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第8話 ブチ切れと決着
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「きゃあっ!!」
エリスが声を上げる。
あまりにも突然のことだった。
ライカンスロープが飛びかかったのは明らかに俺たちではなかった。
俺たちから2mほどの横、そこに目がけて飛びかかっていた。
そして、エリスはその攻撃を阻むように身を投げ出したのだ。
突然だったので俺の反応も間に合わなかった。
なんとか拳で爪を弾こうとしたが完全ではなかった。爪はエリスの法衣に当たってしまっていた。エリスは跳ね飛ばされた。
「くっ....!!!」
「大丈夫かエリス!!!」
「私は大丈夫です。それより、あなたたちは大丈夫ですか?」
エリスが声をかけたのは俺ではなかった。あなたたちと言っているのだから当たり前だ。
エリスは目の前の人物たちに声をかけたのだ。
すなわち、茂みの陰に隠れていた2人の子供に。
「あぁ....聖女様....」
「良かった、ケガはないみたいですね」
この子達は村で見た子供達だった。エリスにカゴいっぱいの花びらを放っていた子供達のうちの2人。
なぜこんなところに。
「ご、ごめん聖女様。俺たち、聖女様が戦うところが見たくて...」
なるほど、俺たちに気づかれないように着いてきていたのか。
「そうでしたか! ですが、戦いの場は危ないですよ。ちゃんと村で待っているべきです」
「ごめんなさい! ごめんなさい! あの...血が出てるよ聖女様....!」
見ればエリスの横原、そこから血が流れていた。法衣が修復し切っていない部分に爪が当たっていたのだ。
「エリス!」
俺はライカンスロープに注意を払いつつ叫んだ。
「大丈夫ですマコト様。この程度なら法術で治せますよ。それより、血染めの咆哮から目を逸らさないようにお願いします」
「エリス...」
「ご、ごめんなさい。ごめんなさい聖女様」
2人の子供は涙を浮かべて泣き出してしまった。
「良いんですよ、これくらいなんともありません。あなたたちが無事で本当に良かった。今から私とこの強い守護者様があのモンスターをやっつけますからね! 見ててください!」
なんてことだ。エリスのお人よしは底なしだった。
弱い俺も、戦闘に割り込んだ子供たちにもまるで怒りなんか抱いていなかった。
なんて良い娘なのか。
『グルル』
目の前のライカンスロープはまるで敵意を薄れさせてはいなかった。
下手をすればこの状況を作り出そうとしていた可能性もある。狡猾なモンスターだ。人間が子供を守ろうとする性質を理解しているのかもしれない。
真相はわからない。俺にモンスターの気持ちは分からない。
しかし、
『グルルァァアア!!!!』
そのまま襲いかかってきたライカンスロープを見て俺は確かに聞いた。
頭の中で『ブツン』という音が響くのを。
「こんな良い娘に、なにさらしてくれてんだテメエェエ────ッ!!!!!!」
俺はブチ切れていた。
エリスを守れなかった自分の不甲斐なさもある。だが、それ以上にこのライカンスロープがエリスを傷つけたということが俺の怒りを爆発させた。
そして、その瞬間だった。なにかが、体の中の何かが、歯車のようななにかがガチリとはまる感じがしたのだ。
途端、力がみなぎってきた。
途端、体が軽くなった
途端、全てが見えるようになった。
『グルァアア!!!』
俺たちに襲いかかってくるライカンスロープ。さっきまでバッティングセンターの球のようだと形容していたライカンスロープ。またすさまじい緩急をつけた動きをしてくる。
しかし、全部見えた。速さの体感も同じ、動きのランダムさも同じ。振るわれる爪の速度も同じ。だが、全てが手に取るように分かった。
「ウラァッ!!!!!」
襲いくるライカンスロープ、その鳩尾に俺のアッパーが吸い込まれるように入った。
ライカンスロープは宙に浮き上がる。
