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ラストエピソード
そして勇者は世界を渡る!
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新学期のクラス替えが行われてまだ二週間、都立高校に通う二年生の私、八弥野真緒は、今日もまた憂鬱な顔で登校していた。
「おっはよー真緒!」
クラスへと向かう廊下で後ろから肩を叩いて挨拶して来たのは同じクラスの須楽さんだった。彼女は保育園の時からの友人で幼馴染だ。
「おはよう凛りんちゃん」
「あんたまた暗い顔してるわよ。また例の夢?」
「うん……」
私は小さい頃から同じ夢を見ていた。今の自分と同じか少し年上位の男の子が出て来る夢だ。彼はいつも笑顔でこちらを見ていた。最初はこちらを見ているだけだったのだが、少し前から彼が色々してくるのだ。
「どんどんエスカレートしてるもんね、真緒の夢の王子さま。ハグ、お姫様抱っこ、そしてとうとう手を握って……キス、されたんだよねー!」
「凛ちゃんデリカシー! 声も大っきいし、恥ずかしいよ」
身振り手振りを交えながら自分を抱きしめ、くちびるを突き出してくる凛ちゃんはちょっぴりウザい。とはいえ、こんなバカな夢の話も真剣に聞いてくれて、ちゃんと相談に乗ってくれる大切な幼馴染なのだ。
夢の彼は、その笑顔を見ているだけで何だかドキドキしてくる。昔からずっとこちらを見て微笑んでいるだけだった彼が、何故か最近はドンドン積極的になってきた。それがなんとなくだけど嬉しいような、それでいて苦しいような複雑な気持ちなのだ。
そんな私の心を察しているのかいないのか、凛ちゃんは笑顔でど直球の質問する。
「……で、その顔はあの夢がまた進展したって事だよね。とうとう行くとこまでいっちゃったって事かよ、こんちくしょう!」
私の背中をバシバシと叩く凛ちゃんだが、私の発した次の言葉で驚愕する。
「彼のおなかをナイフで刺した……」
「サイコパスかっ!?」
「だよねー」
「流石にその展開は考え無かったわ。それで朝から暗い顔してたのね! まあ、真緒っちの前世が、白馬の王子を刺し殺すサイコな殺人鬼だったとしても私はずっと友達だよ、たぶん……」
「たぶんかよ、須楽ぁ」
「ゲゲッ……頼寛!」
「おはよう、大神くん」
私達の会話に後ろから声を掛けて来たのは大神頼寛くん。凛ちゃんと同じ幼馴染で彼女の彼氏だ。
「彼氏じゃないアルヨ!」
「凛ちゃん、地の文に突っ込まないでよ」
凛ちゃんは動揺するとたまに変な言葉を使う。苦笑する私とは違って、大神くんは『誰が彼氏じゃないって?』と言いながら、凛ちゃんの頭を掴んでゴリゴリしていた。
小学校の時転向してきた大神くんが、自己紹介の時、黒板に書いた名前を指差して【ライカン】と何故か大声で叫んだのがなれ染めである。それ以降、彼のあだ名は常にらいかんだ。
身長百八十センチ近い大神くんと百五十センチ強の凛ちゃんはいつも喧嘩してるみたいに見えるデコボココンビだが、クリスマスイブはいつも一緒に過ごす超仲良しなのだ。イブの日、凛ちゃんはいつも家族の用事と言うけれど、大神くんが私に『ごめん』と謝ってくるので、隠してるつもりなんだろうけど丸わかりだ。
シングル・ベルの私に気を使ってくれてるのは分かってるんだけどね。私だって彼氏欲しいと思った事くらいある。でもどうしてもしっくりこない。夢の中の彼が頭から離れないのだ。
現実には存在しない彼を求めるのはバカバカしいと分かっていても夢の中の私が言うのだ……『必ず見つけてくれる。だからずっと待ってる。約束したから』と。
「……緒、真緒っちってば!」
凛ちゃんに制服の袖を引かれるまで自分がボーッと考え事をしてしまっている事に気が付かなかった。
「アイツまた来てるよ」
凛ちゃんの言葉に少しだけドキッとする。まだ頭の中が妄想の世界から戻って来ていなかったからだ。だが凛ちゃんの指差した方向、教室の入口前にいたのは三年の旨鹿先輩だ。
柔道部のエースで全国大会にも出場する実力者らしい。『いつか俺が世界を制する!』が口癖らしいのだが、そこまでの実力は無いようだ。
彼がこちらに気が付いて私に近付いてきた。
「八弥野、いい加減諦めて俺と付き合え! 俺は将来世界を制する男だ。俺の誘いを断り続けると後悔する事になるぞ!!」
