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第10話 夜の会話と新しい任務
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「今日も忙しかったな。疲れてないのか?」
「はい! 忙しいけど楽しいことばかりでしたから」
エリスは微笑んでいた。
ここはエリスの自室だった。
エリスはディアナとはあの大きな浴場から上がると別れ、今は寝巻きに着替えてベッドに腰掛けている。
時刻はすっかり夜だった。
エリスは昨日の討伐からとんぼ返りで王都に戻り、そのまま式典だ。疲れているに決まっている。
聖女というのはこんなに忙しいものなのか。
「とてつもなく忙しい2日だったな」
「そうですね。でも初めての聖女としての任務も、それで危険モンスターを討伐できたのも得難い経験でした。大変だけどなんだか気になりませんでしたよ!」
「そうか。でも体は疲れてるだろう。ゆっくり休んだ方が良い」
今日くらいはゆっくり休んで欲しいのが守護者心というものだった。
「ディアナお姉様の忙しさはこんなものではないですから」
「あの人はそんなに忙しいのか。なんかすごそうな人だったが」
「第2聖女ディアナといえばこの国で知らない人はいません! 数々の実績、そして国民のみなさんの圧倒的な支持。エドワード期第36聖女アルメア様とともにこの国の聖女の顔ですよ!」
エリスは自分のことのように自慢げだった。本当に仲が良いようだ。
「一緒に育ってきた人なのか」
「はい。ディアナお姉様とは本当に小さなころから一緒で、私のお姉さんで聖女の先輩です。修行中はディアナお姉様に付き添って国中を、それに国外も、いろんなところに行きました」
エルド公国に行ったと言っていたのもディアナの付き添いだったということか。
「本当に忙しい人で、会えないことも多いんですけどね。でも、それはそれだけお姉様が認められているということだから。強くて優しくて、それで任務もたくさんこなして、ディアナお姉様は私の目標なんです!」
エリスは本当にディアナに憧れているようだ。尊敬できる大人なのだろう。
俺には生前目標にしている人なんか居ただろうか。というか誰かを目標にしたことがあっただろうか。ずっとぼーっと生きていた気がする。なにも考えていなかった気がする。そういう薄ぼんやりした人間だった気がする。
だが、目の前ではまさに青春が起きている。目標があってそれに向かって努力する。まばゆいことこの上なかった。
守護者としてサポートしたいと思う次第だった。
「マコト様はディアナお姉様を見てどう思われましたか?」
「エリスと仲が良さそうで良かったと思ったな」
「そ、それはありがとうございます」
エリスはちょっと顔を赤らめていた。物言いがストレート過ぎただろうか。
「あとは仕事が出来そうだなぁと」
ディアナは生前見てきた仕事の出来る人と雰囲気が似ていた。エネルギーに満ちていて、かといって嫌味ではない。共にいるとなぜかやる気が出てくる人物。人々を動かす力のある人の雰囲気だ。
そういう人はすごいと思うがどうにもかしこまってしまう。
「ふふ、そうですよ。ディアナお姉様はデキる人ですから。マコト様ももっとディアナお姉様と話されたら良かったのに」
俺はディアナとはあのでかい浴場から出た後に一言二言言葉をかわしただけでこれといった会話はなかった。
「........守護者たるもの、あまり軽率に主以外と話すものではないだろう」
「な、なるほど。そうなんですね」
嘘だった。ただ俺は人見知りを発揮しただけだった。初めて会うデキる雰囲気の人と話すのにひたすら奥手になっただけだった。俺は激しいシャイだった。
そんな風にエリスと寝る前の談笑をしていると、
──コンコンコン
ドアがノックされた。
「はい、どうぞ」
エリスが言うとマザー・リースが入ってきた。
「マザー。どうかなさいましたか?」
「エリス、任務の招集を知らせます。シュレイグで行われる大規模な任務。その一員にあなたが選ばれました」
「え!?」
これはさっきディアナが言っていた任務の話のようだった。聖女を何人も招集して行われる大きな仕事。
「今回の実績を買われてのことです。聖女になったばかりの者には稀なことですよ。誇りに思います」
「ありがとうございます。マザー」
エリスは笑っている。育ての親たるマザー・リースに褒められて喜んでいるのだ。こっちも微笑んでしまう。
「ついては明日の朝、司教様より説明があります。今日は早く休むように」
「はい!」
「よろしい、では」
そう言ってマザー・リースは出ていった。
そして、エリスは、
「やった! やりましたよマコト様! 私認められたみたいです!」
「そうみたいだな。守護者としても嬉しく思う」
「そんな! これは全部マコト様のおかげです! マコト様が守護者様で本当に良かったです!」
