男が少ない世界に転生して

美鈴

文字の大きさ
上 下
11 / 89
改稿版

国からの連絡

しおりを挟む
 美憂ちゃんと繋がった翌日の事だ。母さんから話があるという事で家族全員リビングへと集まった。美憂ちゃんも勿論一緒だ。昨日は食事を終えてからまた美憂ちゃんと明け方近くまで繋がっていたからだ。セックスを覚えたての時ってそうなるよな…。

 それでというわけではないんだけど美憂ちゃんの母親が朝からやって来た。美憂ちゃんを抱いたお礼として大金を持ってきたんだ。どうやらこの世界は男性に抱いて貰ったりそういう関係になると男性にお金を贈るのが風習みたい。男として俺は関係を持ったからには最期まで責任をしっかりとるつもりでいたいので丁重にそれは断らせてもらったけどね…。


 閑話休題!ということで母さんが口を開く。



「みんな揃ったようだし…こうして朝から皆に集まって貰ったわけを話すわね?」

 みんな母さんの話に耳を傾ける事に。

「…紗理奈?」

「はい…」

 名前を呼ばれた紗理奈がリビングの壁の一部に触れると壁が二つに別れて開いていく。中かは大きなモニターが現れた。

「ええぇぇぇぇーっ!?」

 なんだか秘密基地みたいだよ!?ビックリだよ!?

「…驚く顔は可愛いわね」

「豊ちゃん可愛い♡」

「豊君…最高よ♡」

「お兄ちゃんが朝から萌えさせてくるよぅ」

 いや、それどころじゃないだろ!?驚いてしまったけどこういう仕掛けは男なら大好きに決まってるだろ?この世界の男性は違うのか?とにかく凄いと思った。他にもどこかの部屋に仕掛けがあるのだろうか?聞いてみたけど教えてはくれなかった。でも、他にもありそうな言い方だったのは気になるな。今度探してみようかな?
 
 まあ、とにかくこういうモニターは男性宅には必ずあるもんらしい…。何故なら…


「今から内閣総理大臣から話があるわ」

「えっ?ええぇぇぇぇー!?」

 めっちゃ驚いたよ!?内閣総理大臣って何で!?聞いた話によると男性には直接総理が連絡をとるらしいのだ。

「ほら、繋がったわ」

 繋がったわじゃないよ、母さん…。

『…こんにちは内閣総理大臣の牧村です…』

「「「「「こんにちは…」」」」」

『早速ですが…報告では何度も勃起して女性と体を重ねる事が出来る事を聞いていますが間違いありませんか?』

「ええ、その通りです。息子は何度でも勃起出来ます」

「母さん…俺…恥ずかしいんだけど?」

 勃起勃起言われる方の身にもなって!?

『恥ずかしがる事はありませんよ?逆に誇って下さい。本能のままに女性に跨がって下さい』

「あ、はい」

 内閣総理大臣に言われたらそう言うしかないよな…。跨がって下さいって何だよとは思う。

「こちらのお話で恐縮なのですが…息子には幼馴染がいるのです。こちらの女の子がそうなのですが、すでに何度も体を重ねています」

『すでに!?そ、そうなのですか?』

「はい。昨日からなんですけど…もう何度もしてもらってます♡」  

『なるほど…それは凄い…報告通りの素晴らしいおチンコのようですね』


 総理がおチンコ言うなよな…。と、思うのは前世の記憶がある人間なら当然の事だろう…。


「凄いよね、お兄ちゃん…♡」


「豊君は凄いのよ♪」

 お姉ちゃんも凛も褒めすぎでは?


『やはり…今回のこの決断に間違いはないようですね』


「「「「!?」」」」

 何故かは分からないが女性人は驚いているようだ。総理が次に何を言うのか分かっているのか?


『豊和君をトリプルSランクに認定する事にしました』

「…嘘っ…」
「ほ、ホントに!?」
「そんな…ランク…今までいなかったよね!?」
「と、豊ちゃん…凄い…」
「流石は豊和様…」


 トリプルSって凄いのだろうか?今までにない?

『そして今ご存命の全ての男性は軒並みEランクに引き下げられる事が決まりました」

「そ、それは男性による暴動が起こるのではっ!?」

『構いません。寧ろ男性としての役目も果たせてない男性が多いのでですね…』

「豊和の身が危険じゃ…」

『ご心配はごもっともだと思います。より護衛も増やし対応します。とにかく豊和君の精子は他と比べるのが馬鹿らしい程なのですよ。先日提供していただいた精子を使って行った実験では着床率も高いみたいですしね…。それに性格も男性にしては比べようもない程いいようですしね…』

「お兄ちゃん…ホントに凄いよっ!!」

『国としての決定事項をお伝えしました。トリプルSランクの詳細につきましても決まり次第ご連絡します。また他に決まった事があった時も随時ご連絡致します。それと今年から高校に通われると思われますがどの高校でも行って貰って構いません。好きな高校に入学手続きを行って下さい。以上です…』

「「「「「ありがとうございました」」」」」
「あ、ありがとうございました」


 通信が終わると壁が閉じていく。ホントに凄いな。俺からしたらトリプルSよりもそっちの仕掛けの方が凄いと感じるのだが?

「さっき総理が言ってたのが本当だとしたら一発目から美憂ちゃんは妊娠してるかも知れないわね?」

「豊ちゃんの子…ホントに…?」

 お腹を愛おしそうに擦る美憂…。流石にそんな簡単に出来ないよな?


「それがホントならおめでたいわ」
「お兄ちゃん?私も妊娠させてよぅ~!」
「凄いです…豊和様…」




 こうして俺はトリプルSランクに認定されたわけなんだけど…ホントどうなるんだろうな?みんなは嬉しそうなんだけど…いや、嬉しそうだから…まあ、いいか。何とかなるだろ…。
 
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

俺、貞操逆転世界へイケメン転生

やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。 勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。 ――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。 ――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。 これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。 ######## この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。

転生したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

貞操逆転の世界で、俺は理想の青春を歩む。

やまいし
ファンタジー
気が付くと、男性の数が著しく少ない歪な世界へ転生してしまう。 彼は持ち前の容姿と才能を使って、やりたいことをやっていく。 彼は何を志し、どんなことを成していくのか。 これはそんな彼――鳴瀬隼人(なるせはやと)の青春サクセスストーリー……withハーレム。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

[男女比がバグっている世界で僕は今日も今日とて平凡(最強)です]

Tanishisan
ファンタジー
中学3年生の甘露寺楓はひょんなことから異世界に転移してしまったそこの世界は男女比が1対50と バグり散らかしており楓は平穏な毎日を過ごせることなく台風の目となりいろんな女性を翻弄していく。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...