高圧的な態度で迫ってくる先輩が怖くて声が出なくなる。そんな私を庇って大神くんが割って入ってくれた。
「先輩、コイツ好きな奴がいるんでいい加減に諦めて下さい」
「イケメンバスケ部は引っ込んでろ!」
うましか先輩はいきなり大神くんを突き飛ばし、私へと手を伸ばす。だが、今度は凛ちゃんが私と先輩の間へと飛び込んだ。
「何するアルか! 乱暴はやめるアルヨ!!」
「うるせぇぞ、チビすけが!」
私の事を庇おうとした凛ちゃんを、先輩はその大きな手で殴りつけようとした。私は咄嗟とっさに先輩の腕を掴んで彼の事をにらみ付ける。
「友達に手を出すのは辞めて下さい!」
「なんだ、俺と力比べしようってか?」
うすら笑いを浮かべた先輩は、私の握っている手をを反対を手で掴むと、そのまま引き寄せ、抱き締めようとした。
その瞬間『ガチン!』と高い衝突音と共に、何かがうましか先輩の後頭部に直撃して廊下に落ちる。廊下に響き渡る金属音。どうやら先輩の後頭部を直撃したのはステンレス製のペンケースのようだ。
「イテテ……誰だこの野郎っ!」
振り返った先輩の後ろにいたのは、うちのクラスの担任ナカムラ先生だ。
「ほらほらみんな、平和に、平和にね。もうすぐホームルームが始まるよ。旨鹿君も自分のクラスへ戻りなさい」
「ちぃっ!」
『また後でな』と言い残し、うましか先輩は頭を押さえながらスゴスゴと自分のクラスへと戻っていった。彼は、あんな態度で誰かが自分の事を好きになってくれると、本当に思っているのだろうか!
「だから人間は!」
思わず口をついて出た言葉は、まるで自分が人間以外の者であるかのような台詞だ。その事に少しだけショックを受けた。
「須楽、大神、きみたちも早く教室に入りなさい」
先生は教室に入らず、私達が教室に入るのを待っている様だ。凛ちゃんと大神くんに続いて教室の扉をくぐろうとした時だ、先生の後ろに誰かいる様に見えた。
教室に入り全員が席に着くとホームルームが始まった。始まってすぐ先生が時期はずれの転校生がいる事を皆に伝えた。本来は1学期の初めに編入される予定であったらしいのだか、海外からの転入との事で手続きに時間が掛かってしまったらしい。
外国人の転校生だと一部の生徒が騒ぎ始めるが、先生が即座に否定する。
「あー、ガッツリ日本人じゃから。というかワシのお孫ちゃんじゃから。悠也くん入りなさい」
「ちぃっ!」
「し、舌打ち!!」
「お孫ちゃんとか言ってんじゃねぇよ」
教室に入ってきた転校生は、ボサボサ頭のような癖っ毛で、少し目つきの悪い男の子だ。顔は全く似ていないと思うのだが、雰囲気がもしかしたら彼が夢の彼なのではないかとそう感じさせた。
彼は黒板に名前を書くと自己紹介を始める。
「中村悠也です。探しものをしながら世界中を旅してました。そこのじじいがうるさいので帰って来ました」
「先生を、じじいって言わない!」
「ちいっ!」
「また舌打ち!!」
中村先生に注意されても知らん顔の彼は、私の方を見ながら言葉を続ける。
「世界中では貧困や差別、宗教の違いから多くの争いが起きているのを見て来ました。そういった国から比べればこの国はとても平和で良い国ではないかと感じています。この学園、このクラスもそうであって欲しいと思います。これからよろしくお願い致します」
彼が皆に言っている様にみせて、私に向けて言った言葉……大した事は言っていない。だが、私の心は大きく揺さぶられ、私が体験していない記憶が徐々に甦よみがえって来た。
「それでは中村くんは左手一番後ろの空いている席に着きなさい」
席と席の間を歩く中村くんは、大神くんと須楽さんの前で足を止めた。
「なんだ、犬とブヨブヨも一緒だったのか……」
「犬っ!?」
「ブヨブヨ!!」
彼は二人の反応に気を留める事もなく、私の横まで来ると目線を合わせて呟いた。
「待たせたな、ギドラ」
「誰がギドラよ!」
私の言葉を聞いた彼が微笑む。その笑顔が夢の彼と重なる。そして、何となく懐かしいこのやり取りが心に封印された全ての記憶を呼び起こした。
「三日三晩の約束忘れてないでしょうね」
「あれマジなのか……さっきヴァーカーから助けてやったのに。全く面倒くせぇ女」
そう言って笑う彼の笑顔に、私もつられて笑う。
さっき、私の事を助けてくれたのはやはり勇者だった。魔王だったあの頃、孤独だった私を救ってくれたのも彼だ。そして約束通り、彼は世界を渡り私を探し出してくれた。