ライカンスロープはもう回避のしようがない。
俺はそこに、
「ウラウラウラウラウラウラッ!!!!!」
全力でラッシュを叩き込んだ。
すさまじい連撃がライカンスロープの体を打ち抜き続ける。
『グガァアアァア!!!』
「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラーッ!!!!!」
宙で地面を砕くパンチの雨を受けたライカンスロープは体がぶち砕かれていく。
もはや、抵抗することさえない。
ただ殴り続けられる肉塊だ。
そして、
「ウラァアッッッ!!!!!!」
俺は最後に渾身の右ストレートを打ち込み吹っ飛ばした。
ライカンスロープは吹っ飛び、地面ににぶい音を立てて落ちた。
そして、そのまま黒い霧になって消えていった。
「ボケナスがッ!!」
俺は最後に言ってやった。
目の前ではライカンスロープが完全に霧になって消えていた。
目にもの見せてやった。
一昨日きやがれドチクショウが。
こんな良い娘を傷つけてやがって。
「す、すごい....!」
後ろで声がした。無論、エリスだった。
「す、すごい! すごいですよマコト様!!! 血染めの咆哮をこんなにあっという間に!!!」
エリスは嬉しそうに跳ねている。
傷が淡く光っていた。法術で回復しているようだ。本当に良かった。
「なんか....頑張ったら倒せた」
俺は素直な感想を口にした。あまりにも素朴な感想だった。
なぜなのか、ブチ切れた瞬間からすごい力が身体中にみなぎっていた。そしてその力のままに戦ったのだ。
それに、なんかジョ○ョみたいなラッシュをしてしまった。若干恥ずかしくなったが、なぜか自然とやってしまった。これも守護者としての性質だとでも言うのか。
「すごいすごい!!! 勝ったんですよ私たち!!!!」
「あ、そうか」
そこでようやく俺は血染めの咆哮を倒したのだと言う事実に気づいた。無我夢中だったのだ。
エリスが手を挙げている。
俺はそれに応じた。
エリスと俺の手のひらが打ち合わされ良い音が鳴った。
こうしてエリスと俺の聖女としての初仕事は終わったのだった。
エリスが声を上げる。
あまりにも突然のことだった。
ライカンスロープが飛びかかったのは明らかに俺たちではなかった。
俺たちから2mほどの横、そこに目がけて飛びかかっていた。
そして、エリスはその攻撃を阻むように身を投げ出したのだ。
突然だったので俺の反応も間に合わなかった。
なんとか拳で爪を弾こうとしたが完全ではなかった。爪はエリスの法衣に当たってしまっていた。エリスは跳ね飛ばされた。
「くっ....!!!」
「大丈夫かエリス!!!」
「私は大丈夫です。それより、あなたたちは大丈夫ですか?」
エリスが声をかけたのは俺ではなかった。あなたたちと言っているのだから当たり前だ。
エリスは目の前の人物たちに声をかけたのだ。
すなわち、茂みの陰に隠れていた2人の子供に。
「あぁ....聖女様....」
「良かった、ケガはないみたいですね」
この子達は村で見た子供達だった。エリスにカゴいっぱいの花びらを放っていた子供達のうちの2人。
なぜこんなところに。
「ご、ごめん聖女様。俺たち、聖女様が戦うところが見たくて...」
なるほど、俺たちに気づかれないように着いてきていたのか。
「そうでしたか! ですが、戦いの場は危ないですよ。ちゃんと村で待っているべきです」
「ごめんなさい! ごめんなさい! あの...血が出てるよ聖女様....!」
見ればエリスの横原、そこから血が流れていた。法衣が修復し切っていない部分に爪が当たっていたのだ。
「エリス!」
俺はライカンスロープに注意を払いつつ叫んだ。
「大丈夫ですマコト様。この程度なら法術で治せますよ。それより、血染めの咆哮から目を逸らさないようにお願いします」
「エリス...」
「ご、ごめんなさい。ごめんなさい聖女様」
2人の子供は涙を浮かべて泣き出してしまった。
「良いんですよ、これくらいなんともありません。あなたたちが無事で本当に良かった。今から私とこの強い守護者様があのモンスターをやっつけますからね! 見ててください!」
