男が少ない世界に転生して

美鈴

文字の大きさ
上 下
24 / 89
改稿版

入学式

しおりを挟む
 色々あっものの今日はいよいよ俺の高校の入学式だ。あのテストを終えてからは約二週間位かな。その間は案外のんびりと過ごす事が出来た。男性警護官はいまだに昴だけ。何故なら昴みたいになかなかピンと来ないからだ。まあ、今のところは不自由はないしね。それだけ昴が優れた護衛官だと分かるんだろうけど昴からは「ん…そろそろ私も抱いて欲しい…」と言われてる。もう少しだけ待ってと今日も言ったところだ。

 お姉ちゃんに凛に紗理奈に母さんは毎日のようにセックスしてたし…昴も一緒に住んでるから尚更そういう気持ちが出てきたんだと思う。まあ、俺も昴を気に入っているから…その時は近いと思っているんだけどな。

 とにかく学校へは紗理奈が車で送ってくれた。校門前で降ろして貰い、昴と2人で校内へと向かう。校舎の横断幕にデカデカと伝説の男性入学と書かれているがアレは早く外して貰いたいと思いながら結局見なかった事にした。

「ん…あそこにクラス表がある…」

「了解…」

 俺と昴はクラス表が貼られてる掲示板に向かう。このかんも女生徒達の黄色い歓声が凄かったのは言うまでもない。そして同じクラスになれなかった怨嗟の声も聞こえてくる…。

「あばぁぁー お、終わった…」
「そんな…同じクラスになりたかったのに…」
「嘘でしょっ…」
「何故アイツは同じクラスなんだよっ!」
「なんでアンタだけ…」
「わ、私が決めたわけじゃないもん」
「羨ましい…」


 どうしようか迷ったけど俺のせいで仲が良い友達と拗れるのはなんだか悪いなと思い一言声を掛けておく事にした。

「あのさ…クラスは違うけどどうか宜しくね?色んな所で会えると思うし、来年は同じクラスかも知れないから皆仲良くしようよ?喧嘩なんか嫌だしね」

「も、勿論です」
「何でも言って下さいっ♡」
「な、なんなら…い、いつでも私のアソコ使って下さいね♡」
「溜まってたらいつでも呼んでね?」
「お前等どさくさに紛れて松山君にとんでもない事言うなよな…?」
「メンゴメンゴ…」
「冗談だよ、冗談!」
「半分は本気だけど」

 と、取り敢えずはこれでいいかな?まぁ、下の話は触れ無いようにして昴と教室へ向かう。教室でも騒ぎになったがしょうがないよね?学校で唯一の男性と同じクラスなんだから。一応俺の席は窓側の一番後ろの席。昴は俺の席の隣になった。前の席の2人に取り敢えず挨拶しておこうかな。

「松山です。今日から宜しくね?」

「ふぁ!?私っ!?私、今挨拶されたよねっ!?」

「わ、わたくしも挨拶された!?」

「うん…したよ?宜しくね?」

「わわわ、私は梅田桃子うめだとうこです。桃子って呼んで下しゃい。宜しくお願いしましゅっ…」


「わ、わたくし、わたくしは琴海恵きんかいめぐみでしゅ…。恵と呼んで下さいましぇ。よ、宜しくお願いしますわ…」

 2人とも言葉を噛みながらも挨拶し返してくれた。見た目は幼馴染み系とお嬢様系って感じだな。勿論2人とも美人さんだね…。まぁ、2人だけではなくてこの世界には美人さんしかいないって事だろうけどホントに凄い世界だ。


“キ~ン♪コ~ン♪カ~ン♪コン♪”

 チャイムがなると騒がしかった教室も騒ぎが収まり先生が教室へと入って来る。

「おはよう皆。今日からこのクラスを受け持つ矢羽雪恵やばねゆきえだ。このクラスにはこの学校で唯一の男性、男性ランクも最高の松山君がいる。彼に迷惑や彼が嫌がる事はくれぐれもしない様に気を付けてくれな?」

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

「良い返事だ。それと松山君から求められたらその場でヤリ始めても良いし、抜け出しても良い。松山君のやりたいようにさせるようにな?」

「「「「「「「「「はい♡勿論です♡
」」」」」」」」」


 おいおいおい…マジか?いや…流石にそんな事にはならないと思うけど…ヤリたい様に…か。相変わらず優遇というか特別に扱われているみたいだな…。先生の挨拶と紹介が終わり、暫くすると体育館で入学式の挨拶が行われた。勿論俺も挨拶させられたよ…。そしてまたクラスへと戻ったところで今日の学校生活は無事終了となった…。せっかくだからしっかりと学園生活を楽しもうかな!

 そう思いながら自宅へと戻った俺だった…。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

転生したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

俺、貞操逆転世界へイケメン転生

やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。 勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。 ――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。 ――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。 これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。 ######## この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

貞操逆転の世界で、俺は理想の青春を歩む。

やまいし
ファンタジー
気が付くと、男性の数が著しく少ない歪な世界へ転生してしまう。 彼は持ち前の容姿と才能を使って、やりたいことをやっていく。 彼は何を志し、どんなことを成していくのか。 これはそんな彼――鳴瀬隼人(なるせはやと)の青春サクセスストーリー……withハーレム。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?

ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。 それは——男子は女子より立場が弱い 学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。 拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。 「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」 協力者の鹿波だけは知っている。 大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。 勝利200%ラブコメ!? 既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

処理中です...