「そんなことはない。エリスだって頑張ってた」
「そ、そうでしょうか」
「そうだとも」
エリスの言葉と行動にどれだけ勇気づけられたか分からない。俺の方こそ本当にエリスが主で良かったと思う。
「私、頑張ります! 頑張ってディアナお姉様に負けないくらい立派な聖女になりますよ!」
「その意気だ」
そんな風にエリスは喜び、俺はそれを見てほっこりするのだった。
そして、エリスは早めに寝ると言ってベッドに入った。明かりを消して、しばらくするとすぐにエリスは寝息を立て始めた。こうして大忙しの2日間は終わったのだった。
「ようこそ、女神の領域へ」
そして、エリスと一緒に寝た俺は気づけば真っ白な空間の中に居た。
目の前には俺が転生する時にいろいろやってくれた女神が立っていた。
「なんだ。なんの用だ」
転生する時一回切りの遭遇だと思っていたので若干戸惑っている俺は居た。全然分からないが転生ってこういうものなのか。
というか、
「なんで俺をこんな偽物のス○ンドみたいにしたんだ!」
俺が言いたいのはまずそれだった。
他の人みたいにもっと普通の精霊っぽい方が良かった。荒木先生がデザインしてくれたならともかく、デザインはこの女神だ。なんか微妙にダサいのだ。
「守護者の活動頑張っていますね。順調で何より」
しかし、女神はまったく聞かなかった。
「なんなんだ。俺はこの世界でどうすれば良い。お前はなんのために転生させたんだ」
「この先にもさまざまな苦難があります。時にくじけそうになることもあるでしょう」
「なにも聞かないなこいつ」
「ですが、聖女エリスとあなたなら乗り越えられます。どうか迷わないで、まっすぐに進んでください」
「なら、風呂場とか着替えの時とかなんとかしてくれ。気が気じゃない」
「私はあなたたちを見守っていますよ」
「会話のキャッチボールがまったく成立しねぇ」
女神はずっと1人で話している。これはエリスたちが崇める女神だと言うのだからタチの悪い冗談だ。
「もう朝です。行きなさい」
「なんだこれ」
そう言いながらも俺の意識はこの空間から出ていく。もう目が覚めるのだろう。なんなんだ今のは。
「うーん、女神っぽいことをこの辺で言ったらドラマチックかと思ったけどまったくそうでもないですね。頑張って考えた割に思ったほどかっこいいセリフでもなかったし。無駄な時間でした」
「本当にあの中身のないこと言うためだけに出てきたのか!? なんなんだお前!」
「めーがみ、めがみ。私はめがみ♪」
メロディをつけながら女神はいった。
腹立たしかった。
どうやら本当になんの用事もなかったらしい。
なんだったんだこの時間。
そうして俺の意識は現実に戻っていった。
「はい! 忙しいけど楽しいことばかりでしたから」
エリスは微笑んでいた。
ここはエリスの自室だった。
エリスはディアナとはあの大きな浴場から上がると別れ、今は寝巻きに着替えてベッドに腰掛けている。
時刻はすっかり夜だった。
エリスは昨日の討伐からとんぼ返りで王都に戻り、そのまま式典だ。疲れているに決まっている。
聖女というのはこんなに忙しいものなのか。
「とてつもなく忙しい2日だったな」
「そうですね。でも初めての聖女としての任務も、それで危険モンスターを討伐できたのも得難い経験でした。大変だけどなんだか気になりませんでしたよ!」
「そうか。でも体は疲れてるだろう。ゆっくり休んだ方が良い」
今日くらいはゆっくり休んで欲しいのが守護者心というものだった。
「ディアナお姉様の忙しさはこんなものではないですから」
「あの人はそんなに忙しいのか。なんかすごそうな人だったが」
「第2聖女ディアナといえばこの国で知らない人はいません! 数々の実績、そして国民のみなさんの圧倒的な支持。エドワード期第36聖女アルメア様とともにこの国の聖女の顔ですよ!」
エリスは自分のことのように自慢げだった。本当に仲が良いようだ。
「一緒に育ってきた人なのか」
「はい。ディアナお姉様とは本当に小さなころから一緒で、私のお姉さんで聖女の先輩です。修行中はディアナお姉様に付き添って国中を、それに国外も、いろんなところに行きました」
エルド公国に行ったと言っていたのもディアナの付き添いだったということか。
「本当に忙しい人で、会えないことも多いんですけどね。でも、それはそれだけお姉様が認められているということだから。強くて優しくて、それで任務もたくさんこなして、ディアナお姉様は私の目標なんです!」
エリスは本当にディアナに憧れているようだ。尊敬できる大人なのだろう。
俺には生前目標にしている人なんか居ただろうか。というか誰かを目標にしたことがあっただろうか。ずっとぼーっと生きていた気がする。なにも考えていなかった気がする。そういう薄ぼんやりした人間だった気がする。
だが、目の前ではまさに青春が起きている。目標があってそれに向かって努力する。まばゆいことこの上なかった。
守護者としてサポートしたいと思う次第だった。