なんてことだ。エリスのお人よしは底なしだった。
弱い俺も、戦闘に割り込んだ子供たちにもまるで怒りなんか抱いていなかった。
なんて良い娘なのか。
『グルル』
目の前のライカンスロープはまるで敵意を薄れさせてはいなかった。
下手をすればこの状況を作り出そうとしていた可能性もある。狡猾なモンスターだ。人間が子供を守ろうとする性質を理解しているのかもしれない。
真相はわからない。俺にモンスターの気持ちは分からない。
しかし、
『グルルァァアア!!!!』
そのまま襲いかかってきたライカンスロープを見て俺は確かに聞いた。
頭の中で『ブツン』という音が響くのを。
「こんな良い娘に、なにさらしてくれてんだテメエェエ────ッ!!!!!!」
俺はブチ切れていた。
エリスを守れなかった自分の不甲斐なさもある。だが、それ以上にこのライカンスロープがエリスを傷つけたということが俺の怒りを爆発させた。
そして、その瞬間だった。なにかが、体の中の何かが、歯車のようななにかがガチリとはまる感じがしたのだ。
途端、力がみなぎってきた。
途端、体が軽くなった
途端、全てが見えるようになった。
『グルァアア!!!』
俺たちに襲いかかってくるライカンスロープ。さっきまでバッティングセンターの球のようだと形容していたライカンスロープ。またすさまじい緩急をつけた動きをしてくる。
しかし、全部見えた。速さの体感も同じ、動きのランダムさも同じ。振るわれる爪の速度も同じ。だが、全てが手に取るように分かった。
「ウラァッ!!!!!」
襲いくるライカンスロープ、その鳩尾に俺のアッパーが吸い込まれるように入った。
ライカンスロープは宙に浮き上がる。
ライカンスロープはもう回避のしようがない。
俺はそこに、
「ウラウラウラウラウラウラッ!!!!!」
全力でラッシュを叩き込んだ。
すさまじい連撃がライカンスロープの体を打ち抜き続ける。
『グガァアアァア!!!』
「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラーッ!!!!!」
宙で地面を砕くパンチの雨を受けたライカンスロープは体がぶち砕かれていく。
もはや、抵抗することさえない。
ただ殴り続けられる肉塊だ。
そして、
「ウラァアッッッ!!!!!!」
俺は最後に渾身の右ストレートを打ち込み吹っ飛ばした。
ライカンスロープは吹っ飛び、地面ににぶい音を立てて落ちた。
そして、そのまま黒い霧になって消えていった。
「ボケナスがッ!!」
俺は最後に言ってやった。
目の前ではライカンスロープが完全に霧になって消えていた。
目にもの見せてやった。
一昨日きやがれドチクショウが。
こんな良い娘を傷つけてやがって。
「す、すごい....!」
後ろで声がした。無論、エリスだった。
「す、すごい! すごいですよマコト様!!! 血染めの咆哮をこんなにあっという間に!!!」
エリスは嬉しそうに跳ねている。
傷が淡く光っていた。法術で回復しているようだ。本当に良かった。
「なんか....頑張ったら倒せた」
俺は素直な感想を口にした。あまりにも素朴な感想だった。
なぜなのか、ブチ切れた瞬間からすごい力が身体中にみなぎっていた。そしてその力のままに戦ったのだ。
それに、なんかジョ○ョみたいなラッシュをしてしまった。若干恥ずかしくなったが、なぜか自然とやってしまった。これも守護者としての性質だとでも言うのか。
「すごいすごい!!! 勝ったんですよ私たち!!!!」
「あ、そうか」
そこでようやく俺は血染めの咆哮を倒したのだと言う事実に気づいた。無我夢中だったのだ。
エリスが手を挙げている。
俺はそれに応じた。
エリスと俺の手のひらが打ち合わされ良い音が鳴った。
こうしてエリスと俺の聖女としての初仕事は終わったのだった。
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