のひらサイズの月が。
(あー、テレビで言ってたやつか)
俺は思い出していた。大月魔法道具製作所が今年のお月見シーズンに合わせて極小の月を作ったのだと朝のニュースでやっていたのを。
あの会社はたびたび巷を騒がす変なものを作っている。
今回もその類らしい。
秋に出るモンブランみたいなノリでコンビニに月を並べたようだ。
ニュースでは先に発売した都会の方では飛ぶように売れ、半ば社会現象のようになっているという話だった。
俺はひと箱手に取ってみる。価格は一個1200円(税込)。
同居人が喜ぶかどうかは分からなかったがひとつ買って帰ることにした。
「なるほど。また珍妙なものを考える。あそこの商品企画部にはネジの飛んだ人間が居るな。前々から思っていたが」
同居人はまじまじと月を見あげながら言った。彼女は一応俺の同棲相手ということになる。魔女をやっており、作った魔法道具をネットで売って生計を立てている。
とにかく偏屈な人間であり、世の中の全てをバカだと思っている類の人間であり、俗世との関わりを極限まで絶っている人間である。
あまりにも偏屈過ぎて時々自分でもなんでこの女を好きになったのか分からなくなるときがあるくらいである。
だがまぁ、一応俺の愛しい人というわけである。
彼女はつんと、宙に浮かぶ月を棒で突いた。
月は天井の下辺りに浮いている。この1LDKのアパートの部屋の天井あたりに。
買ってきた月は箱から出すなり光始め、ふわりと浮いて現在の位置に落ち着いた。つつけば動くが基本は動かなかった。
『手のひらサイズの月』というキャッチコピーは伊達ではないらしく電気を切った今、月はさながら本物の月のようにぼんやりと部屋を照らしていた。目の冴えるような満月である。
確かにお月見するには不足はないだろう。サイズは小さいが本物の月に比べても遜色ない雰囲気である。
「なるほど、本当にサイズ以外は『月』と言って差し支えないな。魔法学的側面から見ても『月』だ。光も与える影響もそのままに手のひらサイズにしたわけか。私からすればこんな芸術作品と言ってもいい代物を量産化してコンビニに並べるなど狂気の沙汰だな」
「へぇ、本当の本当に小さい月なのか」
「ああ。吸血鬼の連中は大喜びだろうな。これを手元に置いておくだけで常時快調だ。私も研究材料としてもう五、六個欲しいところだね。改造して愉しみたい」
彼女が物騒なことを言うのはいつものことなので俺は聞き流す。
ともあれ、これでお月見が出来るというものだ。外は曇りで本物の月は見えなかったが、部屋の中では煌々と月が照っている。
俺は先に始めている彼女に習って日本酒をコップに注ぐ。口に運ぶと一日の疲れにアルコールが染み渡っていった。
彼女もグビグビと酒をあおりながら天井の月を眺めている。
俺も眺める。
穏やかに照る月は確かに本物の月と寸分違わない感覚を与えた。なんだか穏やかな気分になり、吹いても居ないのに秋の冷たい風を感じたような気がした。
まさしくお月見気分だった。
「都会じゃそこいら中でこんな光景が出来ているってね。部屋は元より、街中で『マイムーン』を持ち歩いて歩くのがブームだそうだ。好きなところで月を眺めながらサラリーマンだの大学生だのが飲んだくれているんだろうさ」
「へぇ、じゃあ今都会は街中月だらけか。変な話だ」
公園だの路地だのそこら中で月が煌々と照っている光景を思い浮かべるとなんだか面白かった。所詮一過性のブームなのだろうが、ここまでになればこれを売り出した大月製作所も鼻が高いというものだろう。
魔法もこういう風に人々に楽しみを与えるのなら良いものなのだと思えた。
「さて」
一通り月を眺めて酒を一升開けると彼女はテレビのスイッチを入れた。入ったのは9時
のニュースだった。
『ですからね。私達はオープンに正体を明かしている人間ばかりでもないんですよ。それこそこんな風になってしまいますからね。必死に自分が人狼であることを隠して生きている者だって大勢居るんです。だから困るんですよ! こんな風に街中に満月が溢れかえってもらっては。私達が身を隠す瞬間がない! 街に出ないことなんて出来ない以上私達は狼に姿を変えるしかない! これは人権侵害ですよ!!』
『ということで、大月魔法道具製作所の作ったこの手の平サイズの月ですが、このように人狼の皆さんにはむしろ生活に著しく影響を与えることとなっているようです。私達ヒューマンには手軽なお月見が出来る便利な道具程度でしかありませんが.....やはり良いことばかりでもないんですね志倉さん』
『どんなものも思わぬ影響を与えることがある、ということでしょうね。人狼の人権団体は大月魔法道具製作所に抗議を伝えると共に場合によっては訴訟も行うということで、商品の回収も行われる模様です。そのために........」
ニュースは続いていた。
「なるほど、寸分違わぬ手のひらサイズの月を作ったために困る者も居るわけか」
テレビでは今も抗議のデモ行進を行う狼人間の姿の人狼の人たちの姿が映されていた。彼らとしては必死も必死だろう。
今まで満月の日は部屋でやり過ごせば良かったのに今や満月の日以外も街中が満月だらけなのだから。これではどんな時もどこに行っても狼になってしまう。
「新しいものを作るって大変なんだなぁ」
「まったくだね」
俺の言葉に彼女は答えた。
天井では今も小さな月が煌々と照っていた。
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