自然と口元がほころび笑顔になった。
私はこの時、初めて心からの笑顔で笑えた。そう思えたのだった。
ーおしまいー
「おっはよー真緒!」
クラスへと向かう廊下で後ろから肩を叩いて挨拶して来たのは同じクラスの須楽さんだった。彼女は保育園の時からの友人で幼馴染だ。
「おはよう凛りんちゃん」
「あんたまた暗い顔してるわよ。また例の夢?」
「うん……」
私は小さい頃から同じ夢を見ていた。今の自分と同じか少し年上位の男の子が出て来る夢だ。彼はいつも笑顔でこちらを見ていた。最初はこちらを見ているだけだったのだが、少し前から彼が色々してくるのだ。
「どんどんエスカレートしてるもんね、真緒の夢の王子さま。ハグ、お姫様抱っこ、そしてとうとう手を握って……キス、されたんだよねー!」
「凛ちゃんデリカシー! 声も大っきいし、恥ずかしいよ」
身振り手振りを交えながら自分を抱きしめ、くちびるを突き出してくる凛ちゃんはちょっぴりウザい。とはいえ、こんなバカな夢の話も真剣に聞いてくれて、ちゃんと相談に乗ってくれる大切な幼馴染なのだ。
夢の彼は、その笑顔を見ているだけで何だかドキドキしてくる。昔からずっとこちらを見て微笑んでいるだけだった彼が、何故か最近はドンドン積極的になってきた。それがなんとなくだけど嬉しいような、それでいて苦しいような複雑な気持ちなのだ。
そんな私の心を察しているのかいないのか、凛ちゃんは笑顔でど直球の質問する。
「……で、その顔はあの夢がまた進展したって事だよね。とうとう行くとこまでいっちゃったって事かよ、こんちくしょう!」
私の背中をバシバシと叩く凛ちゃんだが、私の発した次の言葉で驚愕する。
「彼のおなかをナイフで刺した……」
「サイコパスかっ!?」
「だよねー」
「流石にその展開は考え無かったわ。それで朝から暗い顔してたのね! まあ、真緒っちの前世が、白馬の王子を刺し殺すサイコな殺人鬼だったとしても私はずっと友達だよ、たぶん……」
「たぶんかよ、須楽ぁ」
「ゲゲッ……頼寛!」
「おはよう、大神くん」
私達の会話に後ろから声を掛けて来たのは大神頼寛くん。凛ちゃんと同じ幼馴染で彼女の彼氏だ。
「彼氏じゃないアルヨ!」
「凛ちゃん、地の文に突っ込まないでよ」
凛ちゃんは動揺するとたまに変な言葉を使う。苦笑する私とは違って、大神くんは『誰が彼氏じゃないって?』と言いながら、凛ちゃんの頭を掴んでゴリゴリしていた。
小学校の時転向してきた大神くんが、自己紹介の時、黒板に書いた名前を指差して【ライカン】と何故か大声で叫んだのがなれ染めである。それ以降、彼のあだ名は常にらいかんだ。
身長百八十センチ近い大神くんと百五十センチ強の凛ちゃんはいつも喧嘩してるみたいに見えるデコボココンビだが、クリスマスイブはいつも一緒に過ごす超仲良しなのだ。イブの日、凛ちゃんはいつも家族の用事と言うけれど、大神くんが私に『ごめん』と謝ってくるので、隠してるつもりなんだろうけど丸わかりだ。
シングル・ベルの私に気を使ってくれてるのは分かってるんだけどね。私だって彼氏欲しいと思った事くらいある。でもどうしてもしっくりこない。夢の中の彼が頭から離れないのだ。
現実には存在しない彼を求めるのはバカバカしいと分かっていても夢の中の私が言うのだ……『必ず見つけてくれる。だからずっと待ってる。約束したから』と。
「……緒、真緒っちってば!」
凛ちゃんに制服の袖を引かれるまで自分がボーッと考え事をしてしまっている事に気が付かなかった。
「アイツまた来てるよ」
凛ちゃんの言葉に少しだけドキッとする。まだ頭の中が妄想の世界から戻って来ていなかったからだ。だが凛ちゃんの指差した方向、教室の入口前にいたのは三年の旨鹿先輩だ。
柔道部のエースで全国大会にも出場する実力者らしい。『いつか俺が世界を制する!』が口癖らしいのだが、そこまでの実力は無いようだ。
彼がこちらに気が付いて私に近付いてきた。
「八弥野、いい加減諦めて俺と付き合え! 俺は将来世界を制する男だ。俺の誘いを断り続けると後悔する事になるぞ!!」
高圧的な態度で迫ってくる先輩が怖くて声が出なくなる。そんな私を庇って大神くんが割って入ってくれた。
「先輩、コイツ好きな奴がいるんでいい加減に諦めて下さい」
「イケメンバスケ部は引っ込んでろ!」