「マコト様はディアナお姉様を見てどう思われましたか?」
「エリスと仲が良さそうで良かったと思ったな」
「そ、それはありがとうございます」
エリスはちょっと顔を赤らめていた。物言いがストレート過ぎただろうか。
「あとは仕事が出来そうだなぁと」
ディアナは生前見てきた仕事の出来る人と雰囲気が似ていた。エネルギーに満ちていて、かといって嫌味ではない。共にいるとなぜかやる気が出てくる人物。人々を動かす力のある人の雰囲気だ。
そういう人はすごいと思うがどうにもかしこまってしまう。
「ふふ、そうですよ。ディアナお姉様はデキる人ですから。マコト様ももっとディアナお姉様と話されたら良かったのに」
俺はディアナとはあのでかい浴場から出た後に一言二言言葉をかわしただけでこれといった会話はなかった。
「........守護者たるもの、あまり軽率に主以外と話すものではないだろう」
「な、なるほど。そうなんですね」
嘘だった。ただ俺は人見知りを発揮しただけだった。初めて会うデキる雰囲気の人と話すのにひたすら奥手になっただけだった。俺は激しいシャイだった。
そんな風にエリスと寝る前の談笑をしていると、
──コンコンコン
ドアがノックされた。
「はい、どうぞ」
エリスが言うとマザー・リースが入ってきた。
「マザー。どうかなさいましたか?」
「エリス、任務の招集を知らせます。シュレイグで行われる大規模な任務。その一員にあなたが選ばれました」
「え!?」
これはさっきディアナが言っていた任務の話のようだった。聖女を何人も招集して行われる大きな仕事。
「今回の実績を買われてのことです。聖女になったばかりの者には稀なことですよ。誇りに思います」
「ありがとうございます。マザー」
エリスは笑っている。育ての親たるマザー・リースに褒められて喜んでいるのだ。こっちも微笑んでしまう。
「ついては明日の朝、司教様より説明があります。今日は早く休むように」
「はい!」
「よろしい、では」
そう言ってマザー・リースは出ていった。
そして、エリスは、
「やった! やりましたよマコト様! 私認められたみたいです!」
「そうみたいだな。守護者としても嬉しく思う」
「そんな! これは全部マコト様のおかげです! マコト様が守護者様で本当に良かったです!」
「そんなことはない。エリスだって頑張ってた」
「そ、そうでしょうか」
「そうだとも」
エリスの言葉と行動にどれだけ勇気づけられたか分からない。俺の方こそ本当にエリスが主で良かったと思う。
「私、頑張ります! 頑張ってディアナお姉様に負けないくらい立派な聖女になりますよ!」
「その意気だ」
そんな風にエリスは喜び、俺はそれを見てほっこりするのだった。
そして、エリスは早めに寝ると言ってベッドに入った。明かりを消して、しばらくするとすぐにエリスは寝息を立て始めた。こうして大忙しの2日間は終わったのだった。
「ようこそ、女神の領域へ」
そして、エリスと一緒に寝た俺は気づけば真っ白な空間の中に居た。
目の前には俺が転生する時にいろいろやってくれた女神が立っていた。
「なんだ。なんの用だ」
転生する時一回切りの遭遇だと思っていたので若干戸惑っている俺は居た。全然分からないが転生ってこういうものなのか。
というか、
「なんで俺をこんな偽物のス○ンドみたいにしたんだ!」
俺が言いたいのはまずそれだった。
他の人みたいにもっと普通の精霊っぽい方が良かった。荒木先生がデザインしてくれたならともかく、デザインはこの女神だ。なんか微妙にダサいのだ。
「守護者の活動頑張っていますね。順調で何より」
しかし、女神はまったく聞かなかった。
「なんなんだ。俺はこの世界でどうすれば良い。お前はなんのために転生させたんだ」
「この先にもさまざまな苦難があります。時にくじけそうになることもあるでしょう」
「なにも聞かないなこいつ」
「ですが、聖女エリスとあなたなら乗り越えられます。どうか迷わないで、まっすぐに進んでください」
「なら、風呂場とか着替えの時とかなんとかしてくれ。気が気じゃない」
「私はあなたたちを見守っていますよ」
「会話のキャッチボールがまったく成立しねぇ」
女神はずっと1人で話している。これはエリスたちが崇める女神だと言うのだからタチの悪い冗談だ。
「もう朝です。行きなさい」
「なんだこれ」
そう言いながらも俺の意識はこの空間から出ていく。もう目が覚めるのだろう。なんなんだ今のは。
「うーん、女神っぽいことをこの辺で言ったらドラマチックかと思ったけどまったくそうでもないですね。頑張って考えた割に思ったほどかっこいいセリフでもなかったし。無駄な時間でした」
「本当にあの中身のないこと言うためだけに出てきたのか!? なんなんだお前!」
「めーがみ、めがみ。私はめがみ♪」
メロディをつけながら女神はいった。
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