男が少ない世界に転生して

美鈴

文字の大きさ
上 下
85 / 89
旧稿版

看護婦のあゆみ

しおりを挟む
「今日から豊和さんが入院されている間、豊和さんのお世話を担当する事になりました、天王てんおうあゆみです。宜しくお願いします」

綺麗な黒髪を2つに纏めているこの女性がどうやら俺のお世話をしてくれるようだ…。後から聞いた話ではこの髪型はツインテールと言うらしいね…。

「あっ…こちらこそ宜しくお願いします」

「はい!任されました!そうそう、フルネームを覚えるのはアレなので気軽にあおいとでも呼んで下さいね?」

それからというもの、アレやコレやと俺のお世話をしてくれる。あゆみさんは一言で言えば笑顔が似合う女性って言った感じかな。それに明るいし気さくでよく俺に話し掛けてくれるし、色々教えてもくれる。年齢は19歳との事。

入院3日目になる頃にはだいぶ彼女と仲良くなった。ずっと…傍に居てくれるから当然といえば当然なのかな?

「今日は…その…ですね」

そんなあゆみさんが何か言いにくそうにモジモジとしている。

「どうかされました?」

「は、はい…あの…今日の…検査なのですが…」

「何でも言って下さい。もしかして…検査が痛いとかそういう感じですか?」

「いえいえ…い、痛くはないと…思うのですが…」

「? 本当に何でも言って下さい。検査をしないと分からないだろうし、あゆみさんを信頼してますので」

「あうっ…そ、そんなに信頼されると…照れちゃいますよ?」

「本当に信頼してますから」

「わ、分かりました!きょ、今日の検査は…ですね…」

「はい」

「…しの検査なんです」

「…え~と…すいません…今、何と?」

「精子…の検査なんですぅ…」

「はい、分かりました。どうぞ?」

「そ、その顔…分かっていない…ですよね?」

「え~と…精子がなんなのか分かりませんが…先程も言った通りあおいさんを信頼してますしお任せしますので宜しくお願いします」

「本当に私にお任せするんですかっ!?あわわっ…」

「も、もしかして…イヤとか?」

「いえいえいえ!?イヤなんてとんでもない!?こ、光栄でしゅう…」

「でしたら…宜しくお願いしますね、あゆみさん」

「は、はひっ!」

大丈夫かな?

「じゃ、じゃあ…下半身に…身に着けているものを脱いで…ベッドに腰掛けてもらえますか?」

「あ、はい」

急ぎズボンとパンツを脱いでベッドに腰掛ける…。

「き、聞いていた通り…その~…大きいですね?」

「大きい?」

大きいって何がだろうか?

「え~と…ですね…。ぼ、勃起…させないといけないので…手と…口…どちらが宜しいですか?」

「手と口?」

「は、はい」

「え~と…分からないので…あゆみさんに任せても?」

「ふぇっ!? あ、は、はい、じゃじゃじゃあ…口でいたしますね…」

「宜しくお願いします」

「はい…ま、まずは…舐めるので…気持ち良かった場所を…お、教えてもらえますか?」

「分かりました!」

そう言ってあゆみさんは舌をペロッと出して俺の下半身に付いているおしっこが出る場所を丹念に舐めだした…。

れろれろ…んちゅっ…んちゅっ ぺろ~り ペロペロ…

「あっ…そ、そこら辺が…気持ちいいかも…」

「んっ…ここですか…ペロペロ…」

「うあっ…な、なんか…異様におしっこが出る所に…血が集まるというか…くっ…何だろうこれっ…はぁはぁ」

「んっ…大きくなってきました…はむっ…ペロペロ…んんっ… ちゅっ ちゅっ…はむっはむっ…」

おしっこが出る所が異様に大きくなっていく…。

「凄…い。こんなに…大きくなるなんて…」

 あゆみさんがびっくりしたのか俺のおしっこが出る場所に添えていた手を離した瞬間、それは俺のお腹の方へと勢いよく向かってきてベチッと音を立てる…。凄いな、これ。大きさが変わるなんて…

「じゅ、準備出来たみたいなので…容器に…そ、挿入しますね?」

「は、はい」

大きくなったソレはあゆみさんが用意した容器の中に…くちゅう… じゅぷぷぷっ… と、音を立てながら飲み込まれていく…。気持ちいいというのかな?なんだか…ヌルヌルしていて…

「で、では…動かしますので…出そうになったら…おしっこみたいにそのまま…だ、出して下さいね?」

「はい」

そして…あゆみさんがそれを動かし始めてしばらくした頃…俺のソレから何か出そうになって…

「あ、あゆみさん!?な、何か出そうです!?」

「だ、出して…いいですよ?」

「うっ、で、出るぅー!」

びゅるるるるるっ びゅる! びゅぶっ!

「す、凄い…これが…男性の…射精…」

これで…検査の分の精子は取れたらしいんだけど俺のソレは大きくなったままだった…。




***
あとがき

『魔が差してストーカーした女性はストーカーでした』

『恋歌ゲームのヒロインにガチ恋』

2つ作品を出しておりますのでどうか応援、一読、宜しくお願いします!



しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

俺、貞操逆転世界へイケメン転生

やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。 勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。 ――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。 ――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。 これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。 ######## この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。

転生したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

貞操逆転の世界で、俺は理想の青春を歩む。

やまいし
ファンタジー
気が付くと、男性の数が著しく少ない歪な世界へ転生してしまう。 彼は持ち前の容姿と才能を使って、やりたいことをやっていく。 彼は何を志し、どんなことを成していくのか。 これはそんな彼――鳴瀬隼人(なるせはやと)の青春サクセスストーリー……withハーレム。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

[男女比がバグっている世界で僕は今日も今日とて平凡(最強)です]

Tanishisan
ファンタジー
中学3年生の甘露寺楓はひょんなことから異世界に転移してしまったそこの世界は男女比が1対50と バグり散らかしており楓は平穏な毎日を過ごせることなく台風の目となりいろんな女性を翻弄していく。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...