うましか先輩はいきなり大神くんを突き飛ばし、私へと手を伸ばす。だが、今度は凛ちゃんが私と先輩の間へと飛び込んだ。
「何するアルか! 乱暴はやめるアルヨ!!」
「うるせぇぞ、チビすけが!」
私の事を庇おうとした凛ちゃんを、先輩はその大きな手で殴りつけようとした。私は咄嗟とっさに先輩の腕を掴んで彼の事をにらみ付ける。
「友達に手を出すのは辞めて下さい!」
「なんだ、俺と力比べしようってか?」
うすら笑いを浮かべた先輩は、私の握っている手をを反対を手で掴むと、そのまま引き寄せ、抱き締めようとした。
その瞬間『ガチン!』と高い衝突音と共に、何かがうましか先輩の後頭部に直撃して廊下に落ちる。廊下に響き渡る金属音。どうやら先輩の後頭部を直撃したのはステンレス製のペンケースのようだ。
「イテテ……誰だこの野郎っ!」
振り返った先輩の後ろにいたのは、うちのクラスの担任ナカムラ先生だ。
「ほらほらみんな、平和に、平和にね。もうすぐホームルームが始まるよ。旨鹿君も自分のクラスへ戻りなさい」
「ちぃっ!」
『また後でな』と言い残し、うましか先輩は頭を押さえながらスゴスゴと自分のクラスへと戻っていった。彼は、あんな態度で誰かが自分の事を好きになってくれると、本当に思っているのだろうか!
「だから人間は!」
思わず口をついて出た言葉は、まるで自分が人間以外の者であるかのような台詞だ。その事に少しだけショックを受けた。
「須楽、大神、きみたちも早く教室に入りなさい」
先生は教室に入らず、私達が教室に入るのを待っている様だ。凛ちゃんと大神くんに続いて教室の扉をくぐろうとした時だ、先生の後ろに誰かいる様に見えた。
教室に入り全員が席に着くとホームルームが始まった。始まってすぐ先生が時期はずれの転校生がいる事を皆に伝えた。本来は1学期の初めに編入される予定であったらしいのだか、海外からの転入との事で手続きに時間が掛かってしまったらしい。
外国人の転校生だと一部の生徒が騒ぎ始めるが、先生が即座に否定する。
「あー、ガッツリ日本人じゃから。というかワシのお孫ちゃんじゃから。悠也くん入りなさい」
「ちぃっ!」
「し、舌打ち!!」
「お孫ちゃんとか言ってんじゃねぇよ」
教室に入ってきた転校生は、ボサボサ頭のような癖っ毛で、少し目つきの悪い男の子だ。顔は全く似ていないと思うのだが、雰囲気がもしかしたら彼が夢の彼なのではないかとそう感じさせた。
彼は黒板に名前を書くと自己紹介を始める。
「中村悠也です。探しものをしながら世界中を旅してました。そこのじじいがうるさいので帰って来ました」
「先生を、じじいって言わない!」
「ちいっ!」
「また舌打ち!!」
中村先生に注意されても知らん顔の彼は、私の方を見ながら言葉を続ける。
「世界中では貧困や差別、宗教の違いから多くの争いが起きているのを見て来ました。そういった国から比べればこの国はとても平和で良い国ではないかと感じています。この学園、このクラスもそうであって欲しいと思います。これからよろしくお願い致します」
彼が皆に言っている様にみせて、私に向けて言った言葉……大した事は言っていない。だが、私の心は大きく揺さぶられ、私が体験していない記憶が徐々に甦よみがえって来た。
「それでは中村くんは左手一番後ろの空いている席に着きなさい」
席と席の間を歩く中村くんは、大神くんと須楽さんの前で足を止めた。
「なんだ、犬とブヨブヨも一緒だったのか……」
「犬っ!?」
「ブヨブヨ!!」
彼は二人の反応に気を留める事もなく、私の横まで来ると目線を合わせて呟いた。
「待たせたな、ギドラ」
「誰がギドラよ!」
私の言葉を聞いた彼が微笑む。その笑顔が夢の彼と重なる。そして、何となく懐かしいこのやり取りが心に封印された全ての記憶を呼び起こした。
「三日三晩の約束忘れてないでしょうね」
「あれマジなのか……さっきヴァーカーから助けてやったのに。全く面倒くせぇ女」
そう言って笑う彼の笑顔に、私もつられて笑う。
さっき、私の事を助けてくれたのはやはり勇者だった。魔王だったあの頃、孤独だった私を救ってくれたのも彼だ。そして約束通り、彼は世界を渡り私を探し出してくれた。
自然と口元がほころび笑顔になった。
私はこの時、初めて心からの笑顔で笑えた。そう思えたのだった。
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